純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『入れ替わり』 > 粉薬『魔淫聖典』

「梨奈!ご飯できたわよ。はやく降りてきなさい!」

 妃梨奈―きさきりな―は母親の声に返事をしてゲームを終える。ごく普通のオンラインゲーム、『マリーゴールド』だ。最初にプレイヤーは姫となり、魔王にさらわれながらも勇者を手助けする役を演じるか、はたまた勇者となり魔王を倒し姫を救い出す役を演じるかの選択ができる。そしてそれがこのゲーム最大の売りなのである。
 このゲームは男性だけじゃなく、女性まで多くのプレイヤーを取り込むことに成功したゲームなのだ。女性は姫役となり、魔王に襲われる心配がなく回復役に徹すればいいという初心者用であり、対して勇者役は魔王と対決するため、シビアな操作性を試される上級者用キャラであり、多くの男性女性が魔王を倒した後で達成感を味わえるゲームなのである。
 男女共同で魔王を倒したことで、間に愛が芽生え、結婚した例まで報告されているのだ。そう、『マリーゴールド』は今や婚活の役目まで果たすオンラインゲームなのである。
 しかし、その都度何度も倒され、やられる魔王。
 男女の絆のために何度も殺される魔王。 
 人間の都合のために生まれ、そして魔王の屍の上に真実の愛を語る男女たち。

 嫉妬、絶望、悲しみ――
 そのすべてが魔王を復讐へ突き動かす。

「・・・・・・」

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 梨奈は電源を切り、 『マリーゴールド』を終わらせる。おもむろに席を立ちあがり部屋を出ていこうとしたが、部屋に立てかけていた姿見を見つけると、ゆっくりと鏡の前に立った。
 長時間のゲームのやりすぎで顔がむくんでいるが、それでも若さと幼さの残った小顔ときめ細かな白い肌を露出した服装が似合う今時の子供の姿が鏡には映っていた。

「彼女がリィナ・プリンセスか。ククク・・・。プリンセスとも言えない、幼稚な器だ」

 梨奈が自分の姿を見ながらぼそりとつぶやく。しかし、その高音とは裏腹に卑劣な言葉を自らの身体に吐き捨てる。

「顔は整ってはいるが・・・対して面白くもない身体だ。しかし、せっかく手に入れた現世の器なのだ。俺の手で調教すればすぐに好みの器に変わるだろう」

 男口調で自分の胸を容赦なく揉み始める梨奈。しかし、彼女の意識は魔王と入れ替わった際に『マリーゴールド』の世界に幽閉されてしまった。現在、現実世界にいる梨奈は身体は梨奈のものでありながら、意識は魔王―アスタロト―に支配されている。
 魔王が現世に召喚されたのだ。

「どれ、早速弄ってみるとするか」

 魔王は梨奈の身体でベッドにいくと、おもむろに衣服を脱ぎ始めたのだった。


 
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 ロックの身体で自らの身体に精液を吐き出してしまったリィナは、それが性的本能と分かっていたとしても衝撃を受けていた。
 自らの身体を奪われるだけじゃなく、自らの身体を穢してしまったのは、王女としてあるまじき行為であるのは間違いない。なんとしても快感の苦痛から耐えるべきだったと後悔してももう遅い。
 一度崩れてしまった清らかさは、二度と純白には戻らない――。

「くくく・・・。すごい量を吐き出したな。こっちの匂いまで染まってしまいそうだ」

 リィナの乳房についた精液をかき混ぜていくと谷間に埋もれた液が泡立ち、ネチネチとイヤらしい音を醸し出していた。糸を引く男性の精液にうっとりする自分の表情は、愚かな行為をしたロック(リィナ)に対して侮蔑しているかのようだ。 

「私のせいじゃない!」
「ああ、わかっているさ。別に悪くいうつもりはない。ただ、羨ましいと思うのだ。他人のカラダでそこまで感じることができることがな。・・・軽蔑や嫌悪感なく他人の快感を受け入れられるのは、既にカラダが染まり始めている証拠なのかもしれないな」
「―――っ!バカなこと言わないでください。私はリィナ・プリンセスです。私の身体を返してください!」
「くくく・・・。王女様気分なのもこれが最後だ」

 リィナ(アスタロト)は含み笑いを見せながらドレスを脱いでしまった。そしてベッドに倒れ込むと、ロック(リィナ)を手招きして誘いこんでいた。

「リィナ・プリンセス。お前にすべてを託そう。故に、俺のすべてを支配してくれるがいい」

 ロック(リィナ)に向けてリィナ(アスタロト)は大股開きになると、自分のものになった秘部を細い2本の指で広げ、中の襞の奥まで見せ付けた。精液を受けて感化したリィナの身体は、疼いたように愛液を染み出し糸を引いていた。
 ロック(リィナ)の心の中にどうしようもない欲望がと込み上げていた。元々自分のものだったおま〇こに入れたいという衝動が掻き立てられ、逸物が再び勃起し始める。

「いやぁ、だ、だめよ・・・静まって・・・。誰か、入ってくるかもしれないじゃない」

 さすがに使用人も長い時間リィナを見ていないはず。そろそろ顔を出さないとは限らないはずだ。しかし、そんなリィナの不安をよそに、アスタロトが指を鳴らす。すると、景色は一変し、出入り口のない籠城と化した一室に飛ばされたのだ。あるのはベッドだけ。夕陽のはいらない部屋の明かりはさらに暗くなり、時間の感覚さえ忘れてしまいそうな二人の空間に、自然と淫艶な雰囲気が醸し出されていた。

「誰も邪魔もはいらない。後はお前次第だ、リィナ・プリンセス」
「私に選択肢を握らせるの・・・」

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 全ての不安要素を取り除き、ベッドで待ち続ける自分の身体。濡れた淫靡な秘部を覗かせてロック(リィナ)を待ち受けるリィナ(アスタロト)の余裕の笑みを裏切りたいと思い抱きながら、心の葛藤とは裏腹に、逸物ははちきれんばかりに大きく硬いものになっていた。

「ロック、早く来て。私もう待てないわ。どうしようもなくあなたが欲しいの」

 突然リィナ(アスタロト)がロック(リィナ)の向かって甘えた声で呼びかけた。

「私の旦那様。好きなだけ私を犯してください」
「いや、いやぁ・・・私はそんなイヤらしい女性では――」
「もう王女としてではなく、ロック様の妻として待ち侘びております。・・・ココに、ロック様のたくましいおち〇ぽを挿入れてくださぁい・・・」
「やめて、言わないで・・・わたし・・・わたしは・・・・・・」

 リィナの心はアスタロトが呼びかける甘い自分の声で、否定しながらもロックの身体を素直に反応させていた。
 いきりたつ逸物を持ち、湧き上がる性欲を我慢できなくなってくる。再び本能がリィナを駆り立てる。
 リィナ(アスタロト)の腰を両手でつかんだロック(リィナ)は、正常位の体勢でいきり立つ逸物を元々の自分のおま〇こへと押し込んでいった。

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 リィナ・プリンセスはロック・エラーの策略により身体を入れ替えられてしまった。さらに、ロックの発した言葉はさらにリィナを地獄の底へ叩き落とした。

「アスタロト・・・まさか、生きていたというのですか?」
「くく・・・。死んでいたどころか、殺されてもいない。殺されたように見せかけたという方が正しいか。ロック・エラーという勇者が城の道中で手に入れた『粉薬』によって、俺たちは入れ替わったのだからな」

 一時の暗雲が去ったのは、世界が魔王を倒したと誤認したから。まさか戦闘の最中に魔王と勇者が入れ替わっていたなど夢にも思っていないだろう。

「じゃあ、本物のロックは・・・・・・」
「無残な死に方だったな。仲間に切り付けられ、最後は自らの剣に殺されたのだから」
「酷い!!」

 聞くだけでも惨劇。魔王が用意した恐るべき罠に引っかかり、勇者は形だけ残して死んでいた。そして、目の前に現れた勇者を祀り上げ、掟に従い結婚を用意している。
 魔王に用意された完璧な抜け穴だ。まさかこのような形ですり抜けて来るだなんて聞いたことがない。しかし事実、魔王はロックとしてリィナの目の前にやってきて、滞りなくリィナの姿を手に入れたのだ。
 魔王の飽くなき欲望のままに。

「貶せ。誹れ。罵るがいい。それが俺の力になる。――悪には悪の正義がある!!」
「――――くっ!」

 目に涙を溜め、リィナ(魔王)に抵抗するために必死に気持ちを押し殺して言葉を食いしばる。口が開いてしまえばすべてを喋ってしまう。魔王を喜ばせる言葉を感情的に吐き出してしまう自信があった。誰かを助けに呼ぶこともできず、姿を入れ替えさせられている状況でも、魔王に心を許すことは絶対に屈しない。
 
「このカラダが手に入ればさらに俺はやりたい放題できるだろう。やはり女のカラダの方が心に隙を作りやすい」
「私の身体でなにを企んでいるつもりです?」
「・・・期待しているくせに」

 リィナ(アスタロト)が鼻で笑いながらロック(リィナ)に近づいてくる。そしておもむろに腰をかがめ、ズボンのファスナーを開けると手を突っ込み何かを取り出していた。

「ひゃっ!なにをするのです?」
「あはっ。こんな逞しいち〇ぽをどう説明するつもりだ?心を許さないと言いながらも身体は既に反応を初めているぞ、ほれ?」
「あっ・・・これは・・・・・・きゃあっ!!」

 ロック(リィナ)は自分の股間に生えている男性の性器を見せ付けられた。成人男性の立派な逸物が自分の股座から顔を出しているのだ。自分が男性になっていることを証明され、たまらず口を開いてしまった。

「さらに俺の股間部分には――」
「きゃっ!スカートを捲らないでください!」

 リィナの純白のロングドレスから捲りあげられた奥には、純白のショーツが顔をのぞかせる。入れ替わる前まで穿いていたショーツを見させられ、さらにロック(リィナ)の目の前でショーツの上から指をゆっくりと撫でていく。

「ああ・・・ん・・・これが、女の感覚なのか・・・はぁん・・・」

 わざとらしくアスタロトは女の子らしい吐息を吐きながら指の動きに没頭する。ロック(リィナ)の目の前でリィナになりきりオナニーを披露するアスタロトに怒りが込み上げてくる。

「いい加減にして!絶対に許しません!」
「くふふ・・・。それで結構。俺は本能のままに行動するだけだ。誰もが成しえなかった王女の快感を存分に味あわせてもらおう。うふふふ!・・・はぁん、ぁんっ・・・きもちいい・・・わたし・・・王女なのに、街のみなさんに誠実でいるよう努めているけれど、裏ではオナニーやセックスをするのが大好きな、変態王女なんですぅ!はぁぁん。これからオナニーはじめまぁす・・・ん。んはぁぁ・・・ああぁあん、ああああぁぁぁん♪」
「勝手なこと言わないでください!こんなこと、廊下の誰かに聞かれたら・・・ぁぁぁ・・・わたしの身体で変なことしないでください!」

 王女でありながら取り乱し、リィナ(アスタロト)の痴態を押さえつける。

「くふふ。すごい力だ。まるで今にも襲い掛かって来そうな剛腕だ。お前も本当は自分の身体を襲いたいんじゃないのか?男の身体の今なら女の身体を犯せることができるぞ!」
「誰が、あなたの挑発なんて聞くものですか!今すぐ身体を返しなさい!その不思議な『粉』を一緒に嗅ぎなさい!」 
「冗談いうな。まだこの身体でお互い楽しんでないじゃないか。返すのはまだ先だ。それからでも遅くはない」
「なにを――!」
「王女、お前だってはちきれんばかりの勃起したち〇ぽをそのままにして平然といられるか?抜いてもらうことがいまなら出来るんだぞ?他の誰でもない、自分の身体だ。他人を傷つけるわけじゃなく、自らの身体で鞘に収められる機会などまたにない好機だぞ?それでもなお、悶々とした状態を保ったまま俺に刃を向けるのか?」
「ぅぅ・・・」

 むきになった自分の感情を逆なでするリィナ(アスタロト)の言葉が一周して気持ちよくなってくる。外気に曝された逸物はリィナ王女の身体を見て落ち着く素振りを全く見せない。
 白い穢れのない美女の身体。リィナも王女として相応しい身体付きをしていると自負している。だがしかし、それを王女推薦でするわけにはいかない。あと一押しがリィナを押しとどめているのは明白だった。

「王女。覚悟しろよ」

 ならばこそ、魔王として王女を地獄の底へ叩き落とす。軽く背中を押し、奈落の谷へ突き落そう。
 
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 その日――世界に平和は訪れた。
 魔王を倒した勇者が帰還したとの報告が入ったのだ。

「リィナ姫。ロック様がアスタロト魔王を倒して戻ってこられましたぞ」
「まあ。早速お会いしましょう」

 リィナ・プリンセスが謁見の間に向かうと、ロック・エラーが既に到着しており、深々と一礼したのだ。
 力も強く、誠実で真面目そうな印象にリィナはすっかり心を奪われてしまっていた。

「ありがとうございます。これでアストロメリアに平和はやってきます。そして――」

 リィナは頬を赤らめる。そう、国の掟であり、世界の平和を象徴するために――魔王を倒した勇者とリィナは結婚するように命じられている。
 しかし、それは不本意でもなんでもない。リィナにとって最も相応しい素敵な男性の条件を掟という形で示しているだけなのだ。そこに顔や性格など関係ない。
 力・・・魔王に臆することなく打ち勝つ勇気ある者に祝福を込めて、リィナは嫁ぐのである。

「――私は、あなたの・・・・・・」
「そんなことよりも――」
「えっ?」
「――これを一緒に嗅ぎましょう。素敵な世界へ連れて行ってくれますよ」

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 ロックはリィナに近づき、手元から何かを取り出す。輝く宝石のような綺麗な『粉』の入った瓶だった。
 蓋を外したロックがリィナに『粉薬』を翳した。

 「あっ・・・」

『粉薬』を嗅いだリィナは突然睡魔に襲われた。思考が止まり、意識が失う直前に、ロックの不敵な笑みが微かに目に映ったのだった。

 
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