純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『入れ替わり』 > 粉薬『感傷的な夏』

 霞は戸惑いながらもこういうときにどう対応していいのかわからずにいた。

「気持ちは嬉しいけど、芽衣・・・私たちは――」
「好きよ、霞ちゃん」
「私も好き・・・だけど、それは――」

 友達としてという感覚で言おうとして、それ以上言葉に出なかった。貢の口で霞の唇をふさがれたのだ。ベッドで捻る霞を男の力でねじ伏せながら、制服を脱がしていった。

「芽衣・・・」

 ぷるんと、空気を震わせてまろび出る乳房。貢(芽衣)の両手にのしかかる弾力を味わう。

「ムニュリと大福みたいに柔らかい。霞ちゃんのおっぱい。やっぱり外に出て歩いた方が・・・スタイルよくなるよね。私なんか、横にしか肉がつかないのに・・・」

 ――もにゅもにゅ、と、揉みし抱きながらつぶやいている。嫌味だろうかと、霞は芽衣に苦笑していた。

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「んっ、ぁン!もぅ、いい加減にしなさいよ。誰かきちゃうでしょ」
「ごめんね、霞ちゃん。もう少し甘えさせて」
「だからぁ、ひゃぅっ!」

 下乳から救い上げるように乳房を鷲掴み、左右に引っ張る。

「ぁぁっ!んっ・・・いたぃ・・・おっぱい、とれちゃぅ・・・はぁあんっ!」

 霞の乳房を揉みながら感じてきているように声が高くなる。貢(芽衣)が手を放すと霞の乳房はすぐに元の綺麗な釣鐘型に戻った。しかし、盛り上がった乳房の中央の突起物は着々と存在感を見せつけていた。

「霞ちゃんの乳首、勃起してきた」
「芽衣のせいでしょう・・・ひゃぅんっ!ち、乳首、吸わないでぇ・・・ぁっ、はぁあああんっ!」
 
 貢の顔が近づくと、霞の乳首をパクリと咥えた。口を窄めてチュウチュウ吸い始めると、霞の身体にビリビリと電気が流れて響いた。

「ちゅぅ、ちゅぱ・・れろ、ペロペロ・・・はぁん・・・おいひい。乳首もっと硬くなってきてるみたい」
「だめだってぇ!いい加減に、してぇ・・芽衣。 んんっ、あぁんっ!はぁっ・・・」
「はぁ、はぁ。霞のおっぱい、手のひらに吸い付いてくる。白い乳肉が食い込んできて、イヤらしい」
「バカなこと言ってないで、もぉ、やめなさいってぇ」

 乳首は赤く腫れあがり、ツンと上を向いている。貢(芽衣)に舐められた乳首がイヤらしく照らされていた。霞もなんだかんだ言って貢(芽衣)の行動を本気で嫌がっているわけではなさそうだ。形だけの抵抗をみせているが、身体の方はすっかり火照っているのである。

「女の子同士なんだし、そんなに恥ずかしがらないで」
「今の芽衣は男性じゃない!」
「あっ。そうだった」

 テヘペロと舌を出す芽衣。貢の顔で可愛く惚けて見せても可愛くない。

「だったら、私に任せて身体を預けて」
「それは怖いっ!・・・きゃああっ!」

 スカートを脱がされ、ショーツの中に腕を潜り込ませる。霞の太腿がキュッと締まり手首を挟む。そんな状態だが、貢(芽衣)の手は霞の秘部をくすぐり、弄り始めた。

「ほらぁ。私の手におま〇こからお汁が零れてきてるのがわかるよ。おま〇こ、こんなにぐちょぐちょになって、霞ちゃん、感じてるんだ」
「やぁっ、お、おま〇こ弄らないでぇ!はぁ、はぁ、んんぅ・・・はぁあああんっ!」

 恥丘に沿って貢の指が沿い、左右に割り開くようにおま〇こを広げてみせる。トロリと熱い愛液が垂れ落ちる。

 ――じゅくじゅくっ、ぬぷぅ・・じゅぶじゅぶ。

 水飴のように熱く蕩けた愛液を指先で塗り込みながら恥丘を撫で、小さなおま〇この入口に指を差し込んでいく。

「ヒッ!」

 太い指が身体の中に入った感覚に寒気を覚えた霞。途端に身体が熱くなり、さらに愛液が溢れてくる。

 ――じゅぷ、じゅぷ、ぐちゅ、ぐちゅ!

「はぁっ、はぁっ、霞ちゃんのおま〇こ、キツいくらい締め付けてきてる。・・・ン、あんっ、気持ちよさそう!」
「あぁあん!お、おま〇こ・・・熱くなってる・・・ふぁあっ・・・だめ、ダメなのに・・・」
 
 パンツをはしたなくシミで汚してしまった背徳感と愛液の熱に疼く。霞が恍惚とした様子の間にショーツを脱がすと、貢(芽衣)も手早く下着を脱いだ。

「第二関節まで濡れるね。 これならきっと入るよね?私だって、もう山寺のコレを抑えられそうにないの」

 貢の勃起した逸物を見せつけられながら、霞は片脚を持ち上げられる。そして、拡げられた股ぐらに合わせるように、貢(芽衣)の身体を滑らしていった。

「本当に挿入れるの・・・?女の子同士なのにっ・・・!」
「私が気持ちよくしてあげる、霞ちゃん」 
「ひゃあん!!!」

 挿入した瞬間、霞の膝が震えた。初めて味わう感覚に恐怖を抱きながら、初めて味わう快感に喘いだ。

「なにこれぇ!おち〇ぽからジンジン熱いものが込み上げてきて、おま〇こが締め付けて、変になっちゃいそうだよぉぉ!」

 霞の膣の脈動に震える貢(芽衣)が、感情を高ぶらせて腰を激しく突き動かす。お尻が腰に当たるたびに空気の破裂する音がくぐもって漏れる。

「や、やめて、芽衣・・・。おかしくなっちゃうからぁ」
「駄目だよ、こんなの、とまらないよ・・・。きもち、いいんだよもん!」
「お、お、お、お・・・」

 ――パン、パン、パン、パン

「霞ちゃんも気持ちいいんだよね!おま〇こズボズボされる度に、愛液が亀頭の先を満たしてくれるのがわかるよ!」
「お、おま〇こズボズボされて、アクメ、きちゃうよぉぉっ!!」 
「ちゅぱっ・・ぬちゅっ、んんぅ・・・んっ・・・ちゅっ・・・」
「じゅぷぅっ、ずちゅ、ずちゅっ、んんっす・・・ちゅぱぁっ・・・はぁ、はぁ・・・」

 顔だけを回して二人でキスを交わし、むしゃぶりつくように潤んだ唇を合わせて、ぴちゃぴちゃと艶やかな水音を響かせながら快感を弾け合う。
 膣内で膨張する逸物。芽衣自身、どうにもならない衝動が駆け巡り、亀頭の先から何かが込み上げてくるのがわかった。

「イイよ。一緒にいこうよ、霞ちゃん!はぁ、はぁっ・・・ほらっ、霞ちゃん!私のおち〇ぽで気持ちよくなってよ!」
「ふあっ、あ、あ、あぁ・・・あぁあああああっっっ!!!」

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  ――プシャアアアアアぁぁぁぁぁーーーっっっ!!!

 霞の膣内から熱い愛液が噴きだし、ベッドシーツを濡らして水溜りを作っていく。 ビクンっ、ビクンっ、と断続的に身体を痙攣させながら、霞は絶頂にいった身体の火照りが生む幸福感に包まれていた。

「はぁ、はぁ・・・霞ちゃん、大好きだよ・・・」

 感情を爆発させた芽衣の勢いも冷めることなく、さらに逸物を膣の中で立ち上がらせるのだった。

「何度でも、いきたいよ・・・。霞ちゃんとなら、できるから・・・」
「もぅ。ちょっとは休ませてよ・・・」
 
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「じゃあ、芽衣の身体と山寺さんの身体が入れ替わっているってこと?」
「そうなの。だから、いまの私はこうして霞ちゃんの家に来ることができたの!」

 事情を聞いて霞は状況を把握しながら、素直に喜んでいいのかわからない表情を浮かべていた。
 目の前にいるのは山寺貢ではないのは間違いない。女性らしい仕草と間延びした喋り方は間違いなく芽衣そのものだ。『入れ替わった』という話も分からなくない。
 しかし、それで本当に歩けるようになったと言えるのだろうか。
 貢の足を使って歩いてやってきた芽衣には悪いけど、それは本当に芽衣が歩けるようになったとは言えないのではないだろうか。
 霞が望んでいたのは芽衣が貢の身体に頼って会いに来るのではなく、芽衣が芽衣自身の身体で会いにきてほしいと想う気持ち。
 まるで今の状況は、芽衣の心理を逆手に取った貢の身体交換にまんまと騙されたようにも思えてならない。

「それって大丈夫なの?大丈夫って言うのは、芽衣の身体目当てだったんじゃないの?」
「山寺なら心配ありません。ちゃんと躾けてありますから」

 疑いもなく屈託のない笑みで貢を信じている芽衣。そんな円らな瞳で言われるとさすがに霞も抵抗がある。

「犬じゃなくて狼かもよ」
「ケダモノ?」
「男はみんなね」

 断言する霞に少し悩んだように俯く貢(芽衣)。思う節があることを呑気に談笑している暇はない。一刻も芽衣を帰すことが本人のためになると霞は思っていた。

「早く帰った方がいいわよ。 私のことは大丈夫だから」

 霞が振りむくと、貢(芽衣)の顔が目の前にあった。そのまま体当たりを受けた霞はともにベッドに倒れ込んだ。

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「芽衣・・・?」
「いやっ!」

 霞の提案を拒絶する。押し倒された芽衣に圧倒された霞は顔を赤く高揚させていた。

「帰りたくない。せっかくお外に出て霞ちゃんに会いに来たのに、そんな早く帰さないでよ!」

 外に出たことで、今まで溜まっていた憂さが爆発した。感情を制御できない貢(芽衣)が霞の唇を奪ったのだ。

「好きなの、霞ちゃんのことが――」

 一人になりたくないというはっきりと意志を伝える。
 少しの時間だけでいい。魔法の時間が切れるまで過ごしたい。
 二人で――。

 
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 帰宅した霞は、そのまま自分の部屋のベッドで泣いていた。新学期から芽衣と一緒に登校できると思っていた霞が、裏切られた気分になってしまい、つい口走ってしまった強い非難。

「どうして、あんなこと言っちゃったんだろう・・・」

 現状は変わらない。今まで通り一人で学校に登校してクラスメイトと学園生活を楽しめばいいだけの話なのだ。そこに芽衣が加わる。そうすればもっと楽しくなると、淡い期待を持ってしまったことが間違いだった。
 芽衣の努力不足・・・?それとも、霞の一方的なワガママ・・・?
 いずれにしても、霞が発した言葉で芽衣は傷ついた。一体これからどんな顔して会うことができるのだろうか。
 親友だけど、芽衣に一歩線引きをして諦めたほうが良かったのかもしれない。
 お互い気苦労せずに、干渉しなければ誰も傷つかない・・・?

 だって、仕方ないよ。普通の子じゃないんだから――

「・・・本当に、それでいいの、芽衣・・・」

 諦め半分の心境のなか、突然母親に呼ばれる声が聞こえる。

「お客さんよ」
「私に?」

 涙を拭いて部屋を出ると、玄関に待っていたのは芽衣のもとで働く使用人の貢だった。霞も何度も顔を合わせたことがあるが、こうして貢が霞の家を訪ねてくるのは初めてだった。

「どうしたんですか?まさか、芽衣になにかあったんですか?」

 芽衣のことを心配する霞が貢に詰め寄る。しかし、貢は急に大粒の涙を零してポロポロと泣き始めたのだ。

「ええっ!どうしたんですか?いったい、何があったんですか?」
「――霞ちゃん」
「えっ・・・?」 

 いま、貢はなんて言った?普段は「有坂さん」と、苗字で呼ぶはずの貢が、慣れ親しく霞のことをちゃん付けで話す。そんな風に言う人物は一人しかいない。幼馴染でずっと一緒にやってきた、ただ一人の親友の姿を思い浮かべる。

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「芽衣・・・なの?」
「うん。そうだよ」

 何故霞がそう口走ったのか分からない。姿が貢でありながら、芽衣の面影を見てしまった霞に貢は両手を広げて待っていた。
 いや、貢の両足は震えていて、少しずつバランスを前のめりに崩れかけていた。霞は慌てながら――しかし、飛び込む様に、貢の身体を強く抱きしめた。

 
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 有坂霞は学校が終わると、一目散にある場所を向かっていた。
 御近所付き合いのある有坂家の中では最も裕福で、豪邸に住む霞の親友、同級生の佐倉芽衣の家である。

「芽衣!」

 赤い絨毯の敷かれた廊下を通り、芽衣のいる部屋までやってくる。芽衣もまた霞がやってくるのが分かると、ぱあっと顔を明るくして窓からドアまで車いすを押して移動してきた。

「学校終わったんだね」
「うん。今日は始業式だからね」

 夏服とはいえ暑さが残る外での全力疾走でやってきた霞。汗の玉が流れて制服が透けて見える。芽衣にとって、走るという爽快感は味わったことがない。夏は外なんか出ずにクーラーの利いた部屋で快適に過ごすことが芽衣にとって最善の策になっていた。

「どう、具合の方は?」
「うん。別に悪くないよ」
「そう」

 車いす生活の芽衣。それは最近事故にあったわけでも、先天性の病を持って生まれたわけでもない。随分前の事件以降、芽衣は自分の足で立つことができなくなってしまっていたのだ。医者曰く、怪我は完治しているので、いつでも自分の足で立てると、言われているらしいが、芽衣は車いす生活に慣れてしまい、車いすで生活するようになっていた。
 ただし、車いすでの生活は、芽衣の日常生活を妨げ、健全な人から距離を置くようになった。極度の口下手と人付き合いが苦手な芽衣にとって、車いすという道具は格好の便利道具だったのだ。
 男子は見た目で遠ざけ、芽衣に近づいてくる女性は、心配してくれて、気を使ってくれるような人ばかりだ。お嬢様育ちの芽衣にとって、怒られ慣れていないことですぐ泣くとからかわれたこともあった。そんな傷つけられた経験が芽衣から車いす生活に拍車をかけたのだ。
 つまり、学校に行きたくないという引き籠りの生活だ。
 一学期丸々学校を休んだ芽衣をクラスは誰も気にしなくなった。しかし、霞だけは違ったのだ。今日はそのために芽衣の家を訪れたのだ。

「ねえ、学校行こうよ。 みんな待ってるんだよ」

 誰 も 芽 衣 を い じ め て な ど い な い 。
 芽衣が学校に来ることで、車いす生活を終わらせることが出来るのだ。
 芽衣が元通りの生活に戻れると信じているのだ。

「だめ、なんだよ」
「芽衣・・・」
「怖いの、外は。私は外に出ちゃいけない人間なんだよ」
「そんなことない。だって、前まで私と一緒に学校行ってたじゃん!これからも一緒に学校行こうって約束していたのに、どうしてそんなに弱くなっちゃったの?」
「もう、いっぱいいっぱいだよ。私、立てないし。私の傍にいたら霞ちゃんに迷惑かけるから」
「立てるよ!芽衣が立とうとしていないだけだよ!」
「何度も見せたじゃない。 私の足は私の思うように動かないんだよ。後遺症は残ってるんだよ」
「意気地なし!言い訳ばっかりして、自分の足で立とうと努力なんかしてないくせに!」
「私が霞ちゃんくらい強かったらよかったのにね・・・」

 いじめの件も、事故も、芽衣は自分がすべて悪いと思い込んでいる。
 時期が悪かったのだ。心が弱まった時に全ての災厄が降り注いだために、芽衣はひきこもりになってしまったのだ。それを芽衣自身、甘んじて受け入れている。
 だからこそ、霞にとって聞きたくないのだ。そんな弱音を。後ろ向きな発言を。
 前を向いて、一緒に歩きたいと思っているから。その理想のギャップが霞を苦しめる。

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「芽衣のバカ!もう知らない!」
「か、霞ちゃん――っ!」

 霞が部屋から消えていく。再び暑い外を走って庭を飛び出していく様子を、芽衣は窓から眺めることしかできなかった。
 二人の間に亀裂が入った。立ち直すことも難しいほどに深い溝が芽衣をさらに孤立させる。
 一人で生きたいと望みながら、霞にだけは嫌われたくないという矛盾。
 芽衣は自分の住みやすい空間から飛びだすように、車いすに捕まりながら、自分の足で立ち上がろうと必死に力を加えてみた。

「―――――――っ!!」

 プルプルと両足が震える。力を抜けばその震えが止まり、芽衣も車いすに深く沈み込んでしまう。

「・・・でき、ないんだよ」

 完治していても自分の足がもう立てないことは自分はよく知っている。
 自分の体重を支えられないほど両足の筋肉は衰えてしまっていたのだ。華奢で細い芽衣の体重だからこそ、筋肉もなかったのだ。
 思っている以上に人が立つってことは簡単じゃない。 誰もが当たり前のように出来ていることを、芽衣には出来ないという劣等感が、自分の弱さを浮き彫りにさせる。

「ごめんね、霞ちゃん・・・。私は弱いにんげん、なんだよ」

 誰もいない部屋の中で、芽衣はめそめそと泣き始めた。


 
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