純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

タグ:集団レイプ

 私はサキュバス。名前はまだない。
 現代-いせかい-に飛ばされた私はちょっと困惑したけど、持ち前の適応力を生かして今日も元気に男性の精液を搾取しているの♪
 この世界は悪魔族にとってとても住みやすい世界だということが分かっちゃったことだし。性欲を持ち合わせていながら童貞の獲物がいっぱいいるみたいだしね。
 さ~て、今日はどの子を標的にしようかな♪

「クンクン・・・におう。におうわぁ~独特の女性の発汗のにおい~」

      ゴールしても地べたに座らない。お尻汚れちゃうでしょ?

 学校の校庭で何周も走ってゴールしていく生徒たち。
 息を切らして汗に塗れた身体で座り込む女性のにおいは私の鼻にくるいい匂いだ。
 体温が上がっているということはそれだけ雌化しやすい状態にあることを人間は知らないみたい。それ以前に、この世界の女性の発育はとても良いわね。私の知っている世界の人間なんかよりも魅力的な体型をしているじゃない。
 私が注目した子、神谷鈴鹿-かみやすずか-は走り切った場所で座り込んでいるが、汗で濡れた体操服の奥から盛り上がっている乳首が二つのボッチを作っているのが見えた。疲労感でたるんだ体型をのぞかせる鈴鹿のまわりには男性の視線が投げられていることに気付いていない様子だった。

「ほんと、羨ましいくらいの豊満ボディであるにも関わらず、無防備に座ってて自覚がないのかしら?男の子の視線に気付かないなんて女の子として失格じゃない。まったく、男の子の気持ちに応えないなんて勿体ないじゃない♪」

 ブツブツ言ったところで私は悪魔。なにを思っても誰も私の存在には気付かない。しかし、前回精液を調達できて魔力を取り戻している。前回のように私が直々手を下さなくても魔力で鈴鹿を小悪魔-サキュバス-化することは可能だった。
 悪魔が人間に手を出すことは稀なのよ。そんなことよりも悪魔的思想を人間の思想に流し込むことで簡単に悪堕ちすることを私は知っているから。人間なんて悪魔族にとって下僕でしかないんだから。

「ん~♪ちょうどお腹も空いてきたことだし、今日はこの子を使って男性の精液をいただくとしましょうか~!」

 私は鈴鹿に憑依魔法を唱える。思想と肉体を奪い、一時的に小悪魔化させる私だけの能力だ。
 私の視界は次の瞬間、グラウンドに座り込む鈴鹿のモノへと変わっていた。


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 ローターで逝ったばかりの身体を引きずりながら、瑞穂は外の公園へ向かって歩いていた。
 厚手のコートを羽織りながら、フラフラな足取りで歩く瑞穂はどこか生気が感じられない。公園にやってくると、誰かを待っているかのように、大勢の男性たちが集まっていた。

「ほんとかよ、その情報?」
「いつ来るんだ?マジでくるのか?」
「ドキドキするな」

 そんな中で瑞穂がやってくると、男性たちの視線が一斉に集まる。「アレじゃないのか」と小声でささやく集団に瑞穂の瞳がギラリと輝く。

「皆さん。私の流した情報で駆けつけてくれたんですか~?ありがとうございますぅ~」

 瑞穂の呼びかけに男性は「やはり」と無言でうなずく。期待に胸を膨らませるように、瑞穂を見ながらズボンの奥で逸物を膨らませていた。

「犯されたくて仕方ない、淫らな私のカラダを静めてほしいのぉ~。イヤらしいおち〇ち〇でいっぱい気持ちよくしてぇ~」
「う、うおおおおおおおおおお!!!」

 瑞穂の甘え声に男性たちが咆哮する。コートの奥から現れた白い肌は、きつく締められた亀甲縛りの縄が食い込んでおり、ほのかに熱くなっていた。

「マジかよ、こんな格好できたのかよ」
「露出癖があるのか。ほんと、淫乱じゃないか」
「そんな情報を自分で流しちゃうって明らかな変態だよな。犯されたい願望丸出しじゃないか」
「これでjkとかまいうー!」
「望み通り犯してやろう。天から落ちよ!!」

 鬼気迫る男性たちを見ながら瑞穂の笑みは絶え間ない。恐怖すら感じないその視線には、瑞穂の目線で垣間見る水瀬沙希の姿があった。

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(クスっ、先輩の身体を借りただけで男性たちに大人気ね。部活で鍛えてるだけあって先輩の身体って引き締まってスタイルいいものね。男性から悦ばれて当然よね・・・ほんと、羨ましい。汚したいほど愛らしいカラダ――)

 美しいものを壊したくなるのは何故だろう――
 綺麗なものほど穢したくなるのは何故だろう――

 ダメだと分かっていても止められないのは何故だろう――
 それは――好きなものを独占したいという破壊願望。

(先輩・・・私からのプレゼント受け取ってくれますよね?大勢の男性があなたを欲してますよ?気に入ってくれるといいですね)

 この後のことを考えると既に愛液が滴り始めている。
 男性が瑞穂に触れる瞬間に沙希は身体から抜け出し、その様子を眺めるのだった。






 
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 夏休みが終わり、僕、及川正雄―おいかわまさお―には億劫な新学期が始まった。
 今日もまた一人、お昼休みには中庭で淋しく焼きそばパンを齧る。

「美味しそうだね、その焼きそばパン」
「・・・えっと、焼きそばパンに喰い付かれると正直困るんだ。問題はそこじゃないから」

 新学期になって、昼食だけ一緒に過ごしている新しい友達が僕に言った。
 同じクラスではなく、今年はいった一年生の僕から見ても先輩という雰囲気ではない。
 どっちかって言うと、お昼休みに狙ってくる、キャッチセールスに来た飛び込みの営業職にも見えなくはない。
 ・・・だからと言って、見た目からも大人には全く見えないんだけど。

「じゃあ、この後メロンパンがやってくるんだね?」
「違うよ」
「チョココロネ?」
「パンから放れようよ」
「チョココロネって見た目、オームだよね?」
「もう今日からチョココロネ食べられなくなる人がいるからやめようよ」
「確か、天空の城ラ――」
「風の谷のナウシカだよ」

 そうやって名作はニワカがぶち壊していくんだ。

「その者青き衣をまといて金色の野に降りたつべし。失われし大地との絆をむすびついに人々を青き清浄の地に導かん。・・・ババ様」
「絶対知ってるじゃん!」
「ボクが言いたいのはね――!」

 そう言って一度、話の節を折る。どうやら、彼女にとってそこは大事なところらしい。

「――ナウシカ2が楽しみなんだ」
「そ、そうだね」

 拍子抜けだよ。ええ、本当に。

「ちっちっ。分かってないな、きみは。僕がどうしてそこまで楽しみにしているか教えてあげるよ。実を言うとね、僕は既にナウシカのその後を知っているからなんだ」
「えっ、そうなの?あれで終わりじゃないの?それとも、まだできてないものを知っているってことは・・・きみは未来からきた未来人なの?」
「正解!」

 当たっちゃった。未来人?って問いかけに正解って答えられると疑惑しか出てこない。
 問いかけてなんだけど、信じられない。

「それとも、まだできてないものを知っているってことは・・・きみは見たいからきた見たい人なの?」
「正解!」

 当たっちゃった。そうなんだ。やっぱり名作の続編ってだけで見たい人は見たいよね?
 それが駄作だったとしても、面白そうだよね?

「ちょっと、なんかさっきと問いかけが変わってない?」
「気のせいだよ」
「それに、名作の続編を馬鹿にしたら僕が許さないよ!僕、怒ると怖いんだよ」
「はは、きみが怒ったってちっとも怖くないよ」
「まずはジブリに謝れ!」
「規模がでかいよ」

 どうして僕と彼女の世間話で僕が謝らなければならないんだろう?もしかして、この会話は誰かに聞かれてるのかな?・・・盗聴されてる?!

「そして、ナウシカファンに謝れ!」
「きみだって名作を間違えたじゃない!ニワカが!」
「なんだと!そこまでいうなら、ボクがどこまでナウシカのファンか教えてあげるよ。きみの知りたい、ナウシカ2の話だよ」
「えー。そんな話があるの?」
「・・・ひょっとして、きみ、原作を読んでないの?」
「・・・・・・ごめんなさい!!!」

 原作があるの?!すごい読みたい!小説なの?漫画だと嬉しいんだけどな!

「そうだよ!ナウシカ2はすごい、『殺戮シーン』だよね!」
「もういいです」

 そんなネタバレ、嬉しくないよ!!! 
 もういいでしょう?話を元に戻そうよ。

「チョココロネってワームみたいだよね?」
「そこに戻るの?」

 そこじゃ話が元に戻らないよ。話が既に脱線してるところだもん。

「ワームってなに?」
「虫でしょ?モンスターファームで芋虫みたいなモンスターいたでしょ?」
「オームじゃん!」

 結局、話が変わらないじゃん!

「ちっちっ。今回は違うんだよ」
「どこらへんが?」 
「ぬーべーに寄生虫って話があってね――」
「完全にトラウマ話じゃん!!!」 

 もう今日からチョココロネ食べられなくなる人がいるよ!
 さすがに僕から彼女に関する言葉に誤りがあったと訂正しないと、チョココロネ認定委員会から処罰されそうで怖いよ! 
 ごめんなさい、チョココロネ。これからはらき☆すた大好き話で盛り上がるようにします!

「某Hさんって剥げたって本当?」
「敵を作りすぎいぃぃ!!!」
「そう言わないと、ボクの声が急なキャスト変更で変えられるかもしれないもんね」
「なんの話かさっぱり分かんない」
「上からの圧力って怖いよね?」
「きみの方がよっぽど怖いよ」
「ボクは堀江由衣ちゃん!」
「譲れないのね」
「ボクが言いたいのはね――!」

 そう言って一度、話の節を折る。どうやら、彼女にとってそこは大事なところらしい。

「――ドラマ版ぬーべーが楽しみなんだ」
「そ、そうなの?」

 ドラマ好きなの?アニメからドラマになっただけで毛嫌いする人がいるけど、彼女は気にしない人なのかな?

お色気妖怪パウチ』回、楽しみだな」
「きみ、本当に女の子?」
「男の子が全員パンツにされるシーンは見物だよね?」
「キャストでも眠鬼は紹介されていないよ?」
「ホムンクルス回の潮吹きシーンは見物だよね!」
「ドラマで放送できる範囲でお願いします!」
「もう、きみは本当に健全な男の子?」
「真っ当な男の子でありたい」
「ドラマは高校生の設定だけど、きみがドラマに出ていたら間違いなくきみは寄生虫入りのパンを食べそうだよね?原作通りに」
「ボクは腐ったパンを食べません!」
「ううん。原作通りに、間違いなくボクがきみにパンを食べさせるよ!」
「いじめじゃん!!・・・はっ!」

 ようやく、ようやく話が元に戻ってきた。
 とても長い、脱線だった。

「そうなんだ。僕は苛められているんだ」
「そんなきみにアイスバケツチャレンジの資格をプレゼント!!!」
「やめてくれ!たのんでなくてもトイレでやられたことがあるから!」

 トラウマだよ。

「あれはもともとALS患者と患者団体を支援するイベントであっていじめじゃないんだよ。知らなかったでしょう?」
「知らなかったけど・・・。でも、やることが幼稚なんだよ。もっとこう、あるだろう?」
「一言で言って・・・募金すればいいのにね」

 彼女は一言で言いきった。一言で言いすぎた。
 
「人の考えは人それぞれだから、やる方にも理由があるんだから、ちゃんとそこは分かってあげないと駄目だよ?」 
「理由があるか・・・。だったら・・・!」

 僕は彼女に言おうとした瞬間――。『正雄~』と僕の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。その声を聞いた瞬間、トラウマのように顔が青ざめた。

「だったら教えてくれよ」
「なにをだい?」
「人はどうしていじめが無くならない?いじめをする理由を、僕は知りたい」

 同じクラスメイト、同じクラス。たまたま同じ教室に選ばれた初めて顔を合わせる僕たちが、
 一学期まで間に全てを知って、その結果いじめをするに至る理由を僕は知りたい。

「まさお~」

 僕を呼ぶ声が聞こえてきた時、血の気が引き、寒気がした。
 そこには期待も希望もない。相手が僕を呼ぶのは、自分勝手の我儘な塊だけ。
 いじめっ子がいじめられっ子を見つけて喜ぶ表情。裏側にはどうしてやろうかと楽しむ表情を隠した、下衆な作り笑顔を向けた女子生徒たちが待っていた。
 一ノ瀬蕾―いちのせつぼみ―はロリ体型でありながら、その容姿を利用して甘えん坊を装い、男たちに貢がせる小悪魔な性格。
 対して二宮葉月―にのみやはづき―は本当に美人であり、頭も良い。才色兼備の持ち主で男たちに人気があり、自信に満ちたその様子が彼女そのものを露わしていた。、
 そして、六戸花織―ろくのへかおり―が二人を統べるリーダーである。三人比べると、まるで家族のようにも見えるほど身長も見た目も違うのだが、どこでウマが合うのかは女性グループの謎の一面である。
 まぁ、蕾が問題を起こして残りの二人がその後始末をすると言うのが大半だ。だから、僕の件もまた、蕾のせいで厄介なことに巻き込まれたと思っている。

「どこでご飯食べてるのかと思ったら、どうして一人で淋しく食べてるの?」

 近づいてくる度に息が詰まる。早く立ち去らないといけないのに、恐怖で竦んで足が動かなかった。蕾に肩を掴まれた瞬間、ゾクッと身震いする身体。それほどまでに彼女たちが恐怖であることを身体に叩きこんでしまっていた。

「私たちも一緒に食べてあげようか?」
「い、いいよ」
「遠慮するなって。焼きそばパンなんか食べてないで。炭水化物+炭水化物の激太りパンじゃん!」
「だから、はい」

 花織が渡してきたのは、メロンパンだった。袋が空いていて硬くなっているのが少し気になった。

「それって、果糖+砂糖の激太り菓子パンだよね?」

 僕をもっと太らせるつもりなのか、でも、今まで彼女たちが僕にしてきたことに比べると、差し詰め優しいレベルの気がした。
 夏休みの間に心を入れ替えたということなのだろうか、そう思っていた僕の耳に、葉月の信じられない言葉を聞くことになる。

「これって、夏休み前のなんだよね」

 一気に血の気が引く。炎天下、誰にも取りだされることなく、机の奥に仕舞われていたメロンパン。
 しかも、開封済みの状態で。
 僕が踵を返して全力で逃げようとした瞬間、三人もまた襲い掛かってくる。
 トラウマ回が蘇る。

「助けて!!!」
「早くあいつを取り押さえろ!!」

 蕾と花織が 僕の手をひっぱる。そして、二人がかりで逃げようとした僕を全力で阻んだ。捕まった僕に葉月がメロンパンを千切る。そして、白い菌なのか卵なのかわからないのと一緒になったパン屑を僕の口に入れようとしていた。

「感謝しなさい。私にパンを恵んでもらったなんて、一生の自慢になるわ。ウフフ・・・。はい、あーん」

 恨むよ、世の男性たち。この光景をみて、さらに敵を増やしたら、今度こそ僕は家に引きこもろう。
 せっかく自分を奮起して頑張ってやってきた学校。それなのに、学校の対応は僕に対して変わらず冷たい。
 なんでだよ・・・。なんで、いじめられる側の気持ちが分からないんだよ・・・。どうして人は平等じゃない・・・分かり合えないんだよ・・・。
 知りたい・・・。

「助けて・・・」

 こいつらが僕をいじめる、理由を知りたい!!
 学校が誰に対しても受け入れるのなら、いじめる側の気持ちを僕は知りたい。
 それだけが、僕の不安要素だから・・・。
 ・・・・・・・・・
 ・・・・・・
 ・・・

「いじめをする理由だって?くすっ、そんなの簡単じゃないか」

 いつの間にか、僕の隣にいた少女が軽く微笑む。
 それはまるで、一片の切り取られた時間の中で、蕾たち三人が静止した中で僕と少女だけが聞こえる声だった。
 異様で奇妙で、異空間な場所で嗤う少女は、今まで楽しく会話していた時とは別の人に見えた。

「じゃあ、知ってみる?」

 少女は僕に問いかける。僕はコクリと頷いた。
 少女は満足そうに微笑むと、三人から抜き取った『名刺』のような紙と、同じように僕から浮かび上がった『名刺』 に、一文だけ描きこんでいた。

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「はい、これできみ達の『立場』は入れ替わったよ。後はきみがこの三人を好きにしていいよ。きみが本当にいじめる側の気持ちを知りたいなら、容赦なんかしたら絶対だめだからね」

 少女がまるで僕に暗示をかけるみたいに抜き取った『名刺』をそれぞれの胸元に返した。
 そして、次第に空間が元の静けさを取り戻す。
 時が動きだしたのに関わらず、静けさが戻ったと思うのは、きっと僕がその間に異世界に旅立ってしまったからだと思う。
 もう戻ることのない、現実世界。逆転世界―あべこべ世界―に紛れこんだ僕にとって、この三人は既に人間ではなく、宇宙人だった。


 
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