純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『他者変身』 > 鏡『アイドルの鏡』

 俺と椛(有希菜)はベッドに移動して、さらに熱い夜を過ごそうとしていた。

「ねえ、輝男。本当にこの格好でやるの?」

 不満な声をだして椛(有希菜)は抵抗する。しかし、それは抵抗というよりも戸惑いのようにも俺は思えた。
 椛(有希菜)にはコンサート服を着用してもらった。それは、『鏡』で椛のコンサート姿を有希菜に想像してもらったのだ。
 有希菜の想像力は豊かだ。ライブのDVDを何度も見せたこともあるおかげで、今の有希菜は椛のコンサート姿を完璧にまで創造することができた。
 瓜二つ。俺の前にはライブ会場を飛び出してきた月下椛が現れているようなものだ。

「当然。早く気持ちよくさせてやるからな、椛!!」

      
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 起き上がった俺は椛(有希菜)をベッドへ誘いこむと後ろに回って思いきり抱きついた。椛のにおい、椛の更々な髪の毛、そして、細く小さな身体と対象に、服の上からでも味わうことのできる感度のいい乳房。
 透き通るような肌をなぞり、純白のドレス服から乳房を露出させて揉みほぐした。
 露出した乳房は背中越しでも存分に主張していた。椛の柔肌を堪能しながら、ゆっくりと豊満な乳房を味わっていた。

「んんっ……輝男の手…、すごくイヤらしい……」

 椛の声でそう言われると、逆に興奮してくるじゃないか。

「普段より、優しくしてない?」
「…意地悪な質問しないでくれ。普段通りだ」
「そうかしら?ん…あんっ……」

 まったく、有希菜の嫉妬心は変身していてもかわらないのか、椛のモチモチとした肌が俺の手に吸いついて張りと弾力を物語ってくるのだ。
 当然、アイドルの肌を堪能したいのだから、普段以上に繊細な心遣いをしているに決まっている。
 ヤバい、気持ちいい。マジ天使。

「輝男って、おっぱい好きよね?」
「おっぱいが嫌いな男子はいません」

 俺が乳房をこねくり回してやると、急に椛(有希菜)が身体を捻らせた。

「ぁぁっ!急にそんなに強くしないで!」
「乳首が弱いのか?」
「わかんないけど、今までで一番強い刺激にびっくりしちゃった」
「ほぉ、そうかそうか。乳首が感じやすいのか」

 意地悪な顔して乳首を集中的に弄る。人差し指と中指で挟んで引っ張り、乳首を震わせてやると、伸びた乳房に伝わって胸から全身にかけてブルブルと大きな振動へと繋がっていった。

「ぃゃっ……輝男、はずかしいよ」
「お前の身体じゃないだろ?」
「んん~。そうだけど……」

 有希菜が抵抗を見せているみたいだが、自分より感じている椛の身体に躊躇っているように見える。
 身体はすっかり反応し、乳首がピンと勃ち始めていた。
 胸だけで感じられる椛の身体を、今度は全体で味わうようにゆっくりと身体中に指をなぞっていった。

「ひぁんっ!」

 椛(有希菜)がびっくりして喘ぎ声を洩らす。椛の冷たい身体に俺の熱い手が伝わり、熱が移っていくように熱くなっていく。椛の身体が熱くなればなるほど、感度は上がり敏感な反応を見せていく。

「ふぁぁっ……あっ、ぁぁんっ……輝男……引っ掻かないで、いたい……」
「おっと、ごめんよ」

 俺の爪のあとが白い肌に赤く線を走らせていた。触ると溶けて崩れてしまいそうな白い肌を堪能できるなんて夢のようだ。
 やりたい放題とはいかないものの、やりたいことをやらせてもらうのみ。
 肌にキスをして唾液を流すと、曲線にそって滴り落ちていった。

「ふぁぁぁああっ…、やっ、んぅっ……はっ…はっ…」

 冷たい唾液の感触に甲高い嬌声をあげて身悶える。 お風呂で綺麗にした肌は唾液を簡単に流れ落としてしていく。
 服の中に流れ消えていくのを見つめて、俺は再び乳房を揉み始めた。掌に吸いつく椛の見事な豊満な乳房。質感と重さを愉しみながら揉みほぐす。

「あっ、んんっ……そんなに、強くされたら……ひんっ!」

 乳房から送られてくる刺激に椛(有希菜)は耐えているように目をきゅっと閉じる。声を洩らさないように懸命に身体をひくつかせる姿はとても愛らしい。
 貪るようにして、椛の乳房を丹念に揉んでいった。

「んっくぅっ…あぁっ!……輝男の手、汗ばんでるね」

 仕方ないだろう。アイドルの身体を触れることで緊張しているのだから。さらに言うと、有希菜だって乳房を攻めているだけで下乳あたり汗ばんできているんだがな。

 乳房をたゆませ、手の中で揺れ弾む乳肉。ふるふると震わせると、まるでプリンのように揺れる乳房が俺の資格を愉しませてくれる。

「もう、あまり変なことに使わないで」

 俺の興奮とは別に椛(有希菜)は恥ずかしそうに抵抗していた。しかし、身体は反するようにじわりと熱を帯びてきている。

「はぁ・・・はぁ・・・ねえ、輝男……」

 息も絶え絶えに椛(有希菜)が切なげな声を上げた。

「もういいでしょう?」

 首を回して俺に視線を合わせる椛(有希菜)。切なく目を潤ませて訴えかける様子に、俺は何も言わず唇を重ねた。
 言いたいことはわかっていると、そう告げた俺の意図を汲み、椛(有希菜)は衣装を脱いで全裸になった。

「私の全部を受け取って……」

 椛の声で俺の上に乗ってくると、そのまま俺たちは一つになった。

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 アイドルの月下椛―つきしたもみじ―をこよなく愛する男、春日井輝男―かすがいてるお―。
 今日もまた椛のコンサートを録画したDVDを見る。

「んっ~あ~い~。かわい~い~!好きっ好きっ、チュッチュしたい~~!!」
「キモいなあ」

 輝男の趣味と性格を分かった上で付き合っている平沢有希菜―ひらさわゆきな―。

「嫉妬(ジェラシー)乙!」
「怒るわよ!」
「おぉ、もう怒ってる・・・」
「ハァ…。なに?女として私に不満なの?」
「バカ。今の世の中、人に興味を持つ人の方が少なくなってきてるんだぞ?『アイドル?なにそれ?名前わかんねえ、全員同じ顔じゃね?』とか言いながら覚える気のない奴の多いこと!国民的アイドルなら国民がアイドルの名前を覚えなくてどうする!!?」
「それってただの肩書きでしょ?輝男って、本の表紙に『今月の一押し!』とか、『〇〇先生絶賛!!』とか描かれたら迷わず買っちゃう性格でしょう?だいいち、私だってアイドル全員の名前覚えられないし。最近のアイドルって多すぎだし。アイドルのバーゲンセールみたい」
「なに?アイドルのヴァージンセール!!?なにそれ?超美味しそう!!どこで買えますか?」
「アイドルに処女はいな――」
「――あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!聞ごえ゛な゛い゛い゛い゛い゛!!!!」
「死ね」
「聞こえない~~」

 有希菜が溜め息をつく。好きになった男性がアイドルオタクだったなんて話はよくある話。
 理想と現実を誰もが抱きながらも、理想に憧れ続ける男性は見ていて面白くない。
 女性は男性以上に現実を見てしまう。有希菜が輝男をまだ許せるのは、アイドルが好きだからといっても自分への御褒美の出費を抑えてくれるからだ。
 CDではなく、DVD一枚で満足してくれる。それでも有希菜にしてみれば面白くない。

「あー。椛ちゃんとやりてえー!!あのたまんないムチムチボディで俺を癒してほしい」
「彼女の前でそう言うこといっちゃう?あんたにデリカシーってものはないの?」
「なに?デリバリー?……そうだ!デリバリーだ!」
「どんな聞き間違えよ…」

 すくっと立ち上がった輝男が強く力説する。 

「椛ちゃんが俺のもとに来ればいいんだよ」
「はぁ!?」

 それが出来ればこんなに楽なことはない。
 まるでアイドルオタクの願望をそのまま言っているようにしか聞こえない。
 そんな輝男が有希菜に『コンパクト』を手渡した。中には覗けば誰にでも『変身』が出来る『鏡』を供えているものだ。

「有希菜。これで椛ちゃんに変身してくれ」
「えー!!?」

 驚愕。ソレ、彼女に頼んじゃう?
 もう有希菜の頭には怒りが湧いてこない。代わりに笑いが込み上げてくる。

「輝男……。あんたって人はぁぁ!!」
「有希菜だって椛ちゃんになってみたいって願望あるだろ?アイドルだぞ!滅多になれるもんじゃないぞ。よかったなあ、有希菜。俺の彼女で!…そう思うだろ!?」
「いっぺん死んでこい!!」

 これ以上にない超プラス思考の持ち主である。
 有希菜の愚痴や本音の罵倒ですら輝男はめげることがない。ある意味言い合える仲であり、こんな状態で均衡がとれているのである。
 そして、なにより――輝男の言う通り、有希菜も椛に変身したいという願望は強ち間違っていないのである。
 変身願望は男性より女性の方が強い。
 より綺麗になりたいという私欲がさらに変身を成就させる。
 アイドルに変身したいと言われて変身したくないと言えばウソになる。
 可愛い、背が小さい、整った顔、屈託のない愛嬌。
 そのすべてを持ち合わせているアイドルは、男性より女性の方が憧れる。
 同性だから嫉妬が先走るのであり、輝男のように純粋にアイドルオタクになれるのなら、有希菜の方が嵌っている。
 有希菜にとって輝男こそが憧れなのである。
 『コンパクト』を覗く有希菜。鏡に映る自分の顔をみつめたあと、すっと目を閉じて月下椛をイメージした。

「月下椛になりたい。月下椛になりたい。月下椛になりたい……」

 変身する自分の姿は見ることは出来ないが、輝男はその様子を見ることができる。有希菜の顔がすっと小さくなっていき、お腹まわりも一まわり萎んでいく。代わりに胸には脂肪が付いて、お尻もまた大きく膨らんでいった。
 金髪の髪の毛を靡かせて、『変身』が終わると輝男の目の前に月下椛が現れたのだ。

      
早いぞ、デリバリー

「くはあ~眩しい!素晴らしいっ!!」
「それは私のこと?それとも、椛さんのこと?」

 想像とはいえ、存在していて何度もテレビやDVDで見ている人物に『変身』することは簡単である。特に女性は男性より人を 見 る 目 がある。完璧に変身をこなした有希菜を輝男は褒めてくれると思っていた。

「当然、椛さんのことに決まってるぐはあ!!」
「死ねぇ!!」
「ぉぅっ……椛さんに罵倒されながら腕の中で死ねたら、本望です……ぶばああ!!」
「死んだ!?」

 椛が目の前で現れたにも関わらず、後一歩のところで死んでしまった輝男……。
 死んでも死にきれないので、復活したのは言うまでもない。

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