純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

タグ:電話

『純粋とは矛盾色』に足を運んで下さった皆さまへ。エムシー販売店総支配人の村崎色です。


 クラウドファンディングを開始してあっという間に残り一週間となりました。
 ここで一度再アップをしてご紹介したいと思います。


”グノーグレイヴ クラウドファンディングプロジェクト!!”

バナーかな

”グノーグレイヴ 紹介ページ記載”


      神保町

”グノーグレイヴ 応援プロジェクト第一弾”


      フリー素材から公式キャラへ

 グノーグレイヴの体験版(※)もブラウザで遊べる紹介ページ
 ※体験版はパソコンのみ正常に起動します。

 グノーグレイヴは二次創作も受け付けております‼

 そして、


『グノーグレイヴクラウドファンディング』は2月2日のPM23:59まで開始いたしております。


 ご支援いただける皆さまに素敵な商品グッズをご用意いたしました。

      兄妹で

 (画像をクリックすると、より細かな詳細ページへ飛びます)



pixivにて画像を公開しております!

https://www.pixiv.net/artworks/78279121



 更新が少なくて大変申し訳ございません。グッズ制作のご報告しながらお手元に届きますよう誠心誠意頑張って参ります!

『純粋とは矛盾色』に足を運んで下さった皆さまへ。エムシー販売店総支配人の村崎色です。


 元号が「平成」から「令和」に移行し、『純粋とは矛盾色』は10年の節目を迎え、今年は原点にしておりました企画を始動したいと思い募っておりました。
 1年間全力でブログ更新をしながら、1年間全力である企画を並行して進めて参りました。
 そして、2019年最後の月に間に合うことが出来ました。


 これまで多くの方のご協力を得て、多くの方に支えられて続けてこられた
『グノーグレイヴ』の本編の物語が遂に始まります。


――ご覧ください、グノーグレイヴ関連告知第三弾!!

”グノーグレイヴ クラウドファンディングプロジェクト!!”

バナーかな

”グノーグレイヴ 紹介ページ記載”


      神保町

”グノーグレイヴ 応援プロジェクト第一弾”


      フリー素材から公式キャラへ

 グノーグレイヴの体験版(※)もブラウザで遊べる紹介ページ
 ※体験版はパソコンのみ正常に起動します。

 グノーグレイヴは二次創作も受け付けております‼

 そして、


『グノーグレイヴクラウドファンディング』を本日のPM0:00より開始いたします。


 ご支援いただける皆さまに素敵な商品グッズをご用意いたしました。

      兄妹で

 (画像をクリックすると、より細かな詳細ページへ飛びます)


 今までと環境が変わり『グノーグレイヴ』は同人から全年齢に向けたすべての人に愛される作品を目指し制作して参ります。『グノーグレイヴ』は期待を裏切らないクオリティをもって今後とも活動して参ります。
 これからも変わらぬ声援をお願いしながら、『グノーグレイヴ』に興味を持つ方々に世界観を届けながら、一緒になって同人界を盛り上げていきたいと思っております!


 そして、目標であります――コミケ・・・コミティア・・・


 来年からは表舞台に立ち、制作者一同ブースにお越しくだる皆さまとお会いできることをとても楽しみにしております!

『エムシー販売店』と『グノーグレイヴ』に温かいご支援をどうぞよろしくお願い致します!


pixivにて画像を公開しております!

https://www.pixiv.net/artworks/78279121

 気を失っているみちると未だ止まったままのゆかり。二人をこのままにしておくのは少々名残り惜しい気がした。
 泰明は十分活躍した孝に特別に『ある物』を見せることにした。

「本当は隠しておくつもりだったけど、良いことを教えてあげるよ」
「なんだよ?良いことって」

 泰明が取り出したのは『携帯電話』だった。泰明は通話ボタンを押すと孝の携帯が鳴り響いた。

「はい、もしもし。どうしたんだよ泰明。用があるなら直接言えよ」
『それもそうなんだけどね。あのさ、孝の携帯をゆかりの耳に宛ててくれないか?』
「は?」
『面白いものを見せてやるよ』

 よく分からないままの孝だが、言われるとおりに自分の携帯電話をゆかりの耳に押し当てた。泰明の声が聞こえるようにすると、泰明は楽しそうにうなずいた。

『ゆかりさん。妹さんには孝の精液が付着してます。あなたが綺麗にしてあげて下さい。でも、ゆかりさんは孝の精液が好物です。感情が高ぶり、どんどん気持ち良くなって、一度舐めると止まらなくなります』

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 まるで催眠術をかけるかのような泰明の口調。孝は泰明の声を聞きながらゆかりの様子を見ていると、怒った表情が一変して虚ろな表情になったのだ。そして目に光を取り戻すと、怒った表情へと戻っていた。
 一体何が起こったのか分からないままの孝だったが、泰明はゆかりに再び『招待券』を渡して時を動かした。

「えっ、あっ・・・」

 ゆかりの目の前には全身精液まみれになったみちるの姿があった。

「みちる!!」

 みちるに駆け寄るゆかり。抱きしめて安否を気遣う。

「あんた達でしょ、みちるをこんなことして最低よ!!絶対に許さないんだから!!」
「ニヤニヤ」

 笑うだけの泰明。ゆかりがみちるに触る度、孝の精液が濡らしていく。

「こ、こんな、きたないの――」

 手には温もりが付着し、粘りのある男性特有の匂いが鼻につく。

「んっ、くさい・・・妹にして――はぁ……」

 言葉と逆にゆかりの表情が次第に赤くなっていく。蕩けた様な眼をして潤ませていた。

「いま、綺麗にしてあげるからね」

 ゆかりがみちるの顔を舐め、精液を取り上げていく。

(・・・・・・この味、独特の味がする・・・)

「んぅ・・・」
「みちる・・・ちゅ、ぺろ・・・はあん、全然取れない。もっと強く吸っていい?ちゅっ、ちゅうううぅぅぅ」

 みちるのほっぺに吸いつき、ゆかりは音を立てて啜っている。孝は感激していた。

(おいしい・・・わたし、この味好きかも)

 ゆかりの方向がどんどん変わっていく。みちるを助けることから精液を吸い取ることを重心的にしていた。

「ちゅっ、ちゅうっ、はあっ、ペロペロ……、むちゅ、・・・・・・はぁんっ」

 夢中になって舐め続けるゆかり。みちるの制服はゆかりの唾液でベチョベチョになっていた。

「ゆかりさん。孝の精液はここにも入ってるよ」

 泰明がみちるの足を広げると、みちるのおまんこから孝の精液が流れ落ちていた。

「あん。舐めさせてえ。みちるのおまんこ、ペロペロしたいの」

 ゆかりは寄ってきて顔を近づける。そして、みちるのおまんこに舌を這いずる。

「んんっ!」

 気を失っているはずのみちるが声を荒げる。

「おいしい。精液が愛液に濡れて、私の喉を潤してる……ずずずぅぅ……」
「ふぅ!!あんっ、……あっ、なに……?」

 みちるが意識を取り戻したようだ。目を開けると姉のゆかりがみちるのおまんこを啜っているのだからその驚きは尋常じゃなかった。

「お、おねえちゃん!?なに、やめて――」
「みちる……もっと舐めさせて。お姉ちゃん、もう止まらないの……」
「いやあ!おねえちゃん!汚いよお」

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 みちるの声はゆかりに届いていない。そんなみちるに泰明が再び『電話』で通話をかけた。

『お姉ちゃんと気持ちいいことしましょう。そうするとみちるさんの汚れが全部綺麗なことに変わります』

 『電話』を通じて届く声を聞いて、みちるもゆかりと同様目を潤ませた。

「お姉ちゃん。もっと舐めてえ。みちるを気持ちよくしてえ」
「うん、わかったわ、ちゅうううぅぅ―――――」

 先程の抵抗から一変、孝の目の前には姉妹で喘ぐ姿が映っていた。
 泰明の持つ『携帯電話』は、相手に催眠術をかけることができるんだと知った。

「うん、あっ、いいよ・・・おねえちゃん!」
「ちゅっ。あふっ、みちる・・・きもちいい?もっと飲ませてえ」

 まんぐり返ししたみちるのおまんこをすすり続けるゆかり。音と供にみちるが喘ぐ声が響きあう。

「おねえちゃん、私も舐めたい」
「うん、舐めて、私を気持ちよくして」

 交代するようにゆかりはみちるを解いて四つん這いになる。シックスナインをするようにみちるの上に跨ぐ。
 その時、孝がゆかりを呼び寄せる。

「ほらっ、ゆかりさんの大好物の精子がこんなに溜まっているぞ」

 復活した孝の逸物は再びはちきれんばかりに膨らんでいた。ゆかりはそのでかさに目を輝かして犬の様に寄っていった。

「あはっ!飲む!飲みたいの!精液、ちょうらい」

 逸物を掴むとしこり始めて舌や手を使って孝を喜ばせる。

「うぷっ、はっ、んん……ちゅぶっ、レロレロレロ……ぷあっ」
「おお!積極的だとこうも気持ちよくさせてくれるのかよ!反則」

 そして、ゆかりのお尻にみちるは舌を入れ始める。びくっと震えたゆかりだが、孝を放さないで逸物を吸い続けていた。
 さらにみちるの背後には復活した泰明が立っていた。

「じゃあ俺は、みちるさんのを――」

 腰を落とし、濡れたみちるのおまんこに泰明は逸物を突き刺した。

「んああっ!……あふっ、ぶぶっ」
「んあっ、みちる!顔を押し付けないで――」
「おおう!ゆかりさん。声を出すと、ちんこが震えるっ、お、おうっ!!」

 まさに接続列車の如く、泰明が突く度に全員が身体を震わせていた。
 一度は絶頂をむかえていた四人は感じたことのないエクスタシーを受けてすぐにまた逝ってしまう。

「も、もうらめえ。おねえちゃん……ひっ、ひっちゃう、あああ!」
「お、俺もだ。ゆかりさん。全部呑みこんでくれ。くはあ!」
「ぶががっ、あっ、ああああ!あふう……」

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 再び逝って崩れ落ちる姉妹。再び気を失い、みちるはおまんこから、ゆかりは口から大量の精液を吐きだしていた。

「…………逝ったな」

 息を切らしても笑みを見せる泰明と孝。

「もう俺、膵臓破裂した。尿がすぐ出そうだ」
「そうだな。じゃあ、次行こうぜ」
「おう。最高だったぜあの姉妹――」

 服を着て駅前を去る男性陣。残った姉妹は意識を取り戻したとしても起き上がることは当分出来そうもなかった。
 姉妹が呆然としている中、駅前は再び時が動きだし、

「きゃああああああ!!」

 裸で精液まみれで倒れている姉妹を見つけた大衆が、悲鳴をあげていた。


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 やあ、遠いところ遥々よく来たね。きみが来るのをまだかと待ちわびていたよ。
 疲れたでしょう?どうぞゆっくり休んでいってよ。
 玄関で立ち話もなんだ。まあ、あがれよ。

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「いらっしゃいませ」

 ああ、彼女?俺の家で働くメイドだ。なにぼけっと突っ立ってるんだよ?
 ……えっ?下半身が露出してるって?
 そりゃあこれが彼女の服装だからな。

「はい。桜は何もおかしなところはありません」

 きみもおかしなことを言うなあ。まあ、いい。こんなことで驚いてもらっちゃ、これからもっと驚くことになるよ?
 桜、お客様を一通り案内するんだ。

「はい、ご主人さま」

 良い響きだろ?あっ、そうだ。きみのことをなんて呼ばせたらいい?
 ・・・ご主人さまか。アハハ。きみらしいや。
 
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 なに驚いてるんだよ?・・・ああ、彼女たちか?
 だいじょうぶだよ、動かないから。彼女は俺が指示する時だけに動く俺専属の医者と警察だ。
 なのに、彼女たちを見るとみんな驚くんだよなあ。
 別に触っても良いぜ?中身は本物の女体だ。軟らかさも濡れ具合も折り紙つきだ。
 好き放題触ったら次に行くか。それまで桜、なんかお茶を用意して――

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「あ」

 玄関前でようやく忘れていたことを思い出す。桜が一か月前のままの状態で止まっていたのだ。

(そういえば、桜。放置してたんだよな……)

 入院して一週間ぐらいはニュースを見ていたら桜の話題があったものの、やはり芸能の方が大きく取り上げ、あっという間に桜の話は影をひそめてしまった。それでも、警察は犯人を血眼になって探しているだろう。

(まあ、どんなに頑張っても、俺と桜の面識を探せる奴はいないだろうが)

 桜の時を動かす。瞬きをして桜が目を擦った。

「あれ?」

 相当痛いのだろう。涙が流れる。一ヶ月目を開けていれば、そうなるだろう。桜の前に立ってようやく桜が俺に気付いた。

「いってらっしゃいませ、ご主人さま」
「なに言ってるんだ?今日は大事を取って休むことにしたんだけど」
「えっ?・・・あれ?」

 話がかみ合わない。ウラシマ効果に陥っているのだろう。



 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 一か月前にバイクに轢かれたコンビニの前に立つ。あのバイク野郎だけは許すことが出来ない。どうやって追い詰めていくかを考えていた。

「あなたたち。こんな時間になにしてるの?」

 巡回していた警察官の声が俺の興味を誘った。逃げる様に走りだす女子高生。

「待ちなさい!」

 追う警察官。その脚力に女子高生は歯が立たず、一人の女子高生が捕まった。

「あっ……」

 女子高生が顔を見せる。自分好みの女の子だった。

「あなた、純聖百合学園の生徒でしょう?しかも生徒会の生徒が授業をサボっていいと思ってるの?」
「なんであんたが知ってるのよ?」
「私は卒業生よ」

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 まさかの事実。女子高生が項垂れる。もし学校に連絡があったらのことを考えてしまっているのだろう。
 これはいけない。俺が救いの手を差し伸べてやろう。

「STOP」

 『時計』を使い、時を止める。警察官の胸元に仕舞ってあった携帯電話を取り、番号を見る。

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「後輩いじりもいいけど、あなたの仕事はそんなことじゃないでしょう?」

 『携帯電話』から警察官の携帯に電話する。通話ボタンを押し、彼女の耳元に押し当てた。

『あなたは俺を引いたバイクライダーを探す。黄色いヘルメットに耳がついた特徴のある人が乗るバイクです。調べればすぐに見つかるでしょうから、早く警察署に戻って身元を特定し、俺の前へ連れてきなさい』

 電源を切り、警察官を置いて家路に戻る。
 当然、女子高生を御姫様抱っこで抱えながらだ。


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 グノー商品『時計』と『電話』。これを合わせることにより、だれでも俺の従僕なしもべにすることができる。なんて画期的な使い方なんだろうと自分でも惚れ惚れする。
 まるで夢の中にいるようで、気持ち良く浮かんでいるような夢見心地。
 身体を揺すられて目を覚ます。こんな事は生まれてこのかた一度たりともなかった。

「起きて下さい。ご主人さま」

 桜が俺の顔を覗いていた。俺が目を覚まし、桜はぱっと明るく笑顔を見せる。

「おはようございます、ご主人さま」

 俺に忠誠を誓うメイド、桜。こんな子にこれから毎日起こしてもらえると考えただけでも、早起きの習慣がついてしまう。
 せっかく朝早く起きたのだ。少し散歩に行って朝の空気でも吸ってくるとしよう。

「いってらっしゃいませ。お帰りをお待ちしております」
「大丈夫。すぐ帰ってくるよ」

 玄関前までお出迎えした桜の頭を撫でる。桜は笑顔で俺を見つめていた。その表情のまま――

「STOP」

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 桜の時間は止まった。

「桜がもし出掛けたりしたら困るからね。これでもう安心だ」

 玄関前に立ちつくすお出迎え人形。俺は玄関のドアを開けて外出する。
 さあて、誰をしもべにしようかな?


 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 近くのコンビニで缶コーヒーを買う。今は学生の登校時間。右に左に生徒たちは流れていく。可愛い子や美人な子も多いが、やはり直感が『この子だ!』という子が来るのを待つ。
 めぼしい子がなかなか現れない。

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 ………………きた。
 ポニーテールに縛った髪を揺らし、まわりの友達と一緒に楽しそうに登校する子。
 道路を挟んで真向かい。もっと近くで見たいと、コンビニの道路から走りだす。

「ねえ……………えっ?」

 俺は横を向く。
 キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!

「うわあああああ!!!!」

 俺の横でバイクの非常ブレーキ音。時速60kmのスピードが迫り来る。俺は足がすくんで転ぶ。その瞬間、俺のいた場所にバイクが通り抜けた。

 スピードは明らかな20kmオーバー。わき見運転。いったいどこのどいつだ!!?

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 俺に当たったと思ったのか、それとも怖くて逃げだしたのか、
 俺に一言もかけずにその場から遠ざかるバイクの運転手。

「てめえ、まち――い゛っ!!」

 大声で叫ぼうとした瞬間、激痛が襲いかかる。
 足を変にひねったようで、右足が警告を鳴らす。
 あまりに痛い。俺はその場から動くことが出来なかった。

  
 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 足の捻挫と右足をタイヤに踏まれたことによる複雑骨折。大変な目にあった俺だったが、一ヶ月の入院を経て、退院することが出来た。準備を整えている間に病室を訪ねてくる人物がいた。

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「……今までお世話になりました」
「元気でやるのよ」

 面倒を見てくれた看護師、高田かなえと挨拶をする。災い転じて福となすではないが、ルックスの良い彼女と出会えただけでも入院して良かったと思う。別れが名残惜しくなる。

「あっ、でももし後遺症がでたらどうしよう」
「その時はまた私が面倒みてあげるわね」

 冗談交じりに話すかなえさん。俺は最後に『時計』を手にした。

「いえ、行くのが面倒くさいので――」

 ボタンを押した。一ヶ月となる時間が止まった感覚。かなえさんも俺の目の前で止まっていた。 

「一緒に付いてきて貰いますよ」

 俺は彼女を担ぎあげると、そのまま病院を後にした。




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 当然、テレビに映る人の動きは一時停止の様に止まっており、
 掃除機をかける家政婦も同じように止まっている。


 無機質が動き、有機質が止まるとは面白い。


 っと、ここで俺は考える。ならば、もし相手が止まった状態だろうが、俺が電話をかければ無意識に聞いているのではないか?
 それが立証されれば、ある商品は俺を高みへと導いてくれる。


 早速俺はエムシー販売店へ相談の電話を入れたのだった。

  

 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

「いらっしゃいませ、cafeシルキーへようこそ」

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 初めて入った喫茶店に、こんな可愛い子がいるとは思わなかった。

「きみ名前はなんていうの?今日何時まで?次いつ入るの?」
「あはは・・・」

 俺の食いつきに逃げる様に消えていく。俺から逃げられると思っているのか、思わず鼻で笑ってしまう。
 決めた。最初の実験は彼女で試すことにしよう。『時計』を手にしてボタンを押す。

「STOP!」

 彼女やマスターの動きはピタッと止まり、俺だけの無限の世界が広がる。
 早速俺は彼女を持ち帰り、部屋に閉じ込めた。

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 時の止まったまま動かない彼女。このままいつものようにぶっかけても面白そうだが、今日は普段と違うことをするのだ。
 彼女の服をまさぐりある物を探す。

「ええっと、ここかな・・・?」

 さりげなく乳房を揉みながらポケットをまさぐると、さすが今時の娘。バイトでも携帯電話は常時持っていた。彼女の番号を確かめて、先日手に入れたグノー商品『電話』に打ちこむ。

「へえ、桜ちゃんか。なにからなにまで可愛い子だね。そんな子が俺のメイドになってくれると思うと嬉しくて涙が出るよ」

 そう。グノー商品『電話』には催眠電話が流れている。電話を受けた相手は催眠状態に堕とすことができる。

 俺は緊張しながら11ケタの番号を打ち込んだ。そして、携帯の発信ボタンを押す。

 プルルルルル!!!

 止まった世界で桜の携帯が鳴った。
 俺は桜に携帯を持たせ、耳に宛がった。

『もしもし、桜さんですか?聞こえてますか?』
「…………」

 返答が帰ってこない。当然だ。時が止まっているのだから。だが、次第に彼女の目に変化が現れ始めた。

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 眼が虚ろになっている。光が無くなり、催眠状態に陥っているかのようだ。俺は『電話』の効果を確信した。

『桜が目を覚ますと、目の前に桜が忠誠を誓うご主人さまが立っています。ご主人様の言うことは何でも聞かなくちゃいけない。ご主人様の言うことは何でも受け入れなくちゃいけない。それが、メイドであるあなたの役目です』

 催眠をかけるかのように電話越しに話す俺。効果が本当に聞いているのかわからない。『電話』を切り、『時計』を動かし、実験の結果を見る。

(大丈夫。失敗してもまた時を止めれば良いんだ……)

 それでも、緊張が走る。震える手で『時計』のボタンを押した。

 時が動き始めた。
 桜もまた瞬きをして、目の前に立つ俺を見た。
 頭からつま先まで、不思議そうな面持ちで見渡す桜が、ようやく状況を理解したように口を開けた。

「ご主人さま。何なりと命令して下さい」

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 俺は、人よりさらに高みへと昇ってしまった。
『携帯』による催眠電波にかかった桜は俺に従うメイドとして生まれ変わった。
 メイドとして俺の言葉を待っている。

「では、メイドたるもの主に全てを曝け出してみてよ」
「はい。ご主人さま」

 喜ぶように服を脱ぎ出し、エプロンを外して、服を脱ぎ、最後に下着を取り外した。

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「できました。ご主人さま」
「うむ。そのまま動くなよ」

 頭の先からつま先まで桜の身体を通す。幼児体型の彼女だが、その分初々しいくらいの白い肌。膨らみもなければ恥毛も生えていない桜は、これから育てていくには申し分ない素体だった。
 桜の身体に触れる。膨らみのない桜の乳房に触っても、くすぐったいと言う様に笑うことしか示さなかった。
 感度もない。開発していくのは楽しいと思うのだが、ショートカットさせてもらおう。
 『電話』で桜の携帯にかける。桜が自分の携帯が鳴りだしたので、脱いだ服のポケットから携帯を取り出した

「はい、もしもし?」
『主からの電話だよ』



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 吟醸が教会から放れ、彼方は残された遥を介抱する。『電話』による催眠支配。未だオナニーを辞めない遥の姿に目を塞ぎたくなる。しかし、遥を救えるのは『グノー』に関わりを持つ者のみ。彼方だけである。

「遥ちゃん」
「ぁぅ……」

 返事なのかもわからない喘ぎ声を漏らして一人自分の身体を慰め続ける遥。そんな遥に見せつけるように、生地が肌に擦れる音と供に袴が地面に落ち、彼方もその場で初々しい裸を披露した。
 遥よりも幼いその身体つきも、遥の痴態を見せつけられていた為か十分に火照っており、彼方も自分の乳房をいじり始めると、十分に感度も高まっていた。

「一人なんかで遊ばないで、私も一緒に混ぜてください」

 彼方が引き出しから取り出したのは、常に愛用しているバイブである。壁に手を置きお尻を突き出すと、彼方はおもむろにバイブを自分のお尻へ導いた。彼方の身体では男性の逸物が入るかどうかですら危うい。ましてやバイブがお尻に入るのかとにわかに信じがたい。しかし、彼方は意を決したように力を込めると、バイブを無理やりにお尻に突き刺していった。

「くうん……んんっ――!」

 狭い。苦しい。痛い。表情が苦痛にゆがむ。
 お尻が大きく裂けるかのような激痛しかない。しかし、体内に太くて長いモノが入り込んでくる感覚だけが身体をゾクゾクと震わせる。
 不思議と気持ち悪さはない。それは遥も体験したということが彼方にとって大きく影響を与えているのは言うまでもない。
 そして遂に、バイブ吸え手が彼方の小さなおしりの穴に入りきった。蓋をしているような苦しさだが、お尻の穴が膣内を押すことで愛液が零れ出していた。お尻を責められると感じてしまう。それは間違いなかった。

「あ……か……た……」

 遥の虚ろな瞳が彼方を見ているような気がした。

「はあっ……、ほらっ、これで遥ちゃんとおんなじ……あっ…」

 ずずっとお尻からバイブが出てくる。途端にバイブが擦れ、彼方の足あがガクガクと震え出す。不意打ちで強烈な刺激だった為に、愛液がさらに零れ出す。

「ハァ……ハァ……」
「ハァ……ハァ……」

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 遥と同じ喘ぎ声を出す彼方。彼方を救ってくれた親友の遥。この世で一番大好きな遥。
 そんな遥が彼方の痴態を見ていることに興奮を覚え、愛が止まらなくなってしまう。

「舐めてっ。遥ちゃん」

 自然に零れた彼方のお願い。彼方は『電話』の主ではない彼方の声に耳を傾け、そして応えた。
 遥は彼方に近づき、下半身をペタペタとまるで生まれたての子供のように擦って愛撫すると、股の付け根の秘部へと顔を覗かせ、そして可愛い舌を伸ばした。

「ふあっ――!」

 チロチロと、舌で何度もクリ〇リスを刺激させ、溢れた愛液をこぼさないようにおま〇こに口を付ける。
 例え遥がいまなにをしているのか分かっていなかったとしても、彼方を大事にするかのような優しい扱いに彼方の胸が熱くなる。

「ペロッ。…ちゅば…じゅるじゅる……はあっ……」
「はるかちゃん!私のお汁飲んでる……とっても嬉しいよ」
「ゴクッ……むちゅる……はぁん、あっ……じゅるぴちゅ……くちゅっ…」
「はうぅっ!そこ、きもちいいよ。はるかちゃん!」

 遥が愛液を飲んでいることに性的興奮が最高潮に達する彼方は立てる状況ではなくなっていた。カクンと足が折れて遥を下敷きにしてしまうも、それほど体重が重いわけもない。遥も天井を見上げているだけで状況が著しく変わったことではなかった。彼方のビショビショに濡れたおま〇こが目の前にあった。
 そして、彼方の前にも遥のビショビショに濡れtあおま〇こが目の前にあった。
 
「私も飲む。はるかちゃんの、イヤらしいお汁……んっ……ちゅる…」
「―――ひっ!」

 シックスナインで絡みながら遥のおま〇こに口をつける彼方。遥がたまらず声を荒げた。

「ハァ……んんっ……レロレロ…はぁ、はぁ、あむっ…」
「い・・あ・・あ・・ああぁん!」

 彼方の舌使いに遥が感じている。遥の穢れのない身体に彼方が触っているのだ。
 光栄なことでありながら、遥が彼方を大事にいたわるように、彼方も遥を一番に考える。どうやったら遥が感じてくれるのかを常に考え、自分の攻め方を少しずつでも変えていくと、遥はその都度声をあげた。

 女性―はるか―のことは女性―かなた―が一番よく知っている。

 それが彼方の強みであった。

「か……なた……」

 遂に遥が自分の名を喋ったんだと彼方は思い顔をあげた。

「はるかちゃん!?」

 少しずつ光を取り戻しつつある遥かの瞳。それは、遥かの目に涙がたまっているせいかもしれない。

「きたないよ……もうやめて……」

 恥ずかしさも取り戻し、彼方に必死に留まる様に説得する。しかし、それは違うと彼方は言う。

「ううん。汚くないよ。とっても綺麗だよ。遥ちゃんの身体。だから全然平気」

 たった一つしかない、綾波遥という芸術品を大事に思いながら、彼方は遥の足を絡めて貝合わせを形作る。身体の自由がまだ効かないのか、抵抗したくてもできない遥は彼方の想いを受け止めていく。そして、彼方は自分のアソコを遥のアソコにぶつけた。

「ああっ――!」
「うああんっ!!」

 互いのクリトリスがぶつかった衝撃で擦り合わされ、甘美を体内に送り出していく。ビリビリと痺れる下半身が崩れそうに遥も、彼方が必死に繋ぎとめてくれる。顔を覗く遥と泣き顔を見下ろす彼方。二人のぶつかり合う音が響き合う。

「あうっ、くっ!んんん・・や、やぁ・・みないで・・あぁんんっ・・」
「はるかちゃんのイクところ私に見せて」
「んううぅ・・う・・くっ・・はあぁ・・あっ、うっ、うぅんんっ! んっく! あっ・・あっ!あああ――っ!」

 びくっ! びくん! ドビュビュドビュルルル!

 ぶるぶるっと遥が身体を震わせると、ぶつかり合ったアソコから液体をほとばしらせた。気持ち良かった分だけ遠くへ飛ばし彼方にも数滴遥のお汁を付着させていた。

「あ・・ぁあ・・あぁああ・・あ! あああ・・あっ! ん・・んあぁあ・・!」

 輩出した解放感、身体に込み上げる達成感に遥は声を荒げる。彼方の姿を瞳に宿し、誰にも言えない秘密を二人で共有する出来事に、急に恥ずかしさが込み上げてきた。 

「かなたぁ……わたし……」

 遥の目から涙が一筋の遂に零れた。

「おかえり、遥ちゃん」
「…………かなたぁ……!」

 遥が彼方を抱きしめるのと、彼方が遥を抱きとめるのはほぼ同時のタイミングであった。

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「はっ?撤退?」

 総次朗から吟醸に告げられたのは、『電話』の保管されている部屋内部の警備の撤退だった。ツインテールを次こそ捕まえる為、吟醸の持ち場も室内になるはずだった。

「そう。今回は好きにやらせるんだ」
「なにを言っているんですか?電話を盗む瞬間こそ、ツインテールを捕まえる絶好の機会ですぞ!それを無碍に――」
「そういう常識は通用しない。それが『グノー』だよ?」

 総次朗の言葉に不満を飲み込む。
 『グノー』の不可思議な現象を二度三度とこの目で垣間見てきた吟醸だ。常識の外れた幻し。吟醸も自分が女子高生になった記憶を生涯忘れることが出来ないだろう。
 それなのに、未だに吟醸は昔ながらのやり方で怪盗を張りこみ、逮捕しようとしている。
 時代遅れなのか……しかし、吟醸にはその方法しか犯人を捕まえる方法を知らない……。

「もうそろそろ時間だ。ツインテールが『グノー』に堕ちるその時だ」

 総次朗は優雅に時を待つ。自室で待っていればツインテールが捕まることを確信している。
 そんな楽な逮捕劇があったら、警察など必要ない……

「どちらへ行かれるんですか?」

 外に出かける吟醸に総次朗は声をかける。

「煙草を吸ってくる!」

 『人形』の時には吸えなかった煙草だ。煙を吸って身体に落とす。自分の肺が汚れていくのが分かる。しかし、だからこそ落ちつきを取り戻すのかもしれない。
 人は綺麗だから汚れを気にする。潔癖して綺麗でいることを好む。
 周りから自分がどう見られているかを気にするように、
 他人のことを気遣うように、
 この行為全てが、自分の為だと自負する偽善行為――

 吐き気がするのを飲み込んで煙を身体から吐き出した。……美味い。
 吟醸は煙草の味が好きだからやめられない。
 どんなに考えたって、どんなに強がったって、煙草の味だけは大人になっても純粋に美味いと思えるものだからである。

 しばらく時間が経った後、煙草を消して中庭に出る。新人の刑事が吟醸に挨拶をした。

「警部!お勤めごくろうさまです」
「引き続き任務に当たってくれ」
「はっ」

 何気なく通り過ぎるだけの中庭。そこで吟醸は、微かな呻き声を聞いた気がした。

「……いま、変な音が聞こえなかったか?」
「音ですか?」

 新人が耳を澄ますが、何の音も聞こえなかった。

「いいえ。私の耳には聞こえませんでしたけど」

 吟醸は首をかしげ、気のせいかと思った――が。一歩前へ踏み出し、草むらの中へと近づいた。
 頭領家の中庭も広大である。しかも草木は手入れはされているが、長い草も生えていれば太い樹木もある。足元が見えないながらも吟醸は闇雲に足を踏み出した。
 適当に歩いている。だが、確かに声の聞こえてきた方向へ――

 ガサガサ――

 吟醸が草を揺らしながら歩いた先、それは本当に突然で――

「――――はっ!」

 吟醸は遂に、声の主の元へ辿り着いた。

「ぅぅっ……はぁ…あっ、あんっ……」

      壊れた怪盗

 少女だった。警備のいる頭領家の中庭で、見ず知らずの女性が裸で〇〇〇〇をしていた。

「あぅあぅ……おしり……キモチイイよぉ……くぅん……おしり……おかしくなっちゃう……」

 吟醸のことなどお構いなしに痴態を曝している。アソコからは大量の愛液をこぼしながら、白い肌が草の擦り傷や土壌の付着で汚れてしまっていた。
 場違いな空気。凍りつく吟醸。

「なにをやってるんだ……?」

 言葉を失う。それは少女がバイブをお尻に挿入して喘いでいるからではない。少女の傍らに落ちている見覚えのある『電話』。総次朗が見せたものと全く合一の盗品。
 何故少女が持っているのか――?そんな簡単な答えを導き出すのに、しばらく時間がかかっていた。
 唖然とする吟醸。これが何を物語るのか、総次朗の罠に吟醸は先に気付いてしまったのだから。

「じゃあ……おまえが……」
「あれ?警部?」
「――っ!?」

 いつの間にか総次朗が中庭に降りていた。振り返ると遠くで手を振りながら近づいてくるのが見えた。

「なにしてるんですか?そんなところで?」
「ああ、いや……煙草を吸いにきたんだ……」

 地面に煙草を捨てたように見せかけて『電話』を拾う。総次朗は未だ少女の存在に気付いていない。吟醸が総次朗に歩み寄る。

「中庭は禁煙でお願いしてるんですけどね」
(ちっ、何故吟醸がこんな場所にいるんだ?)

 総次朗もまたツインテールを中庭に探しに降りてきたのだ。『電話』により中庭に封じ込んだのだ。隠れ場所が限定されたかくれんぼ。圧倒的有利の鬼の立場。しかも時間無制限である。
 これは遊びである。総次朗がツインテールを捕まえるまでの楽しい時間のはずが、吟醸がいることで遊びが捜索という形になってしまう。むしろ吟醸が先にツインテールを見つけてしまった場合、そのまま連行。刑務所いきと言う呆気ない幕切れが待っている。
 なんという体たらく。ツマラナイ……ありえない!
 総次朗からすれば吟醸だけは早くどこかに行ってしまえと心から思っていた。

「それよりも頭領殿。あなたがこんな場所に降りてくることの方が珍しい」
「俺の家だろ?早くツインテールを捕まえてくれ」
「ワシはツインテールの姿を見てないから状況が分からないんでな」
「くっ」
(いちいち報告しなければ警察は動かないのか。社会のイヌめ」

 もし『眼鏡』を使うようなことがあれば、間違いなく吟醸を『犬』に変えようと思う総次朗である。

「『電話』が盗まれツインテールは撤退した。早く家の外に――」

「『電話』?それは、これのことですか?」

 吟醸がポケットから『電話』を見せた。総次朗が血相を変えた。

「何故お前がそれを持ってる!?」
「ありゃりゃ?これはいったいなんででしょう?中庭に落ちていたから拾っちゃったのであります」
「くっそ!」

 作り話のはずが吟醸が『電話』を持っていることになると、ツインテールの行方が完全にどこか分からなくなる。本当にいまも草むらの中にいるのかどうかも怪しい。むしろ中庭の広大さからツインテールを探し出すのが億劫になってくる。総次朗にとって既に徒労は耐えられない苦痛になっていた。
 楽に過ごすと言う結果の堕落。苛立ちが隠せない。

「ツインテールは?」

 総次朗が怒りを露わにしながら訪ねる。吟醸はしばらく考えたと、真顔で答えた。

「ワシは見ていない」
「……………………………………………」

 総次朗が壁を殴る。中庭から消え去ってしまう。
 吟醸は総次朗が消えるのを最後まで確認してから目を伏せた。


「……ワシは、刑事失格かもしれんな」


 身元不明の少女を総次朗に伝えられず、あげくの果てにツインテールを見逃すと言う失態を犯した。
 怪盗をしているツインテールと、追いかけて逮捕する刑事の吟醸。
 一時の勝負をしているう二人が、蚊帳の外で出会ってしまった場合はどうしたらいい。
 今回の吟醸は不戦敗と言う立場である。対してツインテールは不戦勝で『電話』を盗んだ。なのに、中庭で出会ってしまった二人。 ツインテールは今や総次朗の罠にかかって手出しが出来ない。いわば絶好の好機が到来している。

 ――逮捕するべき。それが警察の務めなのだ。

 感情を押し殺し、手錠をかければそれで終わる。終わるのだ……

「いくううううううう――――」

 少女が再び絶頂を迎えた。快感に喜ぶその瞳が総次朗を確かにとらえていた。

(ワシが、彼女を捕まえれば……)


 勝ち負けじゃないわよ!私には、『グノー』に狂わされた人を救わないといけないの……


 あの時、『人形』の際に聞いたツインテールの本音――。


「……おまえは、誰かを救えたか?」

 思わず吟醸が漏らした言葉に、少女は快感の表情の中で涙を零した。

「……おえがひ……」

 少女が吟醸に伝える。 

「わたしを、つれてって……」

 
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「やっぱり、予想どおりじゃない♪」

 予告時間に合わせて頭領家に出没した遥。しかし、警備の姿はこれまでで最少。ツインテールの姿を探しているがどこか頼りない警備のみなさんを横目に、屋敷の中を走り抜ける。
 あっという間に目的の部屋まで辿り着いてしまった。物足りないと思いながらも、全てが順調に事が運んでいることに遥はほっと胸をなでおろす。
 遥の無事を待っている人がいる。

「無事に帰るからね、彼方」

 遥は一息ついて部屋に侵入した。そして部屋に飾られた『電話』を見つめる。

「ここからよね……」

 今回の重要なところ。『電話』を盗むことよりも、『電話』は持っていることが既に罠だということ。
 いくら遠くに放れていても、『電話』に贈られる電波を切らない限りは逃げることができないと彼方は言った。
 だから、遥は『電話』を盗む前にまずしたことは、『電話』の電源を落とすこと。電話含め電化機器は電源が入らなければ立ちあがらない。その間は電波が送られることがないのである。

「さらに、もういっちょ!」

 念には念を入れ、遥は『電話』の受信端末を外してしまう。これで衛星が電波を送受信することはない。

「よしっ。えへへ、これで安心よね」

 電源の落ちた『電話』を手にとる。これでようやく『盗む』行動をとれるのだ。

「こうしちゃいられない。ぐずぐずしている暇はないんだった。早く屋敷を抜け出さないと――――」

 PPPPPPPPPPPPPi―――――!!!

「――――――えっ?」

 電話が鳴った。目を丸くして驚く遥。消えていた画面が一通のメールを受信したことで起き出していた。

「なんで?受信できるの……?」

 ドックン――

 恐怖よりもむしろ興味。電話を受けつけない『電話』に送りつけられたメールの差出人の名前を見たいという女性心をくすぐる興味本位。
 やめておけばよかったと後悔したところで、分かっていたことだと開き直る口癖。そしてその後の逆恨み。

「早く盗めば良かったのに――」と遥はもう一人の自分に言われた。

 言い訳を告げるには既に遅く、遥は力が抜けたようにブランと手を垂らしてしまう。
 メールの内容を見つめた視線が脳で理解するよりも早く遥を洗脳する。


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