生まれてまだ一年もたたない身体だが、拓也の知らないところで時を止めて何千年という知識を蓄えた少女の身体は、熟したものではなかったが、とても色っぽく思えてしまった。
「マスター……見てますか?」
「ああ、凄くきれいだ……」
デルトエルドを強く、愛おしく抱きしめる。何も着ていない身体を温めるようにして抱き締めると、デルトエルドは甘く、苦しそうに息を吐いた。
「……触っていいか?」
「もう、触っています、マスター」
「それもそうだな」
おかしく笑い合うと、拓也はデルトエルドの乳房を揉んだ。貧乳とも言えない乳房は揉んでいるのか揉んでいないのかもわからないが、拓也が触るとデルトエルドは恥ずかしそうにしながらもくすぐったそうにして笑っていた。
「あはっ、ごめんなさい……。いま、マスターの好みの大きさにしましょうか?」
「……いいよ。この形がデルトエルドのものなら、俺が優しく愛撫してやる」
乳首を摘まんで引っ張るとデルトエルドは感じることができたのか、「んふぅ」と今までと違った声を上げ出した。そこからは乳房を揉んでもくすぐったいだけじゃなく、別の何かを感じて喘ぎ始めるようになっていった。
「ふああ!マスター、わたし、おかしいです……マスターに触られると、気持ち良くなってしまいます」
「そうか…?」
「ハイ……ますたぁ……わたしも、壊れてしまったのでしょうか?」
会話をしながら拓也はデルトエルドのクリトリスをいじり始めると、そこは成人した女性のようにぷっくりと腫れて存在感を見せていた。おまんこからは愛液を流し、きつそうだけど決して入らないわけではなさそうだった。
「セックスしたいんだろう?じゃあなにもおかしなことはないよ?そもそも、セックスってどういうことか知ってるんだろう?」
「ハイ……お互いを感応する行為ですぅ」
「……それは何か間違っている知識だと思うぞ」
「でも、これじゃあ、わたしが一方的にきもちよく、いやんっ!……なっちゃってますぅ。ま、ますたーも、わたしと同じように、きもちよくなっているんですか?」
「まだ気持ちよくはないと思うが――」
「ああ、ごめんなさい……」
デルトエルドが悲しそうに目を閉じるので、拓也は言って聞かせる。
「――でも、幸福だと思うぞ」
「えっ?」
きょとんとした目で拓也を見るデルトエルド。拓也もデルトエルドと同じように服を脱ぎ始めた。
「デルトエルドもそうだろ?」
「ハイ!わたし、いま、とっても幸福です。生まれてきて、本当によかったと思います!!」

涙を流して喜ぶデルトエルド。
今、この瞬間も新世界は変わろうとしている。だが、もう運命は変えられない。
限られた残りの時間の中で、デルトエルドは確かに存在していた証を、拓也は刻み始める。
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