純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『常識改変』 > 眼鏡『店長の拘り眼鏡』

 厨房で聞き耳を立てる俺。待ちに待った全国放送。失敗する訳にはいかない。気を落ち着かせてあくまで冷静にクールに、通常を装って接しなければならない。
 最後には店長の言葉があるのだから今の内に頭の中で予習をしておこう。
 メイド服で来店した大槻真弓さんがウエイトレスを見て感動していた。

「まあ。見て下さい。こんなに素晴らしい店員さんがお御出迎え下さるなんて――」

(そんなこと普通のことだろう?わざわざ喋ることじゃないだろうに大袈裟な……)

「――ひとり、裸エプロンで――」

 ――ズコオォォ!!!

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「な、なんだとおお!!?」

 どういうことだ?『拘り眼鏡』をかけていないのにどうして催眠状態が続いているんだ?俺が店内に顔を覗かせると、菜月は確かに裸エプロンのでカメラの前に立っていた。

「これはどう言ったパフォーマンスですか?」
「パフォーマンスというか、これが、私の制服でして」
「制服?」
「はい。店長の指示で」

 ――バアン!!!
 裏に入って奴の姿を探す。

「こころおおおおーーーー!!!」

 もし『拘り眼鏡』をかけているとすれば、一期絵こころしかいない。あいつを探し出し眼鏡を外させなければ、俺の趣味まで全国放送で流れてしまう!!そ、それはまずい!

「あいつを探さなければ、この店の存続、いや、俺の生存すら危うい」

 この店のどこかにいることは間違いない。隅から隅まで探しつくしてやる。まずはトイレだ!!! 


 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 こころが厨房を覗いた時には憂の姿はなかった。だが、ひょっこり顔を出したかと思えば今度は第一冷蔵庫へと入っていってしまう。

「憂さん、何を探しているんですかね?」
「店長を呼び捨てにしてましたね?」
「ちゃんと教育指導をやり直させないといけませんね」

 皆それぞれが文句を言っていた。こころは思い出していた。


『いいもん。店長の見えないところで頑張るもん』


 拘り眼鏡をかけてから呟いた言葉のせいで、憂にはこころの姿が見えなくなっていたのだ。必死になってこころを探していながら絶対に見つけることが出来ない。しかも拘り眼鏡を秘密にしている分、誰にも相談することが出来ない。結果一人で探し続け、徒労を踏むしかなくなっていた。

(て、店長の分まで私が頑張らないと……)

 こころはやけに燃えていた。
 そこに真弓が料理を決めたらしく、「すいません」と声をかけた。

「料理頼んで大丈夫かしら?」
「は、はい。どうぞ」
「えっと、シーフードサラダとBLTサンド。あと紅茶。ミルクでお願いします」
「はい。かしこまりました!」

 大丈夫。いつも作っている料理だ。仕込みもそれぞれ終わっている。普段通りやれば何も問題はない。
 
(店長のお店を紹介するんだ!)

 その中でBLTサンドはきっと気に入ってくれるはず。当店自慢の人気サンドだ。

「び、BL……」

 少しだけ作るのは大変だけど、なんとかなるだろう……


 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

「ではまず、シーフードサラダです」

 こころが真弓に紹介しながら料理が運ばれてくる。今回は特別に、カメラの前で盛りつけをするサービスにした。
 真弓の座るテーブルの上にかなめは裸になって寝そべると、菜月がサラダボールを持って綺麗に盛り付けていく。

「まあ、美味しそう。綺麗なお皿に盛られていきますね」

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 シャキシャキレタスがかなめの肌を覆い隠していく。そして、その上にはシーフード。かなめが冷たさに震える度、エビがピクピクお腹の上で跳ねた。

「まるでシーフードたちも生きて泳いでいるみたい。では、いただきます。かぷっ・・・・・・んー。美味しい」

 不思議がる様子もなく真弓はシーフードサラダを食べていく。フォークを刺し、乳首を啜り、ドレッシングを舐めていく。

「野菜は美味しく、ドレッシングとの相性バッチリ。見て下さい。私、ぜんぶ食べてしまいました」

 解説までして綺麗になったお皿をカメラがおさめる。

「お客様、ミルクティーをお持ちしました」

 紅茶を運んだ沙織は既に上半身裸だった。こころが後を繋ぐ。今回の特別サービス。

「ミルクはどうぞお客様の好きな量でお注ぎ下さい」
「あっ、じゃあ失礼します」

 真弓が沙織の乳房を揉む。既にパンパンにまで調節していた沙織は真弓が軽く揉んだだけで勢いよく母乳が溢れ出て紅茶の中に注がれる。

「もう少しかな?」
「んっ・・・」

 沙織が甘い声を出す。どうやら勢いが強すぎて、紅茶と同じくらいミルクが注がれていた。
 真弓は一口味わう。

「濃厚ですね。とっても深い味わい」

 今回も気に入ってくれたようだ。今までは大成功である。続いてはメインディッシュのBLTサンドである。。

「BLTサンドの準備まだですか?」
「も、もう少しです・・・」

 沙織が準備に遅れていた。

「仕方ないです。BLTサンドは時間がかかるのです」

 こころの呟きにちょうど良いタイミングという様に、真弓が合の手を入れる。笑顔でカメラに向かって――

「ではここで、CM入ります。どうぞ」

……………CM中。
 
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・

 CMあけ、真弓の前にこころが最後の料理を運んでいく。 

「お待たせいたしました。BLTサンドです」

 真弓の目の前に現われたのは、菜月、沙織、かなめが裸で絡み合った淫らな光景だった。三人が真弓を見て誘っているのだから、真弓は驚いた。

「えっ?これは――?」
「はい。私たちでお客様のバスト、レッグ、タンを料理致します」
「私が食材になるんですか?」
「最後にサンド致しますので、結局はご馳走です。みんなで楽しくいただきます」

 ゆらりと動き出すウエイトレス。真弓を囲い込むと、メイド服をゆっくりと外していく。エプロン、メイド服の後ろにあるジッパーを下ろすと、すとんとメイド服は外されてしまった。
 真弓の肌が露わになり、カメラのレンズがバッチリ捉えていた。そして、三人は次々と真弓の肌を舐め始める。

「あんっ、んっ!…あ……あん……」
「ツー……はあ……真弓さんの足、とっても綺麗。処理もしてあって舐めやすい」
「バストも程よく膨らんでて、かわいい。……ちゅぶっ」
「ん…は……ちゅっ、れろ……かぷ……ちゅば…」

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 真弓も三人の成すがままになっている。これが当店のBLTサンドなら、お客は黙って召し上がらなければならない。四人が組んで縺れるレズ行為。
 真弓のショーツはシミが滲んで表情は蕩けて赤くなっていた。こころも特別サービスで参加し、ショーツの中に手を入れて、膣の中をかき混ぜる。

「ああっ、あ……み、みなさん。私、これ以上すると――」

 真弓が声を荒げ、涙を浮かべていた。

『逝ってください。カメラの前でうちの紹介を全国に届けて下さい』

 こころの声で真弓がカメラに向かって必死に声を届ける。

「み、みなさ――。こ、ここ、拘りレストラんっ、「向日葵」、とっても、おしいい、お、お店、ですう。一度、行く価値、ありです!――ああんっ!!わ、わたしの、い、イ、イクゥ!!」

 結局最後まで言えずに真弓は絶頂を迎えてしまう。
 座る席に愛液が流れ、シートがびちょびちょに濡れていた。
 カメラの前で息を切らして脱力している真弓。
 
「・・・・・・なんてこったい・・・」

 憂が現われて光景を前に頭を抱えていた。


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 一ヶ月の売上を見て数値に表す。
 思わず俺は手が震えてしまった。

「店長、どうですか売り上げは」
「……ふっ、ふはははは……見たまえこの数値を!!上々だよ、こころくん!」
「やりましたね、店長!このまま三ツ星レストラン一直線でありますなあ」
「これも私の戦術、そして君たちの社員の力があってこその結果である。一丸とならなければお客様は来ない。更なる向上と発展を目指して頑張ろうじゃないか!!」
「はい、店長!!」

 良い言葉を並べているが、逆を言えば、(「お前たちは俺の手となり足となる駒じゃ!好きなように動かしてもらうぞ、ガハハハハハ……!!!」)ってなことを言っているのに、こころは素直に笑っているのだから……扱いやすい(笑)!!!
 と、何故アルバイト(降格)のこころが俺の隣にいるかというと今までの話とはまったくの別件である。

「そこでだね、こころくん。今日、うちに取材を頼んだんだよ」
「取材、ですか!?どうしよう。芸能に声掛けられて一躍有名人になったら、私、店長と離ればなれです、ああ……」
「絶対に(「催眠」をかけてでも手放すつもりは)ないから安心しろ」
「うう、ひどいです。店長……年相応の子に夢を持たせてもいいじゃないですか」
「てめえは何歳だ!!?」
「永遠の十歳です!!!」
「なんで仕事が出来るんだよ!!!?」

 十×歳なら許すけど十歳は許さん!!なんでこころが働いているんだ!?前の社長を呼び出せ。ロリコンという焼印を押してやる。

「……まあ、いい。つまり、アイドルの高槻真弓―たかつきまゆみ―ちゃんが来るわけだ」
「きゃああ!!喰いドルの――?」

 アイドルっつってんだろ。しかも現在16歳のNo.1アイドルを知らないとは家に帰って何してるんだよ。

「今日はこの時間出てこなくて良いぞ。つうか裏にいてくれ、頼むから」

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 客足の途絶える15:00~17:00に来ることになっている。といってもうちはその時間も普通に営業をしている。

「仕事はどうするんですか?」
「菜月と沙織とかなめにやらせる」
「わ、私以外~~」
「せっかくの特別休憩と思って外で遊んで来い」

 話は以上という形でこころを残して俺は職場へと戻っていく。
 なにはともあれ、俺も緊張しているんだ。今まで築き上げてきたものは今日の日の為だと言っても過言ではない。
 とりあえず、普通に、おかしなところがないように『拘り眼鏡』はかけない。
 そして味付けは完璧にしておかなければならないのだ。どれを注文されても大丈夫なように仕込みを万全にしておかなければならない。
 時間が惜しいのだ。

「みんな、今日を乗り切れば忙しい毎日間違いなしだ!!やるぞ!!」
『はい!!!』

 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 一人残されたこころ。戦力から外されたことが悔しくて泣けてくる。
 時間とは無情なほど刻々と過ぎていく。あまりに遅くなるようじゃ残ったみんなに迷惑をかけてしまう。
 顔を見せたくないので、そこにあった『眼鏡』をかける。

『いいもん。店長の見えないところで頑張るもん』

 そう呟いて表に戻っていった。

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『いらっしゃいませ』

 三人並んでお客を接客する姿を見ると圧巻である。年相応、はたまたギャップに男性客の心は鷲掴みだ。

「ミルクの味を知るために、私たちも飲むべきだと思うんです」
「えっ、こころちゃんも飲むの?」

 こころのとんでもアイディアに沙織はあからさまに嫌な顔をした。

「はい。これでお客様に味の説明が出来ます。我ながらナイスアイディアです。沙織さん!おっぱい出して下さい。ミルク飲ませて下さい」
「い、いやああ!!」
「ぐへへ。良いではないか良いではないか」

 服を脱がそうとするこころから逃げる沙織。こころ、てめえは男か?

「沙織。コーヒーまだか!?こころ!!ニョッキのトマトスープ出来てんぞ!!さっさと運べえええ」

『は、はい!!』

 我に戻って二人それぞれ料理を出しに行く。
 まったく、社員が遊んでいるのを注意するのも上の務めだ。目の休まる場所がない。

 ――がちゃん
 何事かと思い14番テーブルを向くと、沙織がコーヒーにミルクを入れようとしたところでお客様が怒りだしたのだ。

「も、申し訳ございません、お客様。でも、これがうちのミルクですが――」
「母乳じゃない!あんた、おかしいわよ!」

 どうやら人よりも催眠が効かない子らしい。そういう子は直接与えてあげないと後々が厄介になる。

「店長呼びなさい!ふざけるのもいい加減にしてほしいわ」

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「アワワワ……」

 こころは慌てるだけじゃなく、俺を呼んでほしいものだ。

「お客様、どうしました?」
「あなたが店長ですか?一体ここの社員教育はどうなってるんですか!?」
「何かご不満でも?」
「納得いきません!!」

 納得?食べに来ているお客様がうちの社員の教育にまでケチをつけるのか。味に関して文句を言うのならいざ知れず、社員に対してケチをつけるのなら人権侵害で逆に訴えてやりたいくらいだ。
 『拘り眼鏡』をかけてお客を睨みつけた。

『では、あなたも社員研修をしてみませんか?』
「……はっ?」
『うちの社員はよく躾けられていますから。是非ともお客様にも分かって頂きたいのです』

 俺の言葉はお客の心に染み込んでいく。



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「いらっしゃいませ」

 今日も裸エプロンで働く菜月。プライベートと仕事をきっちり分けて働く彼女の動きはきびきびしていて頼もしい。それに比べ、仕事を忘れてお客と同じように菜月の後姿を目で追っているこころ。

「はぁ。加藤さんに私も胸キュン。もう、貴方にまいっちんぐ♪」

 死語連発。てめえは何歳だ、一期絵こころ。

「菜月さんの乳首を、ポチッとな」
「いやんっ!?、ちょっとこころちゃん!!?」
「こころ!クラブハウスサンドお待ちだ!さっさと運べええ!!」
「は、はい!!」

 我に戻ったこころが慌ててクラブハウスサンドを21番テーブルに運んでいく。その容姿や仕草から幼く見えるこころ。しかも今は俺指定の水着姿で働いているのだ。
 裸エプロンの菜月と水着のこころで今日の客はいくらか多く見えた。
 だが、まだだ。もっと多くの客を呼ばなければならない。
 こんな子供たちが働くような店じゃなく、大人の女性がいることをアピールしなければ。安心感を与えるような、今時のOLのような女性――

「おはようございます、店長」

 ――いるじゃないか。俺の店にはもう一人。26歳の俺の希望に応える臨時社員が。

「よくきた!待っていたよ、私の救世主―メシア―さま」
「へっ?」

 土屋沙織が異常なほどの俺のテンションの高さに目を丸くしていた。

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「きみが来ないと私の店が潰れてしまうところだった。はやく着替えて!!
時間がないんだよ」
「あの、これが制服ですが――」
「違うでしょう?あなたの制服はロッカーに置いといたでしょう?」
「ええっ!?あれ、店長が置いたんですか?あんな趣味があったなんて知りませんでしたが、私は絶対着ないですよ」
「・・・あっ、そうか。眼鏡眼鏡」

 前回休んでいた沙織には催眠がきいてないんだった。俺が眼鏡をかけることによって空間ごと催眠が発動する。
 俺が眼鏡をかけたことで沙織の目から光が失われる。

「……はい。着替えてきます」

 一度プライベートルームに下がる沙織。これで良し。
 次に戻って来た時、沙織の姿は――



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「はぁ、今日も売り上げが伸びないな……」

 失敗を重ねるダメ店長、渥憂―あくゆう―。

「このままじゃ潰れちゃいますねえ」

 死活問題でありながらどこかのほほんと喋る副店長、一期絵―いちごえ―こころ。

「社員研修ちゃんとやってるか!?」
「やってますよお!!お客様は神様ですって叩きこんでいます」
「そうか、ならいい」
「はい。だからお金も差し上げますって――」
「ぶばあああああああ!!!」

 一方的に損しているうえに食事まで提供しているのか。
 ホームレス、ニート。喜ぶがいい。私のレストランに来れば外に出なくて良いぞ!

「でも、不思議なことに赤字じゃないんですよ?黒字でもないんですから」

 お客が来ないってことだ……マジで奇跡だ。

「こころ、クビね」
「そんなあああ!!?私のなにがいけなかったんでしょうか?」

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 全部だ、おい、てめえ。リアルで言ってたら本当にまな板の上で三枚にさばいてやる。

「・・・・・・仕方ねえ。こうなったら俺が動いてやる」
「て、店長が直々に動くなんていけません。ここは私が――」
「お前だけには絶対にまかしておけん。クビが嫌ならアルバイトに降格。んで俺に一切関わってくるな」
「うるるるるる……」

 そう。ここは俺の店だ。俺が動かないでどうしようとしていたんだ。
 今までいくら赤字を叩いていたかは知らんが、ここからやり直すつもりで始めるんだ。
 大丈夫。俺にはこの、『拘り眼鏡』があるのだから。



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