純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『常識改変』 > 電波『MCアプリ』

 そして――
 学校の放課後の時間。クラスの男子たちは悠一に声をかけられ女子たちが帰ったのを待ち続けていた。

「おい、まだかよ?」
「いつまで待たせるんだよ?」

 待ち時間がじれったく思う男子たち。
 そして、女子が全員帰った後。教室の扉が閉まった男子たちのまえに、再び扉が静かに開いた。
 絢香だった。
 教室に戻ってきた絢香は、男子たちの前に再度現れた時には制服姿ではなかったのだ。
 スクール水着だった。
 自らで用意したのだろう、中学時代に使用していた一回り小さなスクール水着を着た格好で登場したのだ。男子たちはその姿に湧き上がった。

      
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「みなさん……今日は、私の発表会にお越しくださいまして、ありがとうございます」

 絢香の口から出る言葉の台詞は、まるで絢香本人が言っているように滑らかな言い方だった。

「今日は、私の……オナニーを、みんなの前で見せたいと思って、この場を開きました。どうか、みなさんが見えるように近くに来て、広がって、観賞していってください……」

 男子たちは絢香の言われるままに、広がって輪を作っていた。その中心で絢香は床に座り込み、スクール水着に包まれた自分の胸を擦る様に弄りはじめた。

「ン……まずは……胸をさすります。イヤらしいことを考えながら、まわりからゆっくり撫でるように触っていきます」

 スクール水着に包まれた絢香の胸が押しつぶされながらカタチを変える。きつそうにしている胸だが、ナイロンの生地に乳首が擦られてくすぐったそうに絢香の顔が顰めていた。

「乳首からいかないの?」
「んっ…はぁ……最初から、乳首にいくと……イタイので、なるべく、まわりからいじってあげてください……」
「へぇ~そうなんだ」

 男子の質問に対して気兼ねなく答えていく。絢香のオナニーを見ている男子たちは今や絢香に視線が釘付けであった。皆に見られている絢香は頬を赤く染めていく。

「んっ…あ…あんっ……」
「絢香のおっぱいでかいよな?」
「触ってみたいよな?…触っちゃダメなの??」
「ひゃぁぁっ……こ、こんかいは……観賞だけですから……お触りは、ご遠慮ください」
「ちぇっ、なんだぁ」

 男子たちから悔しい声が上がるものの、絢香に声が掛けられて満更嫌な気分はしなかった。
 逆に男子たちから感心されていることに絢香の身体が熱くなり、敏感な反応をするようになっていった。

「ふぁぁ……だんだん、気持ち良くなってきたら、乳首を触ったり、クリ〇リスを、触って……もっと気持ち良くなります。…そこは、人によって敏感な場所が違うので、彼女に聞いて……じゃ、弱点を、知っておくと、いいかもしれません」
「そうなんだぁ」
「ちなみに絢香ちゃんはどこが弱点なの?」
「わ、私は……恥骨……圧迫されるのが好きです」
「……えっ?ドコ?」
「さぁ…」
「男子は…女子の感じる場所も……知っておいてください…」

 絢香は男子たちに笑いながら、あるモノを取り出した。
 今回絢香が自分の身体を慰めるために自分で用意したものだ。

「今日は……これを使って、き、気持ち良くなります」

 絢香が取り出したのは、バイブであった。

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 悠一は眠る前に目覚ましをかける。
 目覚まし時計というものは見なくなり、いまや携帯のアプリの一つとして常備しているものである。
 『MCアプリ』にもまた目覚まし機能がついていた。

「…………」

 時間をセットした悠一が眠りに就く前に口元を歪めた。朝に目を覚ました時、はたしてどのような展開が起こっているのかを考えるだけで、せっかく休みに入ろうとした脳が再び稼働を始めてしまう。
 なかなか寝付けなかった悠一は、結局二時間もベッドの上で寝返りをうち、日を跨いでしまってようやく眠りについたのだった。

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 絢香はいつも電車通学である。
 今日も帰りは電車を使って家路につこうとしていた。

「(なんで、わたし……この時間まで教室に残っていたのかしら……?)」

 帰ろうとしたはずなのに、気付けば夕方遅くまで教室に一人残っていたのだ。
 一体今まで何をしていたのか覚えていない。記憶がなくなっているのだ。

「(……んん~、ダメ!思い出せないわ。昨日の夕ご飯は何食べたかはすぐ思い出すのに~)」

 普段は亜由含め友達と一緒に帰る絢香だ、一人で帰るのは珍しい。こういうときは時間があまって余計なことを考えてしまう。大勢の人混みの中でドンドンと隅に追いやられていることにも気付かない。
 その中には、絢香を監視する悠一の姿もあった。

 悠一は満員電車の中である男性を既に用意していたのだ。その男性は静かに動きだし、狭い人混みを掻い潜り絢香の背後に付くと、悠一の合図を受けて不意に絢香の手に触ったのだ。

「――――っ!?」
「(いやっ、痴漢!?)」

 絢香が男性に目を向ける。俊敏な反応を見せた絢香だが、男性のしれっとした態度に、一度は電車の揺れで触れただけかもという考えに思い至った。
 一度は顔を俯き手すりにつかまった絢香――。

 さわさわ――

 しかし、男性は再度絢香に触ってきたのだ。今度は大胆にも絢香のスカートに隠れたお尻を触ってきたのだ。スカートの中で絢香のお尻を揉んで弾力を確かめているように弾ませている。男性の大きな掌が滑るようにお尻を撫でられていく。

「(やだっ!このおじさん、本物の痴漢……手慣れてる!)」

 誰の目にも見えないよう、自分の身体で絢香のお尻を人目から隠している。一見、絢香の身にお尻を触られていると気付くものはいなかった。

「(声をあげなきゃ…叫ばなきゃ、『この人、痴漢です!』って)」

 男性の手首を掴んで上にあげて叫ぶ姿を想像する。絢香は女性だが、自身を守るために助けを求めることは造作もなく声を荒げることが出来る。
 イメージを膨らませ、思い描いた通りに声を上げようとした。
 それを見た悠一は、『MCアプリ』で絢香の音量をOFFにしてしまったのだ。

      
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「――――!?」

 口をパクパクと動かして叫ぶ絢香。しかし、声に音が入っていないことに気付いて驚いていた。

「(ちょっと、やだぁ、声が出ない!?)」

 小さく震えながら絢香は自分の身に起きたことに怯えていた。
 それは、痴漢以上に恐ろしいっことだった。
 声を出せない。それはつまり、助けを呼べないのである。満員電車の中、大勢の人ごみに囲まれているにも関わらず、助けを求めることが出来ないのだ。

「(わたし…、痴漢に襲われて怯えてるの……?ううん、そんなこと、ないのに……)」
「助けを呼ばないのかい?」

 触られているのに、声をあげずに震えて我慢している絢香に男性はニヤリと口元を釣り上げていた。

「きみ、ひょっとして痴漢してもらいたかったんじゃないの?」
「(なっ!?そ、そ、そんなわけないでしょう!)」
「こうして人知れず弄られることに快感を覚えているんじゃないのかい?きみも俺と一緒だ。ばれるかばれないかの瀬戸際の緊張感を愉しんでいるんだ」
「(きゃあ――っ!)」

 男性が絢香の両胸を掴んでくる。制服越しに男性に揉まれる胸は、制服に皺を付けるほど強く揉みほぐされていた。

「きみ、柔らかいね?Dカップはありそうだね。この感触たまらないね」
「(やっ!触らないでよ、変態……!――なんで声が出せないのよ!?)」
「制服越しでも乳首がコリコリになっているのがよく分かるよ」

 今頃大声で騒いでいるはずが、声がなくなったことで電車内には静かな空間が流れていた。皆が帰路を目指して、たまたま居合わせていた者たちが肩を並べているのだ。
 会話もなければ、小説を片手に没頭する者やイヤホンを付けてゲームに夢中になる者たちでごった返す。
 その中で絢香が痴漢の被害に出くわしていると気付くものなど一人もいなかったのだ。
 胸を揉まれていた男性の手が今度は制服の中へと忍び込もうとしていた。
 
「(このおじさんから距離を取って逃げないと――!)」

 絢香が動こうとした瞬間――、悠一は絢香の位置を固定させた。ピタッと止まる身体に、絢香は動揺を隠せなかった。

「(ななな、なんで動かないのよ!?どうしてよー!!)」

 その間にも男性が絢香の制服の中に手を忍ばせてきた。ブラをずらされて乳房を直接触られると、絢香の身体が大きく反応した。

「(んんんっ!!やぁ……おっぱい、いじらないでぇ)」
「きみ、敏感だね?乳首が硬くなってるよ?」

 絢香だけに聞こえる声でささやいてくる。自分の状況を知らされて絢香の表情も次第に赤く染まってくる。乳首を人差し指で激しく擦られて上り詰めてくる快感を、絢香は必死に耐えるように唇をかみしめた。

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「ありがとうございました」

 コンビニの店員が挨拶し、買い物を終える悠一。携帯の充電器を開けて、早速携帯に接続し、電池を回復させる。
 起動させると、何事もなかったように携帯はトップ画面が開き、『MCアプリ』のアイコンも表示された。
 クリックして、『MCアプリ』を開く。
 制服姿の絢香が皆と昼食のご飯を食べながら賑わいを見せるように笑っていた。
 いますぐにでも絢香を催眠状態にさせたい悠一だったが、また充電がなくなってしまったら困ることを考え、放課後まで待つことにした。
 悠一が携帯電話をポケットに忍ばせた。それはまるで、絢香を監獄に閉じ込めたと同じ感覚に思えてクスリと笑った。


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「どきなさいよ」

 古河絢香―ふるかわあやかは―速水悠一―はやみゆういち―にそう言った。
 まるで道を塞いでいる小石を一方的に蹴り飛ばすように、同じクラスメイトでありながら粗雑な扱いをされる雄一。男として悔しくないはずがない。
 でも、悠一はその一言が出なかった。

「なに、私に対してその目は?悔しいの?言い返さないの?」

      
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 絢香はわざと悠一を煽る。絢香もまた知っているのだ。悠一が小心者で、女の子に手を上げることや言い返すことができないことを。
 それは絢香だけじゃない、クラスみんなが知っていること。クラスの輪から放れた悠一にとって、教室はあまり居心地のいい場所ではなかった。でも、行く場所がないから教室に残ってしまう。
 休み時間という短い休憩、携帯をいじりながらひとり遊んでいる悠一は、クラスメイトの恰好の標的だった。
 特に絢香は女子生徒の中心におり、絢香の声で女子は前ならえをする。悠一が気にくわない絢香に、他の女子たちもならったことで、さらに学校が窮屈な場所へとなっていく。

「――――」

 携帯を弄りながら、悠一は絢香を無視するように没頭していた。その態度に逆に絢香が怒り、悠一の手から携帯電話を薙ぎ払った。
 携帯電話がガシャンと床に落ちる。別に壊れることはないものの、絢香の態度に悠一も絢香に視線を釣り上げた。

「あんたね!人のこと無視して携帯いじってサイテーよ!そんなんだから私の邪魔になっていることに気付かないのよ!下ばっか向いててさ、ほんとあんたを見てると気持ちまで暗くなるのよ!」

 そこまで言われても悠一はただじっと怒りに手を震えているだけだった。やがて、絢香の方が翻して悠一から去っていった。

「――――」

 一色即発の緊張感から脱した悠一は、ただ胸の内に抑える怒りを飲み込むしかなかった。携帯電話を拾い、画面がなにも傷付いていないことに安堵する。
 そして、悠一が取った次の行動は、教室の真ん中で親友と話をする絢香を隠れてカメラで撮影することだった。

      
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 携帯のシャッターが切られた音が鳴り響いたが、教室中の雑音で絢香まで聞こえることはなかった。
 悠一が絢香の写真を確認して口元を釣り上げる。
 その写真は、悠一の携帯に入っていた、『MCアプリ』へと送られた。


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