純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

タグ:鏡

『純粋とは矛盾色』に足を運んで下さった皆さまへ。エムシー販売店総支配人の村崎色です。


 クラウドファンディングを開始してあっという間に残り一週間となりました。
 ここで一度再アップをしてご紹介したいと思います。


”グノーグレイヴ クラウドファンディングプロジェクト!!”

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 ※体験版はパソコンのみ正常に起動します。

 グノーグレイヴは二次創作も受け付けております‼

 そして、


『グノーグレイヴクラウドファンディング』は2月2日のPM23:59まで開始いたしております。


 ご支援いただける皆さまに素敵な商品グッズをご用意いたしました。

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pixivにて画像を公開しております!

https://www.pixiv.net/artworks/78279121



 更新が少なくて大変申し訳ございません。グッズ制作のご報告しながらお手元に届きますよう誠心誠意頑張って参ります!

 私は萱津咲-かやつさき-といいます。
 今日は私の身のまわりに起きた出来事をお話したいと思います。


 私は水泳部に所属している高校1年生です。
 水泳は子供のころからスイミングクラブに所属していたこともあって、中学も個人で県大会に出場する実力がありました。
 高校生になってさらに筋トレのレベルがあがってキツい練習に耐えて過ごしていました。
 そんななか、クラブの頃から面倒見てもらった先輩の木更津夢子-きさらづゆめこ-は私の心の支えになってくれた人でした。私が辛くて部活を辞めたいと思った時にも親身になって励ましてくれたし、部活終わった後も私の居残り練習に嫌な顔しないで付き合ってくれたし、コンマ1秒でもタイムが縮まるとまるで自分のことのように喜んでくれたりして、可愛い先輩であり、頼もしい先輩であり、まるでお姉さんのような存在でした。

 そして、その日は特になんの変わり映えのない部活動が終わろうとした後に起こったのです。


      部活動

「お疲れ様です」

 部活動は夕暮れに差し掛かり部員たちが練習を終えてプールからあがるなか、私は今日も居残り練習をするために夢子先輩に声をかけたのです。

「先輩。今日も私の泳ぎを見てくれませんか?」
「咲ちゃん、悪いんだけど今日はどうしても外せない用事があるの」
「えっ?そうなんですか?」
「お母さんが帰り遅いの。私がご飯作らないといけないから」

 そんな用事があったのに部活動を真面目に参加する先輩も先輩だ。これから買い出ししないといけないとしたら夕食は8時を過ぎるのは間違いなさそうだ。

「わかりました。私に構わず行ってください」
「ごめんね。明日もよろしくね」
「お疲れさまでした、先輩」

 私は一人プールに飛び込み泳ぎ始める。みんな予定があるんだから練習ばっかりやっているわけにはいかない。逆に私はめいいっぱい練習に時間を要することが出来るのだから、一分一秒を大切にしよう。
 無心になってまずは2000mを泳ぎ始めた。


 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

「ハァ・・・ハァ・・・」

 気付いたら何周してたかも覚えていない。10周は余裕で越えていたような気がする。
 やっぱり一人だと張り合いがないな。それに、先輩の声が聞けないことに普段よりも静けさが増している気がした。
 夕陽が沈み辺りが暗くなりかけている。今日はこのくらいにして早く帰ろうかな。

「お疲れ様、咲ちゃん」

 一瞬、私の耳が幻聴を聞いたのかと思った。私の目が幻覚を見ているのかと思った。
 目の前に夢子先輩が立っていたのだ。あれだけ忙しく帰っていった先輩が学校に戻ってくるなんて夢にも思わなかった。

「先輩!?帰ったんじゃなかったんです」
「うふふ。咲ちゃんが心配で戻ってきたのよ」
「せんぱい・・・」

 私のために・・・先輩の優しさに冷えきった身体の中から温かくなっていくのを感じていた。
 でも、今日はこれ以上はさすがに泳げないかな。夢子先輩も練習に付き合ってもらうわけにもいかないと、私はプールをあがり一緒に帰るよう提案した。

「待っててください先輩、すぐに着替えてきます」

 しかし、夢子先輩は私の提案に首を横に振った。そして、

「まだ少し時間ある?」
「時間ですか?はい、大丈夫ですけど」
「これから咲ちゃんには私と同じトレーニングをやってもらうわ」
「先輩のトレーニングですか?」
「そうよ。まだ誰にも言ってない秘密のトレーニングだから、二人だけの秘密よ」

 先輩が組んだ自主トレーニングなのだろう。それに参加できるなんて嬉しい限りの話だった。
 私は二つ返事で頷いた。
 夢子先輩は張り付いた笑顔でさらに口元を釣り上げていたことに私はこの時気付いていなかった。

「じゃあ、早速始めるわね。屋内でやるトレーニングだから先に更衣室に行っててくれない?実はもうそこで準備を済ませているのよ。私もすぐ後を追うわね」
「そうだったんですか。わかりました」

 私は先輩と分かれて言われるままに更衣室へと向かっていった。
 しかし、扉を開けた先で見た光景に私は目を疑った。
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 冬休み。
 両親も会社へ出掛け、妹の美由紀-みゆき-は部活に行き、一人家を独占してリビングでゲームをやって優雅な一日を過ごしていた千林幸二-せんばやしこうじ-の耳に、誰かが帰ってきた音が聞こえたのだった。
 この時間なら妹だろうと、特に気にかけることもせずゲームに集中していた。
 リビングにやってくる美由紀と視線を合わせることもない。それが普通とばかりに美由紀も自分の部屋に行くだろうと思っていた。
 しかし――、

「お兄ちゃん」
「あぁん?」

 珍しく呼ばれた俺は集中力が切れてチラッとだけ視線を美由紀に向ける。すると、そこには冬だというのにスクール水着を着ている美由紀の姿があった。

      冬なのに水着というギャップ萌え

 部屋の中が暖かいからなのか、寒そうな様子もなく俺に対してポーズを決める美由紀。まるで男を挑発するように胸を張ってスク水に覆われた大きな胸を強調させていた。

「なんて格好してるんだよ!親が帰って来たらどうするんだ?」

 jkの妹が男を挑発する態度を取れば親は激怒するだろう。俺は兄として厳格に叱るも美由紀は余裕とばかりに鼻で笑っていた。

「困るのはお兄ちゃんだよね?」
「美由紀だって困るだろ?」
「別に。私は困んないもーん」

 まるで他人事と言わんばかりに美由紀は言い放つ。

「だって、私には関係ないことだし」
「どういうことだ?」
「だって、この身体は美由紀ちゃんじゃないもの」

 面白おかしく笑う美由紀の雰囲気が本人のものとは違う様に思える。
 むしろ、こんな恥ずかしい格好の中、人生が楽しそうな明るい表情をする美由紀に、俺の知っている人物の面影を垣間見る。

「ま、まさか・・・美咲-みさき-か?」
「よくわかったね、幸二」

 半信半疑で名前を呟いたのがまさかの当たりだったということの方が俺にはびっくりだ。
 美由紀にしか見えないその人物は、会社の同僚の打瀬美咲-うたせみさき-だという。彼女の口から最近、誰にでも『変身』できるコンパクトを手に入れたらしく、実際、お局に『変身』した様子も見せてもらったこともある。
 同僚というだけで二人の秘密だが、まさか会社が休みの日にも会いに来るとは思ってなかった。
 美咲-いもうと-の姿で・・・どこで調べたんだよ。

「脅かすなよ」
「興奮した?」

 俺を驚かすことを楽しむために美咲に『変身』したのだろうか。悪趣味である。

「ば、馬鹿いってんじゃねえよ。妹の身体なんかに欲情するわけないだろ?」
「ふぅん。強がり言っちゃって」

 近づきながら美由紀(美咲)の胸の谷間を覗かせるように水着を指にかけて開いて見せる。
 態度とは裏腹に俺の逸物はズボンの奥からムクムクと生地を押し上げていた。

「素直に本音を言ってくれたらこの身体で今日はセックスさせてあげようと思ったの――」
「興奮しました。すいませんでした。欲情しました。セックスさせてください」
「素直でよろしい」

 お局の時もそうだったが、美咲の言うことを聞けば俺は誰とでもセックスさせてくれる。
 美咲が言うには、「自分が傷ついているわけではないからいつでもセックスさせてあげる」とのこと。
 なんという役得だ。

「でも、間違えるなよ。俺は妹の身体に欲情したわけじゃない。近親相姦という滅多にお目にかかれないシチュエーションに欲情したんだ」
「あーはいはい」

 自分の家で、リビングで、妹の身体とセックスする。
 そんなシチュエーションで興奮しないわけがない。
 ズボンだけ脱いで勃起した逸物を取り出すと、がっつくように美由紀(美咲)を抱きしめた。


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『純粋とは矛盾色』に足を運んで下さった皆さまへ。エムシー販売店総支配人の村崎色です。


 元号が「平成」から「令和」に移行し、『純粋とは矛盾色』は10年の節目を迎え、今年は原点にしておりました企画を始動したいと思い募っておりました。
 1年間全力でブログ更新をしながら、1年間全力である企画を並行して進めて参りました。
 そして、2019年最後の月に間に合うことが出来ました。


 これまで多くの方のご協力を得て、多くの方に支えられて続けてこられた
『グノーグレイヴ』の本編の物語が遂に始まります。


――ご覧ください、グノーグレイヴ関連告知第三弾!!

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 グノーグレイヴは二次創作も受け付けております‼

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『グノーグレイヴクラウドファンディング』を本日のPM0:00より開始いたします。


 ご支援いただける皆さまに素敵な商品グッズをご用意いたしました。

      兄妹で

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 今までと環境が変わり『グノーグレイヴ』は同人から全年齢に向けたすべての人に愛される作品を目指し制作して参ります。『グノーグレイヴ』は期待を裏切らないクオリティをもって今後とも活動して参ります。
 これからも変わらぬ声援をお願いしながら、『グノーグレイヴ』に興味を持つ方々に世界観を届けながら、一緒になって同人界を盛り上げていきたいと思っております!


 そして、目標であります――コミケ・・・コミティア・・・


 来年からは表舞台に立ち、制作者一同ブースにお越しくだる皆さまとお会いできることをとても楽しみにしております!

『エムシー販売店』と『グノーグレイヴ』に温かいご支援をどうぞよろしくお願い致します!


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 俺の目の前で気にすることなくオナニーを続ける彩夏(勝也)。それに唆されるように、愛液を指の腹に塗り付けて襞を弄り始める。一つの部屋に二人の彩夏が別々にオナニーしている光景を、もし本人が見てしまったとしたら軽蔑どころじゃ済まないだろう。
 愛しているからと何をしても良いというのは大間違いだと分かっていながら、ばれなければ良いという悪魔のささやきに耳を傾けてしまう。それは本当に、理性や自制をいとも簡単に通り抜けて、本能に訴えかけてくる。
 彩夏の声で、彩夏の身体で、彩夏になりきってオナニーをしてしまう俺は、あれから何度もイキ続けた。

「ふふふ・・・。だいぶ良い感じに濡れてきたね」
「えっ?」

 彩夏(勝也)が俺の手を引きベッドで押し倒す。同じ顔した同一人物がそれぞれ戸惑いと侮蔑な表情を見せていた。

      二人の彩夏

「じゃあ、最後は貝合わせしようか?」
「な、そ、そんなことして・・・・・・本人にばれたら・・・・・・」
「大丈夫だって、安心しろよ。倉田さんにバレることはないって。万が一にもばれたとしたら、その時は開き直って諦めればいいんだって」
「だけど・・・・・・」
「好きな人の快感を味わえて、いい夢見れただろ?最後にとっておきの顔も見せてやるよ」

 官能的に好感を示し、積極的に濡れた同じ形の秘部通しをくっつけ合わせてくる。次第に顔を近づけて唇を重ね合わせて舌を絡ませる。
 積極的な彩夏(勝也)を見て性格が違えばこれだけ雰囲気が違うのだろうか。美乳が揺れる彼女の裸体を見上げながら、秘部と秘部をぶつけ合わせて快感を貪ることにただ酔いしれるだけだった。
 彩夏(勝也)に任せて、受けに徹する俺。クチュクチュという淫らな音と喘ぎ声が、否応なしに響き合う。

「ふふっ、かわいい。乳首もクリ〇リスもビンビン♡」
「あっ、あっ!い、言わないで!」
「責めの倉田さんと受けの倉田さん・・・・・・どっちが好みか一目で分かるね!」

 どちらも俺たちが『変身』した姿だけど、本人だとしてもきっと遜色なくイヤらしい破廉恥な姿を曝すのだろう。そう思うだけで、頭がチリチリと焼き付けそうになっていた。

「ふふ、オマン〇コとろとろになっちゃったね。こんなに熱くなって、糸ひいて、感じちゃったんだね」
「はぁああ・・・・・・っ♡」

 オマ〇コを擦りつけ、打ち付け、塗り付け、突け合わせる――。じゅわじゅわと愛液が止め処なく溢れ続け、下腹部をベチョベチョに濡らしていくだけではなく、上半身を倒してディープキスや乳首舐めまで始めてくる。
 勝也の責め方はまるでレズを経験したことがあるような動きをしている。だけど、俺の目には彩夏の動きにしか見えないのだ。
 責め手の彩夏の姿を見ることは今しかないと、虚ろな眼差しでイク瞬間まで覗き見ていた。

「あはっ、あっ・・・あ♡ん・・・♡ちゅく♡ちゅぅ♡ちゅぅぅぅ~♡♡」
「はあぁぁ!!ん・・・ンぅぅ・・・!!ンーーーーー!!」

 彩夏の身体がイきたいと叫んでいる。それを止めることはもう俺には無理で、彩夏(勝也)にイかされる快感で身体が自然と持ちあがっていった。

「(もぉ、ダメだよ・・・俺、倉田さんの身体で・・・・・・間違いない、これが――)イ、イく、イクうううぅぅぅ~~~!!!」

 ビクビクと、大きく仰け反ったまましばらく時間が経過し、やがてベッドに深く沈んだ。俺は遂に彩夏のレズ行為を経験し、そして絶頂を体験したのだ。レズ行為でも十分感じるほどに敏感な秘部に驚愕し、もし男性の性器を挿入したらどうなってしまうかなど想像がつかない。
 そんな彩夏の身体事情まで知ってしまった俺は今まで以上に深い背徳感に目覚めてしまった。

「その様子だと先にイったの?まだ私はイってないのに」

 彩夏(勝也)は俺を尻目に名残惜しそうに自分の感じるところを指でかき混ぜて愛液を滴り落とす。そして、愛液が垂れる秘部を俺の顔に載せてきたのだ。

「最後に倉田さんの愛液の味を舐めさせてあげる」
「んぐむっ!?んーーっ!んうぅぅーーー!」
「あああぁんっ♡感じる。私の舌・・・感じるでしょ?私の味」

 しょっぱくて、ヌルヌルの愛汁――倉田さんの味が口の中に入ってくる。疲労感も忘れて舌の動きだけが早く動いていくのを感じた。

「あふっ・・・ジュブッ・・・ジュルッ・・・チュプッ」
「ああっ!倉田さんの口の中熱くなってて気持ちいい。オマ〇コ吸われて、愛液持っていかれちゃうの、たまらない!!」
「んぐっ・・・んっ・・・・・・ピチャッジュプッ、チュルルッ・・・んっ、ジュルッ、ジュルジュルジュルルッ!」
「ああんっ、あああああーーーっ♡♡ダメッ、イクッ♡私も、オマ〇コ舐められて、イっちゃうううっ―――♡♡♡」

 俺に舐められ続けた彩夏(勝也)が喘ぎながら絶頂へと到達した。同じ愛液を満遍なく浴びた二人の周囲にはむせかえるような愛汁臭が充満していたのだった。

「ハァッ・・・ハァッ・・・」
「ああっ・・・あはっ。気持ちよかったでしょう?まだ続けたいよね?私のこと、全身隈なく犯したいよね?」

 さらに面妖な微笑みを向ける彩夏(勝也)。まるで俺に対して全てを許してくれるような甘い言葉を投げかける。もちろんそうだ。全てを愛したいという気持ちは俺の中に存在しているのは確かだ。彩夏のことを犯せるのなら、この狂った空間で何時までだって愛し続ける・・・。

「じゃあ、こっち来て。私のこといっぱい犯してぇ~♡」

 片想いの相手からベッドに誘われる。俺はそんな表情を向けられて――俺は次第に倉田さんに対する恋愛感情というものを失くしてしまったのだった。



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 勝也を包んだ光が消えていき、その場から姿を現したのは、倉田彩夏だった。

「・・・お前だけじゃないんだぜ。彼女を好いていた人間はな」

 俺と同じように、彩夏に変身した勝也が立っていた。
 本物に引けの取らない、完璧な倉田彩夏の容姿がニヒルに嗤う。
 どこか下卑た表情を浮かべる彩夏(勝也)の異変を俺は気付いてしまった。

「なっ!おまっ!?」

 驚く彩夏(俺)の声。それもそのはず。何故なら、彩夏(勝也)のお腹――本人にはなかったはずのお腹――は異様な膨らみを持っていたのだ。
 食べ過ぎという横に太らんだお腹ではなく、子宮の中から膨らんで風船のように丸みを帯びた姿はまさに妊婦のようで――彩夏が子供を孕んだらこのようなお腹になるのだろうかという想像を掻き立てる姿で俺の前に現れたのだ。

「その腹って、誰の子だよ!?」
「当然、俺の子に決まってるだろ?産むことは出来ないけどな」
「へ、変態だ!!!」

 妊婦の姿で変身するなんて誰が想像するだろうか。同一人物とはいえ、妊婦というだけで雰囲気が違って見えるのは何故だろう。
 そもそも俺は彩夏のことが好きだけど、妊婦の姿を想像してはいなかった。彼氏彼女の付き合いがいいのに、妊婦という現実感に拒否反応を示してしまうせいで、彩夏(勝也)の妊婦姿を見るのは耐えられなかった。

「今すぐ変身を解け!さもなければ失格にするぞ」
「失格とはなんだ!彼女のどんな姿でも受け入れるというおれのスタンスを殺す気か?」
「な~にが『おれのスタンス』だ!勝也の都合のいい姿にさせられているだけじゃねえか!貧乳キャラを巨乳にするとか、性格を変えてるとか、それもう別人だから!!公式はぜ~ったい認めないぞ!!」
「はあぁ???妊婦はいずれ来る女性の姿じゃねえか!彩夏さんだって妊婦になるんだぜ?成史みたいなお子ちゃまは未だ赤ちゃんはコウノトリが運んでくると信じてると思うが、――実は男の女が夜な夜な肉と肉をぶつけ合わせて作ってるんだぞ。その結果、女性のお腹はこんなに大きくなるんだけどな」
「言うなよ!!!見たくない!知りたくない!!真面目でいさせてくれ!!」
「というわけで・・・ごめんなさい、児島くん。私、お腹の中に渡部くんの子供がいるの」

      精神攻撃

「急に倉田さんに成りすますな!精神攻撃で陥れようとしても騙されないんだかあああ!!(泣)」
「しっかりダメージくらってるじゃないか・・・」

 呆れながらも彩夏に変身した勝也は、好きな人の身体を弄り始める。


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「俺、倉田さんのことが好きです。付き合ってください」

 放課後に片想いの倉田彩夏―くらたあやな―だけを残して告白する児島成史―こじませいじ―。夏休みの前に告白するのは男子生徒の思い出作りの一環である。成功するかしないかで学生時代の勝ち組と負け組に分けられると言っても過言ではない。俺の心臓は夏の日差しと同じくらい熱くなり、セミの鳴き声のようにうるさかった。しかし、

「ちょっと待ったあぁぁぁ―――!!!」

 蝉が逃げ出す大声が響き渡り、もう一人の男子生徒が勢いよく教室に現れる。クラスメイトの渡部勝也―わたべかつや―だった。決して勝也と仲が悪いわけじゃないが、勝也の表情は俺に対して憤りを見せていた。

「児島、なに抜け駆けしてるんだ!勝手なことは許さないぞ!」
「うるせえ!勇気ある一歩を踏み出した者が勝利をつかみ取ることができるんだよ」
「男の友情と女、どっちを取るつもりだ!」
「答えるまでもないだろうが!」
「この裏切者がぁ!天誅!」

 ポカ。ポカ。ドス!ゲシ。ゲシ。

「イタタ!ムードがぶち壊しだああぁぁぁ!!」

 同じ人を好きになっている勝也に黙って告白したことがばれたのだ。
 まるで俺の告白を邪魔しているようにしか見えない。彩夏も俺たちのやり取りを唖然としているだけだった。

「こうなったら俺も告白してやる」
「ついでで告白してんじゃねえよ!」
「倉田さん。俺もきみのことが好きです。俺と付き合ってください!」

 突如参戦してきた勝也に負けるわけにはいかない。俺もまた彩夏に振り向き、腕を差し出して頭を下げた。

「いや、俺と付き合ってください!」
「おれと付き合った方が児島より楽しいです!」
「俺と付き合った方が渡部より幸せになれます!」
『さあ!どっち!?』
「ごめんなさい。どっちも嫌です」

      振り回されるマドンナ

 彩夏から二人同時に撃沈される。夏休みの前に告白し、玉砕されるのは男子生徒の思い出作りの一環である。
 逃げるように教室から飛び出していった彩夏に取り残された俺と勝也は冷静さを取り戻していった。

「このような結末になってしまって・・・なにがいけなかったのでしょう?」
「お前だあああぁぁぁ―――!!!」

 俺が勝也を殴りにかかる。

「人にせいにしてんじゃねえよ!成史がもっと格好良かったらなにがあろうと倉田さんはお前を選んだろう。所詮まだ恋愛度が足りなかったんだよ」
「恋愛度って・・・頭ゲーム脳かよ・・・」
「成史の力不足だな。おれが入ってくることを想定していない時点で計画不足だ!」
「告白時に乱入してくるとか、勝也が空気読めない奴だと思わなかったよ」

 友達付き合いを改めて考え直さなくてはいけないのではないだろうかと、俺は悲しい気持ちになった。

「そもそもおまえはどこまで計画して付き合おうとしていたんだ?」
「そりゃあ・・・夏休みだし、どっか遊びに行って、買い物行って、話をしたり、休憩して、手を繋いで・・・」
「ハッ!」
「鼻で笑われた・・・」
「まだまだお前は青いな。計画が煮詰まっていない。そんな何処か分からないところに連れて行って倉田さんが笑顔を見せるわけがないだろう!怖い怖い、彼女の心はブルブルだ」

 誘拐するわけじゃないんだけど・・・。いったい勝也は俺をなんだと思っているのだろう。

「いいんだよ、俺たち若いんだから、無茶とか無計画でもそれなりに楽しめるから」
「ホントウに~?ダイジョウブ~?アンシンできる~?」

 煽るような口調と表情で俺を挑発してくる。

「なんだよ。じゃあ、勝也ならどこ連れてってなにして遊んで倉田さんをもてなすんだよ」
「そんなの簡単じゃねえか!」

 勝也が提示する夏休み最高の想い出とは――カップル必見のおすすめデートスポットは――

「ラブホいってセックス」
「最低だ、こいつ!!はっきり言いやがったし!!」

 四六時中そんなことしか考えていないのだろう。恥を捨ててしまった男の末路は悲しいものである。
 こんな勝也だ。今まで女性に縁があるわけもなく――

「だいたい手も繋いだことないのにセックスとか、それこそ無謀じゃないか?」
「おれは大人の階段をのぼるぜ。三段飛ばしでな!」
「その自信はどこから来るの?」
「フフ、常に脳内シュミレーションで臨機応変に対応できている俺に死角なし。いつでも恋愛を始める準備は整っているぞ」
「・・・お前、財布の中にコンドーム入れてるだろ?」
「っ!?ひょっとして見たな!?おれの大金をくすねようと画策したな、この泥棒!!」

 犯罪者に仕立てようとするな、正真正銘の性犯罪者が。

「こんな中途半端な男に倉田さんがくっつくわけないだろう。もし倉田さんが逆レイプを望んだとしても成史は拒むつもりだろうな?」
「飛躍し過ぎだろ。もしもの話とか虚しくなるだけだろ。倉田さんが襲い掛かってくるとかあり得ないだろ」
「まったく、ここでもおれや倉田さんを言い訳にしているとか恥ずかしくないの?おまえは本心を隠しているだけだ!倉田さんの裸を見るのが怖いんだ!」
「違う。未成年だし、法律を破ってまで彼女を傷つけたくないだけだ」
「法は破るためにある!」
「遂に法を否定しやがった。危険分子が」
「ばれなければ犯罪じゃない」
「罪を犯せば必ずばれるぞ。やめとけやめとけ」
「法に従っていたらなにも出来ないぞ。そこを乗り越えた先に楽しみがあるわけで――」
「法の下に自由や平等があるものじゃないですかね。その中で楽しみがあるわけで――」
『うーーーーーー!!!!』
「成史なんかと倉田さんが付き合わなくてよかった!」
「勝也と倉田さんが付き合わなくてほんとよかった!」
「なんだと!」
「なんだよ!?」
「よーし!じゃあ、ここではっきりしようぜ!」
「ん?なにを?」
「おれと成史のどっちが倉田さんと付き合うのに相応しいかってことを!」
「・・・・・・・・・はっ!?」

 唐突に、俺は勝也に勝負を挑まれたのだった。
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 海藤結弦がいない後で起こった、前川先生と生徒たちのやり取りである。
 結弦が保奈美に『変身』して悪戯を起こした花壇での排尿騒動は、保奈美に生徒達との大きな障壁を作り上げてしまっていた。
 見損ない、裏切り、信頼度ガタ落ち、モラルの無さの指摘。つまり、先生として視ることのできない侮蔑な眼差しを突きつける。
 授業が終わるとすぐに生徒たちは保奈美の元へ駆けつけ、自分の見た事実を真実に暴言を吐きかけた。多くの目撃証人を出した一件は保奈美に不利な状況にさせ、慌ててスマホで写真や動画を回した生徒たちがいたことでさらに強固な証拠が出来上がっていた。

「ほら!これってやっぱり先生ですよね!」
「ち、違うのよ。私はそんなところ行ってないの!」
「でも、それを証明する人はいないんですよね?」
「最低だ!こんな先生に教わってたのかよ」
「先生やめろ!雌犬!」

 その時間、休みだったのは保奈美だけであり、トイレに立った一回以外、誰とも会っていない。それなのに、前川保奈美らしき人物がその時間に花壇前に出没して、生徒たちが大切に育てた花を滅茶苦茶にしたというのだ。その形跡の後も現場にはしっかり残されていた。

「先生」
「教頭先生」

 保奈美は居合わせた教頭先生が鬼のような形相で睨んでいるのを見て、顔色を青くした。そのまま腕を握られると引っ張られるように生徒たちの波をかき分けるように退散させられる。

「今すぐ職員室まで一緒にきてもらいます」
「ま、待ってください!教頭先生!」
「説得できると思ってるんですか?いまの先生に叫ばれる生徒の声が聞こえますか?」

 教頭先生の言う通り、生徒たちは保奈美を罵り叫んでいる。勝ち組が負け組を罵倒するように、生徒たちは束になって年上の保奈美を蔑んでいた。そんな立場に追いやられて聞く耳を持つわけがない。負け組はなにを言っても負け組で生徒たちは聞く耳を持ってはいなかった。

「今のままでは先生にとって辛いだけですよ。生徒と距離を取ることも時に必要です」

 しかし、それは先生の立場である以上苦渋の選択になる。学校の教師が生徒と放れることは保奈美にとっては何よりも辛いことだった。何故なら、保奈美は生徒一人一人のことを心配して、大事にしていたからだ。
 生徒にどう思われようと関係ない。怖い先生と思っていても、保奈美自身は生徒の為に思って尽くしていた。生徒を自分の子供のように親身に接して、愛情にも近い愛を与えてきたつもりだった。
 そして、それは今でも変わらない――。

「信じてください、教頭先生!私はやっていないんです!決して、嘘じゃないんです!」
「誰も信じてなどいない!!」
「ぅぅ・・・」

 崩れ落ちる保奈美の腕をそれでも引っ張ろうとする教頭先生。しかし、まるで意気消沈した様にその場に膝をついて表情を曇らせる保奈美に、優しい言葉をかける者など一人もいなかった――


「待ってください」


 ――いや、いたのだ。この状況でただ一人、保奈美を援護するように立ち塞がる女子高生が現れたのだ。
 クラスは二年C組。普段無口で友達と付き合わず、一人本を読んでいる印象しかない生徒である。
 保奈美は彼女の名前を思い出す。

「なんだよ、片霧。お前は現場を見てたのかよ?」
「あんな先生をまだ信じてるの?」
「・・・・・・私も前川先生を信じてません。そして、あなた達も信じてません。私が信じるのは証拠のみ」

 彼女はそうはっきりと言った。

「あなた方の動画も写真も、すべて携帯で撮影されています。それは証拠としては決して弱い」

 生徒たちが一斉に素っ頓狂な声を荒げた。

「編集したって言うのか!こんな短時間に、それは無理よ!」
「馬鹿か!そんな手間やるひど俺たちは暇じゃねえぞ!」
「だとしても事実です。それ以上に決定的な矛盾をつけば証拠能力は劣ります。それとも他にカセットテープで録画した人はいないんですか?」

 カセットテープという聞きなれない言葉に困惑する。学校にそんなものを持ってきているはずがない。しかし、状況証拠が物語っている以上、彼女の言う『決定的な矛盾』が無ければ覆ることは容易ではなかった。

「あるって言うのか?写真以外に、先生がその場にいなかったって言う証拠が」
「今は可能性でしかないけれど・・・・・・」

 彼女は改めて、保奈美に振り向いた。あるものの提示を求めたのだ。

「先生。ハンカチを持っていますか?」
「ええ・・・持っているわ」

 保奈美はポケットからハンカチを出し、彼女に手渡した。そして、生徒たちを前に掲げてみせた。

「あなた達の発言から、先生は事を済ませた後にハンカチで拭いたと言っておりました。しかし、それが本当だとしたら・・・・・・」

 生徒たちは口をそろえて言っていた証言。そこから矛盾を見つけ出すための道具こそ、今回保奈美のハンカチだった。
 トイレットペーパーでもポケットティッシュでもなく、先生のハンカチで後処理をしたという事実を確かめるように、彼女はハンカチに顔を埋めて鼻で大きく息を吸い込んだ。

「う、ウソだろ・・・信じられない・・・」
「そこまでする?」

 それを見て、悲鳴をあげる生徒たち。しかし、ハンカチから顔を放した彼女は未だ水滴が付いて濡れてしまっているものの、凛とした涼しい表情を崩していなかった。

「誰か、私以外に確認したい人はいますか?」

 自分以外にも同じように確かめたい生徒を探すように一歩近づいたが、生徒たちは一歩退いた。

「濡れているじゃない!」
「匂いが飛んだのかもしれないだろ?」

 生徒たちは自分の証言を疑わずに叫び続ける。彼女はさらに証言を崩すように、ポケットから理科準備室に備品として置かれていたはずのリトマス紙を取り出した。

「では、すぐにでもリトマス紙に当ててみましょう。渇いてもいないなら、リトマス紙に当てればアルカリ性が含まれていれば色が変化するはずです。もし、変化がなければ中性。そのハンカチはただの水って判断ができます。それがより確実な検査結果だと私は思います」

 真実に近づくために一つ一つ理論で責めていく彼女に生徒たちの何人か呻き声を上げていた。ハンカチとリトマス紙。二つを手にした彼女が合わせるようにくっつけさせて色の変化をしばらく見続けた。
 検証の結果。いつまでもリトマス紙は色の変化を見せなかった。
 保奈美は息を呑んだ。

「教頭先生っ!」

 教頭先生が彼女に近づく。彼女はハンカチを教頭先生に渡し、リトマス紙の実験を確認させた。

「・・・・・・中性。これは・・・・・・ペロ」

 教頭先生が保奈美のハンカチに染み出す水滴を指に付着させて舌で舐めていく。
 生徒たちはドン引きした。

「み、水です!これはただの水です!」

 保奈美が手を洗った時に使ったハンカチ。水の勢いを強く出し過ぎたせいで普段よりも水滴を多く含んだ分だけ、結果的に自らを救う証拠に成し得たのである。
 100%立証できる事件は数少ない。ゆえに、合理的疑いを越えて有罪を立証しない限りは無罪が鉄則。疑わしきは罰せず、なんぴとも犯罪の積極的な証明がないかぎり、不利益な裁判を受けることがないようにすること。


『招き対峙する裁判劇場-act trial order-』――彼女によって開かれた裁判劇は中立で忠実な判決を下す。その正義は被告人を守ることである。彼女は検事であり、弁護士であり、無作為に暴挙暴言で叩く悪意の敵だった。


「この謎が解けない限り、先生を黒だと言うことは断じて出来ない!これ以上先生を疑うのなら、新たな証拠や供述を用意しなさい!」

 彼女が叫ぶ。その姿は同じクラスメイトですら見たことがなく、一同が言葉を失って無に帰っていた。保奈美を叩くことを止める者、またある者は彼女を標的に罵り、またある者は彼女の言う通りに証拠や再供述の準備を始めようとするものまで現れる。
 しかし、それでも彼女は再び争い続ける覚悟は出来ている。彼らの悪意が終わるまで――。

「だけど、あなた達の証言が間違っているとは思わない。これだけ多くの人が同じ間違いをするのはおかしい。きっとこれは、なにかあるのよ」

 いや、既に彼女にとって生徒たちには興味を示さなかった。譫言の様に独りつぶやいていた。
 生徒たちもまた被害者。この学校で何かが起こり始めていることを予感していた。今回救えた生徒はほんの一握りでしかない。しかし、ちゃんと生徒たちは保奈美に頭を下げて自分のした行動を詫びていた。

「先生・・・・・・私たち・・・・・・」
「いいのよ。分かってくれたら」
「俺たちも、騒ぎをでかくして・・・・・・変な噂を立ててしまって・・・・・・」
「急げ、火消し隊!今すぐ全校放送で注意を呼びかけろ!」
『ごめんなさい!先生!』
「大丈夫よ。分かってるから」

 噂は飛び出てしまっている以上、すぐに消えることは出来ない。しかし、生徒たちが反省して外に漏れることを最小限にしようとしてくれる行動を見せてくれることに、保奈美は感動を覚えていた。
 今まで通りの関係に戻れる可能性を示してくれたことに、教頭先生も表情を和らげていた。

「教頭先生。お騒がせいたしました」

 頭を下げる保奈美に、教頭先生は首を横に振る。

「私は初めから先生のことを信じてましたよ」
「ウソつけ!」

 生徒が野次る。
 そして、一番の功労者に保奈美は改めて頭を下げた。生徒だろうが関係ない。
 困っている人を救う気持ちに、上も下もないと保奈美は思ったからだ。

「ありがとう。片霧橙子-かたぎりとうこ-さん。助かったわ。先生の無実を証明してくれて、先生嬉しい」
「でも、まだ謎があります。私は解けない謎に興味があるだけです」

 決して口では人付き合いが苦手な印象を受ける。
 しかし、彼女――橙子の表情は保奈美と同じように普段よりも綻んでいるように見えたのだった。


 Fin

 ――後日談というか、今回のオチ。

「琴音」

 授業が終わり、帰宅するために席を立った琴音に愛莉から声をかけられた。

「今日部活休みなんだ。久し振りだし、一緒に帰らない?」

 美味しいガレット屋を見つけたの、と買い食いをしながら楽しく帰宅することを疑っていない愛莉に、琴音は申し訳なさそうに断った。

「ごめん。今日は帰るね・・・」
「えっ・・・どうして・・・・・・?」

 琴音の表情になにかを察する。

「琴音。具合悪かったの?保健室一緒に行こうか?」
「やめて!!」

 身体を触れた瞬間にビクンと震えた琴音の様子はなにかおかしい。しかし、それを愛莉に隠すようにゆっくりと歩を進めていく。
 まるで、ついてこないでと言わんばかりに体調を悪そうにして身体を引きずっていた。

「琴音・・・・・・」

 隠し事をしている琴音に、愛莉は教室で立ち尽くしていた。でも、すぐに我に返って琴音の後を追う。こういう時だからこそ親友が悩みを聞いてあげなくちゃいけないと思ったからだ。

「琴音!!・・・・・・あれ?」

 しかし、驚いたことに琴音の姿は廊下で見ることはなかった。愛莉が目を離した数秒の間に琴音は忽然と姿を消してしまったのだった。


 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 琴音が向かった場所は教室から出てすぐの女子トイレだった。
 我慢できなくてうずくまる身体でなんとか個室トイレに入り、鍵をかけることでようやく安心するように一回大きく息を吐きだした。

「はぁぁ~~~立つとすぐに抜け落ちてきそうだよ」

 琴音はスカートの中をまさぐり、ショーツの上から今にも抜け落ちそうになっていたモノをなぞった。ショーツの中で盛り上がっている物体。普通の女子生徒にはない謎の異物が琴音の体内はいっており埋まっているようだった。
 琴音が体調を悪そうにしていた原因はこれだ。琴音は入れ直すために一度ショーツを脱いいく。すると、ソレはひとりでにツルンと抜け落ち、床に落ちて転がってしまった。
 ソレはアナルストッパーだった。アナルを拡張する道具を何故か琴音は自ら仕込んでいたのである。

「ああ・・・腸液でビチョビチョになってる・・・・・・。これが琴音ちゃんの腸液なんだ・・・・・・」

 そんなことを言いながら琴音は恥ずかしく口を塞ぐ。誰かが聞かれてたらマズいと思ったのだろう。急いでアナルストッパーを広い、再び自分のお尻の穴に挿入する。
 幸いなことに大便も出る様子もなく、ローション代わりに濡れている尻穴は簡単に挿入できるまでになっていた。

「ううぅぅん~~。お、お尻にはいってくるぅぅ~~!あ、あはぁ・・・へ、ヘンになる。これ、きもちいい~~」

 その顔はとてもいい笑顔だった。腸の中を押し上げるアナルストッパーに琴音の身体が開拓されていくのを感じた。

「んほおおおおおぉ~っ⁉」

 お尻に太いモノを咥えこまされ、反射的に腰が跳ねた。これ以上自分の手じゃ薦めないと思い、お尻に挿したまま壁にアナルストッパーを当てつけ、腰をさらに押し付けていく。そうすると、アナルストッパーだけがどんどん奥深くまで突き進んでいく。

「おっ、んほっ、おほおぉ・・・・・・んあっ、あっ、あーっ・・・・・・」

 呼吸するのも一苦労のように、天を仰いでお尻に力を込めていた。しかし、おかげでお尻の穴からアナルプラグは顔をのぞかせている。しっかり琴美のお尻の穴に挿入されたのである。
 脚がガクガクと震え、もどかしげにお尻が揺れる。否が応でもお尻の穴を満たす異物感に琴音は悶えていた。アナルストッパーが子宮を押し上げ、お腹が苦しい感覚を再び与えていた。
 お、お尻の穴がいつまでも締まらなくて拡がったままになってる感じを今日一日ずっと一人で感じていた。

「お尻ぃ、おかしくなるぅ・・・・・・!くぅぅ~~~っ!!!」

 油断しているとまた抜け落ちそうになって腸内からゆるゆると出てきてしまう。それを止めようと力を踏み込むと、アナルストッパーはまた腸内へぬるぬると挿入ってくる。その繰り返しが琴音に魅惑的な感覚を与えていた。

「う・・・うんちが出たり入ったりしてる、みたい・・・・・・いやあぁぁん・・・・・・はあぁぁん・・・・・・」

 お腹がゴロゴロなるのもそのせいだ。行き場のなくなった大便が生成されていくのを感じる。しかし、再び挿入してしまった以上抜きたくない想いの方が強く、琴音は急いで帰ろうと家路に向かう。
 しかし、その歩幅は普段より全然遅い。気を付けて歩いているとはいえ一度公園に立ち寄って、ストッパーを入れ直し、ファーストフード店に立ち寄ってお手洗いを借りて、ストッパーを入れ直す。

「らめぇぇ・・・・・・もぅ、あるけにゃい・・・・・・おしりぃぃ・・・・・・ジンジンしゅるぅぅ~~うんちぶりゅぶりゅでちゃいしょう~~~」


 歩き続けた琴音の脚は、自らの腸液と愛液の滴りでびしょびしょになっていた。
 限界を感じる身体のまま、なんとか家まで辿り着くよう踏ん張って帰るのだった。


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「はぁ・・・はぁ・・・」

 琴音ちゃんの身体でアクメに達した俺は火照り続ける身体の疼きが未だ抑えきれずにいた。琴音ちゃんには悪いけど、彼女の細い指では満足いくものではなかった。もっと太いバイブを挿入して、本気の絶頂を味わいたかった。
 琴音ちゃんの身体には際限がないのか、イっているはずなのに、どんどんと欲求が膨れ上がっていく。
 とろりと滴る愛液が乾くまで、しばらくは休んでおかないとこのカラダで暴走してしまいそうだった。

 そんな俺を見ながら琴音ちゃんは俺の制服から唯一残っていた形見の『鏡』を取り出していた。俺の『変身』道具であり、誰かに持ちだされるとしたら、例えそれが琴音ちゃんであったとしても許されることじゃない。

「な、なにするんだよ、琴音ちゃん!?」
「いいから、黙ってみてなさい」

 琴音ちゃんが何かを決意して目を閉じる。そして、彼女の身体が眩しい光に包まれる。
 何度も『変身』してきたから分かる。これは――

「琴音ちゃんと『鏡』が共鳴しているっ・・・!?」

 琴音ちゃんが誰かに『変身』しているのだ。『鏡』を使い、他人に『変身』することを琴音ちゃんが厭わない理由が俺には分からない。
 いったい誰に『変身』しているのか――そんな疑問は光が消えるとすぐに導き出された。
 琴音ちゃんが『変身』した姿が誰なのか――そんな答えは誰よりもすぐに分かっていた。

「お、俺だと・・・・・・!?」

 そう、琴音ちゃんは海藤結弦の姿に変身していた。俺たちはお互いの姿を入れ替え、『変身』したのだ。

「そうだよ。この方が海藤くんも興奮するでしょう?」
「それって、どういうことだよ・・・・・・」

 わざとらしく聞いてみる俺に、不敵な笑みを浮かべて近づいてくる結弦(琴音)ちゃんは、興奮冷めやらないとばかりに見せつける勃起チ〇ポを向けて、力任せに俺の上に覆いかぶさった。

「海藤くんのチ〇ポで私を犯してあげるって言ってるの!大人しくしなさい!」
「ひぃぃぃっ!!?まっ、本気なのか!?」
「マジよ。大マジっ!感謝してよね、私の処女をあげるんだから!」

 俺たちはお互いの姿を入れ替えて、セックスしようとしていた。
 自分を犯すことに目を輝かせる結弦(琴音)ちゃんは、今まで見せたことのないくらい生き生きとしていた。



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