純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『スライム・寄生』 > GtoG『双子姉妹と黒百合』

 菅野猛斗が自供を始めたことで、私も警察と話をして情状酌量の余地があったとして不起訴処分になった。
 私自身が直接誘拐に関与していないこと、精神的ショックで不安定になっていたこと、そして、一番の被害者の妹が私をかばってくれたからだ。
 私を救えなかった無念を分けてくれたのかもしれない。
 決して負い目を感じているわけじゃないけど、その後しばらく私は引き籠りになり部屋から一歩も外に出ることはなかった。妹と部屋も別々になり、広い部屋で一人で過ごしているのは寂しい気持ちになった。別に私が部屋を移動した方が良かったのだけれど。
 ――コン、コン。
 久し振りに扉を叩かれ、慌てて私はノブを掴んでドアを開けないようにした。

「お姉ちゃん・・・」

 妹の声がドア越しに聞こえる。私をまだお姉ちゃんと呼んでくれることに胸が熱くなる。 

「・・・・・・倖」
「お姉ちゃん。ここから出よう?」
「無理。私は・・・いけない」
「お姉ちゃん・・・」
「・・・倖に酷いことをしちゃった」

 倖を拒絶し、傷つけて、そんな状態で誘拐され怖い思いをさせてしまって、本当に顔も合わせることなんかできない。
 家系の地位を底まで落としたのは私なんだ。家系を守ろうとしていたのは建前で、本当の私は自分だけを守るのに必死だった。それ以外私は何も持っていないから、特に双子の倖にも厳しく接して、何も持たせたくなかった。
 全部自分を安心させるための自演だったんだ。妹は何も悪くないのに、悪人みたいに言っていた自分が本当に恥ずかしい。

「私もお姉ちゃんに酷いことしちゃった」

 彼氏を作ることを悪だと教えてしまった。その罪は決して消えない。
 でも、倖は自分で知っていた。彼氏を作ることは素晴らしいことだって、私より先に知っていた。

「でも、お姉ちゃんは一人じゃないから。私も、尊くんも、お姉ちゃんの傍にいるから。私たちを頼ってほしい。信じてほしい。そのための絆だから」

 私は前に進めない。一人で生きていくことが怖いから。でも、傍に仲間がいることを教えてくれる。
 それが絆なんだ。私たちは双子で、決して何があっても絆は消えない。

「私との絆・・・」

 現実には見えないもの。私はまた失敗するかもしれない。それでも、横には相談してくれる仲間がいる。妹がいる、妹の彼氏がいる。
 私は決して一人じゃない。私は強くならないといけないんだ。

      仲睦まじい姉妹たち

 私が作り出した、もう一人の私と妹、アーチェとニーチェが仲睦まじく愛し合っている。
 思い描く理想の姉妹像に、私はこれからやり直すことができるかな。
 捨てきれない未練。後悔を背負いながら、扉の向こうにいる本当の妹の声が良く聞こえた。

「ここは私が作った世界だから、この世界に私はいちゃいけないんだ。自分の意志で帰らなきゃいけないんだ」

 私はアーチェとニーチェを放置して、静かに扉を開けた。
 私と同じ顔した倖に強く抱きしめた。
 
      泣いてる妹へ

「取り返しのつかないことばかりした・・・」
「うん・・・」
「私は卑怯者なんだ。臆病で、ずるくて、弱虫で・・・」
「知ってた。お姉ちゃんのこと全部――」
「ごめんなさい。本当に、ごめんなさい・・・」

 倖に謝罪の言葉を何度もかける。私のしてきたことは許されることじゃないかもしれないけど、今はその言葉しか出てこない。
 もう既に決めている。私はこの家にいるべきじゃないことも。この家にいたら私は勝手にすべてを許してしまいそうで、居心地が良くて、守られていることに優越感に浸ってしまいそうになるから。
 やっと決めた、自分の意志で。
 親も妹も捨てて、新たに旅立つ決意の表れ。
 誰もいない世界にっ!
 倖のことは大好き。でも、それじゃあ二人は私まで背負ってしまう。私は一人で歩かないといけないんだ。
 自分の気持ちは真実だけど、倖から放れていくって決めたのも私の真実だもの。

「――知ってたよ」

 倖はすべてお見通しとばかりに、私へのプレゼントを用意していた。
 キーケースだった。
 想いが見えなくても、姿が見えなくても、私たちは繋がっている。

「どこへ行っても私と一緒」
「・・・・・・うん・・・」
「どこへ行ったって堂々としてないと。私のお姉ちゃんなんだから。気品高く、花蓮で、高嶺で、自慢のお姉ちゃんでいてくれないと恥ずかしいもん」

 誰よりも私を分かっている双子の倖。
 彼女の方が本当はお姉ちゃんだったのかもしれない。

      泣いてる姉へ

「・・・一つだけ、お願いしていい?」
「なに?」
「私は倖と一緒にいたい。・・・・・・この願いが叶いませんように」
「・・・・・・お姉ちゃん」

 私はもう一度強く抱きしめ、倖も同じくらい強く抱きしめてくれた。
 その時間は永遠のように長く、我に返るとあっという間だった。
 

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 岡野尊は御縁倖と会わなくなって一ヶ月になろうとしていた。
 この一ヶ月の間に彼女であった倖が誘拐され、姉である彩には罵倒され、御縁家から絶縁を叩きつけられていたからだ。
 心配だったという本心を疑われ、誘拐事件では犯人ではないかと疑われたほどだ。
 自分がなにかをしたわけじゃない。何故俺自身が嫌われたのかも理解できない。
 家紋のためとか、弓矢練習のためとか、理由を挙げればきりがない。しかし、俺と倖の二人の間でそこには愛があったことに間違いなかった。周りが何と言おうと、愛を貫いたことを間違いではなかったと思うし、今もその気持ちは変わらない。

「倖はいまも精神治療を行っているのだろうか・・・」

 俺にとって倖と会えないことは何より辛く、早く事件が解決して、ほとぼりが冷めることを待つしかなかった。
 下校する俺と友達の前に――

「ちょっとよろしいですか?」

      刑事登場

 吟醸松梅―ぎんじょうしょうばい―を先頭に誘拐事件でお世話になった警察の方々が顔を出した。下校時間の障害物の少ない場所で現れたのは、ずっと前から俺のことを見張っていたに違いない。警察と話をするのも多くなってきたとはいえ、決して身体が慣れるものではなかった。

「なんですか?もう俺は話すことはありませんが」
「今日は尊くんに用があったわけじゃないの」
「・・・どういうことですか?」

 彼らが見ているのは俺じゃない――?だとすると、ここにいるのは俺じゃなく――

「菅野猛斗―かんのたけと―だな。お前に話があるんだ」

 ――隣にいた俺の親友であり、弓道部で御縁姉妹と供にインターハイを目指している好敵手である。そして、俺と倖の恋愛に一役買ってくれた人物であり、俺は良く彼に相談をしていた間柄だ。
 根は真面目で温厚で優しい。誰からも好かれる猛斗が警察に呼ばれることに俺はなにが起こっているのか理解できなかった。

「一連の御縁倖誘拐身代金事件。御縁彩を利用して身代金を奪った真犯人はお前だ」

 高峰順子―たかみねじゅんこ―によって突きつけられた真犯人の汚名。猛斗はあまりにも馬鹿げた笑いを浮かべていた。

「利用?馬鹿なことを言わないでくださいよ。俺がどうやって姉を利用したというんですか?」
「最初彩さんはあなたに利用していたなんて思っていませんでした。あなたは言葉にある魔法をかけていたんです」
「魔法?」
「『姉妹揃って素晴らしい』、『やっぱり御縁家は流石だな』、『インターハイ絶対行こう』」
「は!?まさか、日常での会話を洗脳とか言ってるんじゃないでしょうね?部活やってるなら全国行きたいと思っちゃいけないんですか。自分の力じゃダメだから、才能持った御縁姉妹の力を借りちゃ駄目ですかね!」
「ああ。その言葉はなにもおかしいところはない。しかし、この言葉で責任感が強い御縁彩を縛りあげると同時に、おまえはもう一つ彩に対する罠を仕掛けていた。それが、御縁倖と岡野尊を結ばせることだ」

 自分の名前を言われたことで一瞬肩を震わせる。確かに俺が御縁倖とくっつくことができたのは、猛斗に相談していたこともある。弓道部で部活だけの生活に不満を持っている倖が彼氏を募集していることと、俺のことを倖に伝えてくれていたことで、倖と初めて顔を合わせた時にも倖は俺を容易に受け入れてくれた。彼氏彼女になることが出来た大きな功績は猛斗だと言っても過言じゃない。それくらい俺は猛斗に感謝していた。

「だが、お前は知っていたはずだ。御縁倖が彼氏を作ることで、御縁彩が追い込まれることを。そして、そのお前の狙い通りに、彩は精神的に追い込まれ、倖を拒絶し、家から追い出させることに成功した。自分の手を汚すことなく御縁倖を夜遅くに連れ出し、誘拐することに成功した」
「いや、無理ですよ。御縁彩さんが倖さんを追い出すかなんて分かるはずないじゃないですか。彼氏を作ったからって姉妹喧嘩するなんて限らないじゃないですか?」

 都合よく行かなければこの計画は水泡に帰す。猛斗は御縁姉妹に近づいていないことは遠出から見ていた俺だって知っている。あまりにも猛斗が仕組んだとしても非力で弱いものでしかない。そんなことで彩が動かされるとは到底思えない。

「そう。この計画は絶対に成功するものじゃない。だからお前は一度だけ彩に近づいたはずだ。そして直接彩に言ったはずだ――」

 小池陽乃によって彩の口から聞かされた真実。彩が現実を背く原因になった言葉を猛斗は言ったのだ。

――『今頃、お前の妹もこんなことしているはずじゃないか?向こうは愛があるかもしれないけどな』

 散々傷つけられ、彩の精神的にも肉体的にも追い込ませ、仕上げとして彩に格別の違いを見せつける。手が届きたくても届かない。願っても叶わない。そんな、絶望。彩の孤独感を植え付けたのだ。

「御縁彩にアーチェという人格を生み出したのもお前だ。彩は傷つけられ、それを隠すために自己防衛が働き、アーチェという人格を生み出した。しかし、そこに倖という人間はいてはならない。彩という人格を蘇らせる危険因子を追い払うために、倖という人間を排除し、変わりにニーチェという妹を生み出し守ることで彩の脳は安定した。だが、そういうのは時間が解決するらしく、次第に記憶が蘇りつつあり、ニーチェという愛する妹の理想像は逆に彩を苦しめる存在になっていたみたいだがな」

 それを聞いていた俺は、今まで親友であった猛斗を信じられなくなっていた。
 偽りの笑顔を振り、皆を騙し、御縁姉妹に関わったものを苦しめた犯人が目の前にいる。
 信じたくなかった。でも、その話が事実だとしたら、信じるしかない。もし彩の記憶が完全に戻れば真相は時間の問題なのかもしれない。しかし、彩に危険が及びかねない状況を目の前に、これ以上猛斗を放置するわけにはいかなかった。
 皆が警戒しているのが分かる中、猛斗はそれでもその証言を否定した。

      豹変

「俺が彩に近づいたことなんか一度もない」
「見苦しいぞ」
「俺が彩に近づいた証拠があるのか?・・・ねえよな?普段から俺は彩に近づいたことはない。証言だって取ってみろよ。そんな俺が彩を呼び出すだ、彩を犯すだ出来るわけないんだよ。彩が俺に会ったっていう証言でもしたか?」
「確かに、その頃の彩さんの記憶は錯乱していてどれが真実か探り出すのは大変だった。でも、彩さんが話してくれたおかげで私たちは此処まで辿り着き、あなたの元にやってきた。そして、その証拠は今もあなたが持っている可能性が高いこともわかった」
「・・・俺が?」
「あなたが植え込んだのよ。彩さんの責任感が強いことを示唆しておきながら、彼女はインターハイを出場しなかった。誘拐・・事件・・こと・・忘れて・・・いた・・して・・弓矢・・大会・・忘れる・・・おかしい・・・・
「なにを言ってる・・・?」

 吟醸警部が猛斗の制服を荒探しを始める。男が制服を掃除することはない。

「彼女の中でなにかあったの。彼女も忘れている、この一連の騒動の中で弓道に関してなにかを失くしてしまっているのを」

 吟醸警部が猛斗のポケットから見つけたのは、白髪の髪の毛に見えた。

「これは・・・髪の毛?」

 しかし、弓道をやっているものならすぐにわかる。これは麻だ。中仕掛け作るための道具に使われている麻くずが猛斗のポケットの入っていたのだ。
 それを見た瞬間、猛斗の顔が青ざめた。

「中仕掛け用の麻は御縁家では特注のを使っているらしい。それをどうしてお前が持っている?」

 今まで一度たりとも近づいたことのない人間が持っているはずがない物的証拠。彩すら覚えていない大切な忘れ物があり得ないところから現れたのだ。

「し、しらない!・・・これは罠だ!」
「先ほどまでのあなたの証言と供に、一度署の方で聞かせてもらいましょうか」

 パトカーで連行されていく猛斗を俺は茫然と見ていた。
 一連の流れがまるでドラマのようで、彼女を誘拐して脅迫していたのは、俺の身近な親友だったなんて、情報量があまりに膨大で、現実を飲み込むには時間が掛かりそうだった。飲み込むのは泥水のようで、苦く飲み辛い。気持ちが悪くなり吐き気を覚えて戻してしまいそうになる。
 それでも俺は、何があっても飲み込まなければならないのだろう。どんな辛い真実が待っていたとしても。
 飲み続けて飲み続けて、やがて泥水が清水に戻るとき、俺は前に進めるのだから。続きを読む

「許して・・・お姉ちゃん・・・」

 本当に心から思ってないくせに、その場限りの出任せで都合のいいことを言わないで。
 跪かせ、四つん這いになったニーチェを見下す。
 衣服は何もつけていない、白い肌が月明かりに照らされる。私はそんなニーチェの柔らかい尻肉を思い切り叩いた。

「ひぃんっ!んっ・・・!んっ・・・は・・・あ・・・ぐっ・・・うううぅ・・・!」

 乾いた音が何度も響き、柔らかな尻肉が波打った。
 白い肌が徐々に赤く染まっていく。

「ひううぅっ!っく!んんっ!はぁっ・・・はぁ・・・あううぅ・・・!」

      立場が逆転してる

 どんなに痛みを声に発しても、私が受けた屈辱はこんなものじゃない。
 ニーチェはそれをわからなければいけない。

「はぁう!おしり・・・んんっ・・・あっ・・・びりびりして・・・ああぁぁう・・・!はぁ・・・はぁ・・・うううぅぅ・・・」

 腰をくねらせて身悶える姿。私の手の痕がくっきりと浮かび上がり、征服欲が満たされていく。

「お尻叩かれると、濡れてきちゃう・・・」

 私からでも見えるくらい、ニーチェの性器はとろとろになっていた。
 そうよ。ニーチェは叩かれれば叩かれるほど感じてしまうマゾなのよ。

「ああっ!私は・・・お尻、叩かれると、濡れちゃうよな変態です・・・。くひいぃ・・・い・・・あ・・・!くっ!ひりひりするうぅ・・・!っくううぅぅ・・・!あつい・・・お尻、熱いよぉ・・・・・・」

 しかし、ニーチェは口で言っているわりに赤くなっているお尻を引っ込める様子はない。赤く染まっているお尻に、私は興奮が抑えきれなかった。

「あうっ!はぁ、はぁ・・・ううぅ、んっ・・・んんっ・・・!んあああぁぁ!」

 いまやニーチェのお尻全体が痛々しいくらい真っ赤に腫れていた。尻肉に指を這わせて、なるべく優しく撫でてあげる。

「んんっ・・・ふぁっ、くすぐったい」

 緊張していた筋肉が和らいでいく。叩いているのは私なのに、ニーチェは私に救いを求めるようにお尻を差し出していて、柔らかな尻肉の感触を十分に堪能する。

「んんっ・・・だ、だめ・・・ふふふっ、くすぐったくて、笑っちゃう・・・あんっ!あっ、ああぁぁん」

 艶やかなニーチェの吐息。
 大分リラックスしてきたところに、再び平手を振り下ろす。

「きゃんっ! んっ・・・あっ、うっ、くっ・・・んんんっ!」

 ニーチェが再び強張った。

「だめ。んっ・・・んっ・・・!・・・い、痛いのに・・・お腹が、うずいちゃう・・・!お腹が熱くなって、たまらないの・・・」

 とろりと、膣口から愛液が滴っていく。もじもじと腰を振ると、ぐちゅりと膣口から愛液が溢れ出る。

「お願い。い、入れて・・・」

 ニーチェは自ら懇願してきた。私はディルドーを腰に装着しながら、もっとおねだりしなさいと言わんばかりに、再び平手うちをくらわす。

「きゃうん!んっ、ああぁ・・・ごめんなさい。おち〇ち〇・・・お姉ちゃんのおち〇ち〇を、ください・・・あう・・・んんっ・・・はぁ、はぁ、お姉ちゃんのおち〇ち〇、私のおま〇こにハメハメして欲しいのぉ」

 半ば、反射的に言葉を発する。その反応に満足して、私は先端をあてがい、ゆっくりと挿入した。

「ああぁ!あっ・・・んあああぁっ!熱いのが、入ってくるうぅっ・・・くっ!うっ・・・う・・・ふああぁっ!」

 ニーチェのぬめった膣壁がまとわり付いてきた感触がした。構わず私はゴリゴリと奥をえぐる。

「ああっ・・・あんっ!んっ!んうぅ!うぐっ・・・んっ、んっ、んあああぁぁっ!!ひああぁっ! あっ、あっ、あっ、ああぁんっ!ふあぁっ、あっ、くぅ!んんっ!んっ、ふっ、はあぁ!」

 痛みに声を荒げるニーチェの表情がだんだんと高揚してきているのがわかる。さらにお尻を叩くたびに膣内がうねり、愛液があふれ出てきた。

「はぁう!うっ、うんんっ・・・もっとぉ!もっと、かき回して・・・!んああぁっ!あっ、あっ、ああぁんっ!おま〇こ、ぐちょぐちょにしてぇっ・・・ひあああぁっ!!」

 出し入れするたびに、膣内に潤っていた愛液が膣口から飛び散っていった。ニーチェの喘ぎ声が漏れるたび、快楽が増幅されていく。ニーチェの乱れように、私も奇声を上げていた。

「あっ、あっ、だめ・・・んんっ・・・もう、だめぇっ!く・・・あ・・・きちゃう!あぁ、はああああぁんっ!!お腹の奥にも、お尻にも当たって、頭おかしくなっちゃうよぉ!」

 膣壁が、きつく締め付けてきた。それにあわせて、私ももう限界だった。

「も、だめ・・・いっちゃう!ふあっ!あっ!ああぁっ!ああっ・・・あああああぁんっ!!」

 ニーチェの身体が弓なりに仰け反った。膣が激しくうねり、きつく締め付けてくる。
 そして、一気に脱力すると、荒々しい息を吐き出していた。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・あうっ・・・うっ・・・んっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 真っ赤になったお尻が痛々しい。しかし、最後には快感に変わってすべてを受け入れてくれる。ニーチェを優しく抱き付くと、ニーチェも抱き返してくれた。

「体中が、熱くなって・・・力が、出ないよぉ・・・」

 いいんだよ。もう大丈夫。私に任せて。
 ニーチェは私に身を預ければ私もずっと安心できるから。

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 私は御縁倖―みえにしさち―と言います。
 御縁家は代々弓道で全国を争う家紋で、私たちもインターハイ出場をかけて予選を勝ち上がっていました。
 実は私には姉がいます。
 名前を彩―あや―っていいます。
 双子のお姉ちゃんです。同じ弓道部に所属していて、供にインターハイを目指す良き好敵手であり、お姉ちゃんです。
 私は、そんなお姉ちゃんに秘密をしていました・・・。

「実は、最近彼氏ができたんです」

 名前を岡野尊―おかのたける―さんと言って、私たちの先輩です。弓道部じゃないのに、見に来てくれて、表に出ない人なのに、必死になって応援してくれていて、ちょっぴり怖いけど、可愛い人なんです。
 私は試合より、彼氏の方が気になってしまって、思うように点数が伸びなくて、それでお姉ちゃんに指摘されたりしたんです。

「倖。ちょっと気が抜けてない?そんなんじゃ全国行ったって恥をかくだけじゃない」

 お姉ちゃんはバリバリのスポーツマンでした。
 家紋のことを一に考えて、彼氏なんか作らないで弓道に打ち込んでいました。

「それが間違いじゃないとは思いますけど・・・私はそこまで・・・・・・だいたい、私、弓道嫌いだし。お姉ちゃんに言われて仕方なくやってたんだと思いますし・・・」

 そんなお姉ちゃんを差し置いて、彼氏がいることを知ったらお姉ちゃん何をするか分からないから、私たちは隠れて付き合うようにしてたんです。
 なるべくお姉ちゃんに悟られないよう、試合結果だって良いスコアを出すことで安心させてたんです。
 試合は順調に勝ち上がり、遂に予選決勝も相手に勝ち、私たちはインターハイ出場を決めたんです。試合で活躍した私たちに新聞社がインタビューに来たり、学校では号外で掲示板に私たちの記事が張り出されたりもしたんです。
 浮かれて喜ぶ私と対象的に、お姉ちゃんは人前では謙虚で、「応援してくださった皆様のおかげですので、全国大会でも活躍できる姿を見せられるように頑張ります」と、姉らしい姿を残していました。
 翌日からお姉ちゃんは全国大会に向け練習に励んでいました。しかし、私はインターハイまで一ヶ月あるし、彼氏と会う時間を増やして放課後遊びに行ったりしました。
 もちろん、部活を休むことになるからお姉ちゃんは面白くなかったかもしれないけど、私はお姉ちゃんのように使命感を持って弓道をやっているわけじゃないし、彼氏とお姉ちゃんを両立させて付き合っていくように私なりに考えてこの一ヶ月過ごしていたの。
 でも、インターハイが迫る練習の帰り道。お姉ちゃんと一緒に帰っているときに、それは予定もしないことが起こったの。

 目の前に彼氏の尊くんが現れたの。
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 ニーチェに性器を舐められて、急に恥ずかしくなった私はその場から逃げようとおもわず立ち上がった。

「あっ」

 しかし力が入らず、その場に崩れ落ちる。

      のぞきこみ

「だいじょうび?お姉ちゃん?」

 私を心配しているニーチェの顔が近い。
 あどけない顔をしていても、ニーチェはもう私の妹じゃない・・・。
 その事実が私を蝕んでいく。

「ニーチェ・・・うむぅ・・・」

 姉妹同士でするキス。舌を絡め、唾液を渡してくる、甘いニーチェの味がするキス。
 やめてぇ・・・。・・・これ以上されたら、ニーチェを拒めなくなる。
 
「いいよ。この場所でやろうか?」

 ニーチェは私に足を絡ませて股間同士があたる体勢を取った。 
 そして、その小さな身体でゆっくりと腰を回し始める。 
 
「ああっ!」 
 
 二人とも同じような喘ぎ声を出した。ニーチェはそのまま腰を動かし始めた。 

「くあっ、あっ、ああんっ!いい・・・気持ちいいよ・・・」
「あっ、やっ・・・だめっ・・・ん、んんっ」 
「そう言いながら、お姉ちゃんだって腰が動いてるよ。・・・ふあっ、くぅっ、あ、ああんっ」
「ちがうの・・・う、うごかないでぇ…んんっ、はぅぅ」

 姉妹で股間がクチュクチュと音を立ている。 腰と腰がぶつかる度、ヌルッととした冷たい感触が身体を熱くする。

「はぁん、お姉ちゃん・・・お姉ちゃん・・・っ!」
「はあっ、んん、んっ、ああ、あんっ」
「うくっ・・・はあっ、き、気持ちいいでしょ。ねえっ、あっ、気持ちいいんでしょ」
「あっ、あっ、んっ・・・き、気持ち・・・いいっ、んふっ」
「じゃあお姉ちゃんも、もっと腰を動かしてよ。私もいっぱい気持ちよくなりたいの。もっと気持ちよくさせてっ」
「にーちぇ・・・」 
 
 私はニーチェの言われた通り、両手を絨毯について身体を起こした。そして激しく腰を振り始めた。 お互いの股間からクチュクチュと激しくいやらしい音が響いていた。 

      挿絵失敗してますね・・・

「あああっ。いいよぅ・・・おねえちゃぁん・・・わ、たし・・・おかしくなしそう。はぁ、はぁ」
「はぁ、はぁ、あんっ!いい・・・気持ちいい・・・んんんっ」 

 二人はお尻が浮くぐらい激しく腰を振り、股間を擦りつけた。 クリ〇リスが痛いくらい腫れあがっていく。
 
「はあんっ!あっ、ああっ・・・わたし、も、もうっ」
「はっ、あっ、あっ、あっ」 
 
 ニーチェは、グッ、グッと私の感じるところに股間を押し付けた。 

「あああっ!わ、私っ、も、もう…だ、だめっ…あっあっあっあっあああああああっ!!」 
「わたしもイク・・・おねえちゃんと・・・いっちゃう・・・い、イク・・・いくうううううううっ!!」 

 私はビクンと身体を震わせたあと、力なく絨毯の上に倒れた。
 そしてニーチェも同じように倒れていた。
 姉妹同士でこんな恥ずかしいことをやってしまった。目を背きたくても痕跡が残るように絨毯に仕舞いの愛液が染み渡っていた。
 私はベッドに辿り着くこともできず、そのまま意識を失ってしまった。



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 お母さんの作ってくれた夕食も食べて、テレビで談笑しながら家族と時間を過ごす。

「ふぁぁ・・・。わたし、眠くなっちゃったから先寝るね。おやすみなさい」

 しばらくしてニーチェは先にリビングを後にする。そして、

「私もそろそろ寝ようかな。おやすみなさい」

 私も両親と離れて部屋に向かう。部屋の電気は消えていて、物音だって聞こえない。先に行ったニーチェが眠っているはずだ。静かに部屋に入ろうとする私と――

 ガチャ・・・・・・バタンっ!

 物音を気にせずに特攻する私が確かにそこにいた。そして、そんな私を迎え入れるように、

「あー。やっと来た。お姉ちゃん」

 眠っているはずのニーチェが暗闇の中で私を待っていた。
 はず・・・そう、可能性の話で、現実にはニーチェは眠っていなかった。私に目で合図を出し、先に行って親の目をごまかしていたに過ぎない。これから起こることを親に気付かれないようにする姉妹の小芝居。先にニーチェが部屋に戻り、準備を整えていた。ニーチェは何も身に付けていなかった。浴室で見たほのかにピンク色に染まった肌を同じように、寝室で見せつけていた。

「見て。お姉ちゃん。わたしのおま〇こ」

      御開帳

 ドレッサーに座り、両足を持ち上げてお股を広げるニーチェ。うっすらと毛が生えているニーチェの股間は、どこか湿り気を帯びている。

「えへへ。実はお姉ちゃんが来る前にオナニーしてたんだよ。こう、ココの場所を・・・くにくにって・・・ふぅんっ!」

 ニーチェが息を弾ませ先程の一人遊びを再現して見せる。そんなニーチェの姿を私は見たことがなかった。

「へへ・・・。この身体って思ったより敏感なの。お姉ちゃんもこれくらい、いいえ、もっと感じるんだよね?お風呂で見た時よりもっと感じてくれるよね?だって、お姉ちゃんはオナニーなんてやったことないもんね?」
「どうしてわかるの?」
「分かるって言うか、見たことがないからだよ。それとも、お姉ちゃんは私みたいに隠れてこっそりしてるのかな?お母さんと買い物に行ったときとか、一人になった時を見計らってね」
「・・・・・・なんなの・・・」
「ん?」
「今まで、性的な会話なんてしたことないじゃん。今までのニーチェと乖離し過ぎてるよ!」

 まるで妹が妹じゃないみたい。会話が下品で行動も下衆で、自分の身体に対して貞操が低く、私に対する熱意が怖い。
 それもこれも、男に襲われた後からだ。ニーチェがおかしくなったことを否定するなら、双子の私がおかしくなったと否定する。
 今のニーチェは別人だ。私の知っている妹じゃない!

「あなた・・・・・・ダレなの?」

 私がニーチェに問いかける。ニーチェはしばらく無言を貫いた。

「それが答えなの・・・・・・だったら、警察に――」
「うふふ・・・ふふ・・・ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ・・・・・・・・・・・!」

 肩を振るわせて笑うニーチェ。

「そうだよ。俺はこの少女じゃない」

 ニーチェの口から衝撃的な言葉が発せられる。

「俺はカントという男から切り離された存在だ。お前も見たはずだ。お嬢ちゃんに飲ませた液体。あれが俺だ」
「まさか・・・妹が飲ませたあの・・・『スライム』状の液体が・・・人間だったというの?」
「ああ、そうさ。それを飲んだ者は俺と同化し、浸食する」
「浸食って・・・」
「俺には戻る肉体もないんだ。だから、俺は取り込んだ者の脳に寄生し、浸食することで身体の持ち主に成り替わることができる。親が気付かないのも当たり前さ。俺はカントであり、ニーチェなんだからな」

 ニーチェの口から告げられる発言に脳が焼き付きそうになっていた。妹が知らない男に身体を奪われて、浸食させられているなんて理解が追い付かない。目の前に座るニーチェは偽物。それなら、本当の私の妹はどこにいるの?

「い、妹は・・・妹はどうなるの!?」
「俺と同化したって言っただろ。くっついたらもう元には戻らない。だから・・・・・・うふっ。お姉ちゃんったら、私はニーチェだよ。それ以外ないでしょう?」
「ウソ・・・!ウソよ!あなたはニーチェじゃない!私の妹から出てってよ!」
「それが証明できるの?私はニーチェの記憶も情報も立場も手に入れた!私以外の誰だというの?」
「そんな言い方ニーチェはしないわ!」
「言い方なんてどうでもいいんだよ。重要なのは、私がニーチェであるってことでしょう?お姉ちゃんの妹じゃダメなの?」

 その身体はニーチェのモノ。本物だ。私の妹のものだとわかっていても、分かっていても奴は偽物なんだ――

「ダメに決まってるじゃない!私の知っているニーチェは、こんなことする子じゃない!」
「あー否定されちゃった。寂しいな・・・本当なのにな・・・」

 ニーチェが会話をしながらゆっくりと手を滑らせる。そして、ニーチェの大事な部分を擦っていく。小さな指で女性の感じるお豆を、上下にシコシコと擦りあげていく。

「あっ・・・あっ・・・さみしい、さみしい・・・一人夜泣きでお姉ちゃんのことを想いながら耽っていたこの手の動きが、妙に嫌らしく感じるよ」
「だから、やめなさいよ!」

 ニーチェの身体を知らない男に触られることに嫌悪感を抱く。止めさせようとする私にニーチェの顔でそれを否定する。

「なんで止めなくちゃいけないの?私は好きにやらせてもらうわ。この身体のこともっと知りたいし」

 ニーチェの声、ニーチェの仕草で私を否定する。彼はニーチェじゃないって分かっているのに、私は少なからず衝撃を受けていた。
 こんな真実、受け入れられないよ。

「あなた・・・・・・最低よ・・・」
「困るのはお姉ちゃんだけでしょう?もし秘密にしてほしかったら言う通りにしなさい。じゃないとこの格好のまま、お母さんの所へ行っちゃうんだから」

 カントが私とニーチェを脅迫する。平穏を脅かす非日常の光景を、私は目を背くことすら出来なかった。




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 正直、予感はありました。
 ニーチェがあれからおかしくなったって。
 お母さんは何も思わなかったけど、私にはニーチェに対して違和感があった。
 双子だからかな。ニーチェととても近い存在だから、誤魔化してもすぐわかるし、嘘もすぐわかる。
 魔導弓矢大会で息が合う攻防は、私たち双子だからできることだと思っていました。家に帰ってからも同じ部屋で着替えをしている私を他所に、自分の身体を眺めて鼻の下を伸ばしているだけのニーチェを見て疑惑しかわかなかった。

「ニーチェ?」
「うん?」
「本当に大丈夫?」
「あーだいじょうびだいじょうび。お姉ちゃんは私より気にするんだね~」
「気にするよ。妹だもの。いったい何を飲まされたの?人体に影響はなかったの?」
「ちっ。うるさいな」
「っ!?・・・・・・ニーチェ?」

 表情が変わるニーチェに私は怖くなりました。その表情は妹の怒った顔ではなかった。普段の表情とは比べ物にならないくらい怖かった。

「あん?」
「あなた・・・・・・本当にニーチェ・・・?」
「・・・うふふ、イヤだな。どこからどう見ても、私ニーチェでしょう?・・・おねえちゃん?」

 思わず零した私の本音。すると、ニーチェが顔を背き表情を隠す仕草をしたけど、ぐるんと顔を元に戻して面を合わせると、明るい普段の笑顔を取ろ繕っていた。
 そう、今のニーチェの笑顔はただ張り付けた笑顔にしか見えない。本当の素顔を別に隠している気がしてならない。その表情のままニーチェは私の手を繋いでくるのだ。

「お姉ちゃん。お風呂はいろ♪」
「いい。ニーチェから先に入って?」
「あれ?普段一緒にお風呂入ってるよね?どうして今日に限って別々なの?あなた・・・・・・本当に私のお姉ちゃん・・・?」
「うるさい!」

 同じように私に返してくるニーチェを怒鳴ると、嘲笑いながら部屋をでていく。
 なんなのよ、この変わり様。
 いったいニーチェになにが起こったのかわかんないよ・・・。私の妹だから大事にしなくちゃいけないのは当然だけど、雰囲気が急に変わったニーチェに戸惑いを隠す方が無理だ。
 だけど、ニーチェをあのままにしておくわけにはいかない。ニーチェに何があったのか一番知っているのは私だもの。いま私がニーチェを突き放したら、本当にニーチェがどこか遠くに行ってしまう様な気がする。本当に一番つらいのは私じゃなくてニーチェなのだから。
 本当は怖いけど、ニーチェが入っているはずのお風呂場に行く。ちゃんと一人で入れているか覗きこんでみる。
 こっそり開いた浴室の扉からニーチェが一人お風呂に入っている姿が見えた。肩まで浸かり、一日の疲れを取るようにデトックスする姿を見ると、どこから見ても妹にしか見えない。汗が額から流れ、十分に体温が温まったのか、

「あちちち・・・・・・」

      縁に座る・・・

 ニーチェは浴槽から上がり、縁に座り込んだ。普段は白い肌がほんのりピンク色に染まっていた。一人で静かに入っている姿を見てほっと胸を撫で下ろしていた。
 でも、ニーチェがなにかを言っている声が聞こえました。

「うししし。うまく入り込めたな。いまを活躍する名射手の妹の身体を手に入れられるなんて最高だ。水を弾くきめ細かな肌。鍛えられた太腿、ひんぬーなおっぱい。発展途上のお尻・・・今は魅力もない身体だけど、俺様によってこれから育てていけばいい」
「・・・・・・ニーチェ?」

 ニーチェは私が覗いていることを知らず、温まった身体を撫でるように触り、ようやく現れ始めた胸の膨らみを両手で集めるように下から乳肉を持ち上げていた。

「あっ・・・んああっ!・・・・・・なんてな。可愛い喘ぎ声が出せるじゃねえか。俺様がやってるんだけどな、ししし・・・少女の身体は触っているだけで気持ちいいぜ」

 それはよく聞く妹の声のはずなのに、まるで男性のような口調で漏らしていた。
 明らかにニーチェの言葉ではなかった。目の前に映る妹が別人に見えるくらい、私の頭は思考が停止していた。思わず後ずさりしてしまった私の足元に、桶が転がっていたことにも気付かず、それを蹴飛ばした音を発した途端、ニーチェは飛び出してくるように浴室の扉を勢いよく開けたのだ。

「あっ、お姉ちゃん!いたんなら声かけてよね!」

 私を見て明るく笑うニーチェ。その口元がニヤリと吊りあがる。

「早く一緒にお風呂入ろうよ」

 その笑顔で手招きをするニーチェに私は怖くなりました。

「いい。私、後で入るから」
「後じゃない。いま私と一緒に入るの」
「いや・・・いやあ・・・」
「大声あげるよ。お母さん呼んでお姉ちゃんが駄々こねるって叱ってもらうから」

 今の姿を誰かに見られたらどう映るのだろう。妹を拒絶している姉の姿に捉えられてしまうだろう。ニーチェの言うとおり叱られるのは私の方だ。「アーチェ。我儘言わないでニーチェとはいってあげて。お母さん忙しいから」と、私を諭してくるのが姉として辛いところだ。
 ニーチェに主導権を握られ、私は衣服を脱ぐしかなかった。
 私の裸を見ながらニーチェは満面な笑顔で迎え入れていた。




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 ――聞いてほしいことがあります。
 私の妹のことで、相談に来ました。
 こんな荒唐無稽な話を言っても、信じてくれないかもしれません。でも、私の言っていることは間違いじゃなく、すべて真実なんです。
 真実を言っても誰も信じてくれなくて、もうどうすることも出来なくて、だから最後の頼みと思ってここに来ました。
 だから、もし私の話を素直に聞いてくれるのなら――どうか、私を助けて下さい。


      どこから見ても双子(白目)

 ・・・私はアーチェ。妹はニーチェ。
 私たち双子は、誰もが羨む仲睦まじい姉妹でした。趣味の魔導弓矢大会では数多くの優勝を持ち帰るほどの、ちょっとは名の知れた有名人でした。
 私も妹も、ちょっと自慢に思っちゃってます。
 号外で掲示板に私たちの記事が張り出されたりもしたんです。『可愛い♡双子姉妹射手誕生』なんて言われたりしたんです。
 まわりからはちやほやされて、それがとても気分が良くて、また試合では頑張ろうって、妹と励まし合いながら、一緒に頑張ってきたんです。
 でも、有名になるってことは、とても危険なことだったんです。私たちのことを知っている人だけじゃない、知らない人にも知れ渡ってしまうことだって、この時は気付きもしませんでした。
 練習の帰り道、二人で家路に向かっている時に私たちを見ているかのような視線を感じていました。でも、当時はまだ気のせいとばかり疑うこともしないで、私たちの身の回りに危険が迫っていることなんて知る由はありませんでした。

 そして、事件は起きたんです。


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