純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『他者変身』 > 鏡『勝者を映す鏡』

 俺の目の前で気にすることなくオナニーを続ける彩夏(勝也)。それに唆されるように、愛液を指の腹に塗り付けて襞を弄り始める。一つの部屋に二人の彩夏が別々にオナニーしている光景を、もし本人が見てしまったとしたら軽蔑どころじゃ済まないだろう。
 愛しているからと何をしても良いというのは大間違いだと分かっていながら、ばれなければ良いという悪魔のささやきに耳を傾けてしまう。それは本当に、理性や自制をいとも簡単に通り抜けて、本能に訴えかけてくる。
 彩夏の声で、彩夏の身体で、彩夏になりきってオナニーをしてしまう俺は、あれから何度もイキ続けた。

「ふふふ・・・。だいぶ良い感じに濡れてきたね」
「えっ?」

 彩夏(勝也)が俺の手を引きベッドで押し倒す。同じ顔した同一人物がそれぞれ戸惑いと侮蔑な表情を見せていた。

      二人の彩夏

「じゃあ、最後は貝合わせしようか?」
「な、そ、そんなことして・・・・・・本人にばれたら・・・・・・」
「大丈夫だって、安心しろよ。倉田さんにバレることはないって。万が一にもばれたとしたら、その時は開き直って諦めればいいんだって」
「だけど・・・・・・」
「好きな人の快感を味わえて、いい夢見れただろ?最後にとっておきの顔も見せてやるよ」

 官能的に好感を示し、積極的に濡れた同じ形の秘部通しをくっつけ合わせてくる。次第に顔を近づけて唇を重ね合わせて舌を絡ませる。
 積極的な彩夏(勝也)を見て性格が違えばこれだけ雰囲気が違うのだろうか。美乳が揺れる彼女の裸体を見上げながら、秘部と秘部をぶつけ合わせて快感を貪ることにただ酔いしれるだけだった。
 彩夏(勝也)に任せて、受けに徹する俺。クチュクチュという淫らな音と喘ぎ声が、否応なしに響き合う。

「ふふっ、かわいい。乳首もクリ〇リスもビンビン♡」
「あっ、あっ!い、言わないで!」
「責めの倉田さんと受けの倉田さん・・・・・・どっちが好みか一目で分かるね!」

 どちらも俺たちが『変身』した姿だけど、本人だとしてもきっと遜色なくイヤらしい破廉恥な姿を曝すのだろう。そう思うだけで、頭がチリチリと焼き付けそうになっていた。

「ふふ、オマン〇コとろとろになっちゃったね。こんなに熱くなって、糸ひいて、感じちゃったんだね」
「はぁああ・・・・・・っ♡」

 オマ〇コを擦りつけ、打ち付け、塗り付け、突け合わせる――。じゅわじゅわと愛液が止め処なく溢れ続け、下腹部をベチョベチョに濡らしていくだけではなく、上半身を倒してディープキスや乳首舐めまで始めてくる。
 勝也の責め方はまるでレズを経験したことがあるような動きをしている。だけど、俺の目には彩夏の動きにしか見えないのだ。
 責め手の彩夏の姿を見ることは今しかないと、虚ろな眼差しでイク瞬間まで覗き見ていた。

「あはっ、あっ・・・あ♡ん・・・♡ちゅく♡ちゅぅ♡ちゅぅぅぅ~♡♡」
「はあぁぁ!!ん・・・ンぅぅ・・・!!ンーーーーー!!」

 彩夏の身体がイきたいと叫んでいる。それを止めることはもう俺には無理で、彩夏(勝也)にイかされる快感で身体が自然と持ちあがっていった。

「(もぉ、ダメだよ・・・俺、倉田さんの身体で・・・・・・間違いない、これが――)イ、イく、イクうううぅぅぅ~~~!!!」

 ビクビクと、大きく仰け反ったまましばらく時間が経過し、やがてベッドに深く沈んだ。俺は遂に彩夏のレズ行為を経験し、そして絶頂を体験したのだ。レズ行為でも十分感じるほどに敏感な秘部に驚愕し、もし男性の性器を挿入したらどうなってしまうかなど想像がつかない。
 そんな彩夏の身体事情まで知ってしまった俺は今まで以上に深い背徳感に目覚めてしまった。

「その様子だと先にイったの?まだ私はイってないのに」

 彩夏(勝也)は俺を尻目に名残惜しそうに自分の感じるところを指でかき混ぜて愛液を滴り落とす。そして、愛液が垂れる秘部を俺の顔に載せてきたのだ。

「最後に倉田さんの愛液の味を舐めさせてあげる」
「んぐむっ!?んーーっ!んうぅぅーーー!」
「あああぁんっ♡感じる。私の舌・・・感じるでしょ?私の味」

 しょっぱくて、ヌルヌルの愛汁――倉田さんの味が口の中に入ってくる。疲労感も忘れて舌の動きだけが早く動いていくのを感じた。

「あふっ・・・ジュブッ・・・ジュルッ・・・チュプッ」
「ああっ!倉田さんの口の中熱くなってて気持ちいい。オマ〇コ吸われて、愛液持っていかれちゃうの、たまらない!!」
「んぐっ・・・んっ・・・・・・ピチャッジュプッ、チュルルッ・・・んっ、ジュルッ、ジュルジュルジュルルッ!」
「ああんっ、あああああーーーっ♡♡ダメッ、イクッ♡私も、オマ〇コ舐められて、イっちゃうううっ―――♡♡♡」

 俺に舐められ続けた彩夏(勝也)が喘ぎながら絶頂へと到達した。同じ愛液を満遍なく浴びた二人の周囲にはむせかえるような愛汁臭が充満していたのだった。

「ハァッ・・・ハァッ・・・」
「ああっ・・・あはっ。気持ちよかったでしょう?まだ続けたいよね?私のこと、全身隈なく犯したいよね?」

 さらに面妖な微笑みを向ける彩夏(勝也)。まるで俺に対して全てを許してくれるような甘い言葉を投げかける。もちろんそうだ。全てを愛したいという気持ちは俺の中に存在しているのは確かだ。彩夏のことを犯せるのなら、この狂った空間で何時までだって愛し続ける・・・。

「じゃあ、こっち来て。私のこといっぱい犯してぇ~♡」

 片想いの相手からベッドに誘われる。俺はそんな表情を向けられて――俺は次第に倉田さんに対する恋愛感情というものを失くしてしまったのだった。



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 勝也を包んだ光が消えていき、その場から姿を現したのは、倉田彩夏だった。

「・・・お前だけじゃないんだぜ。彼女を好いていた人間はな」

 俺と同じように、彩夏に変身した勝也が立っていた。
 本物に引けの取らない、完璧な倉田彩夏の容姿がニヒルに嗤う。
 どこか下卑た表情を浮かべる彩夏(勝也)の異変を俺は気付いてしまった。

「なっ!おまっ!?」

 驚く彩夏(俺)の声。それもそのはず。何故なら、彩夏(勝也)のお腹――本人にはなかったはずのお腹――は異様な膨らみを持っていたのだ。
 食べ過ぎという横に太らんだお腹ではなく、子宮の中から膨らんで風船のように丸みを帯びた姿はまさに妊婦のようで――彩夏が子供を孕んだらこのようなお腹になるのだろうかという想像を掻き立てる姿で俺の前に現れたのだ。

「その腹って、誰の子だよ!?」
「当然、俺の子に決まってるだろ?産むことは出来ないけどな」
「へ、変態だ!!!」

 妊婦の姿で変身するなんて誰が想像するだろうか。同一人物とはいえ、妊婦というだけで雰囲気が違って見えるのは何故だろう。
 そもそも俺は彩夏のことが好きだけど、妊婦の姿を想像してはいなかった。彼氏彼女の付き合いがいいのに、妊婦という現実感に拒否反応を示してしまうせいで、彩夏(勝也)の妊婦姿を見るのは耐えられなかった。

「今すぐ変身を解け!さもなければ失格にするぞ」
「失格とはなんだ!彼女のどんな姿でも受け入れるというおれのスタンスを殺す気か?」
「な~にが『おれのスタンス』だ!勝也の都合のいい姿にさせられているだけじゃねえか!貧乳キャラを巨乳にするとか、性格を変えてるとか、それもう別人だから!!公式はぜ~ったい認めないぞ!!」
「はあぁ???妊婦はいずれ来る女性の姿じゃねえか!彩夏さんだって妊婦になるんだぜ?成史みたいなお子ちゃまは未だ赤ちゃんはコウノトリが運んでくると信じてると思うが、――実は男の女が夜な夜な肉と肉をぶつけ合わせて作ってるんだぞ。その結果、女性のお腹はこんなに大きくなるんだけどな」
「言うなよ!!!見たくない!知りたくない!!真面目でいさせてくれ!!」
「というわけで・・・ごめんなさい、児島くん。私、お腹の中に渡部くんの子供がいるの」

      精神攻撃

「急に倉田さんに成りすますな!精神攻撃で陥れようとしても騙されないんだかあああ!!(泣)」
「しっかりダメージくらってるじゃないか・・・」

 呆れながらも彩夏に変身した勝也は、好きな人の身体を弄り始める。


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「俺、倉田さんのことが好きです。付き合ってください」

 放課後に片想いの倉田彩夏―くらたあやな―だけを残して告白する児島成史―こじませいじ―。夏休みの前に告白するのは男子生徒の思い出作りの一環である。成功するかしないかで学生時代の勝ち組と負け組に分けられると言っても過言ではない。俺の心臓は夏の日差しと同じくらい熱くなり、セミの鳴き声のようにうるさかった。しかし、

「ちょっと待ったあぁぁぁ―――!!!」

 蝉が逃げ出す大声が響き渡り、もう一人の男子生徒が勢いよく教室に現れる。クラスメイトの渡部勝也―わたべかつや―だった。決して勝也と仲が悪いわけじゃないが、勝也の表情は俺に対して憤りを見せていた。

「児島、なに抜け駆けしてるんだ!勝手なことは許さないぞ!」
「うるせえ!勇気ある一歩を踏み出した者が勝利をつかみ取ることができるんだよ」
「男の友情と女、どっちを取るつもりだ!」
「答えるまでもないだろうが!」
「この裏切者がぁ!天誅!」

 ポカ。ポカ。ドス!ゲシ。ゲシ。

「イタタ!ムードがぶち壊しだああぁぁぁ!!」

 同じ人を好きになっている勝也に黙って告白したことがばれたのだ。
 まるで俺の告白を邪魔しているようにしか見えない。彩夏も俺たちのやり取りを唖然としているだけだった。

「こうなったら俺も告白してやる」
「ついでで告白してんじゃねえよ!」
「倉田さん。俺もきみのことが好きです。俺と付き合ってください!」

 突如参戦してきた勝也に負けるわけにはいかない。俺もまた彩夏に振り向き、腕を差し出して頭を下げた。

「いや、俺と付き合ってください!」
「おれと付き合った方が児島より楽しいです!」
「俺と付き合った方が渡部より幸せになれます!」
『さあ!どっち!?』
「ごめんなさい。どっちも嫌です」

      振り回されるマドンナ

 彩夏から二人同時に撃沈される。夏休みの前に告白し、玉砕されるのは男子生徒の思い出作りの一環である。
 逃げるように教室から飛び出していった彩夏に取り残された俺と勝也は冷静さを取り戻していった。

「このような結末になってしまって・・・なにがいけなかったのでしょう?」
「お前だあああぁぁぁ―――!!!」

 俺が勝也を殴りにかかる。

「人にせいにしてんじゃねえよ!成史がもっと格好良かったらなにがあろうと倉田さんはお前を選んだろう。所詮まだ恋愛度が足りなかったんだよ」
「恋愛度って・・・頭ゲーム脳かよ・・・」
「成史の力不足だな。おれが入ってくることを想定していない時点で計画不足だ!」
「告白時に乱入してくるとか、勝也が空気読めない奴だと思わなかったよ」

 友達付き合いを改めて考え直さなくてはいけないのではないだろうかと、俺は悲しい気持ちになった。

「そもそもおまえはどこまで計画して付き合おうとしていたんだ?」
「そりゃあ・・・夏休みだし、どっか遊びに行って、買い物行って、話をしたり、休憩して、手を繋いで・・・」
「ハッ!」
「鼻で笑われた・・・」
「まだまだお前は青いな。計画が煮詰まっていない。そんな何処か分からないところに連れて行って倉田さんが笑顔を見せるわけがないだろう!怖い怖い、彼女の心はブルブルだ」

 誘拐するわけじゃないんだけど・・・。いったい勝也は俺をなんだと思っているのだろう。

「いいんだよ、俺たち若いんだから、無茶とか無計画でもそれなりに楽しめるから」
「ホントウに~?ダイジョウブ~?アンシンできる~?」

 煽るような口調と表情で俺を挑発してくる。

「なんだよ。じゃあ、勝也ならどこ連れてってなにして遊んで倉田さんをもてなすんだよ」
「そんなの簡単じゃねえか!」

 勝也が提示する夏休み最高の想い出とは――カップル必見のおすすめデートスポットは――

「ラブホいってセックス」
「最低だ、こいつ!!はっきり言いやがったし!!」

 四六時中そんなことしか考えていないのだろう。恥を捨ててしまった男の末路は悲しいものである。
 こんな勝也だ。今まで女性に縁があるわけもなく――

「だいたい手も繋いだことないのにセックスとか、それこそ無謀じゃないか?」
「おれは大人の階段をのぼるぜ。三段飛ばしでな!」
「その自信はどこから来るの?」
「フフ、常に脳内シュミレーションで臨機応変に対応できている俺に死角なし。いつでも恋愛を始める準備は整っているぞ」
「・・・お前、財布の中にコンドーム入れてるだろ?」
「っ!?ひょっとして見たな!?おれの大金をくすねようと画策したな、この泥棒!!」

 犯罪者に仕立てようとするな、正真正銘の性犯罪者が。

「こんな中途半端な男に倉田さんがくっつくわけないだろう。もし倉田さんが逆レイプを望んだとしても成史は拒むつもりだろうな?」
「飛躍し過ぎだろ。もしもの話とか虚しくなるだけだろ。倉田さんが襲い掛かってくるとかあり得ないだろ」
「まったく、ここでもおれや倉田さんを言い訳にしているとか恥ずかしくないの?おまえは本心を隠しているだけだ!倉田さんの裸を見るのが怖いんだ!」
「違う。未成年だし、法律を破ってまで彼女を傷つけたくないだけだ」
「法は破るためにある!」
「遂に法を否定しやがった。危険分子が」
「ばれなければ犯罪じゃない」
「罪を犯せば必ずばれるぞ。やめとけやめとけ」
「法に従っていたらなにも出来ないぞ。そこを乗り越えた先に楽しみがあるわけで――」
「法の下に自由や平等があるものじゃないですかね。その中で楽しみがあるわけで――」
『うーーーーーー!!!!』
「成史なんかと倉田さんが付き合わなくてよかった!」
「勝也と倉田さんが付き合わなくてほんとよかった!」
「なんだと!」
「なんだよ!?」
「よーし!じゃあ、ここではっきりしようぜ!」
「ん?なにを?」
「おれと成史のどっちが倉田さんと付き合うのに相応しいかってことを!」
「・・・・・・・・・はっ!?」

 唐突に、俺は勝也に勝負を挑まれたのだった。
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