純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『体内変化』 > アルビノスネーク『女々しいアイツが女体化』

 ワイシャツを脱いで新作の上に乗る正毅。Fカップの乳房も大きく露出し、正毅が動く度にその胸を大きく揺らしていた。そして下に埋もれる新作がその手をFカップに添える。
 掌では掴み切れない大きさと柔らかい弾力。
 肩が凝るんではないかという重みがそのまま新作に乗りかかっているのだ。

「……すげぇ。中身が詰まってるって感じだよなぁ。……やわらけえ……」

 新作がつぶやくと正毅が興奮し、喜びと驚きの表情を浮かべながら何度も巨乳を新作の乳房に擦り合わせた。

「うああん!」
「おまえだって、実はかたち綺麗だぜ。感度も良いし、マジ最高だ。俺のパートナーはお前しかいない!」
「お、おれも、正毅としかこんなこと出来ねえ。二人だけの、秘密にしてくれよな?」
「当然だ……」

 正毅の唇が触れ合う。とても自然なフレンチキスだった。心は男性だが見た目は女性だ。二人顔を真っ赤にして、笑いあった。

「もうここまでしちまったんだ!最後までしちまおうぜ!」
「………うん」

 新作もようやくノリ気になったのだ。正毅が乳房を差し出すと口にくわえて美味しそうに吸い始めた。目を閉じてチューチューと吸う姿は可愛い女の子である。正毅は新作に吸われる様子を薄眼で観察しながら感度を高める。

「あっ、そこ、乳首舐めて。優しく噛んでも良いぜ」
「ん……あふぅ……レロン、ちゅばっ……あむあむ……」
「くいいぃ!いい!乳首で感じるってなんか良いなあ。あんっ、片方の手がお留守になってるぜ?」
 
 新作に命令するも新作は嫌な顔せずに聞き入れる。それは新作も正毅の乳房を舐めるのや触るのが気持ちいいからである。
 新作の手の動きに合わせて弄ばれる巨乳は、重力に逆らいながら形を歪に変えていた。

「すげぇ、すげぇよ。思っていた以上の質感だよ!」

 何度も何度も揉んで、その感触を掌いっぱいに感じる。正毅も新作のお尻を触る。ストッキングを脱がして白くて質量のあるお尻が気持ち良い。

「ああ……。マジたまんねぇよ……」

 胸の奥にあるバクバクと鼓動を打つ心臓。
 二人の乳首も勃起して硬くなってくる。コリコリと指の腹で転がす感覚に正毅は喘ぎ声を漏らした。

「はぁ、はぁ、ああっ。はうっ。――もう限界!」

 正毅は身体を起こし新作の股を開かせる。驚いた正毅だが、アソコからは既にビチャビチャに濡れるほどの愛液が零れていた。

「これって、精液じゃねえのかな?」
「…………バカ」
「だよな!もう心も身体もすっかり女の子だな」
「そんなことはないけど……このモヤモヤ感で身体が疼くってのは、乙女心っていうのかもしれないな」
「うめえじゃねえか!」

 正毅がゲラゲラと笑い、スカートを脱ぎ始めた。ワイシャツを脱いでも最後まで脱がなかったスカートだ。正毅がスカート大好きだから最後までとっておいたのだとばっかり思っていたが、そうではなかった。

「じゃあ、乙女ならこれを受け取ってくれよな」

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 そう言ってスカートの奥から取り出したのは、男性の性器そのものであった。


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「すげえ……」
「どうだ、すげえだろ?」

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 接客の声じゃないからか、先程とは違い地の声を出しているので雰囲気は違うが、明らかに正毅の怖色と違う女性の声だ。一度しか会っていないはずの中山さんの姿をバッチリ覚えていた正毅だ。自慢するのは良いが、とりあえず身体も女性用に合わせてほしいものだ。
 そう諭す必要もなく、正毅は自分の着ている服を脱ぎ始めた。
 顔も成人女性の成りをしている正毅だ。身体もしっかりと中山と同じになっていると思っていた新作だが、衣服を脱いだその身体は、どこからどう見ても女性のものとは思えない。むしろ男性の身体つきのように胸筋や6つに割れた腹筋を見せつけた。

「………………おい」

 その身体のバランスの悪さは笑えるを通り越して憤りを覚える。中山さん本人が見たら気絶するのではないかと思うくらいのひどい有様だった。

「まあ、そう言うなよ。楽しみは最後に取っておけよ」

 一体どういう楽しみがあるのか分からないが、正毅には何か考えがあるようだった。
 裸のまま買い物袋から取り出したのは、メイド服だった。そのデザインや色まで、名間山さん本人が着ていたものと全く同じである。

「店員が来ているのは基本店内に売られているものだからな。ちゃっかり教えてもらって買っちまった」
「その後の処理どうするんだよ……」
「~~~~♪」

 嬉しそうにメイド服を着こんでいく正毅。ゴシック&ロリータなんて一度も着たこともなく、かなり手こずりながらもその時間を本当に楽しそうに費やしていた。Tシャツ姿しか見たことない正毅だ。Yシャツのボタンを締め、衣装についたフリルを際立たせるようにリボンを縛って袖を絞る。
 そしてエプロンのような純白なフリルを纏って完成である。店で出会った中山さんの姿がそこにはあった。くるりと一回転し、スカートが舞う姿はどこから見ても女の子である。しかし、

「どうだ?新作、俺の姿は?」
「…………う~ん……なにかが物足りない」

 中山さんと同じになったはずなのになにか違和感がある。なにが違うのか目を凝らして凝視する。『アルビノスネーク』に噛まれた正毅の身体は柔軟に身体つきを変化させえることが出来る。服から出る手や足、身長体重まで女性に成り変わっていた正毅。だからと言って中山さん本人の顔になったといって身体まで完璧に真似することはできないのかもしれない。

「!!そうか、胸がないんだ!」

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 新作の違和感、それは中山さん本人にあったはずの胸がなくなっていたことだ。服のサイズがどことなくあっていなかったのはそのためか、胸のあたりが萎んでいてワイシャツにまったく張りがなかったのだ。

「正解!よくわかったな」
「どうしたんだよ。完璧を追い求めるおまえが妥協したのか?」
「馬鹿!俺はやるからにはとことん極める人間だぜ?……いいか。せっかくだから新作にはさらに上の中山さんをみせてやるよ」

 嬉しそうに宣言する正毅だが、言葉が分からない。

「上?」

 人間に上とか下とかあるのだろうか?正毅には日本語の勉強を一から勉強してもらいたいものだ。なにが上だと言うのか?

「……巨乳は好きか?」

 胸の話だった。

「……ああ、まぁ。ないよりはあった方がいいと思うぞ」
「そうだよな!……じゃあ、ちょっと待ってろよ」

 そう言った正毅は袖の中に手を入れると、もぞもぞと服の中で手を動かし始めた。両手を両胸の当たりに移動させると、揉んでいるかのように手を動かし始める。ワイシャツが手の動きに膨らんでイヤらしく動いている。正毅が何かをしているのは分かったが、新作からすれば中山さんが胸を触りながらオナニーをしているようにしか見えなかった。

「ん……んあ……はっ!…あ、こ、この感じ……できた!」

 正毅が叫ぶ。なにが出来たか分からなかったが、その答えは正毅が腕を袖に通し終えるとすぐに分かった。

「えっ、……あれ?」

 新作は目を丸くした。

「どうした?フフフ?」
「先程なかったはずの胸が……ある……」

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 萎んでいたはずのワイシャツに膨らみが押しあて、正毅は見事なCカップを作り上げた。


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「ひやああああああああ!!!」
「フハハハ!!あまりのでかさに嬉々として喜んだか!」

 人は時として歓喜が狂気となり、
 悲鳴は絶叫へ走らせる。

「助けてえええ!!マジでムリだああああ!!」

 拒絶の声に俯いた正毅。しゅんと逸物も縮こまってしまった。ここは一度状況を整理し、新作を落ちつかせることを優先させようと考えた。

「何だよ!おまえに女性の悦びを教えてやろうとしてるんだろが!!男として女性の身体になったのなら、女性の快感を味わいたいと思うだろう?なっ?なっ!?」
「それは分からなくはないさ。……だけど……だけどな!やっぱり怖いんだよ!一歩間違ったら阿鼻叫喚の地獄絵図だ!おまえだって想像してみろよ!俺と抱けるか?穴があった挿入っちゃう男なのか!?」

 新作は今も男であることを捨てられないのである。たとえ性器が女性のものに変わってしまったとしても、自分の性器に男性の逸物を挿れたいという欲は沸いてこなかったのだ。

「それならば一人でオ〇ニーをしてバ〇ブを入れた方が100倍マシだ!」
「な、なんだとおおおおおお!!!!…………もったいねぇ……」

 宝の持ち腐れ、されど正毅の性器はバ〇ブに負けたのだ。唸り、崩れ落ちる正毅。いつの間にか床に涙をこぼしていた。

「それじゃあ俺は楽しめねえじゃねえか」
「まぁ、そうだな。おっぱいだけは好きなだけ揉ませてやるよ。それとも、お、おま〇こ弄りたいなら好きなだけいじらせて、やるよ」

 ほれっと無防備に股を開く新作だが、既に正毅に気力は湧いてこない。その代わりにフツフツと込み上げてくる欲があった。

「そうか……男同士がそんなに嫌か……。ならば、俺に残された方法はただ一つ……」

 スッと正毅は鞄からナニかを取り出した。赤い色した長いもので、新作は最初リボンかと思ったがそうじゃない。今日一度お目見えしてどこかに消えた、『アルビノスネーク』だった。

「おまえ!そいつを持ち歩いていたのかよ!!?」
「俺も女性になるしか方法はない!しかも俺は『アルビノスネーク』を知り尽くすんだああ!うりゃあああ!!」

 『アルビノスネーク』の口を開けさせた正毅が自らの腕に無理やり噛ませる。毒にくらんだ正毅の顔が熱く火照り始める。
 くらっとする視界。顔が浮腫―むく―んだように膨れ上がり、目も鼻も口も手も足も覆い隠していく。

「正毅――!!?」

 それはもう正毅と言えない存在だった。まるで粘土のように丸まった正毅の身体はなにも描かれていないキャンバスの様に真っ白になっていた。
 ただ正毅が身に着けていた服が、かつて正毅だったということを教えてくれる唯一の証明だった。



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 駅前の繁華街にある女性服専門店『クプクプ』。
 当然ながら二人は一度も入ったことがない。女性と付き合ったことがないので一度たりともデパートで婦人服の階にさえ降りたことがないのだ。
 まさに未知の世界、正毅の表情はにこやかだった。

「おい、見ろよこの服、肩に穴があいてるぞ!こういうデザインなのかよ、へぇ~」

 常に進化し続ける女性ファッション。流行の最先端を目指して闘っているのだ。

「いらっしゃいませぇ」

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「いいか、その流行の最善にいる娘が着ている服は、メイド服だ!つまり今はメイド服こそ流行の最前線だあ!!」
「それはないと思うよ。(メイドが流行になっちまったら、メイドに萌えねえだろうが!)」
「あはは、これはただ私が好きなだけ。自分が一番いい服を着るのが一番似合っていると私は思うな」
「なんという嬉しいお言葉、流行の最前線にいる娘の言葉はちゃんと聞かないといけないなぁ」

 店員が終始笑っている。一瞬にして店員と仲良くなった正毅に感服する。名札に書かれた中山さんが優しくエスコートしてくれる。

「今日は彼女さんのお洋服を決めに来たの?やけに大きめな服を着ていらっしゃいますね」
「彼女だなんて、そんなぁ……」
「おい、そう言う態度取られると、ドン引きする……」
「この時期はやっぱりワンピースがいいと思いますよ、見た目も涼しいですし、彼女さんにもお似合いかと思います」

 一着のワンピースを選ぶ中山さん。肩紐と別に後ろも紐できつく締めるようなタイプのワンピースで、ワンピースというよりもコルセットに見えなくもなかった。

(明らかに対応ミスだろう)

 身体が縮んでいるにも関わらず身体を締めあげることをしたら、元に戻った時どうなるか分からないじゃないか。そもそもワンピースというヒラヒラ感を付ける抵抗がある新作だ。
 女性を出すような服ではなく、質素なお洋服で十分なのだ。

「着てみたらどうだ?」
「絶対、イヤ!」

 それなのに正毅はワンピースを掴んで離さない。ごり押ししてくるな、うぜえ!

「えっ、スカートが苦手なの?それはもったいないわよ、絶対に着た方がいいわよ!」
「そうだ!俺も彼女には絶対スカートを着せたい男だ!スカートをつけない女の子なんて絶対イヤだ!!」
「えっ、彼女じゃないんですか?」
「ちょっと、どういう展開なの、これ?!」

 二人に押されるようにワンピースと一緒に試着室に押し込められる新作。正毅と中山さんが試着室の前で絶対に立ち塞がっている。逃げたいという衝動も逃げられないという抑制に根負けしてしまう。

 汗だくになっていた自分の服を脱いで裸になる。自分のシャツとトランクスが今の姿と全然マッチしてなくて笑える。しかし、脱ぎたくないという石がある。脱いだら、自分が本当に女としての性に目覚めそうな気がして怖かったからだ。
 結果新作はシャツとトランクスを着たままワンピースを被り、試着室のカーテンを開けることになった。

「……………えっ?」
「……おまえは馬鹿か?」

 はみ出したシャツが女性の色気も消して、「お似合いです」という言葉を躊躇い。「大笑い」を目指す受け狙いにも成立しなかった。
 あのとき、ワンピースなんか着ると言う選択をしなければ……せめて正毅が騒ぐくらいで済んだのに、新作が二重の後悔に縛られる。

 藪をつついて蛇を出す、なんて、あんまりうまくもない状況が成立してしまっていた。


 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

「正毅とは絶対買い物行かねえ」

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 結局買ったスリムジーンズと薄手のシャツを買った新作が不満顔で漏らしていた。まだ不満が募っていたのか、歩いている新作の表情は怒っているようで、その表情も女性になれば可愛く見えてしまうから不思議なものだ。

「たはは……。まぁ、そういうなよ。良い買い物したじゃないか」
「すぐ着られなくなると思うよ。そうじゃないと俺が困る」

 隣を歩く新作の足に自然と合わせる正毅。普段よりもゆっくり歩く感覚に新作が小さくなってしまったことを感じる。足を止めて新作を先導して後ろからスリムジーンズの足を眺める正毅の表情が妙にイヤらしい。小さくなってしまったとしてもジーンズに収まるお尻は持ち上がっており、がに股歩きをしない限り、どこからみても女と言って通用するレベルである。

「しかし、本当に細いなぁ、新作の足。後ろからでもびっくりするくらい細いのが分かるぞ」

 新作が慌てて足を隠す様に手で防御する。しかし、それは何の意味にもなっていない。逆に新作が見られている意識を認識してしまって恥ずかしがっているのが明らかになってしまった。

「言うなぁ」
「ジーンズにしたのはある意味失敗だったんじゃないか?そのぴったり感に一番もやもやしてるのは新作、おまえじゃないか!?」

 スリムアップがぴったりしているのが足だけじゃない、股の付け根もそうだ。男のタマがない女性のアソコに完全フィットしてしまったトランクス(女性ものの下着は買わなかった)。今までと全然違い、痒くて大きくなることは絶対にない、蒸れて濡れてきてしまう女性の感覚――。

「――――っ!」
「あっ、逃げた!待ちやがれ!!」

 恥ずかしくなって全力疾走で駆ける新作、だが、結局家まで到着した頃には体力の限界が来ており、正毅と一緒に家の中に入ることになった。
 一人暮らしの新作だ。正毅も問答無用で家の中へ上がり、新作がこれからやろうとしていることをこの目でしっかり収めようとしていた。

「――――わかった!負けたよ、正毅の粘り勝ちだよ!」
「いよっしゃあ!!早く見せろ!見せろ!そのズボンの下を見せるんだああああ!!!」
「だけど絶対に触るんじゃねえ!俺が確かめてからな」
「見てるだけかよ!!まぁ、それでもこんな間近で見れるわけないし、まぁ、いいだろう!」


 正毅に念を押してからようやく新作はジーパンを脱ぎ始めた。今のカラダと不釣り合いのトランクスもその身体の滑らかさに耐えきれずにジーンズと一緒に落ちていく。正毅が女性の恥部が見えたと思った瞬間、新作がくるっと身体を180°回転してしまった。惜しいところで見ることが出来なかった。

「お~い~!新作てめえ!」
「これが……俺の身体についてる……お、お、おま……」

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 男性のシンボルが消え、女性の神秘が変わりに付いていた。小声で一人感動する新作。
 新作が見る恥部は既に新作の興奮と供に濡れ始めていた。


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「楽しいこと?」

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 仕事場でポツリとつぶやく大森新作―おおもりしんさく―と岩居正毅―いわいまさき―。年上なのが新作なのだが仕事で先輩なのが正毅である。二つしか違わないとはいえ、どちらも先輩風を吹かさないので、仕事もプライベートも意気投合する二人だった。

「空から女の子が降ってくるとか?」
「笑い事じゃねえな!」
「気合で服が破れるとか」
「誰がその服縫うんだい?」
「つまり、ハプニングが欲しいんだよ!刺激が欲しいんだよ!」
「その胸に風穴を開けてやろうかい?」
「やめろ!!」
「仕事をしろ、バカたれ!!!」

 課長に叱られる二人。急いで持ち場に戻る。

「40秒で仕事をしろ」
『ムリっす!!』

 平和である。平和ボケである。
 精密業に努める新人の新作はいつもと変わらない日常を過ごしていた。
 その日は新作が下で働き、正毅が配達に動く。配達といっても製品をお得意先に届けに行くだけなので、一周小一時間で帰ってくる。
 しかし、その日は正毅の帰りが遅かった。仕事でミスの少ない正毅が遅れるというのはなにかあったのかと心配になる。

「どうしたんだよ?正毅……」

 と、思った矢先に、

「おい、帰ったぞ!」

 正毅が帰ってきた声が聞こえた。

「遅いぞ、まさ………ひいやあああああああああああ!!!!!」

 正毅が、首に、へ、へへ……

「なに気持ちわるく笑ってるんだよ?」
「へびいいいいい!!!?」

 蛇を首に巻いて帰って来たのだ。赤いガラガラ蛇が舌を震わせて俺の顔を覗きこんでいる。蛇とゴキブリもし部屋で出会ったとしたら俺はまだゴキブリの方が良い。ゴキなら潰せるからだ。でも、蛇は……ムリだろ?

「おう、帰りに蛇が出たんで捕まえてきた。雨上がりに蛇は出やすいからなあ」
「連れてくるなよ。っていうか、蛇大丈夫なのかよ?」
「んん?蛇ダメなのかよ、うい?」

 面白そうに俺に蛇を突きだす。

「シャアアアアアアー!」
「うひゃああああ!!!」

 でかい口を開けて警戒する蛇。そのでかい口と鋭利な歯にかかれば、小動物を丸呑みするのを頷ける。正毅が楽しそうに笑う。

「俺にはなついてお前にはなつかないんだな。一体なんて言う種類だろうな」
「す、捨ててこい。もしくは焼き払え」
「刺激になったか?」
「近づいてくるなあ!?」

 ぐいっと踏み込んだ正毅。蛇が俺の手に噛みつくには十分な距離だった。

「あ」
「あ」

 蛇がかみついた。ガブッと、吸血鬼のような二本の歯跡を付けて新作の血液に蛇の毒素を流し込んでいく。新作はフッと意識が遠のいた。

「おい、大丈夫か?」
「あ……あ……」

 痙攣する新作。身体が燃えるように熱くなる。骨を溶かし、肉を茹でる。

「……ぉぃ、新作?まさか、毒か!?おい、新作!!?」

 慌てるように駆けつける正毅。だが、正毅の目の前で信じられないことが起こった。

「こ、これは――!?」

 正毅は目を疑った。新作の顔がきゅっと縮まり、身体が細くなる。全てが小さくなったと思えばそうじゃなく、む、胸のあたりだけがムクムクと大きくなって、ぶかぶかになった作業着に一点だけ張りがあった。
 髪が伸びて、新作が別人になっていく。
 変化が終わり、新作が目覚める。

「正毅……ごほっ、ごほっ……あれ?声がなんかヘン……」

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 信じられない光景を見た。刺激が強かったのは正毅の方だった。

「新作……なのか……?」

 新作が、女性になってしまった。


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