純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『憑依・乗っ取り』 > 電波『ソーシャルゲームでTランS(憑依編)2』

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「お疲れ様ですぅ!」
「じゃ、また明日ね」

 美祢も称子も仕事が終わり、私服に着替えて家路に向かう。看護師といえど、やはり自分の時間が欲しいのだ。称子の私服は普段のナース服とは別人である。

「(あれは絶対にコンパに違いない……)」

 二人が病院からいなくなり、夜勤を任された早弥(俺)は静かな病院内を歩きながら次々と電気を消灯していく。
 電気が消えれば皆眠るのかと思うくらい、静まりかえっていた。そこで俺は早速行動を開始した。

「さて、もう残り短い時間だし、最後にもう一回、俺とセックスしに行くかな~」

 夜勤として残ったのもこれが理由だ。早弥の身体で女性とのレズを堪能していた俺だが、そろそろ男性の逸物ももの恋しくなってくる。
 早弥の身体も疼いているのが分かる。散々相手を苛めた早弥の身体は、自分もいじってほしいと火照り続けているみたいだ。

「んあ……私って、こんなにエッチだったのかしら?はやくこの疼きを静めてほしいわぁ……なんてね!」

 誰もいないと分かっているか、浮つきながら廊下の角を曲がる。

「ひっ!!?」

 ばったり人影と遭遇してしまった。最初は幽霊かと思うくらい、その女性は静寂を崩さないよう静かに廊下を歩いていた。

      
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 川崎茉耶―かわさきまや―、この阪松中央病院の透析室統括師長である。病院内で看護師長以外で唯一、役職の持つ女性である。年齢32歳にして病院内で働く男性と肩を並ぶ、高い医療技術と知識を持つ彼女に看護師たちは頭が上がらないのである。

「なんだ?まだいたのか?」
「それはこちらの台詞です。えっと・・・、川崎さん」

 早弥の記憶でも茉耶と話をした記憶が少なく、すぐに名前が出てこなかった。患者の分析に死力を尽くしているので、話をする機会が滅多にないのである。

「今日も遅くなってしまったな。肩が凝る。目も痛くなる。こっちが病んでしまいそうだ」
「それが仕事ですから」

 弱音を吐きたい気持ちは分かる。相槌を打つようにボロッと喋った言葉に茉耶が噛みついた。

「知っているか?看護師という職は最も病気になりやすい職なんだ。精神的、身体的、神経的、上下関係、空気感染、……多くのドロドロした淀みの中で働く苦渋の職場だ。さらにそんな場所で束縛されたら、いったいどこで仕事に解放される?」

 看護師という立場である以上、患者のために働かなくちゃいけないのは当然だ。
 しかし、それは職場で働かない第三者視点の意見だ。当事者たちである看護師だって、心臓一つに身体一つ。
 自分を守れないで誰かを守れることができるわけがない。
 最も苦渋の労働環境で働く女性たち。弱音だって吐きたくなるのだ。

「……いいえ…。そんな風に考えたことないです。一息つけば仕事は終わりです。家でリラックスして、また明日元気に皆と顔を合わせるのが日常ですかねぇ」

 先に帰った美祢も称子も、決して職場で辛い顔を見せなかった。供に働く仲間がいるからだ。
 一人では息が詰まる職場も、皆と一緒なら明るいムードをつくることができる。
 看護師は患者だけじゃなく、医師も仲間も病院の空気も明るくさせる。
 辛い職場を幸せにすることができる。
 早弥(俺)の言葉を聞いた茉耶が驚いた表情を浮かべていた。
 苦労や苦痛をもろともしない、楽観的な意見。
 残業だって辛くないのなら、早弥にとって地獄だって天国に変わる。

「……ふっ。きみみたいな楽観主義者の方がこの仕事は向いているのかもしれないな」
「それは御尤も」

 茉耶の方が早弥より多くの死を直面しているのだ。看護師よりも現実的なのは仕方がない……。

「英気を養い健康で居続けることも仕事のうちだよ。さて――――」

 ――フッと、茉耶が笑みを浮かべた。屈託のない笑みだった。

「一緒に寝ようか?」


 それは早弥(俺)に言っているのだろうか?空気がガラッと変わったように思えて目が点になってしまった。

「はい?」
「5階の鶴見さんに聞いたぞ。きみ、レズビアンなんだって?」
「え、ええええ!!?」

 今日の行為から、早弥にそのような噂が流れてしまっていた。茉耶が知っているのだから、翌日には美祢や称子の耳に噂が入るのは時間の問題だ。

「そ、そうじゃありません!その、レズに興味があっただけで、決して私はレズビアンなんかじゃ――」
「それにしては結構手慣れていたらしいじゃないか!いったいこれまで何人に病人を手籠めにしたんだ、ういうい?」

 茉耶の声が静かな廊下に響き渡る。やけにテンションが高い茉耶の声に、今までの雰囲気がぶち壊しになっていた。

「実は私も、そっちの気に興味があるのだよ。ぷぷっ」
「普段と別人じゃない!?」
「私は普段からこんな感じだ。隠すところを隠しているだけだ。女性は秘密で綺麗になるもんだ」

 こんなに喋る人なのだろうか、気の合う人にしか口を聞かないのだろう。
 と、いうことは、一応早弥は茉耶に気に入られたということだろうか。
 嬉しいような、嬉しくないような……
 ということで、茉耶の誘いを断ることができなかった早弥(俺)は、自分とのセックスを諦め、憑依の最後までレズを繰り広げるのであったマル
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 看護師に身体を慰められて驚くも、美由紀は抵抗する力がなくなっていく。
 入院してお勤めもなく、ストレスが溜まった身体は解放感を味わいたいように敏感に刺激を感じてしまう。

「ちゅぅぅっ……ちゅぱぁ……ふぅん……レロ、レロ……ぢゅるぢゅる…はむぅ」

 大きなおっぱいにむしゃぶりつき、子供のように吸いついてくる。女性だけあって感じる場所を知りつくしているのか、優しい手つきで微弱に乳房を揺らしながら、身体をひくつかせる甘い電流を美由紀の身体に蓄積させていく。
 そのイヤらしい手付きを振り払おうにも、身体は動かせずに成すがままの状態にされていく。

「あっ、あっ、いゃぁん……」

 甘い声をあげ、抵抗を諦めたように感じ始める美由紀。口だけの抵抗に思わず早弥は笑ってしまった。

「鶴見さん。先程の威厳がなくなってしまいましたね」
「そ、それは……あなたが、こんなことするからぁ~」
「こんなことって、どんなことですかぁ?」

 早弥が自分のしていることをわざと美由紀に言わせようとニヤニヤ顔で訪ねている。美由紀は恥ずかしくなって視線を外してしまった。

「うふっ、いいですよ。でしたら私が美由紀さんの状態を説明してあげますね」
「やめ――!」
「私のおっぱいへの愛撫に身体がすっかり喜んでいます。右も左もおまんじゅうのように柔らかく弾むおっぱいは、吸いつくととっても甘くおいしいです。コリコリと硬くなった乳首は、噛めば噛むほど硬くなって、そこだけ別感覚の食感を味わえます」
「やめなさい!は、恥ずかしいじゃない!」
「まだ恥ずかしがってるんですか?素直になればいいのに」

 早弥がナース服を脱いで上半身を露出させる。美由紀よりも小さいが、丸みの帯びた形のいい乳房は既にほんのりピンク色に染まっており、中央に突起している乳首は、ピンッと力強くおっ勃っていたのだ。

「私だって、美由紀さんのを弄っていたら、こんなに感じてるんです。……ん……あんっ。……乳首、きもちいい」

 自分の胸を美由紀のと比べるように揉んで確かめている早弥が、身体をビクンと震わせる。感度は早弥の方がいいのか、硬くなったちくびが指のお肉に摘まれて擦られると、吐き出された息にも甘い色がかかっていた。

「はぁ……はぁ……」
「私と同じように素直になって下さいよ。感じてるんでしょう?」

 もう一度早弥が美由紀を問いただす。美由紀の心がグラッと傾きそうになるも、理性が働いて踏みとどまった。

「感じてないわよ!!いい加減にして欲しいわ!」
「うそ。……どうしてウソつくの?」

 強がった美由紀の猛りが、早弥の冷静沈着な声色と態度に消されていった。
 今まで触りもしなかった下半身に早弥の手が伸びる。美由紀の穿いているショーツの上から、早弥が指をグッと奥に押し付けた。
 くちゅりと、水気の湿った音が耳に届いた。

「ほらっ。身体はすっかり感じてるじゃないの。ショーツの上からでもわかるくらい濡らして、すっかり欲情してるのね」
「ぁ、ぁぁっ……これは……」

 自分の濡れ具合を知った美由紀は気が動転する。数日間も慰めていない美由紀の身体はまるで若返ったようにぐっしょり濡れていた。暇がなく、忙しい毎日を過ごしていた美由紀にとって、暇を持て余す時間の方がむしろ貴重。
 身体のリラックスに早弥の愛撫は、思いの外感じてしまっていたのだ。

「はい、じゃあ脱がしますよ。じっとしていてください」
「やあっ!!」

 早弥にショーツを脱がされてしまい、素っ裸にされてしまう。早弥しか見ていないとわかっていながら、男性に見つめらているような気分になって恥ずかしくなってしまった。

「みないで……」

      
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 ぐっしょり濡れている美由紀の秘部。まるでおしっこを漏らしたように周辺を濡らしている様子はとてもイヤらしい。アンダーヘアーも愛液に濡れてしっとりしていた。

「とても綺麗ですよ」
「あなたに言われたって……」
「くすっ、それもそうですよね?」
「ふあっ――!」

 早弥の細い指が美由紀の襞をくすぐっていた。膣口を広げるように細かく指をこちょこちょと動かし、第一関節から曲げて指をくの字にさせて入り口周辺をなぞっていく。
 愛液をかき分ける音が響かせながら、ヌプリと指が挿入されていく。

「ひゃあっ!そ、そこはぁぁ……!ああっ!!」

 入口周辺は女性の感じる場所。指だけでも十分に感じさせることができる。くの字に折り曲げていた指で膣壁を押しこんでいくと、熱い汁が零れ出して膣内を熱気で充満させていく。
 愛液が絡んだ指をいったん外に出すと、美由紀の愛液に塗れて光っていた。それを美由紀に見せると顔を真っ赤にして何も言えなくなっていた。
 その表情はCAではなく、堕ちた女性の表情であった。

「うふ。もうすっかり感じてますね。イヤらしい音が止まらない」

 早弥の指の出し入れに合わせてクチュクチュと卑猥な音を醸し出す。男性ではなく、女性の細い指だからこそ、膣内を傷つけることなく感じさせることができるのである。
 痛そうな素振りを見せず、快感に溺れる美由紀の表情がうっすら綻び始めた。

「ん……はぁぁ…………ぃぃ……」

 ぼそりと漏れた美由紀の本音。もう一度聞くよりも、行動に移した方が早いと踏んだ早弥は、腰を仰け反り自らの乳房を差し出した。

「鶴見さんのように私も感じたいの。……私のおっぱい、好きに弄ってぇ」

 美由紀の目の前に差しだされた乳房。今までやったことのない同性の愛撫に、美由紀の心が高鳴った。
 欲情に理性という歯止めが効かない。目の前にある乳房を触りたいと、美由紀もまた思うようになっていった。

「看護師が私のを触ったんですもの。私だって、触ったっていいでしょう?」

 美由紀は誰かに言うわけでもなく、独り言のように自分を納得する言い分を口走る。そして、早弥の乳房を力いっぱい揉み始めた。

「ひゃあ!はああぁんっ!いたっ!」

 美由紀の愛撫は早弥にとっては強かった。これが美由紀の普段の揉み方なのだろう。Hカップほどの乳肉があれば、知らず内に揉む力だって自然と強まっているもの。
 痛みという刺激がビリビリ身体の内を迸り、早弥に初めての快感を与えていく。

「ん……ちゅる、ちゅぱ……ちゅるっじゅるっ…んっはぁ…っ!」
「あぁ…はっ…あぁぁぁ!や、だめ…やっ、さっきからそこが疼いて…そんな、されたらっ…あっ…」

 美由紀が乳房に吸いつき、早弥が喘ぐ。美由紀が早弥を感じさせていることに激しい興奮を覚える。
 自分がされたことを自分がやっているのだ。女性と戯れることも初めての美由紀の耳に、早弥の小気味良い喘ぎ声はちょうど良かった。

「やだ…濡れてる……どんどん出てくるぅ…んあぁぅっ!」
「ふぁぁぁ……ふあああぁ~……」

 早弥のショーツの中へと忍ばせる美由紀の手にも愛液が付着する。
 お互い感度は似ている。どちらも同じくらい湿っているのだ。

「鶴見さん。わたし……我慢できない。一緒に、いきましょう」
「はぁ…はぁ…こんな、の……はじめて……」

 早弥に抱きつかれ、唇を奪われる美由紀は、早弥に言われるように一緒にイクことを望むのだった。

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「坪根さん」

 再び峰岸称子に呼ばれた早弥(俺)は、いったい何の用かと顔を出した。

「なんでしょうか?」
「この時間、511号室の鶴見さんの着替えにいかなくちゃいけないんじゃないの?どうしてゆっくりしているのかしら?」

 休み時間のはずの早弥(俺)は、思い出したかのようにはっとする。
 早弥の記憶では、昨日、鶴見さんの担当職員がどうしても休む事情が合って、早弥に着替えの頼みをまかせていたのである。
 そのことをいったいどこで称子は知ったのかわからないが、忘れていたという事情があるだけに称子になにも言い返せなかった。

「まったく、あなたはもう少し看護師としての自覚を持ってほしいものだわ。わたし達が動かないと患者が迷惑することがわからないのかしら」
「すみません!今行きます!」

 逃げるように称子の前から姿を消す。
 普段の業務通りに行かない仕事とはいえ、疲れの色を見せられない厳しい職場である。
 加えて、これから行くところは着替えもできない患者の部屋。
 老人の男性だったら、それこそ女性にとってはたまらない。

「はぁ……仕事は楽じゃないな」

 せっかく早弥の身体を手に入れても、仕事の手前抜け出すこともできない。
 早弥の代わりに仕事を務めていた俺も限界が近かった。
 時計を見てもまだ定時まで二時間もある。心身ともに疲れの色が隠せない。

「早弥さん。お疲れ様ですぅ」

 たまたまエレベーター内で美祢と乗り合わせる。二人でエレベーター内で5階までむかった。

「めずらしいですね。早弥さんが5階にいくなんて」
「約束してて、患者の鶴見さんって方の着替えをさせなくちゃいけないのよ」
「ああ、着替えですか。一人だと大変ですよね?」

 美祢もまた着替えをさせることの大変さはわかっていた。
 俺も入院していて、何度も早弥に服を脱がされ、身体を拭いてもらっていたからわかる。

「(そう言えば、早弥さんは俺の体重を一人で起こしてたんだよな……)」

 男性の平均体重とは言え、女性の身では起こすのも一苦労だ。それを早弥の細い身体が毎日起こしていたと思うだけで、相当の体力を使っていたことを身に浸みる。

「私だと成人男性の身体を起こすことが出きないから、配属されたのも小児科なんです。だから、大人を相手にする早弥さん達は立派だと思います」
「ありがとう……チュ」
「あっ……」

 美祢の本心から伝えているのだろう。他に誰もいない空間内で、再び早弥(俺)何は美祢にキスをした。
 当たり前にしている着替えだって、実は大変な重労働だということが分かる。
 何気なく散歩して、道端の花壇にお花が咲いていたら、そこにお花を植えた人がいるからなんだ。
 当たり前のことなど何も無い。
 病院で働く看護師たちは、それを十分に知っている。だから人に優しく出来るんだ。

「さ、早弥さん!鶴見さんって言ってましたよね?」

 キスの感触が残る間に、美祢は早口で訪ねた。

「そうね。鶴見さんとは面識がないから、ちょっと顔が思い出せないけど」
「そうですか。傲慢でやり辛いって有名な方です」

 話を聞けば聞くだけ、老人の男性という強まる。自分勝手で顔からエロが染みだした老人だったらどうしようと、想像するだけで顔が蒼くなる。顔見知りじゃないだけに、やり辛さはこちらも同じである。

「失敗しないようにしないとな」
「んー。色々いちゃもんつけられると後々面倒ですからね。CAやってるそうですが、性格はよくありませんね」
「………へ?」
「え?」

 早弥(俺)は美祢と顔を見合わせた。

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 女性同士の秘部と秘部が合わさる。濡れた襞が相手の襞と擦りあい、そこからじわりと快感が生まれてお互いの身体に弾け飛ぶ。

「ふぁ、ああぁぁ……早弥さんっ!」
「私に任せて。んふっ……んっ…んっ」

 ベッドに横になって腰を振り、美祢を押し上げるように襞を食いこませる。にちゃにちゃと愛液に濡れたおまんこが交わり、卑猥な音を響かせた。

「ふっ、ふああぁぁ~!こんなの……こんなの……すごすぎるぅぅ……!……早弥さんの腰がぁぁ……わたしの、アソコに当たってきてぇ、んああぁぁ~!!」

 甲高い声で喘ぐ美祢。貝合わせなど初めての体験で困惑しながらも、おま〇こから受ける甘美の刺激にぶるぶると腰を震わせていた。

「んんぅ…美祢だって、イヤらしく腰がぁぁ……動き始めてるじゃない」
「あっ、あっ…ちが……これは…勝手にぃ……」

 早弥が動けば絡んでいる美祢の腰も自然と動く。しかし、今の美祢には自分が腰を動かしているようにも思えた。早弥によって動かされている腰が、まるで美祢も望んでいるように腰をぶつけているみたいだ。
 美祢にはどっちが腰を動かしているのか分からないくらい、快感に溺れていた。

「はぁ…はぁ…あっ……はぁぁ~」

 美祢の足と早弥のスベスベの足が、擦れ合うのだ。ストッキングを穿いていては伝線してしまうので、脱いでいた二人の生足が、擦れ合うだけで敏感に刺激する。ふくよかな早弥の太股が美祢の腿を滑りながら上下に動いているのは女性でも感じてしまう。
 しかし、早弥は不満だった。足と足の間に微かにある、愛液に濡れていない渇いた部分がとても気になって仕方がなかった。

「んん……ローションでもあればもっと滑るのにね」

 ローションを塗られて絡んだ時のことを想像して、美祢はまた大きく呼吸を乱してしまった。

「よいしょ」

 早弥が急に体重を倒した。美祢の手を掴んだまま体重を倒したせいで、美祢の身体が浮きあがり、早弥の身体にのりかかるようにして起き上がる。ベッドに完全に横になり、天井を仰いで美祢を見つめた早弥。それはまるで騎乗位の態勢だった。

「早弥さん……」
「今度は美祢の方が腰を振って」

 騎乗位では上に乗っている方が動くのが楽だ。それはまるで女性同士のセックスだ。秘部同士をくっつけたまま、早弥は美祢に男性の逸物を挿入しているような口調で美祢に命令した。

「……は…い………」

      
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 緊張しながらも、美祢がゆっくりと腰を動かした。今度は自発的に。秘部同士を広く擦り合わせるようにイヤらしく腰を回し始めた。

 ――にゅぅ……ちゅくちゅび…ピチャ

 美祢が腰を振ると再び愛液が音を立て始める。振り落とされないように美祢はしっかり早弥に捕まりながら、息を弾ませて襞を擦りつけてきた。
 それだけじゃなく、身体を弾ませて秘部同士を一度放らかせてから体重を落とす様に秘部同士をくっつけさせる。二種類の刺激を交互に入れ替えながら、美祢自身が考えた責め方で早弥を落としにかかる。

「ふあぁぁっ!み、美祢ぇ……その動き、たまらない……ぃぃ……お豆も擦れるぅ!」
「んっ…はぁ……はぁ……はぁっ」
「ああぁん!ああんっ…美祢……、みねぇ~~!!」

 早弥の喘ぎ声を聞かせて、感じることをアピールすると、美祢がさらに頑張って腰を無心に振り続ける。早弥が感じるということは、美祢の方がもっと感じるということだ。美祢がやっているのはまさに諸刃の剣の行為だ。

「(もうすこし……もうすこしだけ耐えてぇぇ!)」

 目を閉じて、自分が限界近くになっていることも知っていながら、早弥が感じてほしいと頑張って腰を振るう。だが、

「あっ――――」

 美祢がバランスを崩して早弥の身体から落ちそうになる。視界が反転する瞬間、早弥が美祢の身体を抱き寄せて痛みを軽減させた。
 うまくベッドの布団に落ちた美祢は早弥の顔と並ぶように接近していた。横向きになり、早弥は美祢の身体をぎゅっと抱きしめた。
 胸を押し潰し、秘部を再び密着させた。

「また私の方が動いてあげるね……チュッ……ちゅ」

 美祢の全身を愛するように抱きしめた早弥が、全身を愛撫するように身体全体を動かして刺激させた。
 キスとキス、優しく唇同士を触れ合わせながら、舌を絡ませていくディープキス。
 乳首と乳首はお互い勃起して硬く尖がりあいながらぶつかり合い、おま〇ことおま〇こが擦れながらクリ〇リスにもジンジンと痛みに似た疼きが駆け巡る。
 真っ赤に勃起したクリ〇リスに愛液が塗りつけられて早弥のアンダーヘアーが擦りつけられる。ビクビクッ!と美祢が過呼吸に陥るかのように激しく痙攣した。

「ん、んんんん~~~~~!!!!」

 早弥の腕の中で絶頂を迎えた美祢。涙を流して、涎を零し、愛液を垂らして潮を噴いた。
 初めてのレズ、愛する人から与えられた刺激の強さに理性を働きかけることができなかった。
 全身から水滴を放出した美祢が、意識をなくすように失神した。
 裸のままベッドに眠る美祢。その表情はどこか安らかな笑みを浮かべていた。

「本当は起こさないと、いけないんだよね……」

 早く起こさないと入院患者がやってくる。でも、そう分かっていると知りながらも、早弥は自分だけナース服を身に付けていく。自分だけ元通りに衣服を気付け、美祢をそのままの状態で病棟を後にした。

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「美祢さん……」
「美祢でいいです」
「……美祢」

 彼女の言うとおり名前で呼んでやる。それだけで美祢がほのかに微笑んだ。
 ムードをつくるため、早弥(俺)の方も呼び捨てで呼ばせる。

「私も、早弥って呼んで?二人っきりの時なら、そう呼んでくれたら嬉しいな」
「うぅっ……早弥……」
「あっ」

 呼び捨てで呼び合うだけ、それだけお互いの心が近くなった気分になる。美祢ににっこりとほほ笑み、早弥(俺)は美祢の制服を脱がせてナース服のボタンを外していく。
 白く透き通った肌が見えたところで美祢が一度抵抗をみせた。さすが信頼している先輩とはいえ、裸を見せるのは恥ずかしいのだろう。

「ぃゃ……みないでください」
「どうして?とっても可愛い身体じゃない」
「早弥さんみたいに綺麗じゃないし、……その…、胸だって、大きくないし」
「そんなことないわよ。わたし、小さい胸も結構好きだな」

 美祢の手を掴んで持ち上げると、ナース服を掴んだままの美祢の手が震えながらも一緒に上がってくる。そして、早弥(俺)の目に美祢の小さな胸が露わになったのだ。
 子供とも言えるほど膨らみのない小さな胸だ。しかし、その胸の中心に突起している二つの乳首が、見られていることに反応してプクリと勃っているのがわかる。
 震えながら恐怖と闘っている美祢を安心させるように、もう片方の手でゆっくりと美祢の乳房に触る。早弥の手がピタリとくっつくほどモチモチとした肌。外からの体温を感じて反応した美祢が、淋しそうに声を荒げた。

「ふあぁぁ!」
「そんなに感じてくれるの?嬉しいな」
「ぅぅっ、早弥さんだから、感じちゃうんですぅ」
「じゃあ、もっと感じさせてあげるね」
「ふっ…ぁぁっ、ぁっ……だめ、ぃゃぁ……」

 両手で美祢の両胸を弄ぶ。美祢の抵抗はなくなり、早弥(俺)のしたいようにさせてくれる。感じることを隠すように声を荒げずに小さく震えているのが可愛らしい。まるで小動物のように見える美祢に頭を撫でて要望を伝える。

「美祢。わたし、美祢が感じている声をもっと聞きたいのに、美祢が我慢しちゃうとなにも聞こえないの」
「だってぇ……他の人に聞かれたら、どうしよう……」
「それでも、聞かせてほしいの。美祢の喘ぎ声」

 大好きな早弥の要望だからか、美祢が精いっぱいに声をあげようと奮闘する。

「……あっ。あっ」

 それでも、まだ小さい声だ。でも、美祢らしい甘い透き通った声だ。

「恥ずかしい?感じちゃってる?でも、そんな美祢がわたし大好き」

 小さな胸を中央に集めて頑張って谷間をつくってあげる。中央に寄せられた脂肪の塊が、精いっぱいに美祢の胸の谷間をつくっていた。
 でも、左右に添えられた早弥(俺)の手がパッと放してしまうと、すぐに元の貧乳へと戻っていった。プルンと揺れる幅も小さい。それは早弥の胸に比べたら物足りないものであった。

「ひゃあっ!ふわあぁぁ!!」

 でも、美祢もまた女性だ。小さくても、胸を弄られると、ショーツにシミをつくっていた。隠すことのできない、美祢の感じている証拠。早弥(俺)がそれを見つけて美祢の腰に手を添えると、美祢もまたびっくりした表情を浮かべていた。

「ショーツ脱がすね」
「あっ!」

 すぐに怖くなって足を閉じて脱がされないように抵抗してしまう。でも、今度は早弥(俺)がなにも言わず、ただ美祢と目を合わせて訴えかけると、すぐに「ごめんなさい」と小さく口を動かして力を入れていた足を脱力させた。
 早弥(俺)は手を下ろしてショーツを美祢の足から脱がせていく。そして、美祢の大事なところをマジマジと見つめたのだ。
 成人しているとは思えないほど白い肌をしている美祢だが、アソコもまた透き通っているほど綺麗なパイパンだった。アンダーヘアーは生えておらず、おま〇こはまだ完全に閉じている。ただ、愛液が染みだして周辺を濡らしていることが、美祢の幼児体型がしっかり成人していることを示していた。

「すごい、もうアソコ大洪水ね」

 早弥(俺)が見つめていることに美祢が真っ赤になっていた。

      
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「ぁぁぁっ……見られてる……早弥さんに、見られてる……」

 今にも泣き出しそうな声をあげながら、早弥(俺)に甘えるように訴えてくる。マンスジに指を添わせ撫でおろしていく。ぴちゃりと愛液で濡れた膣孔を早弥の指で弄りはじめる。指が愛液に濡れて照りだし、粘着性のある水滴が指の肉にくっついて落ちていかなかった。
 美祢のおま〇こは咥える準備を整えていたのか、軽く力を加えれば早弥の指を咥えることができそうだった。

「指、入れちゃうね」

 少しだけ膣孔を左右に開き、襞を広げて入口を覗きこむ。生々しいピンク色の輝きの中に早弥の指を挿入していく。

「ふぇっ……、はぅ!?」

 ビクンと美祢が身体を弓なりに仰け反った。自分の指なら経験あるかもしれないが、誰かの指を入れられることは彼氏以外に滅多にない。
 早弥の指を咥えた美祢のおま〇こが、うねってもの凄い勢いで締めつけてくる。痛いことはないが、もしこれが男性の性器だったとしたら、たまらず腰を引いてしまうほどの快感をもたらすだろう。

「見て。私の指が美祢の膣内に入ってるのよ?美祢がしっかり咥えて放さないみたいに、絡みついてきて、すごくキツイね」
「ふんっ……んんっ……あっ……くぅぅ」

 ねっとりと温かい膣内の空間を、早弥の指越しに伝わってくる。愛液が指に絡んで包んでいく感覚が、とても気持ち良くてたまらない。

「美祢がそんな力入れると、指がどんどん奥に入っていくわ。抜けなくなっちゃいそう。力を緩めて」
「そんな、こと……ふっ…くあっ…ん……んあああ!!」

 早弥の指を勢いよく抜くのと、美祢が脱力し、膣内を広げたのが同時だったため、指が勢いよく抜きでた。膣壁を抉ったせいか、美祢がビクビクッと腰を震わせて軽くイってしまっていた。
 息を吐く美祢。ベッドに身体を預けて、まるで赤子のように股をM字に広げた状態で固まっていた。

「じゃあ、また入れるね」

 早弥として責めをやめない。再び指を挿入して美祢の膣内を犯していく。
 一度経験しており、早弥の指も愛液で濡れていたせいか、挿入は難しくなく、すんなりと膣内に挿入っていく。そして、今度はゆっくりと指を出して、抜けそうになったところでまた奥に挿入してを繰り返した。

「わたしの指が美祢の膣に出たり入ったりしてる。スムーズになってきたみたい」
「はぁっ……あぁ…んくぅ……あっ、あんっ……だめぇ、だめえぇ……」

 指の動きはまるで男性のピストン運動を連想させる。早弥の指使いに美祢がたまらず声をあげていた。出し入れをすればするほど、愛液が大量に分泌されてクチュクチュと卑猥な音が大きくなっていく。
 その音を聞いて美祢が感じて、さらに愛液が溢れる循環が完成する。
 感じていく美祢の身体。愛液がとめどなく溢れてベッドシーツを濡らしていく。

「すごい、美祢のおま〇こくちゅくちゅいってる。愛液が溢れて止まらないんだ」
「ぃゃぁ……きかないでぇ。だめぇ……わたし、感じちゃってる……」
「んん。わたしの指で感じて、愛液いっぱい零して、美祢って変態かもね」
「わ、わたし……へんたい……っ!ちがいますぅ!?」
「くすくす。分かってる。少しからかっただけ。美祢、かわいい。そんな大きな声出しちゃって。誰かに聞かれちゃうかもしれないわね」
「早弥さぁん……もぅ、ひどぃ……」

 そう言って自分の顔を早弥(俺)の唇へと持っていく美祢。唇を重ねながら、早弥(俺)に弄られている指使いに感じていることを知らせてくる。

「んんっ!……ん……んふっ……あん……」
「んぅ……ん、ん、んん……はぁ……んっ……んうっ……」

 細く目を開けながら、必死にキスをして舌を絡ませてくる。美祢にされていることのお返しに、ディープキスをプレゼントをする。
 上の口も下の口も卑猥な音を鳴らしている。鳴らしているのが女性二人だけという特別の空間の中で、美祢は遂に激しく絶頂を迎えた。

「んうううぅぅっ!んっ……んっ!……んふっ!……んふっ!」
「(イッたな……美祢さん)」

 キスをしている最中の舌の動きが停止し、美祢の身体が脱力していく。 
 始めて女性にイかされた経験を、美祢は心の底から味わっていた。
 長く呼吸を整える時間を与えながら、美祢の体力が回復するのを滑らかな肌にソフトタッチしながら待ち続けた。


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 多くの患者を見守るナース達。その一人、坪根早弥に憑依した。

「うふふふ……久し振りにベットから起きて歩いているだけでも嬉しくなっちまう。やっぱり出歩けるっていいことだなあ」

 ニコニコ笑顔で病棟内を歩く早弥(俺)に明るく挨拶をしてくれる患者も多い。
 それは早弥だから気兼ねなく声をかける人もいる。坪根早弥という女性は病院内でかなり人気のある女性であった。

「それが今の俺なんだよなあ。憑依しているだけで早弥さんの記憶が手に取る様に分かってくるし、しっかりしているのにまだ28歳っていうのがそそられるよな」

 歩きながら早弥の記憶や情報を覗き見るように手に入れていく。
 彼氏がまだいないこと、仕事に忙しくて恋愛している暇がないらしく、片思いしている男性すらいなかった。だからこそ、皆に同じ優しさで対応してくれるのだろう。
 裏表のない人とはこういう人のことを言うのか、でも、逆を言えばそれは損で、売れ残ってしまわないかと心配してしまう。

「まっ、その時が来れば俺が早弥さんを貰ってあげることにしよう。早弥さんみたいな人が嫁に来れば両親だって安心できるだろうし。早弥さんだってきっと喜んでくれるに違いない。うふふふ~!」

 既に早弥を自分のモノにしている気分に浸っている。スキップでもして踊り出しそうなほど気持ちがよかった。

「やけに楽しそうだねえ、坪根さん」

 急に声を開けられて俺のことかと慌てて振り返る。すると、同じナース服を着た女性が声をかけてきた。

      
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「(えっと、ダレだ?……峰岸称子―みねぎししょうこ―。うへえ、先輩かよ)」

 記憶から早弥の先輩にあたる人物だと分かった。称子が笑っているんだから碌なことじゃないと予想していた。

「じゃあ、急いで201号室の山崎さんのベッドを片付けて頂戴。またすぐに新しい患者がやってくるのよ。ニコニコしないですぐに動きなさい」
「うえぇぇ。それは私の持ち場と違うところじゃないですか?」
「そうよ。ここの職場の仕事はいつも変わっていくものよ。臨機応変の対応が出来なくてどうするの?」
「ええぇ…」

 山崎さんは今朝退院していった女の子だ。どうやら応援に行けということらしい。ニコニコという言葉の裏側に、ぐずぐずしないでと暗に言われているようで癪に障った。そういう称子はニヤニヤ顔を見せているのが特に気に入らない。

「(なんだよ、こいつ。厭味ったらしいたらありゃしない)」
「なにその目は?先輩に盾突くつもり?それなら、坪根さんが今日の患者のカルテを全て準備してくれるのかしら?」
「はいはい、わかりましたー」
「まったく、上に対する態度がなってないんだから……これだからグチグチ」

 愚痴をこぼす称子。これで休憩時間の話題は盛り上がること間違いなしだろう。
 言われたとおり、応援に駆け付け201号室へと向かった。


 

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 外に出たい。
 どうして俺はこんな小さな部屋で隔離されなくちゃならないんだ。
 政府の陰謀、それとも俺の身体に流れる不思議な能力のせいなのか。
 出してくれ!!ここから出してくれ!!

「はい、そのために早くこの脚を治しましょうね、則武さん」

      
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 そう言って坪根早弥―つぼねさや―は俺、大島則武―おおしまのりたけ―の看病に当たっている。
 病名は足の骨折。決して中二病ではない。
 俺の内に眠る能力なんてまったくもって無い。政府も当然ながら絡んでいない。

「ハァ…。何故俺は自分の弁明を自分でなさなければならないんだ。惨めな男じゃないか」
「ムリなことをするから。自業自得でしょ?」

 足がまったく動かないので身体を洗いにお風呂も行けない。その為に早弥はタオルで軽く俺の身体を拭きながらも会話をしてくれていた。
 男性の身体とはいえ、なんの抵抗もなく拭いている早弥。しかし、俺からすればこの瞬間が結構至福の時だったりする。

「(こんな可愛い子に身体を拭いてもらえるなんて、入院も悪くないな、ムフ…)」

 仕事とはいえ、熱心に身体を拭いてくれるから、コッチの足は元気になってきちゃうじゃないか!

「早く足が治ると良いわね」
「はい、もう完治しています!」
「えっ?……きゃ!」

 ズボンからそそり立って元気さを表現する俺のムスコ。まるで漫画の一ページのような展開に、頬を赤く染めている早弥。思った以上に初心だった。

「な、なにを見せているんですか!」
「いや、だって、入院して随分経つけど、まったく抜いてないし……。身体を拭いてもらえば嫌でも反応しちゃうって」
「もう!則武さん!!」

 健全な男子だから仕方がない。ここで、「AVのような展開を希望します!」、なんか言った日には翌日から早弥さんは顔も出してくれないだろう。

「携帯でもして遊んでいてください」
「ハーイ」

 言われたとおり携帯を使って遊ぶとしよう。ここの病棟では携帯は普通に使える。電波も入るので心を落ち着かせて遊びに没頭する。

「おっ?」

 ソーシャルゲーム、『グノーグレイヴ』をプレイすると、管理会社である『エムシー販売店』からこのようなメッセージが届いていた。


 運営より

 80万hit達成記念を祝して――
 プレイ利用者代表と致しまして、貴方様に『電波』の届く範囲内における方々との、憑依イベントを
 行います。

〔憑依する人物の名前を入力して〕、メール送信ボタンを押してください


 憑依イベントに関するおしらせ……それはまるで、人類が宇宙へ個人旅行に行けるような斬新奇抜な連絡だった。
 夢を描いたような企画を本当に現実で体験できるなら、それは人類が辿り着いた一つの理想郷そのもの。
 俺にとって、憑依が体験できる機会を得られたのなら、死をも恐れず第一人者として立候補を名乗り出たい。そしたら、本当に体験できる機会を得られたのだ。

「…………」

 静かに、静かに俺は事実を飲みこんだ。身体を拭いている早弥さんに知られることがないように、身体を身震いし、興奮が冷めやらない状況なのに、必死に冷静でいることを保とうとしている。
 億単位の宝くじが当たった気分だ。

「んん?どうかしました?」
「い、いえ……」
「そう?くすぐったいなら言って下さいね」

 笑いが込み上げる。だって俺が憑依したいのは、他でもない、目の前にいる坪根早弥なのだから。
 彼女に気付かれたくない。一刻も早く彼女に憑依したい。その一心で俺は彼女の名前を打ち込んで送信ボタンを押した。
 早速、運営会社の『エムシー販売店』から再びメールが送られてきた。


 運営より

 貴者様――

 憑依する人物は 『坪根早弥』 様でよろしいですね?

 憑依イベントを開始します。

 よろしければメール送信ボタンを押してください。


 緊張と興奮で心拍数があがる。彼女の情報が載る携帯と、目の前で俺の身体を拭く彼女を見比べながら、憑依する対象に間違いがないことを確認する。
 そして、送信――震える手で俺はボタンを押した。メールは送信され、『電波』を繋ぐアンテナのマークが動き始めた。
 俺の見ている景色が暗転する中――

「ひっ――――!!?」

 ――小さく、早弥が悲鳴をあげた声が聞こえた。



 運営より

 貴者様――

 憑依は無事完了いたしました。

 これからも当社をご利用ください。


 管理会社から最後に、ご挨拶のメールが送られてきた。

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