純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『入れ替わり』 > 粉薬『気になるあの子が寝とられる話』

 今日もまた、博志(あかり)の眠る病院へ訪れる。眠ったまま時が止まった様に、目を閉じ続け目覚める様子もない。
 まるで俺はあかりの悪夢に取り憑かれているようだ。彼女が目覚めない限り、俺の悪夢も永遠に終わる気配がない。

 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 あかりの身体を手に入れてから博志はさらに欲望に拍車をかけるようになった。より積極的に女子に絡み、より攻撃的に男子を遠ざけ始めた。
 体育の着替えの時、まだ授業の片づけをしている男子生徒を怒鳴り散らし、教室から男子を排除していった。女子たちもあかり(博志)の声に賛同しながら、男子を一人残らず廊下へ放り出したのだ。
 同性しか残っていないと安心した表情を見せながら、制服を脱いで体操服へと着替え始める女子生徒。談笑しながらあかり(博志)は、クラスメイトの発育した身体を舐める様に眺めていた。

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「(ひゃひゃひゃ!俺の目の前で次々と女子たちが気兼ねなく脱いでいくんだぜ?お前たちは俺に見せたいのかって思うくらいダイナミックなストリップショーだぜ!)」

 もともと明るいあかりの人柄に多くの女性が集まっていく。中にはあかりに絡んでくる女子生徒だっている。信頼も厚く、信用できる人柄を、あかりはすべてそっくり奪われたのだ。
 そうなれば、信頼や信用を逆手に人の心を弄ぶあかり(博志)。水泳部に顔を出せば、後輩の朝霧時雨に声をかけて――

「先輩、今の話本当ですか・・・?」
「うん。みんなが部活動に励んでいるうちに抜け出して、二人で気持ちイイことしましょう」
「・・・はい。私、先輩となら、この身を捧げてもいいって、ずっと思ってました・・・先輩」

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 校内期待の二人が、部活を抜け出して人気の少ない倉庫内へと入っていった。そして、競泳水着のままで肌を重ねていった。

「はぁっ、はあっ、せんぱい!せんぱい!」
「はあぁん!なんでこんなに気持ちいいの!たまんな~い!」

 あかり(博志)は、時雨との激しいレズ行為を堪能していく。時雨の胸を水着越しに揉みほぐしていく。時雨はあかりの行為に何の疑いもなく自分の胸を揉まれていた。次第に息を荒くして、水着の上から乳首を隆起させて感じながら、自らもあかりの胸を揉み始めた。

「先輩も気持ちいいですか?・・・はぅ、わ、わたし、すごい、緊張して・・・うぅっ・・・」
「うん・・・わかってるよ。時雨の手、凄くイヤらしく私の胸を揉んでる・・・ん・・あんっ・・・あっ・・・」
「先輩の声、すごく可愛いです・・・私がそんな声を出させてるんですよね、せんぱい・・」
「んっ・・そ、そうよ・・・あんっ!時雨・・・もっと私を気持ちよくしてぇ」
「・・はっ、はい!先輩」

 先輩の指示に従うように、我慢できなくなった時雨があかりの水着を脱がせて、直接胸を曝け出した。さらに自分の水着も肩紐を外し、上半身まで脱いで胸を露にすると、互いの胸と胸を擦り合わせたのだった。
 二人の胸が擦れ合う感覚を堪能する。あかりの方が大きいその胸が、時雨の小振りの胸に弾かれて激しく揺らされていた。

「あっ、あん!時雨の硬い乳首が、わたしの乳首を押してる・・・ふぅぅん・・・」
「先輩・・わたし、頑張ります、ぅふん・・・からぁ・・・いっぱい感じて下さい・・・あっくぅ・・」

 身を呈して自分から快感を生んでいく時雨。先輩を気持ち良くするために、一心になって乳房をぶつけ合わせて乳首を擦っていく。唾液を垂らして二人の乳房で唾液をかき混ぜる様に谷間ですりつぶしていくと、ニチャニチャと言うイヤらしい音が響き渡り耳の粘膜を揺らしていた。

「(あぁ・・後輩を利用して気持ちよくさせてくれるなんて楽な作業だぜぇ。でも、もっと気持ちよくなりてえな)」

 時雨の頑張りに十分身体が火照ってくると、あかり(博志)が今度は時雨の身体に絡みつくように足を組んで秘部同士をくっつけ合わせた。濡れた割れ目と割れ目をぶつけ合わせてクリ〇リスから衝突の振動がそのまま快感の直撃となって身体を刺激する。

「ああんっ!」
「ふああっ!凄いです、先輩!ひやああ!強すぎるぅ・・・」
 
 時雨が今まで味わったことのない刺激に喘ぎ続ける。間髪いれずにあかりは次々に腰を振って秘部を擦りつけていくので、水着生地に擦られ、あかりの秘部を押しつけられる感覚に、時雨の股間部は乾くことのないほどにぐっしょり濡れてしまっていた。

「ああ・・ああ・・・先輩に、い、いかされるなんて・・・わたし・・・しあわせですぅ・・・せんぱい・・・ああぁ・・」
「(くっくっく・・・見ず知らぬ男にいかされることを知ったら、この女発狂してしまうんだろうな。せいぜいあがきもがき狂いまくってくれよ)」 

 あかり(博志)の表情が時雨を嘲笑う。既にいきそうになっている時雨に対して容赦なく腰を加速していった。

「あんっ・・あんっ・・・時雨ぇ!わたしも、い・・・いっくぅ・・・いくよぉ~!」
「せんぱい!わたしもぉ・・・いきますぅ~!一緒に・・いってくださいぃ!」
「わかったわ・・時雨ぇ・・・あんっ!あっ!ああんっ!ふああああぁぁぁあぁああぁぁぁ―――!!!」
「いい・・いくぅ・・いっくぅ・・・!いっくううぅぅうううぅぅぅ――――!!!」

 時雨をいかせながら、自分もまた絶頂を味わう。あかり(博志)は絶頂の余韻を堪能しながら、気持ち良さそうに寝顔を見せる時雨に対して、憐みな視線を投げ捨てた。

「えっへっへ・・・またレズ行為しようぜ、時雨ちゃん。今度はもっとアブノーマルなプレイをやろうぜー」


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 あかりに何度もイかされた俺は、精も根も突きはてた状態にされていた。あかりの部屋でボロ雑巾のように転がる俺に、博志はあかりの声で嘲笑った。

「おいおい、まだまだこんなもんじゃないだろ?しっかりしてくれよ、若いんだからよ~」
「俺には・・・むりだ・・」
「無理じゃなくてさ、相手の為にがんばってくれないと困るよ~」
「俺は・・・こんなの・・・望んでいない・・・」

 震えた声で絞り出す本音。あかりとの幸せな未来を俺は叶えられなかった。 
 どこで間違えてしまったのだろうか・・・、
 俺がもっと早く自分に素直になれたらよかった。
 あかりの気持ちに気付いてあげればよかった。
 幼馴染でなんかでいつまでもいられない。あかりを誰かに奪われるくらいなら、俺があかりを奪ってしまえばよかった。
 それくらいの強硬姿勢でいれば、みんな幸せになれた・・・
 少しくらい、強気になっていいんだ。好きな女のためなら、弱くたって強く見せていればよかったんだ。
 格好良さを偽ってもよかったんだ。
 それなのに俺は、自分だけを格好良く見せてクールに気取っていた。あかりの気持ちさえも冷めた目で見て、本音を隠していた臆病者だった。
 今更、遅い。もう、遅いんだ・・・。

「ちっ・・すっかり木偶人形と化したか。全然面白くないや」
 
 俺に吐き捨て、切り捨てるようにしてあかり(博志)はそっぽを向いた。
 飽きた人形に興味を示さない様に、俺から遠ざかっていくあかりは、再びボンテージ姿に身を通すと、部屋から出ていこうとしていた。

「まっ、まてっ・・そんな格好で何処に行く?」 
「決まってるだろ?お前がダメなら、他の男のところに行くんだよ」
「なっ――!」
「この美貌とスタイルがあれば、男なんて簡単に引っ掛かるだろうしな。女のセックスを覚えたら辞められねえよ!」
「やめろっ!それはあかりの身体だ・・・」
「うるさい!今は俺の身体なんだよ!ウヒャハハハハ!!」

 けたたましいくらいのあかりの笑い声を最後に、夜空のもとにあかり(博志)は家を飛び出していってしまった。

 
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 ボンテージの胸元に飛び散った精液を拭きとったあかりは、今度は自分が気持ちよくなりたいと、ベッドに手を置き、四つん這いの体勢になった。
 お尻を突きあげて、背後位の体勢で俺の逸物を欲しがっていた。

「浩之ちゃん。私を気持ちよくして・・・」
「あかり・・・」
「わたし、初めてだけど・・・浩之ちゃんなら信頼できるから」
「・・・ああ」

 俺を信頼してくれているという言葉に躍起になり、素直に信じてあかりの処女をもらう。あかりのお尻を掴んで、逸物を挿入しようとしているところで、あかりがさらに性欲をかきたてる言葉を発した。

「・・・どっちの穴でやるの?」
「・・・・・・どっち?どっちって・・・えっ?それって・・・」

 顔を真っ赤にしながら、あかりが小さく、

「お尻のあなも使う・・・?」

 ・・・・・・マジで?
 そんなアブノーマルなプレイをあかりが薦めてくるなんて思ってもいなかったので、気が動転する。
 しかし、お尻・・・ア〇ル・・・。
 とっても気持ちいいって話を聞く。
 当然、俺だってア〇ルなどしたことはなかったが、ア〇ルという響きのイヤらしさに興味をかきたてられた。

「・・・ほんとうに、いいのか?」
「・・・うん・・・。浩之ちゃんに、二つの穴の処女を奪ってほしいから」

 そこまで言われてやらなかったら、俺はあかりに立つ瀬がない。ぐっと、お尻を指で左右に広げて、陰部を開いていった。
 愛する人の求めていることを、どうして否定することが出来ようか。
 排出する場所に挿入することを他人が非難し罵倒されようと、愛する人を信じて俺はア〇ルプレイを開始する。
 深く呼吸して、先端を宛がう。あかりもまた深呼吸をした息が聞こえた。
 ズブブブ・・・

「んっ・・・んふっ!ふぇ・・・んはあっ!」

 息を止めて呼吸を落ちつこうとしても、あかりの身体が震えて変な声をあげていた。
 感覚が凄いのだろう。普段は排出するだけの場所に、挿入してくるのだから。

 「んはああぁぁっ!おっ!おあっ!おああっ!」

 お尻の穴の皺を限界まで広げる。小さな菊の浅い部分でズボズボと逸物を出し入れする。引っ張られるお尻の皺が、逸物に擦りつけられる。 

「んふっ、んふんふ・・・んひぃっ!う、うん・・ん・・・・ち、してる感覚が・・・おわらないの・・たまらないの・・・おぅ」

 小刻みにお尻の穴の入口を刺激し、ぞくぞく震えて鳥肌が立っている。

「んっ!んおっ!んっ、んっ!んおぉぉぉ!」

 あかりがまるで排便するときのように踏ん張っている。脚がガクガク震えており、脳が霞がかったように痺れている。お腹の中のもの全部を引きずり出されてしまいそうに蠢いて締めつけてくる。
 呂律が回らず、言葉にならない変な奇声で喘ぎ続けていた。

「んひぃっ!んふ、んほぉ!んほほっ!あへえ!」

 苦しいのはわかる。初めての苦痛に悶絶するのは当然だ。でも、ここを抜けなければ本当の快感を得られない。
 あかりを苦しめないように、しかし気持ちよくさせてあげる様に、ゆっくりと確実に逸物を奥へと侵入させた。

「んおっ!んっんっ、んぐぅ!・・・おしりぃ・・・奥にはいってくるぅ!」
「あかり・・・ほんの少しだけ踏ん張ってくれ」
「んひぃ!あおっ!おっす!んおっ!」

 ものすごい圧迫感だった。お尻のあなから子宮のあたりを刺激しているかのように、蕩けて気持ちよくなってくる。
 俺の動きに合わせてあかりの膣内もひくつき、愛液が溢れ出しているのがわかった。お尻の方からおま〇この奥を刺激できるのだと俺は知った。

「はっ!はっ!ふんっ!はぁっ!」
「んはっ!んあっ!んっ、んおおっ!んぉぅぅっ!」

 激しく突き動かす俺と喘ぐあかり。あかりのお尻の穴が広げられ伸ばされ、ゆるみが出来ると入口から奥まで深々と突き刺す。
 おま〇こは既にぐしょ濡れだった。

「んひっ!き、きもちひいっ!んはっ!んっ、んぐっ!んおっ、んおっ・・・」

 お尻を開発されて喘ぐあかり。膝が震え、クリ〇リスを硬くしながら快感に歓喜するあかりの小動物のような声に俺はさらに興奮していた。

「あかり・・・俺もきもちいい・・はぁっ!はっ!」
「んんぅっ、んくっ・・んふぅ・・・!うんっ・・・うんっ!」

 あかりも懸命に快感を求めて、自ら勃起したクリ〇リスに触れる。クリ〇リスをつまんで引っ張ると、尻穴がぎゅうっと逸物ごと締まって圧迫する。俺は濡れた尻穴をゆっくり抜いていくと、再びあかりが嬉々した声をあげていた。

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「あっ、あんっ!ふぁぁっ!あ、ああああ~!!」

 あかりが長いストロークで排泄感と子宮の刺激を同時に味わう。尻穴が緩んだ瞬間、俺の逸物が射精感を覚えていた。

「んっ、んひっ!あっ、あっ、んほっ・・!んんっ!も、もうっ!」
「おれも、出るよ!」
「う、うんっ・・!はっ、はっ、ら、らしてぇっ!」

 ――ドプドプっ!ビュッ!ドクドク・・・!

 俺は熱く滾る自らの欲望を、あかりの腸の奥へ流し込んでいった。
 
「んあっ、あひぃぃっ!んあああっ!んふぅぅ~!!んひぃ~~っ!んはあぁぁぁ~っ!」

 初めて尻穴に流し込まれる感覚に奇声をあげる。あかりが力を入れると尻穴はさらに締まり、一滴残らず絞り取られていく。
 俺とあかりはそのまま達してしまったように動けなくなってしまった。
 尻穴で繋がっている俺たちは、片方が震えるともう片方も身震いを起こしていた。きつく締まった尻穴が緩んでいき、俺の逸物が解放されると、あかりのお尻から精液が噴き飛んでいった。 


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 病院を訪れた俺は、今もベッドに眠っている博志のもとへやってきた。
 誰にも見舞いに来られず、一人死んだように眠り続けている。
 俺は傍に立て掛けてあったパイプ椅子に座ると、穏やかに眠る博志の手を握りしめ、ただ強く願った。

「・・・・・・あかり・・・」

 俺の声は近くで看護していた看護師の耳に聞こえていただろう。俺の方をみて、博志の手を握る締める俺をみて、嫌悪感を抱いている表情をみせていた。
 でも、看護師なんか気にすることはない。
 ただ一人になってでも、あかりが目を覚ますまで、俺はおまえのすぐ傍にいてやるつもりだった。

「・・・あかりっ」

 博志の手の甲をぎゅっと握り、頬に宛がい温もりを伝えてやる。
 俺はここにいる。お前の傍にいる。

「あかり・・・!」

 だから、早く目を開けろ。俺はずっと待っているから。
 あかりが目を覚ます時まで、俺がおまえの身体を守ってやる。

「あの・・・失礼ですが、あなたはどういった関係の方です?」

 不思議そうな顔をしながら俺に訪ねる看護師。俺は「クラスメイトです」と答えて病院を静かに出ていった。


 あかりの傍にいてあげることが俺のやるべき心残りだ。
 受け入れられない事実でも、俺の意志など関係なく進みゆく現実。抵抗など無意味とばかりに、俺の想いをぐちゃぐちゃに掻き混ぜていく。
 俺はその足であかりの家を訪ねた。玄関では何も知らないあかりの母親が俺に挨拶を交わしてくれる。俺も軽く母親に挨拶を交わし、そして一人あかりの部屋を訪れていた。

 ――――

 あかりは、オナニーをしていた。ベッドに寝そべり、ふしだらに身体を弄り快感に喘いでいた。
 ビニール生地の女性の性の部分を前面に押し出している見たこともない衣装を着ながら、部屋の中を強烈なにおいで充満させている。
 普段のあかりならば絶対するはずもない行為。俺は、身体の底から怒りが湧きあがってきた。

「いい加減にしろよ!」

 俺はあかり(博志)に対して侮蔑の言葉を吐き捨てた。びっくりするようにベッドから身を起こして俺に振り向いたあかり(博志)は、悪気もなく俺に気軽に返事をかえした。

「なんだ。いつの間に入ってきたんだよ。全然気付かなかった」

 身体を起こして一度自慰行為を中断する。そして、俺に見せつける様にボンテージに包まれた自分の姿を見せつけてきたのだ。

「どうだ、このボンテージ。通販で買っちゃった!こんな格好で人前に出たら男なんて悩殺ものだろ?部屋の中だけで一人アソビするのもそろそろ飽きてきた頃だし外に出て俺のイヤらしい身体で魅了してみるのもいいよな!」
「ふざけるな。あかりはそんな格好しない!・・・全部、おまえがしていることだろう!」
「えぇぇ~?」

 笑いながら眼を細めるあかり(博志)。あれから、博志はあかりと入れ替わってから、自分の正体をまわりには知らせず、あかりの人生をそのままそっくり手に入れてしまったのだ。
 母親も事実を知らなければ、友達の友子や恭子もその正体を知らない。
 おかしいと言う素振りを見せず、完全にあかりになりすました博志は、今や少しの悪戯ならあかりの冗談で通じ合えるくらいになり始めていた。入れ替わってから違和感を覚えても、それは最初の時だけ。次第に環境が慣れてしまえば、なりすました人物が本人と入れ替わっていたとしても、少しのことでは気付かなくなってしまう。
 そう、博志は大人しくしていたのだ。だから、まわりの連中はまったくあかりの正体に気付くことはなかった。
 俺以外――
 俺がこの目で事実を目撃していなければ、俺だって博志の入れ替わりに気付かないだろう。でも、今も博志の身体に閉じ込められたあかりが病院で眠っている限り、俺は博志(あかり)を見捨てるわけにはいかない。――あかり(博志)を許すわけにはいかない!

「あかりの身体でふざけた格好するな!あかりを弄ぶな!その身体は、あかりのものだ!」

 あかりの身体を手に入れた博志の好きにさせてはいけない。四六時中監視できるのは、幼馴染だった俺だけなんだ。目を放せばすぐに身体に手を伸ばす博志を放置させておくわけにはいかない。

「・・・くすっ。そういう大事な台詞は目を見て言ってみなよ。目を逸らして言ったら格好良さも半減だよね?」
「おまえが、そんな格好させているからだろう?」
「それはそうだよ。男で着れる服じゃないからね。女になって着れる服の多さに感動するよ。この服だって身体を引き締めてくれるし、たまらない感覚だよ」

 エロスーツの上からあかりの身体を撫でる。ビクビクっと身震いするあかり(博志)が興奮を高める。

「ああ、これがあかりさんの身体!小さい顔、引き締まった身体、豊満な胸、細い手足。すべてが俺のモノなんだ!さすが水泳やっているだけあって無駄のない筋肉だよ。あぁ、競泳水着も早くきてみたいんだ。有賀だってそう思うだろ?どうせなら目の前で着替えてやろうか?あかりの生着替え」

 嘲笑いながら俺を蔑むあかり(博志)。入れ替わったことであかりの身体を自分のモノにした博志は好き放題に弄ぼうとしている。そんなこをあかりが許すはずがない!俺はあかりの分まで、あかりの身体を護ってあげなくちゃいけないんだ。
 だって、俺はあかりのことを――――

「まっ、そろそろきみが戻ってくる頃だろうと思ってたんだ。そう思って俺はきみを待っていたんだ。カラダを濡らしてね」

 余裕を見せるあかり(博志)。その交錯する想いを逆手に取り、俺を利用していることは明白だった。

「なにを考えている・・・おいっ」

 ゆっくりと歩み寄ったあかり(博志)は、俺の身体を壁にまで押しつけると、密着した状態で俺の身体を弄り始めた。
 あかりの手で、俺の逸物をズボンの上から撫であげる。

「こんなにおち〇ぽ勃起させているんでしょう?なにを言ったって身体は正直なんだって・・・」

 あかりと接近した俺の鼻に、髪の毛から香るシャンプーのにおいが微かに香る。女性のにおい、あかりのにおいを嗅いでしまい、優しく擦る手の動きが刺激を加えていくと、沸々と湧きあがる興奮を覚え、逸物が膨らんでいってしまう。

「やめろおおぉぉ――――!!」

 あかりの身体で俺を弄ろうとしている。悪魔の声のように低いあかりの声と蔑んだ上目遣いの視線が、俺にいたたまれない苦痛を与えていた。


 
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 ホットパンツの上からお尻のラインをなぞっているあかり。自分の身体を舐める様に見つめながら、身体の感覚を確かめていた。

「んっ・・はっ・・・!やっぱり運動しているだけあって身体にバネがあるな。見てよこの跳躍力。跳んでいるだけで気持ちいいよ」

 その場でピョンピョン跳ねながら愉しんでいるあかり。そんな当たり前のことを新鮮に感じるのは、今までのあかりと今のあかりは別人であると言うほかない。 
 それはつまり、俺の最悪の予想が当たっていると言うことの裏返しだった。未だに気絶している博志を横目で見ながら、俺はその言葉を口にする。

「本当に・・・・・・博志なのか・・・・・・?」

 絞る様にあげた声は、俺の喉を焼いていった。吐き出す言葉に熱がこもり、俺の喉を火傷させていく。
 汗が吹き出しながら、体温は急激に冷めていく。風邪を引くくらい寒気が襲ってきて、俺の身を凍らせる。

「そうだよ、有賀くん」

 有賀くん――あかりが俺に言う呼び名じゃない。あかりが俺の名を言う時は、『浩之ちゃん』だ。恥ずかしいけど、そう言って聞かなかったあかりが、今は完全に別人の口調で俺と対峙していた。

「俺たちは入れ替わったんだ。今そこで倒れている俺に、あかりの精神が入っているよ。そして、このあかりの身体には僕の精神が入ったんだ!分かるかい!この身体はもう俺のものだ!!」

 あかり(博志)が叫びながら勝ち誇った様な態度で歓喜する。俺は不良の腕から解放された。力を失い、立つことすら出来ない状況で、俺はあかり(博志)を睨みつけながら怒りに拳を震わせていた。

「ふざけるなああ!!その身体はあかりのものだ!あかりに返せ!」
「返せも何もないだろ?この身体はもう俺のものだ。つまり俺が白河あかりなんだよ」
「ちがう!おまえは両角博志だ!」
「両角博志はこいつじゃないか?よく分かんないこというな、きみは」
「意味が分かんないのはおまえの方だ!あかりを返せ!!」

 俺は怒りのままにあかり(博志)に拳を振りあげる。ニヤニヤしているあかり(博志)は俺に対して、一切の抵抗を見せなかった。

「いいのか?きみが殴ろうとしているのはあかりの身体だということを」
「なっ――!?」

 一瞬の躊躇。俺が力を消失した瞬間、あかりの容赦ない正拳突きが俺の鳩尾にクリティカルヒットした。

「がはっ!!」
「もう一発!」

 追撃の上段回し蹴りが炸裂し、俺の身体は地面を擦った。服はボロボロになり、ズボンが破れる。それでもあかりの肉体じゃ力が弱く、肉体的ダメージは致したことはない。しかし、俺の精神的ダメージは計り知れず、起き上がることも出来ない状況に俺は呻き声をあげた。

「あかり・・あかりをかえせ・・・」

 何度も何度も同じ言葉を繰り返す。俺はそんな言葉を浴びせることしか出来ない。耐えきれなくなったあかり(博志)が小さくため息をついた。

「わかったよ。おまえがそんな聞き分けが悪いのなら仕方がない」
「・・・なにをする気だ?」

 俺を尻目にあかり(博志)は博志(あかり)の元に近づく。そして、ぺしぺしと顔を叩いて博志(あかり)を無理やり起こそうとしていた。

「や、やめろおおお!!」



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「あの、こんにちは」
「あらっ、浩之さん。いらっしゃい」

 俺、有賀浩之―あるがひろゆき―は、幼馴染の白河あかりの家を訪ねていた。クラスの男子からも人気があり、水泳部のレギュラーとして活躍している自慢の幼馴染であるあかりの家に訪ねたのは、ちょっとした理由があった。

「あの、あかりはもう帰ってますか?」
「ええ。最近は学校が終わるとすぐに家に帰ってくるの。部活はいいのかしらね?」

 こんな寒空のなかでは水泳部はお休みなのだが、自主トレやら筋トレは年中怠っていい理由はない。あかりも冬でも部活動としてランニングをしていたのだが、最近は学校が終わると家にまっすぐ帰ってくるようになったあかりを、母親は笑いながら話していた。
 親だからはやく家に帰ってくることは喜ばしい。だけど、俺はその言葉を聞いて嫌な予感がした。

「部屋にいると思うわ。最近は部屋に閉じこもりがちなの。中でなにやってるんだか」
「・・・しつれいします」

 俺は母親との会話を終えてあかりの部屋を目指す。二階にあがり、閉じ切った扉から、明かりの部屋に繋がる扉だけを開ける。
 無言で、静かに、なるべく音をたてないように。――あかりに聞こえないように息を殺す。

「はぁ・・あっ・・はぁぁん・・・んっ・・んぅぅっ・・・」

 扉を開けた途端に聞こえる小さな喘ぎ声。声を殺してナニかをしているあかりは、ベッドの上で寝ている体勢を取っていた。
 乳房を揉みながら弾む息を吐きだして、高揚した表情で汗と潮を発散させている。
 あかりがオナニーをしていた。学校帰りの夕方から。
 自らの身体を弄ることに執着している酷い痴態を曝け出しており、俺のことなどまるで見えていない。 

「あ・・イク、いきそう・・・。もっと、こっちの乳首を硬くして――」
「いい加減にしろよ!」

 俺はあかりに対して侮蔑の言葉を吐き捨てた。びっくりするようにベッドから身を起こして俺に振り向いたあかりは、悪気もなく俺に気軽に返事をかえした。

「なんだ。いつの間に入ってきたんだよ。全然気付かなかった」

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 そう返事をするあかりに俺は正面を向くことが出来なかった。
 あかりの着ている服は、あかりが持っている普段の女性服とはほど遠いものだった。
 エロ衣装とでも言うのだろうか、ボンテージ使用のビニール素材は異質な光沢を放っていた。乳房部分だけ繰り抜いてあるかのように丸見えになっており、突起した二つの乳首が外気に晒されており、はみ出した乳肉だけがはみ出して膨らみを見せている。股間部分にはチャックが付いており、コスチュームを脱がなくても、チャックを下ろすだけで性器を開けることが出来る・・・。

 そんな衣装をあかりが着ている・・・。なんの性癖もなく、普通の生活をしていたあかりが、哀れな姿を見せていた。

「どうだ、このボンテージ。通販で買っちゃった!こんな格好で人前に出たら男なんて悩殺ものだろ?部屋の中だけで一人アソビするのもそろそろ飽きてきた頃だし外に出て俺のイヤらしい身体で魅了してみるのもいいよな!」

 あかりはその衣装を喜んできている。はやく人前に見せたいようにはしゃいでおり、そんなことをさせてはいけないと俺はハラハラしながらあかりを諭した。

「ふざけるな。あかりはそんな格好しない!・・・全部、おまえがしていることだろう!」
「えぇぇ~?」

 笑いながら眼を細めるあかり。俺の態度を見ながら嘲笑うその表情は、あの日のアイツの姿を思い返した。

「あかりの身体でふざけた格好するな!あかりを弄ぶな!その身体は、あかりのものだ!」

 ――そう、見も毛もよだつ夜。
 俺が見た惨劇の一部始終が蘇る。


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