純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『憑依・乗っ取り』 > 飲み薬『ポゼッションスタリオン』

 翌朝、保健室に現れた薫子(香苗)を待っていた香苗(薫子)。
 丞と繋がり、自らを納得させた清々しい顔をしている薫子(香苗)に、無言で香苗(薫子)は睨みつけていた。
 すべてを終わらせるために『飲み薬』を用意する。元通りに戻るため。

「悪かったわ。ごめんなさい」

 平謝りに聞こえるかもしれない。衝動的に動いてしまった香苗を許すことは薫子はできないだろう。
 薫子ではなく、香苗と繋がったことを丞が知れば、傷つけてしまうに違いない。
 終わることはない。ずっと二人で秘密にしなければならないのだ。『飲み薬』のことを共有しなければいけない。
 謝ったところで二人の関係は続いていかなかければならないものだ。
『飲み薬』を手に取る二人。しかし、口に付ける前に香苗(薫子)が口を開けた。

「その・・・渉くんのお母さん・・・・・・」
「なんです?」
「お母さんの気持ちは分かりました。ですから・・・・・・その・・・・・・」

 もじもじと、なにかを言いたげにする香苗(薫子)の意図が薫子(香苗)には分からなかった。
 だから、香苗(薫子)は恥ずかしくも薫子(香苗)に告げた。

「また・・・・・・シましょう・・・・・・」



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「母さん遅いな。どこ行ったんだよ・・・」

 鶴喜渉は家に帰って来て香苗の帰りを待っていた。
 学生である渉の頭に自分から料理を作るや、家事を手伝うという頭はなく、大人しくゲームをして過ごしているのだが、さすがに日も落ち辺りも暗くなると、そわそわしてきた。

「お腹減ったな。うまいもん食わしてくれ・・・・・・」

 すると、扉が開いた音が聞こえ、誰かが帰ってきたのだと思った。渉は急いで顔を出し、自分の空腹の思いを伝えるために階段からドン、ドンと音を立てて下りていった。

「遅い!なにやってたんだよ」
「渉くん・・・?渉くん!」

 いきなり香苗が抱きついてきて渉が動揺してしまう。年甲斐もなく泣き崩れる親の顔を見たのは初めてだった。

「な、なんだぁ?どうしたの?母さん」
「・・・ぐすっ。違うの・・・私、渉くんのお母さんじゃないの」
「えっ?」
「足立・・・・・・足立薫子よ」

 渉の前にいる香苗の姿をした人物は自分を薫子だと名乗った。足立先生と言えば渉だって少年サッカーをしている際にお世話になっている保健の先生だ。
 本当に実在する人物であることは渉が一番よく知っている。

「せ、先生っ!?・・・・・・うっそだ~」
「本当よ。本当なの!渉くん、信じて!」

 俺の母さんが何かのショックで気が触れたかのようにさえ思える。いくら先生が美人で人気があるからと言って、自分を薫子先生だと思い込んで性格や仕草、喋り方さえ変わってしまったかのようだ。そうじゃなければ超常現象の実験台にされたかしか考えられない。
 渉の中には疑心は確かにあった。しかし、それよりも子供心に心配する気持ちと興味と好奇心の方が強かった。

「わかったよ。先生なんだね。信じるよ」
「ありがとう、渉くん!私、渉くんに捨てられたらどうしようって思って・・・・・・うわああああん!!!」

 香苗の姿で泣く薫子がもう一度渉を強く抱きしめ、自分の不安な気持ちを赤裸々に語っていた。分かったというように渉は香苗(薫子)を優しく抱きしめ、頭を撫でで落ち着かせるのだった。

 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

「実は料理苦手なの。渉くんの口に合えばいいんだけど」
「うん。美味しいよ」
「ああぁ、よかったぁ」

 香苗(薫子)の作ってくれた手料理を食べる。香苗の時と味つけも違い、どこか普段の食卓とは違う印象を持つことに、香苗(薫子)の話はあながち嘘ではないと実感する。
 テレビをつけてアニメを見て、普段の家庭を見せるように薫子を元気づけようとした。

「渉くんはこの時間でご飯食べてるの?」
「そうだよ。食事もだいたいこの時間かな」
「私、結婚とかしてないでしょ。子供いないし、自分だけだから。家族の団らんなんてしたことないから、ご飯も結構遅くに食べちゃうの」
「そうなんだ」
「渉くんみたいな素直な子どもだったら、楽しいでしょうね」

 人によって過ごす時間が違うんだと、渉が何気なく過ごしている時間が、薫子にとってかけがえのない時間のように恍惚として呟いていた。香苗(薫子)が優しく微笑むその姿は渉の箸を止め、しばらく呆然と眺めていた。

「あっ。渉くん。ご飯粒ついてるよ。先生がとってあげる」
「い、いいよ!自分で取れるよ!」
「気にしないで!今は私が渉くんのお母さんなんだから」
「先生!?どうしたんだよ・・・」
「ご飯終わったら、一緒にお風呂入りましょうか?」
「そ、それは・・・い、いいよ・・・・・・ムリィ・・・」
「残念。先生と入るのがそんなにイヤ?」
「先生なのか、お母さんなのか、どっちなんだよ」
「ふふ。冗談よ。渉くんのことをからかいたくなったの」

「じゃあ、お風呂使わせてもらうね」と、渉を置いて浴室へと脚を運び香苗(薫子)は消えていった。
 香苗と身体が入れ替わって動揺しているのか、普段できない他人の立場を楽しもうとしているのだろうか、性格が優しい薫子は躊躇してブレブレの様子を見せるが、そのことで渉でさえも意志がぶれ始めていた。
 普段とまるで様子が違う香苗。
 母親でありながら、他人の薫子が香苗を演じている。それは果たして渉の母親なのだろうか。
 薫子だけじゃない、二人が入れ替わったことで渉の生活にも明らかに影響を与えていることは間違いない。

「おれ、先生と一つ屋根の下で過ごしているんだ・・・・・・」

 妙に意識するようになってしまうと、渉の中でなにか抑えられない衝動が込み上げていた。
 薫子が母親だということに慣れることはない。やっぱり薫子は渉でさえ憧れの女性であったのだ。

「勝手に使わせてもらっちゃったけど、ごめんなさい」

 普段着用しているパジャマ姿で渉の前に現れた香苗(薫子)に、渉の方から口を開いた。

「あの、先生。実は・・・」
「どうしたの?」
「実はおれ、まだ母さんと寝てるんだ。だから、今日もその・・・」

 実はこれは嘘だ。渉がついた出任せだ。そんなこと香苗だったらすぐに気付くことだ。
 でも、今の香苗は薫子だ。渉の母親じゃないのだ。

「そうだったの。わかったわ。今夜は先生が渉くんと寝てあげるね」

 悟った様に優しく笑う香苗(薫子)は、ベッドの中一緒にいてくれることを約束したのだった。 


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「丞くん・・・・・・」

 お風呂もあがり、綺麗になった身体で二人は体温が冷める前にベッドの上に移動した。
 それはすなわち、いよいよ二人が結ばれる時だ。
 年齢も年代も違うとはいえ、抱いた愛情は変わらない。
 香苗にとって丞と結ばれるのはとても険しい道のりだった。本来なら好きでいることすら叶わぬ恋だった。薫子の身体で一瞬でもいい。憧れを形にして丞と性行為できたという思い出があればこれからも生きていける。
 それが例え、今後丞が傷つくことになるかもしれなくても。

「初めての相手が私でいいの?・・・・・・丞くんならもっと相応しい相手がいるかもしれないって」
「僕は、先生がいい!ずっと、先生のことが好きだったから!」

 丞が薫子(香苗)に懸命に告白している。その言葉を聞いて薫子(香苗)の意志も固まった。
 例え、丞が香苗のことを好きにならなくても、いまこの瞬間を愛してくれるのならそれでいい。

「わかったわ。じゃあ、私は丞くんの今日限りの彼女ね」

      愛おしさと切なさと心強さと

 決して心まで繋がるわけじゃない。しかし、その時の感情を抱いて愛する人とセックスをする香苗はこれ以上ない幸せを感じていた。


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 ラブホに連れ込んだ薫子(香苗)と丞を見ながらその様子をうかがっていた。緊張して俯く丞。ラブホなど入ったことのない少年を成年にするために背伸びをさせる。そのために薫子(香苗)の方が優先て先導してあげなければならないと躍起になっていた。
 待たせるのも酷なものだ、薫子(香苗)にとっては居ても経ってもいられない心持だった。
 早速服に手をかけた。布擦れの音と供に、買ったばかりの下着姿を見せつけて、素肌を曝していった。

「丞くん。どうかしら?私の下着姿」
「素敵・・・です・・・」
「ありがとう」

 緊張しながらも、お世辞を言う丞のことが愛おしかった。
 鼻息を荒くしながら、興奮を抑えて堪えている姿が可愛かった。
 チラチラと視線を盗んで薫子に向けている様子が若かった。
 早く触れてみたいと、余裕のない男っぽさを見せているのがだらしなかった。

「丞くん、好きよ」
「ほんとう・・・ですか・・・?」
「ええ。だから、私の身体好きにしていいのよ」

 ラブホに着て手を出し辛いという環境を無くそうと薫子(香苗)は優しく諭す。ラブホに入ったら愛してもらいたいことを伝えていく。
 この身体がたとえ、香苗の身体でなかったとしても。

「丞くんに脱がしてもらいたいわ。お願いしていい?」
「・・・・・・いいんですか?」
「うん。脱がしっこしようか?ふふっ」

 丞が薫子(香苗)の、薫子(香苗)が丞の服を脱がしていく。丞の緊張が伝わってくる。
 シルの下着ですら触れたことはないだろう。
 近づいてきた丞に薫子のあまい香りが鼻をくすぐる。優しく全身を包み込む薫子の匂いを感じているに違いない。
 どうしたら脱がせるのか分からないのなら、薫子(香苗)が小声で囁く。

「ブラのホックは後ろにあるわ・・・・・・」

 丞の両手が回り、背骨の上あたりにあるホックを外す。それは簡単に外れ、肩ひもを腕から抜き去り、ブラを取っ払うことができた。丞にとって女性のブラを外す初めての体験だった。

      薄目で見ている

 ぽろんと、大きな乳房が露になる。薫子のおっぱいの質感を見るだけで堪能できてしまう。
 そんな目を奪われている丞のズボンを脱がしていく。丞の腰に手を伸ばし、しなやかな指が股間を撫でながら、ゆっくりとズボンを下ろしていった。

「足をあげてもらえるかな?」
「はい」

 ズボンを足先から片方ずつ抜き取られ、それを上着と一緒に畳んでいった。

「次は丞くんの番よ。私のショーツを脱がしてくれる?」
「じゃあ・・・・・・脱がしますね」

 最後に残ったショーツをお願いするように、じっとしている薫子(香苗)の下腹部に手を動かし、ショーツに触れる。ショーツの両側に指を引っ掛け、そのままゆっくりと下ろしていく。
 するするっと肌を滑り、丸まりながらショーツは下りていく。床におりると薫子(香苗)は片足をあげて、ショーツを抜き去っていった。足先から抜き取り、丸まったショーツが丞の手に残る。
 チラチラとショーツと薫子(香苗)の顔を見比べた丞も、ブラと一緒に椅子に置いていった。
 先に生まれたままの姿になった薫子の姿に、丞は喉を鳴らした。

      恥ずかしい

 全裸になった薫子の姿は丞にとって刺激的の何物でもなかった。

「最後に・・・丞くんのパンツを脱がすね・・・」

 薫子(香苗)が丞の前にしゃがみ込み、下腹部に手をかけてパンツを下ろしていく。しかし、パンツの上からでもわかるくらい勃起している逸物の存在がパンツから真っ先に顔を出していた。

「すごい、勃起しているおち〇ち〇・・・」
「ごめんなさい・・・・・・」
「謝ることじゃないよ。すごく立派なことよ」

 薫子の手でパンツは脱がされ、勃起した逸物が飛び出す。薫子が見ているだけでビクンビクンと目の前で勢いよくは寝て下腹部を軽くたたいていく。
 それだけ丞には若い力があった。

「触りたい・・・もう皮は剥けているのよね?」
「はい・・・ほんと、最近の話なんですけど・・・・・・」
「くすっ。そうだったわね」

 痛々しいくらいに真っ赤になっている亀頭を曝し、尿道口も大きく開いている状態を見せつける丞。渇いている状態で進めていくのは可哀想だと思った薫子(香苗)は、指で弄ることよりも前にするべきことがあった。

「それじゃあ、今度は一緒に洗いっこしようか?」

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 麗美の気を失っている間に後片付けをしていた丞。麗美が覚ますまでずっと傍で待っており、学校に残っていた。

「あれ・・・私、なんでここにいるの?」

 麗美は自分がしていたことを覚えてなく、丞だけが何も言えずもどかしい気持ちになっていた。1人にしておくのは心配で、帰りも一緒に帰ってあげようとしたところに、足立薫子がやってきたのだ。
 麗美と同じようにこの学び舎にはいないはずの薫子が、何故このタイミングで丞の前に現れたのか不思議でならなかった。

「先生。どうしてここに?」
「丞くん。先生と一緒に帰りましょう」
「え・・・僕ですか?」

 二人は顔を見合わせて驚く。薫子の意図がどこにあるのか分からない。知っている人物でありながら、裏があるその表情は丞の喜びを濁していく。

「いいじゃない。先生と一緒に帰れて嬉しいでしょう?」

 返事を聞く前に薫子は丞の手を掴んで強引に引っ張っていく。一瞬、丞が麗美に顔を向けたんもだが、麗美も体調が完全ではないせいか、どうしていいのか分からない困惑した表情のまま固まっており、薫子に引きずられていく丞との距離を開いていくのを見ているしかなかった。
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 足立薫子‐あだちかおるこ‐。高学年を担当している保健の先生で、上品な立ち振る舞いと清楚で可憐な大和撫子の女性は、丞の心を動かすのは至極当然のことだった。そんな薫子のことは既にリサーチ済みの香苗。香苗に言わせれば、誰に対してもいい顔する薫子のことを――

「冴えない男に優しくすればいい女に見えるでしょ?って感じがするのよ。匂うのよ。彼女とっても匂うのよ!」

 ――とのことだ。
 どうやら丞のことも薫子に騙された被害者であり、彼女以外に目がいかなくなっている丞に優しい声をかけていても、香苗の声はどうやっても丞には届かない。自分に自信を持っているが決して表面にはあらわさない。イケメンを無駄に転がすことに快感を覚えるの優美な遊戯。さすが大和撫子。奥ゆかしさや内に秘めた強さを兼ね備えた女性である。

「丞くんを誑かす雌豹のような女ね」

 と、香苗は一人薫子に敵意を向けているが、深読みをしてドツボに嵌っているだけではないだろうか。強さを穿き間違え暴走する香苗は早速薫子のもとに向かうのだった。

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 授業が終わり丞が片づけをしていると、

「丞くんっ!」
「お姉さん!?どうしてここに?」

 麗美がやってきたことに動揺した丞。学級も違えば学園も違う麗美が丞に会いに教室にやってくることの方が違和感だ。上級生がやってきたことに興味はあるのかないのか、抱き合う二人を横目に見ながら疎らに教室から生徒の数が減っていった。

「今日は学校どうだった?」
「えっと、特に変わったことはなかったかな。普通に終わりましたよ」
「ふぅん。普通だったんだ」

 麗美が鞄からコソコソとあるものを取り出す。

「はい、これ。おにぎり。丞くん。お腹空いたと思って」
「お昼ご飯食べてからまだそんな時間経ってませんよ?」

 冗談なのか、本気なのか、朝よりも大きめの形の良いおにぎりを手渡してくる麗美に、イヤとはいえず丞は受け取ってしまう。おやつすら食べない丞がおにぎりを頬張り美味しく食べようとしたが、その表情が一瞬止まった。

「・・・なんか、くさいし、しょっぱい・・・・・・」
「どう?潮入れすぎてしょっぱくない?」
「・・・・・・えっ!?えっと・・・そんなことないです。ちょうどいい塩加減です。美味しいです」
「よかったぁ。また作ってきてあげるからね」

 固まった笑顔で何とか食べ続ける丞に、妖艶な表情で微笑む麗美。なにか様子がおかしいことに気付きながらも、そんなことを口に出して言うことは丞には出来なかった。

「うぷ・・・ご馳走さまでした」
「すごい。全部食べたんだね。やっぱり丞くんってえらいな。私惚れちゃいそう」

 どこか頬を赤らめているように丞にすり寄っていく麗美。そして、

「ねえ、丞くんは好きな人いるの?」

 囁く麗美に丞はぞわぞわした。冗談ではなく、本気で聞いてきている麗美に、丞は胸の内を話すのが恥ずかしくなった。

「どうしてそんなこと聞くの?」
「そんなことを言わせるの?んもぅ。丞くんって女心分かってないのね」

 怒らせたのかと思った。でも、それは違った。麗美は椅子に跨り、自分の股の部分を椅子の背もたれに宛がった。そして、ゆっくりと腰を動かし始める。

「ン・・・ン・・・」

 丞には麗美がいったい何をしているのかを理解した。
 丞と同じようい麗美もまたオナニーをする。しかし、女性のオナニーを目の当たりにするのは初めてのことだった。

「ちょっと、なにしてるんだよ」
「答え聞かせてよ。じゃないと、このまま私、オナニーし続けるからね」

 見ている丞の方が恥ずかしくなることを麗美は止めようとしなかった。丞が狼狽える間も麗美の漏らす喘ぎ声が鼓膜を揺らしてくるのだった。




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 翌日。学校に向かう丞を追う香苗の姿があった。
 電柱に隠れて身を潜ませ、丞が振り向いても気がつかない。その抜群のセンスは幾戦と渡り歩いてきた香苗の強靭なスキルとなって身についていた。

「うふふ。今日も一日丞くんを見守る仕事が始まるのね」

 そんな丞を見守るだけで、進展が無くこの日まで迎えてしまっていた。このまま隠れていても丞はいつまで経っても気付かない。香苗に気付いてもらえない焦りを覚える香苗にとって、なにかいい方法が無いかと模索していた。
 母親、妹と、憑依してきたけど口を割らない丞に、どうにかして口を割らせたい。さらに言えば家の中だけではなく、学校で丞は何を行っているのかを知りたくなっていた。好きなものを追求し言及することのなにがいけないというのか、一度憑依をしてしまった香苗にとって、二度も三度も同じことという思考が既に頭の中に芽生えていた。

「おはよう、丞くん」

 そんな丞の元へ駆け寄ってくる女性の姿があった。丞も彼女の顔を見ると、元気よく「おはようございます」と挨拶をして笑顔をのぞかせる一面を見せていた。
 彼女は宮原麗美‐みやはられみ‐。丞の同級生の莉愛‐りあ‐の姉であり、中高一貫の学園で上級生の女の子である。高校になって制服は変わってしまったとはいえ、未だに昔の好で丞と一緒に通学している生徒なのである。

「今日もいい天気になりそうね。陽射しが朝から暑いくらいだね」
「そうですね。僕も暑いのはコリゴリです」

 なんて気安く丞と話しながら丞の手を取り、歩道の白線の外側を歩く。丞を路側に入れて車道側に立って歩く麗美の横をトラックが通り過ぎていった。妹の莉愛の方が丞と一緒に歩くのは恥ずかしいと先に行ってしまうようになったというのに、姉の方が鈍感なのだろうか。

「ちゃんと朝ご飯食べた?朝ご飯食べないと頭が働かないよ?」
「大丈夫です。いつも食べてこないので」
「そういうのは駄目だよ。空腹だと体育の時間倒れちゃうかもしれないし、授業中眠くなっちゃうかもしれないよ?」
「お母さんが作る人じゃないから」
「しょうがないな。・・・はい、これ。おにぎり作ってきたから、少しでもお腹の足しにして」
「いいんですか?」
「そのために持ってきたんだもの。別にお弁当を作る時に一緒に作ったから全然苦じゃないよ。形が悪いけど許してね」
「ありがとう、お姉さん」
「どういたしまして」
「きえぇぇえええええええええええええええええ――――っっっ!!!」

 二人のやり取りを見ていた香苗が突然奇声を上げていた。居た堪れなくなったのか、麗美のおにぎりを美味しそうに頬張る丞の顔を見ていたら、香苗だって出来たことを平然とやってのける麗美に嫉妬してしまったのだ。

「どう?塩入れすぎてしょっぱくない?」
「もぐもぐ・・・そんなことないです。ちょうどいい塩加減です。美味しいです」
「よかったぁ。また作ってきてあげるからね」
「ハァ・・・ハァ・・・見せつけてくれるわ。彼女の態度は私に対する当てつけに違いないわ。そうとしか考えられないわ!」

 決めつけてしまう香苗の次の標的が決まったようである。どんな形であれ、丞が信頼している彼女なら好都合。彼女に成りすまして丞の好きな人を聞きだすにはちょうどいい人物のようだ。
 そしてなにより、丞の横を歩くのは香苗でなければならないという格好たる信念があったのだった。


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 丞の精液で喉を潤したせいで、シャロの秘部からも愛液が滴り始めていた。
 パジャマを脱ぎ、下着を脱ぎ、秘部を露出させたシャロの周辺は愛液で濡れてびしょびしょになっていた。

      金髪と白肌

「ほらっ。今度はお兄ちゃんの番だよ。まだ私はイってないんだから、責任取って気持ちよくしてよ」

 ドキドキしながら見せるシャロの秘部を丞に見せながら、硬く閉ざされた襞肉を左右から拡げて膣口を覗かせて見せていた。

「ヌルヌルしてぇ・・・・・・いっぱい舐めて・・・・・・気持ちよくして」
「シャロ・・・・・・その、こんなにしてすごいえっちだよ」

 決して傷つけないように言葉を選びながら、雄としての本能に駆られている。妹のおま〇こを見て性欲がショートして今にも襲い掛かってきてもおかしくなかった。
 丞が一度喉を鳴らした。

「舐めるだけでいい?僕はもう満足だから、シャロを気持ちよくさせてあげるから」
「うん。いいよ、お兄ちゃん。お兄ちゃんがそれを望むなら」

 妹のおま〇こを前にしても自分を抑えて、妹を気持ちよくさせてあげようと奮闘する丞。
 その境地にシャロ(香苗)は身震いした。

「(なんて可愛い男の子なの。益々好きになっちゃいそう)」などと、一人丞に対しての熱意を加速していくのだった。続きを読む

 シルはオナニーを見ていた丞が逸物を膨らませているのを見て目を輝かせていた。

「あらっ、ズボンの奥でまた丞くんのおち〇ち〇がおっきくなっちゃったね。大変大変!早く処理してあげなくちゃね」

 ズボンを脱がそうと近づいてくるシルに、丞はさすがにやめさせるように身体を引き剥がした。

「どうしたの、丞くん。お母さんがちゃんと最後まで面倒見てあげるって言っているのよ。言葉で言わせるなんて、もぉ~おませな子なんだから~」
「違うんだよ、お母さん。僕はママとそう言うつもりはなくて・・・」
「どういうこと?」

 それ以降、口を閉ざしてしまう丞。

「とにかく、出てってよ!ママの馬鹿!」

 固く扉を締められたシルは裸同然で追い出されてしまった。

「んもぉ!最近の子は何を考えているかよくわからないわ」

 とはいえ、シルの裸体を前に手を出さなかった紳士的な態度をとる丞の株は爆上げであり、どうしてもお近づきになりたい。その為にシルエスタの身体を乗っ取った香苗にとって、何か策が無いのかを考えていた。

「あのよそよそしい態度・・・・・・この身体でも手を出さないなんて・・・・・・好きな子がいるのね・・・・・・きっと」

 女の勘は鋭く、脳裏によぎる謎の人物を睨みつけるように視線を尖らせる。香苗と丞の間に何者かが割って入ろうとしている予感に、焦りを感じる。ジワリと滲み出てくる強大な敵を前にしてなんとかして先手を打ちたい香苗は、さらなる情報を手に入れるためにはシルの身体では限界があることを悟る。
 大人のようにきちんと話を区切って会話するやり方ではなく、子供らしく同じ目線に立って口を滑らせるやり方が丞には適しているだろう。
 そんな丞と同じ目線で話せる人物がどこかいないだろうと、思っていると――。

「んあっ?にゅあんれ、はらかなの、まぁむ?」

 これから寝ようとしているのか、パジャマ姿で歯を磨いてゴシゴシと手を動かしている娘のシャロンが立っていたのだった。




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