放課後――、
 蓮は麻生に言われたとおり、教室で補習を受けるために一人残っていた。赤羽早苗―あかばねさなえ―先生を待ちながら一人退屈そうに待つ。

「っていうか、なんで麻生がいねえんだよ!あいつバッくれやがったな!」

 真面目で通っている麻生がいないのはとても珍しいが、人間だもの。180度心変わりして補習をサボる時もある(はず)。一人だけ残って補習を受けるのがばからしくなった蓮も、教室から出ていこうとした。

「どこに行こうとしている?」

 それを阻止する様なタイミングで赤羽先生がはいってきた。最悪なタイミングで逃げる機会を失った蓮は、自分の席へとおめおめと戻っていった。
 教壇の前に立ち補習開始の礼をする。

「あの、先生……」
「なんだ?」
「補習、俺だけですか?」
「ああ、麻生は急遽出席できないと連絡があった。だから補習は望月だけだな」

 やはり補習は出席しなかった二人だけだということだ。しかし、蓮は急に補習に来られなくなった麻生のことが気になった。

「麻生が欠席?なにかあったんですか?」
「ああ、まぁ、私用だ」

 それだけ言って言葉を濁す。いったい何かあったのだろうか。

「(まぁ、補習が終わったら本人から直接聞けばいいか)」

 蓮はそう思い、ノートに視線を落とした。
 先生との一対一の講義。普段睡眠学習を取っている蓮にとって苦行でしかない。しかし、今回そんな学習が出来るはずがない。何度も眠くなり、意識が堕ちそうになる度に赤羽先生からキツイ一撃が頭上から振りおろされていた。

「いってえ~!暴力反対!」
「言いたいことだけは一丁前ね。態度が伴ってないわよ」
「ぐっ――」

 最近の若者は口だけは達者と言うのか。口で物言いするならまずはそのブーメランの態度を改めろって――

「余計な御世話だわ!!」

 思わず先生に喰ってかかってしまう蓮。やはり子供である。
 赤羽先生はタイミングよく一度授業の内容を区切ると、蓮を真っ直ぐ見つめた。

「……そうだな。区切りも良いし、いったん休憩をはさむか」
「おっ。先生にしては話が分かるじゃん。6時限目まで授業を受けた後で放課先生とのタイマン50分間も集中力が続かないっていう――――えっ?」

      
fc9c8bdc.jpg

 休憩に入った瞬間、赤羽先生は何を思ったのか、蓮の目の前で普段着ているスーツを脱ぎ始めたのだ。そして、スーツの奥に穿いていたイヤらしい下着を全開にした姿をマジマジと見せつけたのだ。

続きを読む