純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『体内変化』 > ファスナー『化けの皮、春日梨佳』

 宥が梨佳の言いなりになって服を脱ぎだしている。
 その梨佳もまた、中年の男性の言いなりになり、今や身体の自由さえ奪われていた。

「早く来いよ、ぐへへ」

 裸になりベッドの敷き布団を叩きながら宥を招いている。制服を脱ぎ、下着をも脱ぎはじめている宥を目の保養にしている梨佳の表情は、セックスを目の前にして先にベッドインしているエロ親父にしか見えなかった。

「(やめてよ!宥にヘンなことしないで!)」

 親友の宥を騙して如何わしいことをしようとしている男性に、梨佳は心の中で叫んだ。

      
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「(可愛いもんじゃねえか。梨佳を信じて健気に学校の保健室で裸になろうとしてるんだ。いつ誰が来るか分からない場所で、おまえを信じて股を開こうとしているんだからな。あっ、毛はねえんだったな!)」
「(私の真似しないで!宥は関係ない!私じゃない!)」

 梨佳を信じてくれる親友だからこそ、自分の手で汚したくない。梨佳が必死に自分の身体が動くよう抵抗するが、身体はもう男性の私有物のようにまったく動かず、梨佳はただ梨佳(男性)の映す瞳の景色を強制的に見せられるのだ。

「(まっ、しばらくしたら宥は俺のモンになるんだ。ぐへへ・・・)」
「(宥に何しようって言うの?)」

 男性は梨佳の言葉に答えずただ心の中で笑っていた。梨佳は必死に声を届かせようと閉じ込められた心の中で宥の名前を叫んでいた。

「私・・・こういうことしたことないから、どうしたらいいのかわからないの・・・」

 裸になった宥がベッドにのぼり梨佳に初心な身体を露わにしていた。アンダーヘアーもないパイパンの秘部。縦に割れたマンスジがくっきり浮き彫りになっている。先程感じて溢れ出た宥のお汁が、周辺を濡らして輝かせていた。
 乳房もまだ膨らみは目立たない。少女そのもののお人形のような身体を恥ずかしそうに隠して照れ笑いを見せていた。

「大丈夫だよ、エスコートしてあげるから」
「あっ・・」

 梨佳が宥の唇を奪う。今度は舌まで入れる、ディープな口づけだ。梨佳の小さな舌が宥の唇を舐めて舌を引っ張りだす。

「んふ・・んっ・・チュッ・・・ちゅぅ・・・ちゅぱ・・ちゅぷ・・んふぅ・・」

 甘い吐息を出しながら、表情を蕩けさせていく宥。唇が微かに開き、無意識に歯が開いている隙に宥の舌を絡ました。

「んふぅっ!・・・・んっ・・・んぅぅ・・・」

 びっくりした宥が、次第に瞳を蕩けさせておずおずと舌を絡ましてくる。唾液溢れる口の中で、梨佳は宥の舌を何度も吸いついた。

「ちゅるちゅぱ・・れろ・・れる・・・ちゅぷぷ・・・んっ・・んふぅ・・はぁっ!」
「(激しい・・・梨佳ちゃんの舌使い・・・凄く、感じちゃう・・・まるで私の口の中を犯されてるみたい・・・)」

 強引な口づけ。普段の梨佳では考えられない行動なのに、脳まで蕩ける甘美に酔っている宥は、今の梨佳になら犯されてもいいと思い込んでいた。
 まるで、気分はお城のなかで閉じ込められたお姫様。外の景色を見せたくて、頑丈な扉を無理やり掻い潜って逃がそうとしている白馬の王子様のような梨佳に、次第に自分から求愛をするように舌を絡め始めていった。

「ぴちゃぴちゃ・・・ちゅっ・・・ちゅぅっ・・・りかちゃん・・まって・・・」

 唇を放そうとする梨佳に宥の方から唇をくっつけた。思わず梨佳は後ろに引いてベッドに倒れこみ、宥に押し倒される形になった。

「好きなの、りかちゃん・・・。もう、止められないの・・・」

 宥の告白を梨佳は、心の中で聞いていた。
 本当はいけないはずの恋なのに、今の宥の表情や容姿は、どこをとっても綺麗な女性に見えた。
 恋をした女性は美しいと思った。それがたとえ、同性の親友だったとしても。

「(ダメ、駄目だよ・・・宥ちゃん。それは私じゃないの!その恋は、『作られた』恋なんだよ!!)」

 梨佳だけが知っている男性の脚本。なにも染まっていない宥を立派なレズビアンに仕立てる男性の卑怯な愚作。梨佳―化け―の皮を着て宥を貶めそうとする行為を絶対に許せなかった。
 だが、そんな想いですら――

「うん。私も宥ちゃんのこと大好きだよ」
「(やめてーーーーーー!!!!)」

 梨佳の言葉で宥の想いを受け入れた。宥は嬉しくて涙を浮かべていた。そのまま身体を重ねてきた宥に、身体を反転させてシックスナインの態勢を取った。

「だから、お互いのおま〇こ舐め合おうよ。愛してるからきっとできるよね?」

 梨佳の下半身を見つめながら、宥は濡れている梨佳の性器に顔を近づけていった。

「これが・・・梨佳ちゃんの・・・だいじなところ・・・」

 初めて見る他人のおま〇こ。テカテカと光っている梨佳の愛液に濡れた秘部を、掬い取る様に舌をスジに這わせていった。

「はふんっ!」

 可愛い声を荒げた梨佳。一度も舐められたことのない性器に親友の宥が初めて口を付けているのだ。恥ずかしいことなのに、感じてしまう。やめてほしいのにやめてほしくないって思ってしまう。

「ああ・・あんっ・・・宥ちゃんっ!もっと舐めて!身体の内側から、ペロペロって、私の身体に宥ちゃんのにおいを残させて!」

 求めているわけじゃないのに、まるで梨佳(男性)の荒げる声が自分の本音のような気がしてしまう。

「くぅんっ!そう、そこぅ!あっ、あっ・・・そんな舐めないで!感じちゃうからぁ~!きゃあぁぁ!」
「ぴちゃくちゅっ・・ぢゅぅ・・ぢゅるぢゅる・・・れろ・・・梨佳ちゃんを、味わってるんだ・・・わたし・・・スゴイ、変な気持ち・・・感情が爆発して、どうにかなっちゃいそうなのぅ・・」

 梨佳の味、女性の淫蜜の味など知るはずのない宥にとって、気分が昂っていたのだ。ドクドクと激しく脈打つ心臓の音がけたたましく鳴り響く。

「(わたしが梨佳ちゃんを感じさせてるんだ・・。梨佳ちゃんを一人占めしてるんだ・・・)」

 独占欲が強いんだと宥は思った。梨佳を自分だけのものにしたい。そのためならなんだってできるのだと、宥は顔を真っ赤にしながら舌舐めづりした。

「あはは・・梨佳ちゃん・・。すきぃ・・・梨佳ちゃんの味、大好物になっちゃうよぉ~」
「(宥ちゃん・・・)」

 梨佳の声は届かない。そのせいで宥が少しずつ壊れていく。
 現実味がどんどん気薄になり、これが夢だったらどんなに幸せなことかと願わずにはいられない。
 宥と繰り広げるレズ行為。親友の壊れていく様を見果てながら、梨佳(男性)も一緒になって愛液をしゃぶり始める。

「私も吸っちゃおう・・。ぢゅぶぶぶ・・ぢゅる、ぢゅるるるるぅぅ~!!」
「はぁぁ・・!!そんな、吸っちゃ、だめぇ!ひきゃあああ~!!!」

      
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 感情の波が高く、梨佳が愛液を吸えば吸うほど宥は愛液を染みだしていく。口の中にとめどなく流れる宥の愛液。しゃっぱくて、少し濃い潮の味。
 泣きながら絶頂へ到達した宥。ベッドシーツが染みでいっぱいになるほどぐっしょり濡れていた。

「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・」

 宥のイキっぷりを見ながら、梨佳はもう二度と元の関係には戻れないことを予感してしまった。
 それは梨佳が元に戻ったとしても、宥に近づいてはいけないと梨佳自身が間引きしてしまっていたのだ。
 お互いが幸せになるために。
 お互いが元に戻るために。

「(ごめんね・・ぐすっ・・・ぐめんね、宥ちゃん・・・私が、宥ちゃんを汚したんだ・・・私が宥ちゃんを穢したんだ!こんなはずじゃなかったのに・・・私のせいで、宥ちゃんがお嫁に行けなくなるんだああぁぁぁ!!!うわあああぁぁぁ!!!)」

 好きだから。大好きだから、宥には誰よりも幸せになってほしい。
 梨佳を好きになってはいけないから、これ以上好き―ふこう―にさせてはいけないから、一刻も早く宥のもとから消えなければならないと思った。

「(・・そうかい。じゃあ、消えるとしようか)」
「(うぐっ・・・ぅぅ・・・)」

 一番消えてほしい人物が、私に最後の言葉を語りかけた気がした。


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「いやああ!!」

 春日―かすが―梨佳は体育館倉庫へ追いやられていた。清掃員として入ってきたおじさんに体育館倉庫はどこかと言われ、案内した瞬間、襲われてしまったのだ。

「た、たすけ――っ!」
「静かにするんだ。死にたくなかったらな」
「ヒッ――!!」

 ナイフで脅されて真っ青になる梨佳、制服を脱がされ、身ぐるみを一瞬で穿き取られた。

「本当はナイフで破り取りたいところだが、制服を失うと着るものがなくなっちまうからな」

 おじさんの身体では梨佳の身体は違いすぎる。制服など邪魔なだけのはずなのに、おじさんは梨佳の制服を丁寧に畳み、マットの上に置いていた。
 清掃員と言う几帳面さが表出たのかと思ったけど、次の瞬間には梨佳に怖い表情を覗かせていた。

「おいっ!」
「ひぃぃっ!」

 既に怯えてしまっている梨佳は目に涙を流して助かることだけを考えていた。そんな梨佳の胸に男性は何かを貼りつけたのだ。
 梨佳がゆらぐ視界の中で見たそれは、ファスナーだった。

「なにこれ・・・?」

 自分の身体にファスナーを取りつけられたのだ。簡単に胸に取り付けたファスナーは取ることが難しく、まるで胸の一部と一体化したようになって、梨佳が引っ張ろうとすると、痛みに悶え出したのだ。

「痛いよ・・なんなの、これぇ?」

 寒気を覚えた梨佳。男性が梨佳に浮かび上がったファスナーを見て、頃合いといった具合にファスナーをつまんで下におろしていった。

「えっ・・えええっ!!?」

 梨佳が驚愕した。自分の胸からおりていったファスナーは、梨佳のお腹を引き裂いていった。男性が持っていたナイフでお腹を引き裂かれた様にばっくり開いていた。

「あわ・・あわわわ・・・・」

 声が震えて言葉にならない。自分の身体が引き裂かれているのだ。血が噴き出して死んでもおかしくない状況なのに、そこから真っ赤な鮮血は一切流れてこなかった。
 ただ黒い空間が広がっていた。梨佳の身体にそんな空間があるとは考えられなかったが、梨佳のお腹から現れてきた空間は、一人の人間なら簡単に入れそうなほど広いものになっていた。

「あ・・・・・」

 そして、梨佳はぷつんと身体が崩れ落ちた。力が一切入らなくなったのだ。緊張の糸が切れた訳でもなく、まるでファスナーによって身体を引き裂かれたように、梨佳の身体に加わる力が一切なくなってしまったようにだらんと汚れたマットに沈んでしまったのだ。

 ――ジャンパーみたいと梨佳は思った。

 自分は衣服で、誰かに着て貰わないと力が入らないくらい、自分で自分の身体を起こすことが出来なかった。これから起こることを目で追い、口で叫びながら、なにもできない無力感に襲われるのが目に見えた。

「ようやく静かになったな。ん~。小さい穴だ。これで本当に俺が入れるのか?」

「(オレガハイレルノカ?なにを言っているのかわからないよ?)」

 梨佳の身体におじさんが入れるはずがない。身長も違いすぎるし、体型だって全然違う。年齢も40歳も放れているだろう体型は、梨佳とおじさんを比べても全く違うのは歴然だった。成長する体型と衰退する体型では明らかに違う。おじさんが梨佳のようになれるはずがないのだ。

「それはどうかな?」 

 まるでおじさんが梨佳の心を読んだようににんまり笑った。そして、梨佳の身体を簡単に持ちあげた。

「(えっ、えええっ!?)」

 おじさんに自分を片手で持ち上げられたことに驚く。この時、梨佳は知らなかったが、梨佳には体重と言うものも一切失っていた。
 水分を失ったペラペラの『皮』――。


 男性は、梨佳の空間に足を突っ込んできたのだ。


「(きゃあああぁぁ!!?)」

 声にならない悲鳴を上げる。梨佳の中に男性が入ってきている感触があった。

「(お、おじさんのカラダが・・・きつい・・・私の中に・・・)」

 力が出せず、顔を持ち上げることも出来ない。身体を蹴られる鋭い痛みではなく、お腹が満たされて膨れていく満足感に包まれて『痛い』のだ。

「(そんなに・・大きい足を・・・いれないで・・・)」

 足もパンパンに膨らんでいく。それは、外部から見ても一目瞭然だった。
 梨佳の足は、男性が梨佳の内部に入ったことで、男性の足のようにパンパンに膨らんでいた。
 少女の足ではなかった。

「むっ、やっぱり狭いな。でも、しばらくすれば慣れるだろう」
「(慣れないって!!)」

 おじさんはあっけらかんと言っているが、梨佳にとっては悲鳴をあげるほどだ。
 ジャンパーと例えたのが良い例だ。
 着ている側からすればサイズが小さくても無理をすれば着ることは出来る。しかし、ジャンパーの方はといえばサイズが合わなかったら綻びができ、最悪切れてしまう可能性がある。
 梨佳と男性の味わう苦痛は全然違う。梨佳にとって男性が梨佳を『着こんでいる』行為事態、悲鳴を荒げることなのだ。

「(ひぎぃ!!)」

 男性が梨佳の手に腕を通す。毛むくじゃらの手が梨佳の手で白くなるものの、男性の腕の太さは変わらない。
 梨佳の身体が一際でかく見える。まるで伸びてしまったと心配するくらい膨らんでいた。

「(はぁ・・はぁ・・もぅいやぁ・・・)」

 男性が梨佳の身体を着てなにをしたいのか分からない。でも、男性のせいで苦痛を味わうだけなのは御免だった。一刻も早くこの痛みから解放されたいと思っていた。

「これで最後だな」

 男性が最後に残った顔を梨佳の内部に突っ込む。梨佳にとって自分の内側を見ることも出来ないので男性が梨佳の内側でなにを見ているのか分からない。でも、

「(ひぅぅっ!!)」

 ゾクゾクと身を震えた梨佳。そして、それを最後に梨佳の表情が表に出てくることはなかった。
 静かに梨佳は天を仰いだ。


 ――――ピクン。


 指が痙攣した。次の瞬間、梨佳のぶくぶくに膨らんだ指が動き出し、男性が入ったお腹をなぞりながら、自らチャックをあげていった。
 ジーーーーーーーーーーーっと、ジッパーがあがる音が響く。そして、梨佳の身体は男性を取り込んだまま完全にジッパーをあげてしまった。梨佳という少女の身体が、男性の身体を取り込みぶくぶくに太った状態で不細工に転がっていた。
 すると、梨佳の身体に変化が起こった。男性の身体のラインを残した梨佳の身体が、一気に消化してもとの少女の身体へと戻り始めたのだ。
 お腹もへこみ、腕も細くなり、肩幅も狭まり、足も小さくなっていく。
 しばらく続いていた梨佳の変化は終了し、元通りの姿へ戻っていった。

「(・・・・・・おわったんだ)」

 梨佳があれほど痛がった苦しみはなくなった。男性もいなくなり、元通りになった身体に一安心していた。

「(なんだか疲れちゃったな。もう少し休んでいたいな)」

 そう思っていた梨佳が、突然身体を起こし始めたのだ。

「(えっ!?)」

 その行動は梨佳自身を驚かせていた。梨佳が思っていなかったことを身体がやったのだ。
 休みたかった身体は梨佳の意思に反して、勢いよく起き上がった。

「よっ!・・んっ・・・はっ・・・!」

 小さな身体でマットの上でハンドスプリングをかまし、立ち上がる。梨佳自身やり遂げたことがある大技だが、今やる気合いはまったくなかった。しかし、梨佳の身体はやる気に満ちているようにピョンピョンその場で跳ね始めたのだ。

「んふふ・・。軽い、軽すぎるぞ。この身体、体力あり余ってるな」

 梨佳の口からでる梨佳ではない何者かの言葉。梨佳は驚愕しながら、目の前で消えた男性の正体に気付く。

「(お、おじさんっ!?おじさんでしょうっ!?)」
「そうだよ。俺だよ、きみの身体を操っているのは」

 梨佳の口から出る下品な笑い声と供に、男性は正体を明かした。

「ガハハッ!きみは本当にいい様に動いてくれた。人気のない場所まで俺を案内して、『素敵なカラダをくれたのだから』」
「(私は身体をあげた覚えなんかない!返してよ、私の身体を奪わないでよ!)」
「もう無理だ。きみの身体に俺が入っちまった。きみはもう俺の思う通りにしか動かないよ。ほらっ、衣装と同じだ。人が着て、人の動きに合わせて動くようにしか動かない」
「(私は衣装じゃない!どうしてそんな酷いことができるの?同じひとでしょう!?)」
「いいや、きみは服なんだよ。『ファスナー』がついた列記とした服装なんだよ!」
「(っ!!?)」

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 男性がつけた胸からお腹に走る『ファスナー』。
 あれが人を服装に変える道具。
 あれを取らない限り、梨佳は一生男性の衣服にされる。
 人間に戻ることが出来ないと感じた。

「ふふん。本当はもっと楽しみたいけど、いなくなってたら誰か探しに来ちまうかもしれない。今は大人しく学園生活を満喫するか。きみになってな」
「(――っ?!)」

 男性が梨佳になりすまして学園生活を過ごそうとしていた。梨佳から奪ったブラジャーとショーツを通し、その上に制服を着こんでいく。

「んふふ。まだ温もりがある。それにしてもなんて可愛らしいデザインだ。こんな布切れを穿くとは照れくさいな」
「(変態!私のモノに触らないでよ!)」
「えー?なんで?これは春日梨佳のモノでしょ?私のお気に入りのパンツを穿いてなんでいけないの?」
「(ふぇっ・・な、なんであなた・・・喋り方が・・・)」 
「どうだ、びっくりしたか?おまえの中に入っているんだ。記憶を引っ張りだすことなんか造作もない。きみの情報や知識を全部手に入れたものだ。だから、俺がきみになりすますことなんか訳がない・・・・・あー。早くしないと次の授業始まっちゃう。宥―ゆう―ちゃんが心配してるかも~」
「(やだぁ・・やめて、宥ちゃんになにもしないでっ!!)」

 泣き声で叫ぶものの、その声は男性の吐き出す笑い声にかき消されてしまった。
 制服を着て、体育倉庫に来る時と同じ格好に戻った梨佳。
 男性が消えた倉庫内を一度振り返り、なにも残っていないことを確認すると、勢いよく外に飛び出し教室へと戻っていった。

 
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