純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『立場変換』 > 眼鏡『イケメン仕様の伊達眼鏡』

「はぁ。理沙がまさかあんなことするなんて……」

 いつまでも子供だと思っていたからか、姉妹の間柄ノックもせずに入ったことを理亜は後悔していた。

「ちゃんとお父様に言っているのかしら?」

 姉として心配である。どうして相談の一つもしてくれなかったのかショックもある。彼氏がいないから頼りないと思われたのだろうか?

「彼氏でも作ろうかしら……でも、やっぱりもう一度理沙に会って話をしないと――」

 けじめのある人か、分別弁えている人か、彼氏とも話をしながらも、やっぱり理沙の本心を聞くのが姉として大事なことだと思った。

 がちゃっと扉が開くと、理沙が顔を覗かせた。

「理沙。ちょっとお姉ちゃんと話をしましょう」

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 優しく理亜が声をかけると理沙は笑いながらベッドに腰掛けた。

「……あのね。お姉ちゃん、別に理沙が誰と付き合ってもいけないってすぐには言わないよ?でも、どうして理沙は彼氏と付き合っていることをお姉ちゃんにも言ってくれないの?」

 先程のことを姉として忠告する。理沙は分かっていないように首をかしげた。

「彼氏となんて付き合ってないよ?」
「ウソ!?だって今、あんな、格好良い男性方と……」
「スフレだよ!お姉ちゃん、見間違いしたんだよ」
「す、すふれ!?えっ、スフレが男性方になったの?」

 びっくりした表情で話す理亜に理沙は思いっきり笑っていた。

「お姉ちゃん、なに言ってるか私わかんないよ?少し横になる?」
「私は疲れてません!大丈夫です……じゃあ、彼氏なんかいないの?」
「うん。なんだったらまた私に聞いてみてよ。私はスフレと遊んでいただけっていうよ」

 どうして今聞いているのにまたあとで聞かせる様な事をいうのか、でも、妹が彼氏を連れてこなかっただけ少しほっとする理亜。

「でも、お姉ちゃん。本当に疲れているかもしれないよ」
「疲れていません!もう、理沙に迷惑かけません」

 普段の様に笑いすっきりした表情をした理亜だが、今度は逆に理沙の表情が曇っていく。

「じゃあ……私の話聞いてくれる?」
「うん?なに……?」

 理亜の前でスカートを下ろす理沙。一体何が起こったか、理亜が理解するまで時間がかかった。


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『伊達眼鏡』をかけて外を出歩く。普段コンタクトの俺は眼鏡をつけた感触に違和感を覚えながら、『伊達眼鏡』の効果を期待していた。
 話には聞いていたがにわかには信じがたい。まわりが俺を見てくるその視線がどこか普段と変わっており、歩きづらいことこの上なかった。 
 と、俺の前にはちょうど学校が終わったのだろうか、近くの学校から帰る女の子が見えてきた。

「うん、そうなの……龍馬くんと話をして」
「そんなの普通でしょう?もっと核心につく様な話ないの!?」

 楽しそうに会話しながら下校する二人。
 井口弘子と小山霧乃。ご近所で大の仲良しの二人組だ。
 そういうことまできっちり調べ、仲良くなるはずだったのに、うう……
 すると、弘子が俺に気付いたようで……普通なら通り過ぎるだけの関係だったのに、俺に声をかけてきたのだ。

「り、龍馬くん!?」
「はっ?」

 龍馬といえば岡本龍馬という糞餓鬼を思い出す。俺が通り過ぎるだけでブサオと言い、俺が手を出せばコテンパンに返した、イケメン学生、岡本龍馬!!!?
 なぜ、いきなり奴の名を弘子はあげるのか……似ても似つかない俺と龍馬だ。

「あれっ?龍馬くん皆と一緒にサッカーにいったんじゃないの?」

 霧乃まで俺を龍馬と思い込んでいる。一体どういうことだと思ったが、俺は即座にその現象が分かった気がした。

 『伊達眼鏡』だ。俺がかけた眼鏡は相手が思いこんだ人に映すことが出来る。弘子と霧乃は先程まで龍馬の話をしていたせいか、俺を龍馬として思いこんでしまっていた。
 これはちょうど良い。俺は龍馬のフリをして二人に話をし始めた。

「ううん。二人に会うために先回りしてたんだ」
「ええっ!!?わ、私たちに会うために?」
「それは御苦労なことね。なにっ、なんか話があるの?」

 二人が目を輝かしている。これは面白い。龍馬として行動する俺の一挙手一投足を気にしているのだ。

「うん。やりたいことがあったんだ」
「ええっ?なんだろ?」
「私たちだけってこと?」
「うん。それは――これだ!!!」

 ――ぶわっ、と、俺は弘子のスカートをめくりあげた。姿を覗く白いパンティが俺の目の前に顔を出した。弘子の肌にぴったりくっついているお子様パンティがとても可愛らしかった。
 俺は目を蕩けた。

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「きゃあああああああああ!!」
「ちょっと、なにするのよ!?」

 叫ぶ弘子とそれを見て怒りだした霧乃。

「うるさい。霧乃のパンティも見させろ!いや、乳を揉ませろおおお!!!」
「きゃああ!!?」

 飛びかかった俺に掴まり霧乃は逃げることが出来ない。だが、すぐに力を抜いて抵抗すらしなくなっていった。
 遊びと思って龍馬がしているんだと、寛大な精神をお持ちのようだ。

「りょ、龍馬くんがこんなことしてくるなんて思わなかった」
「男はみんな興味あるんだ。いいよな?顔なじみだし。先生にチクったら後で針千本飲んでもらうからな」
「うふっ。もう……やあ、くすぐったい」

 乳房を揉んでも大声出して笑っているだけだ。

「霧乃の乳はまだ感じないな。じゃあ次は弘子だ」

 霧乃を解放し、次は弘子へと顔を向ける。ワシャワシャと手をイヤらしく揉む様に見せつけると、弘子の顔は蒼白していった。

「龍馬くん……」

 その場を逃げ出す弘子。どうやら今ので龍馬への理想像が音を立てて崩れ去ったみたいだった。

「あっ、ちょっと、弘子!!」

 弘子を追う様に消えていく霧乃。あまりに愉快で一人残った俺は高笑いをしてしまった。

 『伊達眼鏡』……かけた人物を理想の相手に見せることで、誰がかけても格好良く見せる、魔法の眼鏡だった。


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