純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『挿げ替え・融合』 > 接着剤『ふたなり四重奏』

「ただいま・・・」
「いま何時だと思ってるの?二人一緒でもお母さんに連絡して。ご飯早く食べて、お風呂も早く入っちゃって。それと、早く寝ないと明日に支障がでるわよ」
「ごめんなさい、お母さん・・・」

 返ってきて早々お母さんに怒られる。でも――
 色々あった一騒動が終わり、夜遅くになって帰宅した私は、ただ疲労感だけが残った。この身体を珊瑚ちゃんとたらばちゃんにどれだけ弄られたか分からないよ。

「はぁ・・・疲れた」

 二段のベッドでお姉ちゃんがぐったりしている。このまま目を閉じてしまえば私たちは何もしなくても眠りに付けそうだ。
 だけど・・・・・・。

「お姉ちゃん」

 私はひょっこり二階にいるお姉ちゃんに顔を出した。お姉ちゃんも薄目を開けて私を見ていた。

「どうしたのよ?」

 お姉ちゃんの言葉に私は二段目にのぼり、お姉ちゃんに覆い被さった。お姉ちゃんはびっくりしていたけど、私の様子がおかしいことに気付いて、なにがあったのかを探っていた。すると、あれだけ疲れているはずの私のおち〇ち〇は、今日一番勃起していることに気付いた。

「またおっきくなっちゃった・・・それにね・・・あのね、いますごくエッチな気分なの・・・・・・」

 今日何度目となる勃起した私のおち〇ち〇。だけど、私の意志でおち〇ち〇が勃起したのは今日はじめてだ。
 だれが、じゃなく、私が――自分自身でお姉ちゃんに欲情しているんだ。
 誰かに使われるのではなく、私が好きと思って欲求を爆発させたい。
 それが、私のお姉ちゃんという存在なんだ。
 私にとって、お姉ちゃんは好きじゃなくて――大好きなんだってこと。

      姉妹のlove

「わたし、お姉ちゃんがいなかったら今頃どうなっちゃってたんだろうって――」


 ――少し時間は戻って、みんなと別れる時――少女に私たちのふたなりの原因になった『接着剤』を落とすことができないかと尋ねることができた。

「『接着剤』でおち〇ち〇が付いたって?それが取れないって・・・ふむっ・・・」

 少女はしばらく黙り込んで考え事をしていた。そして、おもむろに声のトーンを落として――

「ナリ・・・取りたいの?」
「当たり前でしょ!!私たち女性なのよ!!」

 最初から遺伝的に付いてしまっているわけじゃなく、『接着剤』による融合で望まずにふたなり娘にされたとしたら、企業的にもそんな商品を販売していて、問題が発覚してクレームが出てもおかしくない。
 いや、むしろ賠償請求モノではないだろうか。
 ふたなり娘という精神的侵害を与えた、社会的進出が絶望的など――

「ふたなり娘をそんな悪く言うなよ。悲しいなぁ」
「良いも悪いも私が決めるわ!」
「そんなこと言うならボクは宇宙人だよ!ボクも全世界に訴えて損害賠償請求すればお金獲れるかな?」
「全世界の笑いものになりたいなら好きに訴えてどうぞ!」
「宇宙人はお笑い芸人だった!?」
「規模デカいのは結構!」
「宇宙漫才で笑いを掻っ攫っちゃうよ♪」
「その発想で既に滑ってるわよ?」
「どうも~宇宙人のフェルミです!人間さらっちゃうよ☆(ゝω・)vキャピ」
「笑えないわよ!!」
「この白い粉は『宇宙の粉』と呼ばれていて、吸ってみるどだんだん気持ちよく――」
「逆に訴えられなさい!!!」

      くわっ!

 話が脱線してしまう少女を本線にのせ、『接着剤』の用途を薄める方法を聞くことができた。

「その男の性欲が強かったってことだね。男性ホルモンが二人の身体に残ってしまっているからふたなりになっているんだから、接着剤で女性とくっついていけば女性ホルモンのバランスを元に戻してやれば、いずれはもと通りに戻るよ」
「ほんとに!私たち、おち〇ち〇なくなるんだ!」

 最後の最後に、生きる希望が湧いた瞬間だった。
 身体の奥底から活力を取り戻すのが分かった。『接着剤』によってふたなり娘になった私たちだけど、治療していくのもまた『接着剤』だった。長期になるかもしれないけど、短期間になるかもしれない。
 ふたなり娘になった私たちだけど、その終わりが見えたことを素直に喜んだのだった。


 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 現在に戻って、私はお姉ちゃんと身体を寄せてくっつきあっていた。おち〇ち〇が付いたままの私だけど、近い将来『接着剤』を使用すれば、いずれおち〇ち〇が無くなる可能性があることを知ると、ちょっとだけ股間部分が寂しく思えてしまう。
 あれだけイヤだったおち〇ち〇からくる痛みや疼き。存在感が、私を狂わせていく。
 欲求に素直になっちゃっていた。

「感謝してるの?当たり前じゃない。妹なんだから」
「お姉ちゃん。私・・・ううん、そうじゃなくて・・・我慢できなくて・・・お姉ちゃんが・・・」

 お姉ちゃんが私を助けてくれたのは姉妹愛なのかもしれない。
 でも、私がお姉ちゃんの優しさに惚れたのは、姉妹愛だけじゃないのは間違いない。
 Likeじゃなくて、Loveになっていた。

「私ね、お姉ちゃん。お姉ちゃんのことが大好き――だよ!」

 私はお姉ちゃんに抱き付き、服の上からふくよかなおっぱいに飛びついた。続きを読む

 突然部屋に侵入してきた多くの影に驚く姉妹だったが、珊瑚とタラバは先程まで公園で出会った彼女たちだったことに気付き、ののかや桃花よりは衝撃が少なかった。

「あれ?さっきのお姉ちゃん。どうしてここが分かったの?」
「そんなことよりも、ちゃんと持ってったものを返して」

 加賀莉は机に置かれていた『接着剤』を見つけて回収する。それだけで加賀莉の口元は人知れずニヤリと吊り上がってしまう。
 目的は達成した。しかし、小太郎と正雄の目には『接着剤』を使って遊んでいた、ののかや桃花の股間部分に生えている男性器がしっかりくっついている。
 それを見て、親近感が湧く同志と直感する。ここで帰るよりももう少し遊んでいきたくなったのだ。

「・・・二人に見てもらいたいものがあるの」

 亜衣子が
加賀莉から『接着剤』を渡されると、それを自らの股間部分に塗り付けていった。すると、先程までのっぺりしていた亜衣子の女性器部分に、おち〇ち〇がニュルンと伸びてきたのだ。

「わっ!お姉ちゃんの股間におち〇ち〇が生えたよ!お姉ちゃんも実はふたなり娘だったの?」
「そうじゃないわよ。私たちもふたなりになる準備を済ませてきたってことよ」
「どういうこと?」
「私たち全員『飲み薬』で憑依されているから。『接着剤』で部分的に幽体を個体化させているのよ。だから、これは小太郎くんと正雄くんのおち〇ち〇なのよ」

      みんなふたなり娘になれ~  

 憑依した身体の部分融合だ。そうすれば、意識が混ざることなく、相手の身体を使いこなすことができる。たとえ、分裂した魂が四人に憑依していても、主導権は小太郎と正雄が握って放さないことができるのである。亜衣子と
加賀莉にもおち〇ち〇を生えさせ、勃起した様子を見せることで、ののかと桃花のおち〇ち〇も感化した様にムクムクと大きく膨らんできたのだった。

「私たちも一緒に混ざりたいな。女の子同士、3Pなんてやってみない?」

 2組に分かれての3Pを提案する亜衣子。

「それじゃあ、必然的に私と謙信は受け役じゃない」

 おち〇ち〇で犯される役が決定している詩緒は憤慨する。

「玖那岐さん。ここは大人しく犯されましょう」
「あぁぁ・・・上杉さん。私は悔しいです・・・」

 なだめる謙信に崩れる詩緒。二人も操られているので、まさに名演技を見せつけている様子だ。
 本来の二人なら絶対に最後まで屈しないだろう。あっさりと決定してしまう流れに、ののかと桃花が乗るか反るかにかかっている。

「だって。どうしようか?」

 珊瑚は問いかける。その言葉はタラバだけじゃなく、ののかや桃花にも問いかけている。

『もう、これ以上は無理だよぉ。おち〇ち〇壊れちゃうよ』

 当然、ののかは叫ぶ。自らのおち〇ち〇をこれ以上使われることに抵抗を覚えてしまう。使用許可を下ろさない、断固としての反対する。

「そっか。ごめんね、ののか・・・・・・これが最後だからね!!!ハイハ~イ!私もやりたい!3Pやりたいです!!」
『ちょっ、ちょっと!私の言ったことムシ~!!?』

 ここでまさかの珊瑚の強硬手段である。身体の主導権を奪われ、意識がある状態のののかに拒否を示したところで拒否権は持っていない。ののかがやりたくないと言ったところで、珊瑚がやりたいって言えばやるしかないのだ。

『えっ!本当なの・・・?』

 ののか(珊瑚)の声に驚く桃花だった。嬉しそうに参加表明するののかを見せられて、どうしたらいいのか考えている様子だった。桃花だって積極的な参加をするつもりはない。しかし、ののかが参加をするのに桃花が参加しないというのはあまりにも可哀想だった。
 タラバも何か考える仕草を見せていたが、一人納得するようにうなずいた。

「・・・・・・ののかさんはやるみたいですけど、私たちはどうしますか?」

 慎重に冷静に状況を見ながら、3Pの参加をすべきかを考える。そして――

『・・・・・・やるわ』
「私たちも参加します」

 桃花はタラバと供に参加した。桃花の意見に賛同するようにタラバは声をかけた。すると亜衣子は桃花に抱きつき、
加賀莉はののかに飛びつき、ベッドに倒れ込んだ。

続きを読む

 詩緒と加賀莉がセックスしている横で、同じように謙信も亜衣子にディルドーを挿入しようとしていた。
 身長のある謙信がディルド―を装着すると雄々しく感じる。勇しく貫禄ある姿で立ち往生する謙信に亜衣子は目を奪われる。そんな謙信に抱かれる亜衣子は、ダメだと分かっていても逆らうことが出来なかった。

「ふぁああっ!?謙信ちゃん、待ってっ!動かないでぇ・・・!」
「大丈夫。すぐ気持ちよくさせてあげるから」
「んひゃあああぁぁぁ!!はいってくるぅ・・・はいってくるよぅ!謙信ちゃんの、おち〇ち〇が――!?」

 優しい言葉をかけながら挿入する謙信に、亜衣子は全身をビリビリ震わせて身を捩らせていた。

「うあっ!亜衣子のおま〇この動きがこっちまで!すごいっ!一緒に感じるだなんて!」

 正常位で謙信と顔を見合わせる亜衣子。その瞳は潤ませ涙を滲ませていた。恥ずかしそうに目をそらして逃げようとする亜衣子だが、膣壁は既に離れないようがっちりと締め付けていた。

「こんな格好・・・んくっ、んっ、ま、まって!」
「んくっ!・・・んんぅっ、んくっ!わ、私の動きで亜衣子も感じているなんて・・・!」

 逞しく亜衣子を守り慕う謙信を見せているが、普段の謙信なら亜衣子を襲うことはしない。
 隣で加賀莉を襲う詩緒と同様に、謙信も及川正雄に身体を乗っ取られているのだ。

『やめろ、及川ぁ!亜衣子を傷つけるな!』

 頭の中で響く謙信本人の声。亜衣子には届かないが正雄には響いていた。
 正雄にとって亜衣子とは付き合い、セックスだってやっている。しかし、謙信に憑依して普段以上に燃えている亜衣子の様子を見るのは新鮮な感じがして嫌ではない。
 ディルドーで犯しているのに感じているのは、心境的に亜衣子の背徳感をくすぐるなにかがあるせいだ。その答えを正雄はある程度察していた。

「なに言ってるんだよ。傷つけてるのはお前なんだよな・・・二人しておま〇こがびしょ濡れじゃないか!」
『おまえがそうさせたんだ!私じゃない!』
「謙信だって亜衣子とやりたかったんだろ?俺が羨ましかっただろ?」
『だからと言って、亜衣子を襲う理由にならない!』
「俺がいいって言ってるんだ。彼女を襲わせる寛大な彼氏に感謝するんだな」
『やめてくれ!私の身体で、親友を傷つけるな!』
「んふっ!んくっ!んふ・・・んっんっ・・・んふぅ!」

 もともと真面目な亜衣子と謙信がホテルでレズセックスという行為を犯しているのだ。興奮しないわけがない。
 腰を動かし、ディルドーを奥まで出し入れする動きが、愛液に濡れてスムーズになって行く。

「私、知ってるんだよ。道具使うの初めてだもんね」

 謙信(正雄)が亜衣子に問いかけると、疑問を抱くよりも羞恥によって亜衣子はさらに頬を赤らめた。

「及川とどっちの方が気持ちいい?」
「そんなこと・・・だめ!ちから・・・ぬけちゃう!・・・ふぁ・・・あっ!やめ、んくっ、んふ・・・!」
「あははっ!亜衣子ったら、こんなに可愛い声を出して!」
「いやぁっ!んふっ・・・んんんっ!あふっ!」

 謙信を否定する亜衣子だが、心から拒絶している様子は見せない。両足をつかんで股を大きく開かせながら、腰を打ち付ける謙信(正雄)に喘ぎ声が気持ちよく聞こえてきた。

「亜衣子のおま〇こ、すっごい絡みついてくる!及川もきっと気持ちいいんだろうなぁ・・・」
『ヘンなことを言わせるな!誰が、おまえなんかと・・・ふあっ!』
「私も亜衣子と、ずーっとこんなことをしたかったんだよ。亜衣子は唯一私がエッチしてみたい女の子だから」
「えっ、えええええっ!?」

 突然の告白に亜衣子がさらに膣を収縮させた。

「いい加減にしてよ、謙信ちゃん!」
「うふっ・・・及川よりももっともっと気持ちよくしてあげるからね!」
「あっ!だ、ダメ!謙信ちゃん・・・んあっ!」

 腰を振りながら上体を倒し、亜衣子にキスを迫る謙信(正雄)に亜衣子は成すがままに受け入れていく。両手を絡めて舌を絡めて、秘部と秘部をぶつけ合わせてイヤらしい水音を響かせていく。

「ふぅっ!?ん・・・ひぐぅっ・・・んあっ・・・ふぁぁ・・・!あんっ!あっ、ああっ!ん・・・あぁ・・・!そこ、ダ、メ・・・あっ!あくぅっ、あぁっ、んはぁっ!!」
「嬉しい!亜衣子が感じてくれてる!私のディルドーおち〇ち〇をこんなに咥えこんでいるなんてっ!おま〇こがぐちゅぐちゅいってるっ!」
「あっ、あっ、ああっ!ああっ!ああっ、そこ、は・・・んんっ、んぅぅっ!」
「んあっ、あっ、ああっ!くうっ!あっあっ!もうっ、・・・やっ、あっ!」
「うふふっ、いいよ!亜衣子も気持ちいいんだね?それなら一緒にイっちゃおう?」
「あふっ!あくぅん!謙信ちゃん!許して・・・んんっ!」
「あはっ!可愛い、亜衣子!そう、一緒に感じようっ!あぅっ・・・はぁん!あくぅっ、んふぅっ!」

 今まで以上に激しく腰を突き動かし、ディルドーが届くところまで挿入したら、腰パンのスイッチを押す。すると、亜衣子の膣の中でディルドーは動き出し、縦横無尽に暴れ出した瞬間、亜衣子の身体がビクンビクンと大きく仰け反った。

      ふとぉい

「ああんっ!こんなっ・・・ちから。抜けちゃう。す、すご・・・お腹の中ぁぁっ!!」
「気持ちいいでしょ、亜衣子?おま〇この色んなところを責められて・・・」
「うん、うん!気持ちいいっ、きもちいいよぉ!あうっ、あぅぅっ、んっ、んあっ!」
「私も気持ちいいよっ!」
『及川っ!貴様ぁ!!』

 謙信は亜衣子を傷つけられている姿を見ているしかなく、恨み節を叫ぶしかなかった。しかし、苦しそうに見える亜衣子の表情からうっすらと艶らかな表情が見えると、恐ろしく怖くなってしまう。

『そんな顔で・・・私を見るな・・・亜衣子、やめさせないと・・・・・・』
「謙信ちゃん・・・んんっ、も、もうっ!おま〇こがぁ・・・ヘンな感じだよぉ・・・あっあっ・・・ああっ!」
『甘えた声で私を頼るな・・・どうしたらいいのか、私もわからない・・・』

 謙信では亜衣子を満足させてあげることができない。それが出来るのは正雄しかいないのだ。
 謙信(正雄)は亜衣子に同意するように踏ん張り、髪を揺らしながら激しくディルドーを叩きつけた。

「うんっ!うんっ!私もイクからっ!」

 空気が破裂する音を鳴らしながら、何度も何度も亜衣子の感じるところを擦り続ける。痙攣が激しくなっていき、亜衣子は謙信(正雄)に抱き付きながら、絶頂へ達しようとしていた。

「も、もうっ!だめ・・・んんっ!なにかくるぅっ!イっちゃうっ!イっちゃうよぉぉっ!!」
「亜衣子っ!もう、私も・・・んっ、んんっ!」
「ふあぁっ!あっ!んあっ、あっ、ああっ!」

 透明な愛液が噴き出し、亜衣子はアクメに達した。ベッドの上で脱力し崩れ落ちた様子を見て、謙信(正雄)は一人ほくそ笑んでいた。

「ああ~。亜衣子と一緒にイっちゃったぁ~」
『んふぅっ・・・んんっ・・・こ、こんなぁ・・・んくぅ・・・はぁぁ・・・・・・』

 謙信(正雄)が亜衣子を犯してしまったことがショックだったのか、頭の中で謙信の声が弱まり、ぷつりと意識を失ったかのように静かになっていった。




続きを読む

 その頃、珊瑚、設楽、ののか、桃花を探していた加賀莉と亜衣子は手分けして街中を探し回っていた。商店街や歓楽街にもホテルがあるこの街で、四人がどこにいってしまったのを探すのは至難の業だった。
 しかし、聞き込みしながら探していた
加賀莉はある一件の休憩施設を見つけたのだった。

「見つかった?」

 亜衣子も同じホテルに到着した。そして、その後ろには公園で捕まったまま樹木に縛りつけられていた詩緒と謙信と少女の姿もあった。

「四人がこのホテルに入ったのを見たって人がいたよ」
「じゃあ、このホテルのどこかにいるんだ」
「フロントに聞けばわかるよね?」
「私が聞いてあげるわ」

 四人+少女がホテルの中に入っていった。謙信がフロントにいって聞いてくれるのを、残りはじっと見つめていた。

「あの。すみません。ここに学生の女の子が四人来ませんでしたか?」
「ええ。先程案内しましたが」
「何号室でしょうか?」
「失礼ですが、あなた達は?」
「――――」

 顔を見合わせて謙信はメンバーに目で語りかけていた。

「(そういえば私たちって・・・)」
「(どういう関係なんだろう?)」
「(今日初めて会った人たちなんだよね・・・)」

 改めて四人は顔を見合わせていた。初顔合わせで、お互いのことを何も知らない四人が、これまた何も知らない四人を探して町中を探し回っていた。
 そんなことあるのだろうか――共通の遊び道具を知っているメンバーでのオフ会みたいな関係を世間が認知しているとは考えづらく、言葉で言い表せないもどかしさがいまの四人の表情に露骨に表れていた。

「そんなことどうでもいいんじゃない?友達ってことで」

 助け舟を出すように少女がぼやく。とりあえず、今はそれでいいと、謙信はフロントに伝える。

「と、友達ってことです」
「よく分かりません」

 そんな伝え方があるだろうか――。




続きを読む

 私を追い込んだ珊瑚ちゃんが、『接着剤』を塗りつけていく。私たちはくっつき、一つになるように・・・・・・珊瑚ちゃんの身体が私に身体に吸い込まれていくのだ。
 ズブブブ・・・って。私に体内に入ってくる珊瑚ちゃんに、もう抗うことは出来なかった。やがて、私の身体は静かに止まりました。
 タラバちゃんに続いて珊瑚ちゃんも消えてしまった。でも、それは決して消えたわけではなかった。
 そして数分後。
 ビクンと私の身体はひとりでに動き、すくっと立ち上がりました。

「へぇ~~、これがののかの身体かぁ!こっちは背が小さくなったぞ」

 私の口が今までと違って溌剌とした声で喋り始めた。タラバちゃんも私も、急に様子が変わったことにあせる仕草は全く見せなかった。

「うわっと!足の感覚が違うから歩きづらいな。歩幅小さいな、ののかは」
「珊瑚ちゃんだよね?」
「うん、そだよ。・・・うはあ!タラバちゃん背が高いね。身長差逆転しちゃったよ」
「そうだね。珊瑚ちゃんもこんな景色でわたしを見てたのかな?」
「ここまで変わんないよ。でも、ののかは小さいな。小学生って言っても通じるんじゃないか?アハハ。冗談だよ!」

 悪気はないんだけど、珊瑚ちゃんがハイテンションになっているのがわかる。私の顔で、身体で、手で、足で、動いてみたり喋ってみたりすることを楽しんでいるようだった。珊瑚ちゃんに意識を沈められた私はただ、心の奥から珊瑚ちゃんと同じ景色を眺めているしかなかった。

『身体の自由が利かない・・・・・・。これって、こんな・・・・・・』

 私の身体を両性具有にした『接着剤』を、なんで珊瑚ちゃん達が所持していたのかわからない。混乱する私と同じように、お姉ちゃんだってきっとタラバちゃんの目を通して今の光景を見ているに違いない。
 助けを呼びたくても叫べない。身体の不自由にもどかしさを覚えてしまう。

「胸がこんなに大きくてやっぱ中学生とは思えないな。私の胸が一番小さいみたいじゃないか・・・」
「そうだと思う。ののかちゃんも大きかったよ」
「冷静にみてたんだな、タラバは」

 タラバは怪しい笑みを浮かべながら珊瑚に返事をした。
 制服を覗きこみながら両胸のふくらみを確認する珊瑚ちゃんも私の顔から自らの顔に変化させて私から身体だけ奪ったような姿になっていた。
 ふたなりにできた『接着剤』なら、部分変化や胸や顔だって付け替えることが可能に違いない。こんな末恐ろしい商品を手に入れた珊瑚ちゃんにようやく私の声が届いたようだった。

「どう、ののか?私とののかの身体が一つになったんだよ。でも今のこの身体の主導権は私だからね。少しの時間だけののかの身体かしてもらうね」
『そんなぁ・・・ひっ、ひどいよ。今すぐ私の身体から出てってよ』

 身体を借りる、なんてすごいことを語りかけてくる。そんな聞きなれない言葉に拒否したくても、もうくっついてしまってからはどうすることもできなかった。

「悲しいこと言うなよ~。悪いようにはしなかっただろ?ののかは私の親友だし、心の友だ!ちゃんと無碍にはしないから安心しろよ」
『えっ、いいよ・・・・・・いいよ・・・・・・」
「しばらく楽しもうぜ!」

      制服好感しただけかな?

 珊瑚は部屋に備え付けられている大きな姿見を目の前にもってきた。そして、制服を脱ぎ捨てて私の身体を丸裸にしてしまった。鏡に映るのは自分の身体なのに、頭は珊瑚ちゃんの顔がついているという不安定なもの。
 それなのに、珊瑚ちゃんはまったく気にすることなくベッドに腰掛けて鏡を見ながらオナニーを始めていた。

『やだっ・・・・・・や、やめて!』
「ふふふ、ののかだってオナニーくらいやってるだろ?私がうまく弄ってやるから」
『やっ・・・・・・いやんっ・・・・・・やめてよっ!!』

 自分の手なのに、大胆に乳房を揺すりながら感触を楽しんでいく。普段と違う触り方をするせいで、私の身体も徐々に高揚してきてしまった。

「おっぱいここまで大きくさせるのは才能だよな。私なんか全然おっきくならないし・・・んあぁ・・・・・・ここまで、感度だってよくないぞ。凄いな、ののか。気持ちいいよ」
『好きでおっきくなったわけじゃないもん』
「照れるなって。私だって興奮してるんだぞ。ののかと同じ気持ちになれると思うと嬉しいんだ。おち〇ち〇だって勃起してきちゃうよ」

 今までクリ〇リスを弄っていた珊瑚ちゃんだけど、今回は違う。男性器のおち〇ち〇を容赦なく掴んで激しく扱き始める。ぐいぐいっと、力を込めて扱き続ける勢いがおち〇ち〇を通じて伝わってきてしまう。

「くふぅ!おち〇ち〇を扱けるっていいよな!女性じゃこうはいかないもの。ののかも最高に気持ちいいだろ?」
『そんなこと考えたこともないっ!!』
「あはは!考えたことなくたってオナニーしてれば同じことだって!はああぁんっ~~。いっ、いいっ・・・・・・いいよぉ~ののかっ♪」

 珊瑚ちゃんは姿見の前で本格的にオナニーを始めていた。鏡を通じて私に見せつけるように、左手で胸を強く揉み解して、右手でおち〇ち〇を扱き続けた。眉間にしわを寄せて、口は大きく開いて唾液が零れ落ちて、目は上を向き、珊瑚ちゃんはふたなり娘としてのイキ顔を堂々と見せていた。
 自分も普段こんな妖艶な表情を見せながらオナニーしているのだろうか。
 私は姿見で強制的にその淫らな姿を見せられて、同調意識で恥ずかしくなってしまった。

「ののかは自分で確かめたことはないの?きっと、ののかだってえっちな顔を見せてくれるはず!もっと、気持ちよくしてあげる。はぁん、んはぁんっ、はああああんっ!!」
『もう、ぃぃ、あんっ、やめてっ、ぁぁ・・・そんなことしないで!!はああぁんっ!!』

 珊瑚ちゃんが敏感な部分を扱いているため、私も否応なく感じてしまっていた。タラバちゃんには聞こえていないけど、私と珊瑚ちゃんが同じくらい大きな喘ぎ声を漏らし始めていた。

      にまぁ~

「もう、ハァ、ハァ、おち〇ち〇・・・はぁぁ・・・ガチガチだよ・・・・・・また、またイっちゃうよ!んぁぁ・・・」
「珊瑚ちゃん」

 一人オナニーに耽っていた珊瑚に、痺れを切らしたようにタラバが声をかけてきた。そのおち〇ち〇は私たちの行為を見ていたせいで、さらに太く膨らんでいたのだった。


「わたしだって我慢できない・・・・・・ずるいよ、珊瑚ちゃんだけ」

 照れ恥ずかしさを見せながら、困った顔で珊瑚を呼ぶタラバに、珊瑚はオナニーをやめてタラバを胸に誘った。
 オナニーをやめても快感を引きずったままの私の身体は、タラバちゃんが抱きついてくる時に肌で擦りあげられて、オナニー以上の刺激を生み出していた。


続きを読む

「ううぅ!?」

 突然、誰かにおち〇ち〇を触られた感覚がした。帰宅している最中でまわりにはお姉ちゃんしかいないのに、下腹部を触られている感覚が消えない。

「どうしたのよ、いきなりヘンな声出して」
「な、なんでもないよ・・・んっ・・・・・・やだ・・・っ」

 ギュッと、誰かに握られて、扱かれている感覚に歩みを止めて内股になってしまう。自分の身体が覚える快感と震える感覚が止まらなくなってしまう。

「ふー・・・ふー・・・うひぃ・・・っ!!」
「ちょっと、ののか!どうしたっていうのよ!本当に大丈夫?」
「なんで・・・誰もいないのに・・・誰かに触られて・・・舐められるっ?私、犯されてる?おかしくなってる!?」

 おち〇ち〇を通じて、誰かの存在を感じる。口の中で犯され、味あわされてるんだ・・・。
 じゅぶじゅぶって、涎をたっぷり溜めた口内に挿入されて、まるで洗浄機のように涎をかけられて、掃除されてる・・・っ。綺麗にされていきながらおち〇ち〇に溜まった快感を吐き出させようと一生懸命動いている唇が、窄めて吸い付いて一滴残らず啜り取ろうとしているのがわかった。

「ひあああああっ!!!」

 私はどうすることも出来ずに、射精してしまった。感覚で犯されていただけなので、愛液は私のパンツに吐き出してスカート内で散々な様子を窺い知ることが出来た。

「(なんなのよ、これえええ・・・)きゅうううぅぅぅ・・・」

 意識を失いながら、私は倒れ込んでしまった。
 お姉ちゃんが何度も私を呼ぶ声が聞こえるが、その返事に応えることはできなかった。

 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 公園の外から、桃花に運ばれてくるののかの姿があった。
 全身赤く染まり、露出したおち〇ち〇からは今まさに射精した跡が残されていたのだった。

「ののか!ののかだ!」

 珊瑚が大きく声をあげた。二人の顔を見つけた桃花がようやく気付いたようだ。

「あなた達!?こんなところで何してるの?」

 原因を知っている桃花たちとは別に、いま公園にやってきた桃花はなにが起こったのか気付くはずがない。必然という偶然を隠すように、珊瑚とタラバは顔を合わせて口裏を瞬時に合わせるように笑顔を取り繕った。

「ううん、なんでもない。なんでもないよ」
「ウソが下手だな」

 会話が成立していないことにつぶやく
小太郎だったが、桃花はそれほど深く追求することなかった。それよりもののかのことを気にしている様子だった。

「ごめんなさい。そんなことよりもののかをとりあえず休ませてあげて突然、呻き声をあげて倒れちゃったの」

 公園のベンチで休ませているとはいえ、大勢の人がいることにあまり長居をしたくない様子を伺わせる桃花。姉妹の秘密をなんとか隠そうとしているせいもあり、ののかの下腹部をなるべく見せないように気を配っていた。

「とりあえず、帰るまで手伝ってくれない?少しでも手を借りたいのよ」
「いいの?」
「ええ、助かるわ」

 桃花は珊瑚とタラバを指名してののかを運ばせることをお願いした。二人にとって願ってもない誘いにうん、うんと二回頷いていた。

 ののかをおんぶして宮藤家まで連れて帰る。しかし、公園を出発してもまだ宮藤家まで距離があるのを日々木姉妹も知っている。一回のおんぶでたどり着けないことが分かっているので、交代しながらののかを背負って歩く予定なのだ。
 体力のある珊瑚は別に構わないが、タラバは少し難色を示していた。

「お姉さん。まず家に帰るよりも、ののかを休ませて意識を回復させてあげた方がいいと思います。身体も急いで洗ってあげた方が良くありませんか?」

 タラバの提案に桃花は少し考えた。そして、二人に頷いて見せた。

「それはそうね」
「じゃあ、少し先に休憩所があるから一緒に行こう!」

 目的地を変更してホテルに向かうことにした三人。ののかを背負った桃花が公園を後にした。

「皆さん、お先に失礼いたします」
「お邪魔しました。ごきげんよう」

 珊瑚とタラバも後に続いた。
 意見を交わし、少しでも仲良くなった友達のように手を振って別れを惜しむ面々だったが――

「ああっ!『接着剤』がない!?」

 ちゃっかりと消えている『接着剤』の存在に慌て出したのは、もう間もなくのことだった。
続きを読む

「はぁ・・・」

 公園で珊瑚はブランコに揺られて黄昏ていた。小さく揺れるブランコに乗る珊瑚の背中をタラバは優しく押していく。

「一週間会わなかったね・・・」

 あれから何度も宮藤姉妹とコンタクトを取っているにも関わらず、ののかと桃花の対応は忙しいの一点張りだった。
 最初は本当に忙しいと思っていたが、三日連続断られる頃に疑問を抱き、五日連続で断られる時に確信に変わり、一週間経ったら音信不通になってしまった。
 せっかく友達以上恋人未満の唯一無二の親友になれたと思った矢先にこれだ。
 怒りを越えて悲しみを越えてまた怒りが湧いてくる。

「なんだよ。付き合い悪いぞ、宮藤姉妹」
「私たちとセックスしたくないのかな?」
「自分たちだけおち〇ち〇を独占するなー!ずるいぞー!」

      魂の叫び

 その揺れは振り子のようにどんどん大きくなっていった。
 まるで注挿する動きのように激しくブランコを後ろに引き、激しくブランコを突き出すと、傾度135度までいったブランコはまるで山から見る地上の景色のような景観を覗かせていた。そこで珊瑚はやまびこのように大きく叫ぶ。

「うーーー私たちだってやらせろーーー!!!」
「珊瑚ちゃん、言い方!」

 もう一度、珊瑚が激しくブランコをこぎ、地上を見渡せる景色に到達する。すると――、

「むむッ!」

 そこから珊瑚はブランコから飛び降り、柵を越えてジャングルジムを越えて鮮やかに着地した。そして、全速力で公園を出ていってしまった。

「珊瑚ちゃん!?」

 何事かと思ったタラバは置いてけぼりをくらい、慌てて追いかける。公園から出た先、一直線で駆け出す珊瑚の前に見覚えのある制服を着た女の子がいた。
 珊瑚はまるで、その子に狙いを定めるように地面を蹴った。

「そこかあ!!」
「うわあああぁぁぁ!!!?」

 背後から抱飛びついた相手は長い髪の女だった。タラバがそれを指摘すると、珊瑚はハッと気づいたように――

「ごめん、間違えた」
「なにが間違いですか!?」
「制服以外」
「そこしか見えてない?」

 少女から突っ込み満載である。不審者を越えて逆に興味が湧いてきたのか、少女は珊瑚とタラバの顔を見比べていた。見覚えのない制服だけど、同じ年くらいの女の子達は偶然にも惹かれ合うものである。

「でも、確かに同じ制服だよね?もしかして、宮藤ののかさんってご存知ない?」

 突然、お尋ね者を探すようにぐいっと顔を近づけて、少女はびくッと身体を震わせていた。
 怖かったのだろうか、既にその瞳は潤んで涙目である。

「ありゃ、こりゃあ駄目だ。まあ知らないよな」
「ごめんなさい・・・!ごめんなさい・・・!」
「なんであなたが謝るのよ?」
「・・・・・・知ってる」
「知ってるの!?」
「ごめんなさい・・・!ごめんなさい・・・!」
「なんであなたが謝るのよ?」
「ごめ――」
「もういい!」

 何度も頭を下げる少女にため息をついてしまう。しかし、ののかの知人と言うので二人は無碍には出来なかった。少女と親密になるために、珊瑚は悪戯心を抱いた顔で少女と肩を組んでいた。

「宮藤さんを知ってるんでしょう。へへ・・・ちなみに、彼女の秘密教えてあげようか」

 まるで仕返しと言わんばかりに、小声で囁く珊瑚が少女に耳打ちしてその秘密を暴露する。

「実は彼女、ふたなりなんだよ」
「・・・・・・・・・へえ」
「普通!!」

 思わぬ反応の薄さに逆にびっくりしてしまう。少女なのにおち〇ち〇付いてるのってびっくりしないの?社会的性別の自由によってふたなりも一般家庭にまで浸透しているのだろうか。

「ごめんなさい・・・!ごめんなさい・・・!」
「なんで謝るのよって言ってるでしょう!」
「普通でごめんなさい」
「私たちが特別みたいに言わないでくれる?私たちの方が普通よ」
「じゃあ、なんでふたなりで驚かないんだよ」
「私もふたなりだから」
『見せて、見せて!!』
「ひいいぃぃぃぃ―――――!!!!」

 少女のスカートの中に飛び込む二人を必死になって食い止めようとするも、一人で二人のパワーを抑えきれるはずもなく、スカートを捲らされて、パンツを伸ばして性器を確認されてしまう。
 しかし、別段少女の身体におち〇ち〇が付いていることはなかった。

「あり?無くない?」
「無いね・・・うん、間違いなく、無い」
「人の性器見てマジマジ言わないでください!!」
「じゃあ、なんで嘘言ったのよ?」
「ウソじゃなくて・・・なったことがあるってだけだよ!」
「なんで!なんで!ふたなりになれるの!私もなりたい!」

 日々木姉妹の執念を理解するように、少女は鞄からあるものを取り出した。
 スティックのりにも見えたそれは、瞬間接着剤と似て非なるモノだった。

「『接着剤』――これで相手とくっつきます」
「これって・・・桃花お姉さんが言ってた、あの『接着剤』!?」
「本物じゃん!あなたもまさか・・・買ってたの!?」
「彼氏にもらったんですけど・・・」

      懐かしい面子がまた一人

 少女が初めて珊瑚たちの前で微笑んでいた。
『接着剤』を使えばののか達と合体できる――。
 ふたなりになって男子の快感を味わいたいと、珊瑚たちの期待が高まっていく。
 早速使おうとするが、珊瑚たちは肝心なことを忘れている。

「あ・・・でも、私たちってののかに近づくこと出来ないんだった」

 宮藤姉妹は珊瑚とタラバを避けているのは明白だった。距離感が近すぎたと過ちに気付いた時にはもう遅い。放れてしまった二人に『くっつく』ことは、思っている以上に難儀だった。 

「困ったね。接近しても相手が聞く耳を持たないと説得することもできないよ・・・」

 困りかけた二人。すると――、
 
「大丈夫?」

 見るからに優しそうなお姉さんが二人に声をかけてくれたのだ。

      カルテット・・・

「お姉さんは?」
「困っていた声が聞こえたから助けてあげたいと思って。きみ達、これ使ってみない?」

 彼女が渡してきたそれは、いささか怪し気なオーラを放つ真っ黒な塊だった。硬い感触が感じられながら、まわりを『スライム』のようにブヨブヨとした材質で包まれているみたいで、まるで人肌を触っているみたいだった。

「なにこれ?」
「これ、『粘土』なんだよ」
「『粘土』!?」
「『粘土』・・・これが・・・・・・?」
「・・・お姉さん、まさか・・・・・・」

 少女が彼女の正体に気付いたその時――

「亜衣子!」
加賀莉ちゃん

 ――突如、どこからともなく少女とお姉さんの名を呼ぶ二人の怒声が公園内に響き渡った。

      立ち塞がる強大な壁‐てき‐(懐かしい)

 巫女装束の少女だった。年齢は少女、加賀莉と言われた子と同じ年くらいの容姿だった。

「それを使わせるわけにはいかないわ。『接着剤』のせいで私たちがどれだけの目にあったか覚えてないの!?」

 少女が隠すように『接着剤』を視界から遠ざけた。しかし、それは遅かった。

「詩緒ちゃん!そんなことないよ。私たち、小太郎くんの彼氏でしょう?」
「それが普通じゃないのよ!歪められた記憶なのよ!あの時の影響がまだ引っ張っているみたいね」

 巫女装束の少女、詩緒は加賀莉を説得しようとしているが、二人の話はどこか食い違い平行線をたどっていた。
 そして、それはもう一人の方も同じだ――。

「謙信ちゃん!」
その『粘土』が危険だって、何度言っても分からないみたいね!」
「これがあったから私は正雄くんと付き合うことが出来たんだもの!謙信ちゃんが思ってるほど悪い道具じゃないよ!」
「亜衣子はそう見ていたかもしれないけど、私には悪意の塊にしか見えなかったのよ!」

 同じ制服を着た女性、謙信は『粘土』に憎しみを抱いているようだ。それは、人助けの道具として使おうとしていた彼女、亜衣子とはまったく別の感情だった。

「私の言うことが分かってくれないなら、――その道具を破壊する!」
「私の言うことが分からないなら――、その道具を破壊する!」

 二人が『道具』に対する敵意は凄まじい。
加賀莉も亜衣子も二人の悪鬼に後退している様子だった。
 札と刀を持った少女たちが、まるで悪霊を対峙するように同時詠唱を始めていた。

「臨、兵、闘、者、皆、陣、烈、在、前――悪霊退散!」

「オン・ベイシラ・マンダヤ・ソワカーー『刀八毘沙門天』!」
「やめてえぇぇぇ!!」
「きゃああぁぁぁ!!」

 加賀莉と亜衣子はどうすることもできずに目を閉じていた。
 しかし、いつまで経っても何も起こらない。手に持っている道具はしっかり握り締め、壊されることはなかった。
 ゆっくりと目を開ける二人。すると、

「・・・く・・・ぁぁ・・・・・・」
「はぁ・・・ぅ・・・・・・ぅぅっ・・・・・・」

 先程まで攻撃しようとしていた二人が突然、身を丸めて震えていたのだ。
 攻撃どころではない。悶え、苦んでいる様子は、逆に悪霊に意識を沈められているかのように封印されていくようだった。
「はあぁぁ!!」と、二人が一回大きく喘いだ後、ガクンと力が抜ける。眠ってしまったように目を閉じた二人が、次の瞬間パチリと大きく目を見開いた。
 辺りを見渡し、首を回して、肩を回して、関節の動きを確認するように身体を動かしていく二人の様子は今までとはなにか様子がおかしかった。

「詩緒ちゃん・・・?」
「謙信ちゃん・・・?」

 加賀莉と亜衣子が恐る恐る尋ねる。二人はその返事に答えることなく、まるで独り言のようにぼそっとつぶやいていた。

「まったく、お二人さん。なに勝手に暴走してるんだよ」
「これでは落ち着いて話も出来ませんね」

 それは独り言ではない、まるで自分自身に話しかけているような口調だ。
 雰囲気が変わった二人――それは当然だ。何故なら、この二人の身体を操っているのは別人なのだから。
 
      同化して一体化していくスタイル

 意識を奥底に沈められても、精神力‐スピリチュアル‐が強い詩緒と謙信は自身に起きたことに気が付いていた。いつの間にかベンチで眠っている珊瑚とタラバが、詩緒と謙信の身体を乗っ取ったのだ。操ろうとしている少女たちの幽体に驚き、意識を混在させながらも動揺を隠せないでいた。

「(わ、私の身体に憑依した――!?)」
「(あなた達は一体――!?)」

 彼女たちもまた、『飲み薬』を使って欲求を満たそうと奮闘していたのだった。


続きを読む

 ののかと珊瑚の声がベッドの下から聞こえてくる――。戸惑っているののかを強引に珊瑚が押し倒している様子だ。
 桃花もまた設楽を前にどうしたらいいのか分からずにいた。珊瑚みたいに積極的に押し倒してくれるのなら楽だろう。しかし、桃花はそんな雰囲気ではない。頭脳的、冷静沈着に状況を見ている分、感情に任せて襲ってくるようなタイプじゃない。
 桃花を見ながらも何もしない、ひたすら視姦という時間が続いているだけに桃花はもどかしさを覚え始めていた。

「(これ、どうしたらいいんだろう・・・最年長として、私の方から襲った方がいいのかな・・・・・・)」

 男性の様に主導権を取り、珊瑚のように妹を押し倒す――そんなことはののかの時でもやっていたことだ。それを敢えてしなかったのは、設楽がどんな子なのかわからなかったからだ。急に押し倒したら怖がらせてしまうのではないかと、へんに勘ぐってしまうから。
 桃花もまたののかと違って感情で動いてもどこか冷静さを忘れないような女性なのである。親にもばれていないのはそういう姉の気配りがあったのだ。

「本当に、お兄ちゃんみたい・・・」
「えっ・・・」
「お兄ちゃんのも立派で逞しかった。どれだけ放れても、お兄ちゃんのおち〇ぽは私の身体が覚えているよ」
「ちょ、ちょっと・・・やっ、やめっ!設楽ちゃん!?ひゃあ!」

 急に設楽が桃花のおち〇ち〇をつかんで扱いてくる。

「えいっ」
「ひぅん!!」

 ぐいっと、乱暴に設楽はおち〇ち〇を自分の顔に向けてじーっと眺め、柔らかな頬で頬ずりして愛おしむようにしていた。

「そぅ、これ!これだよ~!半年間ずーっと我慢してた勃起おち〇ぽ!欲しくて欲しくて、たまらなかった!」
「ちょっとっ、んっ・・・・・・設楽ちゃん!」
「お姉さんの性欲じゃ、公園ぐらいじゃ足りませんよね?・・・・・・はむっ!はむはむ、ちゅぱちゅぷ!」
「ん゛ん―――!!まっ、あ゛っ!!」
「ちゅぶちゅぱ・・・・・・ひさびさの・・・・・・おちんぽの味・・・・・・おいひぃ・・・・・・じゅる、じゅるるる!!んちゅ、んちゃ・・・ぢゅぷぢゅぶ」
「やめっ、あっ・・・・・・ん゛っ゛!まっ――おひんひん、いまは!」

 設楽、タラバは兄の針‐はかり‐とのセックスを思い出しながらフェラをしていく。初めてのセックス、処女を奪われた時のことを思い出しながら、懸命になって唾液でおち〇ち〇を濡らして大きくさせていった。
 タラバのイヤらしい舌使いに、桃花も翻弄される。肉竿の根まで咥えてしゃぶるタラバに、ののかとはまったく違う舌の動きに勃起が収まらなかった。

「はぁ・・・、んっ、んはぁぁぁ」
「ほりゃ?お姉さん我慢ひなくふぇいいんらよ?・・・ちゅぷちゅぽ・・・はぁ・・・それともぉ・・・お口だけじゃ不満なのかな?じゃあ、これで!」

 タラバが寝間着を脱いで裸になると、白くて綺麗な美乳を曝していた。その大きさは以前の桃花に引けをとらない大きさだ。むたなり娘となった三ヶ月前からののかと毎晩セックスしている桃花は今や乳房もだいぶ大きくなり、DカップからFカップの大きさへと成長してしまった。ののかもまたBカップからCカップになっているのだが、タラバも既にDカップかEカップの大きさを持っているみたいだ。
 そして、その胸で桃花のおち〇ち〇を左右から挟み込み、パイズリで扱き始めたのだ。

「お姉さんのおち〇ぽ、先っぽ以外全部包んじゃった・・・。どぅですか、お姉さん?」

 ののかじゃできなかったパイズリに桃花の息があがった。乳肉の柔らかさと温かさが敏感なおち〇ち〇で直接感じるのは、手のひらと全然違って性感を刺激されるようなものだった。

「本当はお兄ちゃんにしてあげたかったな。私、もっとえっちな身体になっちゃったって」
「ひぃあぁぁ!!設楽ちゃん!ま、待って!!」
「タラバでいいですよ。みんなそう言ってるので。それに、ちゃぁんとおっぱいだけじゃなくて、お口も使って気持ちよくしてあげます。ぴちゃ、ぺちゃ・・・じゅぶ、じゅぼっ・・・」
「お、おおぉ・・・おっぱいだけでも、気持ちいいのに、おくちにまでされたら、おち〇ち〇とけちゃひぁう!あっ、だめっ!もぅイっ、イっちゃう!!でちゃう゛―――!!」
「ん゛ん゛ぅ゛―――っ!」

 口とおっぱいで締め付けるタラバの愛撫に桃花は一発吐き出してしまう。タラバの胸と口を愛液で汚しながらも、タラバは喜んで桃花のお汁を啜っていた。

「すごい量・・・えへへ・・・・・・すごい、濃い味・・・・・・」

 うっとりした声でタラバは桃花の愛液を飲み干していた。その度にタラバの身体が赤く染めあがり、まるで煮立ったように恍惚な表情で桃花の正面に顔を覗かせた。

「お姉さん・・・私、お姉さんのおち〇ち〇舐めてたら、おま〇ここんなになっちゃった・・・」

 愛液でまわりがびちゃびちゃになっている様子を見せるタラバ。

「私、えっちしたくて仕方なかったの。その蕩けた表情、お兄ちゃんを思い出しちゃうだけで、我慢できなくなっちゃうよ」
「た・・・タラバ・・・」
「だから、今からお姉さんをたくさん感じさせて・・・・・・」
「ん゛ぁあ゛ぁぁあああぁあ゛ぁ゛っ!!!」
ふっ、にゅ~~~~・・・・・・っ!!」

 腰を下ろしておち〇ち〇が膣に挿入した瞬間、敏感過ぎるおち〇ち〇に無数の触手が吸い付いてきた。桃花が星を浮かせて必死に喘ぐ様子に、タラバが身を震わせて笑いだした。

「にゅ、にゅふふふっ・・・お姉さん、さっきイったばかりなのに、挿入しただけでそんなに喜んでくれるなんて!嬉しいよぉ!!」
「タラバの膣内、すごいキツい・・・」
「久々だからかな・・・お姉さんのおち〇ぽ放したくないみたい」
「ん゛ん゛ぅ゛・・・・・・ぶぅ゛ん゛・・・・・・」
「もう、空っぽになるまでえっちしましょーね。お姉さん!お姉さん!」

 腰を動かして膣全体でおち〇ち〇を扱くタラバ。彼女の動きに成すがままの桃花は、色っぽい喘ぎ声を漏らしながら涙を流していた。

「お姉ちゃんの、お姉ちゃんのおち〇ち〇っ・・・・・・いいっ、気持ちいいよぉ好きっ、好きですっお姉ちゃんおち〇ぽ気持ちいいですっ♡♡
「あっ、あっあ゛っあ゛ぁっ―――♡♡
「私、イっちゃう♡♡もぅもぅ♡♡お姉ちゃんのおち〇ぽでっイクっ!イっちゃうっ♡♡ふひゃああああ!!!

 連続となる射精を、今度はタラバの膣内に吐き出す桃花。二人の愛液が混ざりあった液が泡となってベッドシーツに付着していったのだった。


続きを読む

 日々木姉妹はその日の夜に家に遊びに来ていた。ご丁寧にも寝間着を用意してお泊りする気満々だった。彼女たちは私の友達と言って両親には許可をもらった。友達がうちに遊びに来たことが久し振りだったからか、親は泣いて喜んで姉妹を歓迎していた。

「おじゃまします」
「お世話になります」

 礼儀正しくあがってきた二人をもてなす様に、お風呂へ入らせ、お食事を振る舞い、普段以上に賑やかく明るい円満な時間を過ごしていた。
 二人が眠る場所もリビングの案もあったが、私たちの部屋の二段ベッドで姉妹それぞれ眠ることで親は納得してくれた。

「桃花も一晩だけ我慢してね。それとも、一晩だけリビングで寝る?」
「・・・ううん、大丈夫。ののかと一緒に寝るわ」
「あらっ。今日はやけに素直じゃない。お母さん助かるわ」

 リビングでくつろいだ私たちは四人で部屋に戻っていった。
 その後しばらくしてお母さんが片付けを終えて寝室に消えていった音を確認すると、珊瑚ちゃんがむくりと起き出した。

「なあ、行ったんじゃないか?」
「どうだろう?お母さん寝ちゃったら結構物音立てても起きないから大丈夫だと思う」
「よおし――!」

 待ち遠しかったのか、日々木姉妹が二階で寝ている私たちの顔を覗いてきた。三段階の一番弱い灯りにしていても二人が覗く顔が目の前に会って私はびっくりしてしまった。

「ののかは下な。私とやろうぜ」
「ちょっ、ちょっ、ちょっと!」
「お姉さんは私とでよろしいですか?」
「結果的にそうなっちゃうわね」

 私とタラバちゃんはそれぞれベッドを入れ替えて、初めて違う姉同士でレズ行為をする。
 天井を見上げれば上段ベッドがあり、その上でお姉ちゃんとタラバちゃんが眠っている。
 私の視界を遮るように、珊瑚ちゃんが顔を覗かせた。

「なに緊張してるんだよ。私じゃ役不足だって思うのか?安心しろよ、こう見えてエンコーだって経験したことあるんだ。男の子の扱いは手慣れてるぞ」
「男の、こ・・・」
「あっ・・・ごめん。ふたなり娘だったな。と、いうわけで、女の子についた貴重なおち〇ち〇見せてくれよ」
「お姉さんも私に見せてください。いいですね?」
「・・・・・・・・・」

 私たちは日々木姉妹の勢いのまま、力任せにズボンを脱がされて、おち〇ち〇をのぞかせた。

      懐かしい寝間着姿だ・・・

「・・・・・・すごい、お姉さん。びんびんに勃起して・・・・・硬くなってる・・・・・・」
「すご、ののかちゃんも・・・私に見られてむくむく大きくなってるじゃねえか。これは完全に男の子じゃん・・・・・・」

 ため息を吐きながら、日々木姉妹は本当に私の身体についているおち〇ち〇を前に感動していたのだった――。

続きを読む

「そのスカートの下に、ナニを持っているんですか?」
「なにもないよ!ナニもない・・・っ!」

 両手を振って誤魔化している私。でも、普通の女の子ならこんな質問に慌てふためかなくていいのだろう。同じものを持つ者同士、あからさかな質問を投げることもない。答えとして最低の選択をした私に、少女たちの疑惑は募っていった。

「あっ、やっぱりツいてるよ、珊瑚ちゃん」
「のわあぁっ!いつの間に!」

 スカートの中に潜られて、おち〇ち〇の存在を冷静に見つめていた。初めてお姉ちゃん以外の人に見られ、存在を知られてしまった。

「お姉さんは男の娘?・・・それとも、ふたなり娘?」

 最近の娘はそんな言葉を平気で知っているのだろうか、私も知っているのだけど、それは決して私が普通じゃないからで・・・・・・じゃあ、彼女たちもまた――、

「逃げるのよ!」

 私の手を引っ張り、その場から逃げようとするお姉ちゃん。

「あっ!逃げた!」
「追うよ、タラバ!」

 その後を追いかけてくる姉妹。息を切らして全速力で疾走する私たち。
 いったい、何が彼女たちを駆り立てるのだろうか。スカートを翻しながら猛スピードで迫ってくるのを、私も息を荒げて引き剥がすように走った。
 物珍しさや、興味本位だったらほんと迷惑だ。苦手な脚力を使って走る私の額から汗がドバドバ流れ出してくる。

「私たちは、ただ静かに暮らしたかっただけなのに!!」

 まるで見世物屋に売りに出されるのではないかと恐怖に駆られながら、知っている街並みを一目散に突っ走る。しかし、それは彼女たちも同じようで、私たちの行き先や抜け道を知っているように付いてくる。

「誤解してます!私たちは――!」
「ちぃっ!埒が明かない。勝負を賭けるよ、タラバ!」
「わかった!」

 姉妹が二手に回り、相手を私だけに絞り込む。
 走っているうちに右へ左へ曲がっているうちにどちらから来てどちらへ向かっているのか分からなくなってしまう。
 温かな気温がまるで夏真っ盛りのような暑さに感じてしまう。
 ただ闇雲に、曲がり角があったら適当に曲がる。お姉ちゃんの後を追って少し遅れて曲がった先――

「こんのぉおおお!!!」
「わああああぁぁあ――――!!!」

 先程の少女の1人が電柱から顔を出し、私の前にとびかかってきた。
 勢いのままに彼女に体当たりをしてしまい、転がるようにして速度を失った。彼女も地面を滑っていたが、私を逃がすまいと必死に捕まえながら腕で抱きしめて見動きできないようにしていた。

「ののか――っ!!」

 砂煙をあげて走った逃走劇も、私が捕まったことで終焉を迎えた。

「よし、捕まえた!」

 彼女の腕の中にがっちり捕まった私は、まるでこれからどうなってしまうのだろうかという不安に書きたてられた。網漁業に捕まった魚たちはこんな不安に駆られているのだろう。
 捕まったら最後、男たちに売り飛ばされて、まな板の上で盛られる御造りにされるように、私たちも珍味ととして売り飛ばされてしまうのだろうか――そんな恐怖に涙が止まらなかった。

「うわあああぁぁぁーーーん!なんで!私たち何もしてないのに!!」

 私の声を聞きお姉ちゃんが引き返してきた。そして、観念した様にその表情は項垂れていた。

「ののかを放して。あなた達はいったい私たちをどうするつもりなの?」

 姉妹は顔を見合わせて、私とお姉ちゃんの顔を交互に見比べていた。

「・・・違います。誤解です」
「そんな息切らして逃げることないじゃない。私ら漁師じゃないんだから、取って食うわけじゃないって・・・・・・でもよく見るときみ、食べちゃいたいほど可愛い顔してるね」
「珊瑚ちゃん、言い方」

      ナンパするイケメンかな?

 脱線する少女、珊瑚をもう一人の少女、たらば(?)が引き剥がして、ようやく私は解放された。なにもされずに済んだことが助かったのかな?身体を起こしてお姉ちゃんを抱きしめると、いったい彼女たちの目的がなんなのか興味が少し湧いてきた。

「じゃあ、なんでぇ・・・・・・」
「ようやく話を聞いてくれるようになった?」

 彼女たちは、先ほどとは打って変わって、あどけない笑顔を私たちに見せていた。



続きを読む

↑このページのトップヘ