純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『スライム・寄生』 > 柔軟剤『ブレイン・スライム』

 俺、朝比奈直は姉の雛子のことが好きだ。シスコンと言われてしまうのも仕方ないけれど、こ の 世 界  で誰よりも、姉さんには幸せになってほしい。
 この世界・・・つまり、俺の視える世界の中でだ。
 俺のいない世界で姉さんが幸せになっても意味はない。姉さんの視えない世界で噂で幸せになったと聞いても価値はない。
 姉弟として、家族として、
 恋人として、男女として、
 井戸の蛙として、狭い世界で小さな幸せを共有したかった・・・。


「姉さんとお風呂に入るなんて久しぶりだな」

 子供の時に家族で銭湯にいったときの記憶を思い出してキャッキャッと笑う。もう大人の身体に成長した俺と雛子は、恋人のように家の浴室に仲良く入る。お湯を沸かしながらその時間に雛子は俺をプラスチックのイスに座るように誘った。

「洗ってあげるわ。そうして欲しいんでしょう?」
「う、うん」

 身体を誰かに洗われることに戸惑いはあるが、それは心を許す人にだけに許された特権だ。俺は椅子に座って姉さんのボディーソープに濡れた両手の動きを見つめていた。
 スポンジで泡立てることもなく、しなやかな細い雛子の手のひらが固い胸板に触れ、撫でていく。手で直接洗い始めたのだ。

「これも、ある意味いいな・・・」

 『スライム』の脳で覚える知識では所詮まねごとだ。しかし、雛子は自分の手で一生懸命に俺の身体を洗おうとしているのだ。両手で首元や胸を滑り降りていきながら全身を泡立てていく。スポンジよりも柔らかく、傷のつかないしなやかな腕の肉で汚れを落としていくのだ。

「くくく・・・」
「くすぐったい?」
「ううん、続けて」

 目の前に広がる雛子の豊満な乳房。水気が溜まる股下と陰毛。お風呂は全てを曝け出す場所。姉の普段見えないところが全部丸裸になって見える場所。まるでプラスチック椅子が王室御用達の貴族椅子に思えてしまうくらい心地が良かった。

「(って、姉さんにソープ嬢みたいなことをやらしている俺も俺だけどね)」

 ムクムクと欲求と供に盛り上がる逸物。膨らんだ逸物が身体を綺麗にしている雛子に感化されて勃起してしまったのだ。

「あっ」

 雛子も存在に気付いたみたいだ。まるでムスコも洗ってほしいと言わんばかりのはきちれんようだった。

「洗ってくれる?」

 そう雛子に尋ねる。

「わかった。弄るわね・・・」

 ボディソープに塗れた手で硬い逸物に触れる。熱い逸物が水に濡れた雛子の手に触れた瞬間に反応し、ゾクゾクとした快感を生み出していく。硬くなった竿の部分から亀頭の先まで何度も扱き続け、ボディソープでヌルヌルしている手の甲がツルッと滑り亀頭に指が触れる度に下半身が熱くなっていった。

「はぁ・・はぁ・・」
「ヘンな声出さないの・・・もぅ」

 そう言いながらも、雛子の指先が逸物を撫でて、泡まみれにした皮を剥いでいく。
 ジリジリとさらに滾ってくる。
 カリ首や裏筋も姉さんの手で洗われながらも刺激され、パンパンに張った逸物は綺麗になる一方で硬さをさらに増していった。

「綺麗に洗ってあげるわよ」
「手コキ、なんだよな・・・」

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 姉の手で扱いてもらっているという背徳感が俺を興奮させる。姉の洗濯していく意識を弱めて少しずつ自分の意識を強めていく。
 そうすると、うっとりとした目付きで俺の逸物を見ながら手コキをする姉。男女のスキンシップの意味を同じに認識していく。

「うふふ・・・おしっこの穴、開いてヒクヒクしてる・・・」

 俺の反応を見ながら、勃起した逸物を擦りたてる。先程よりも指の締め付けを強くしたり、緩急をつけてストロークしてみたりしていた。やっぱり洗っている時とはまた違った責め方をしている。偶然齎す刺激ではなく、狙った箇所に届く刺激を与える動きは、俺の逸物をさらに膨張させる。

「うあ・・・これ、やばい」
「いっちゃうの?いきそうなの?・・・イっていいわよ?私の前で、精液ビュッて出しちゃいなさい」

  姉の手の動きにあわせて腰が痺れて勝手に膝が震える。姉の手の動きが早くなり、俺をイかせようとしているみたいだった。
 しなやかな指使いに扱かれる気持ちよさ。射精寸前の玉袋を軽く引っ張られる感覚に、頭の奥で何度もフラッシュバックが起こっていた。

「うう・・・出したいけど・・・でも・・・」
「でも・・・?」
「だすのなら、姉さんのなかに・・・」
 
  甘えたように言う俺に、雛子は恥ずかしがるように赤面顔を見せた。しかし、拒絶するのではなく、歓迎するように喜びの笑みを俺に向けて――

「わかったわよ。じゃあ、せっかく綺麗にしたおち〇ち〇、いただいちゃうわね」

 プラスチック椅子に座った俺に抱き付きながら、雛子はおま〇こと逸物を合わせるように跨ってきた。

 
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 小倉さまが帰った後にひどい後悔の念が押し寄せてくる。

「わたしはいったい・・・なんてことをしてしまったの・・・」

 お得意様であるとはいえ、身体の関係を結んでしまうことが正しい選択とは思わない。身体を犠牲にして殿方を喜ばすやり方を誰が褒めるというのだろう。
 私はすぐに社長室に戻っては、痕を残さないように念入りに掃除を行った。換気には時間がかかるが、社長が帰ってくる時刻までにはまだ時間はあるので、においに関しては問題なさそうだ。しかし、 いくら部屋を掃除しても、いくら部屋を喚起しても、自分の身体の中に入った痕だけは落ちるものではない。

「う・・・」

 私は吐き気が込み上げ、トイレに行こうとした。穿き直したショーツ、ストッキングの隙間から、その痕が既に零れだしている――。

「え・・・?」

 ちがう。
 私が痕だと思っていたものは、別の生き物だった。もっと柔らかく、もっと軟らかい、ゼリーのような透明で、滑らかな動きで私の身体から零れ落ちてはまた昇ってくる。そして――

「あああっ!!!?」

  ――私の中へと滑りこんで、浸透していく。
 私と同化するように。

「あっ・・あっ・・」

 変な声をあげた私がしばらくすると、社長室から電話をかけ、総務の風間さんへ連絡を入れた。

『はい、風間です』
「風間さん。申し訳ないけど私、本日帰宅するので社長の帰りまであなたがいてくださりません?」
『どういうことですか?自らの仕事を投げ出すつもりですか?ちゃんと説明して下さらないと分かりません。もしもし?もしもし?』 

 一方的に電話を切り、私は帰宅する。
 帰ること、それだけが私のする、ただ一つの行動――。 


 
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 お得意先でもある子会社の小倉さまは社長室に入った時から、普段温厚の表情とは一変しており、激情して感情を爆発させていた。泣くに泣けず、怒る矢先をうちに向けるしかなかったという、なんとも悲しい表情だった。「金を返してくれ!」「契約は破棄だ!」「家計は火の車なんだ!」そんな呪いの言葉を言い続ける始末だ。

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「ですから、そのようなことを当社に申されましても困ります・・・」
「そういうわけにはいかないんだよ。もうあんたのいう金額でやるとうちがマイナスになっていくだけなんだよ」

 社長がどれだけ無謀な契約を取り付けたのか定かではないが、その表情はよっぽど深刻で、馬鹿なことでも始めようとしているかのように見えた。

「これ以上、無茶な金額を言う限り、金輪際うちとの契約はなしにしてもらう」
「困るのはお互いだと思いますが」
「背に腹は代えられん。俺には会社に勤める者たちを守る義務がある」

 強気に責めれば平行線をたどる一方。どちらかが妥協する案はない。社長が入らなければ私では決められない話になってきていた。

「(どうしたらいいのでしょうか・・・?)」

 表情は固まったまま、内面は慌てていた。無言がしばらく続く。しかし、突然私の口から、信じられない言葉が紡ぎ出した。

「そうだ、小倉さま。それでしたら、私とセックスしてくれません?」
「・・・は?い、いまなんと?」
「セックス。私のおま〇こに、おち〇ち〇入れたくなりません?」

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 なにを言っているのか、私にも理解できない。自分自身の言葉の意味が理解できない。
 言葉の説得ではなく、肉体で交渉しようとするなんて自分の行動としてありえない。
 しかし、私の意識は身体の奥に押し込められ、身動きできなくなっていくのを感じていた。


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 俺、朝比奈直―あさひななお―の姉、雛子―ひなこ―はバリバリのキャリアウーマンだ。
 三十路前だというのに彼氏がいる素振りを見せず、朝会社に向かえば夜遅くまで家には帰ってこない。
 会社でも社長秘書まで上り詰めればそれなりの噂が家族の耳にも入ってくるが、両親は素直に喜べないでいるみたいだ。いや、家の両親も古臭い考え方なのかもしれないが、女性が嫁いで家に入るなんて、雛子姉さんにとって本当の幸せなのかは俺にもわからない。
 実際、姉さんと両親が結婚のことで喧嘩しているのを見ているだけに、本人の望みとそぐわない願いは、例えその道が安定していたとしても不幸なのかもしれない。

 不 安 定 だ か ら こ そ 姉 さ ん は 安 定 す る の か も し れ な い 。 

 未来が見えないから人は人生を楽しもうと計画し、一喜一憂する。安定よりも少しの娯楽を交えた人生を謳歌したいと思うだろう。実際、雛子姉さんは試験を勝ち取り、社長秘書になれたのだ。収入はおそらく両親よりも稼いでいるだろう。自立できると思えばできるのに、姉さんが今も実家から通っているのは、両親を想って離れていかない、 家 族 思 い に他ならない理由だ。

 弟の俺が言うとシスコンに他ならないけれど、この世界で誰よりも、姉さんには幸せになってほしいのだ。
 

 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 私、朝比奈雛子は朝が弱い。
 社会人として生活のリズムを乱したくないからと、いくら早く寝ても、起きるのは7時と会社に向かうギリギリの時間になってしまう。目覚まし時計の音に目を覚まし、時刻を見て目を醒ます二段構えじゃなくちゃいけないくらい朝が弱いのだ。
 そんな私でも毎朝必ずすることがある。お風呂に入ることだ。お風呂に入ることでこれから新たな一日が始まると感じることができ、汚れも寝癖もすべて数分で治すことができるのである。この三段構えが朝起きられない私でもすぐに脳を活性化させる習慣なのである。
 パジャマを脱いで裸になると、私は湯が張ってある湯船に足をつける――。一晩経っていたら湯は水になっていると思うだろうけど、家では私の習慣を知っているせいか、朝の時間だというのにお湯は決まって40度に設定されている。タイマー予約で沸かすことができるとはいえ、誰かが設定しなければ機械は動くことは出来ないのだから、わざわざ親がこの時間に設定してくれていることに感謝したい。

 ――ぽちゃん。

 足の先から温まる体温が私の脳を起こしていく。丁度いい湯加減に何時までも入っていたいと悠長なことを考えてしまう。全身を浸っておよそ一分間。髪を濡らしながら会社に出社したらやるべきことを先に考えておく。

 ・・・・・・・・・。

 うん、よし。
 そろそろ、一分経ったかな。
 あがろうとしたとき――

「え・・・?」

 機械が勝手に動きだし、お湯が継ぎ足されたのだ。
 足元で噴きだす水の勢いに違和感を覚える。こんなこと一度もなかったのだ。そして――。

「ううぅん!!!?」

 浴槽に張ったお湯が私を沈めさせようとしているように、ものすごい力で私を水の中に押し込もうとしていたのだ。
 信じられないことが起こっていると、私は必死にもがいて暴れて逃げ出そうとした。

「んんぅ!・・・けほっ、くるし・・・かはぁっ!」

 なにが起こっているのか分からない。
 死んじゃう。
 こわい。
 みず、のんじゃった・・・。
 おぼれる・・・・・・
 こんな低い浴槽で・・・溺れる・・・・・・?

 私は今朝一番の発想を思いつき、浴槽に出るのではなく、浴槽に沈むことを思い立つ。そして、全身が浴槽に沈められ、掌がしっかり浴槽に触れたところで一気に身体を押し上げた。水圧に負けないほどの反動で身体を押し上げた私は浴槽の淵への決死の20㎝のジャンプを見せ、転がるように水から放れることに成功したのだ。

「はぁ・・はぁ・・なんなのよ・・・いったい・・・」

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 浴槽を覗き込めば普段見る浴槽のお湯にしか見えない。意志があって襲い掛かった魔法の水とは到底思えない。
 そもそもお湯が襲い掛かったなんて話を誰か信じてくれるだろうか。 両親に話したとしても、「なに寝ぼけたこと言ってるの?」と言われるのが関の山だ。

「・・・はぁ、最悪な朝ね」

 こんなことをしている間に、私は朝の貴重な5分間をロスした焦りに苛立っているのだった。 
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