純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『憑依・乗っ取り』 > 飲み薬『ひょうい部』

「最高だな、我が憑依は!!次は誰に憑依してやろうかね~!」

 身体に戻った貴明の笑い声が爽快に響き渡る。身体を守る様に部室に残っていたう義也は、貴明が戻ってきたことに安心しながらも、憑依部のこれからの方針に魔が差す。
 もとより、貴明という部長の方向性を問いただしたい。

「ねえ、貴明っていろんな人に憑依してきたけどさ、やっぱり茜音の身体が一番じゃないの?」
「・・・はっ?」

 長く付き合いのある義也は貴明のことをよく知る人物だ。その中で貴明には幼馴染の高橋茜音がいる。小中高一貫して同じクラスであり、貴明の面倒、世話ををみる茜音がいるにもかかわらず、貴明には茜音に興味を示さない。
 高校になって恋愛話でも聞くかと思っていたが、その話もなく二年生になった。
 さらには同好会からのランクアップで部活にまでなってしまった憑依部に、さらに二人の時間がすれ違うことになる。
 他の女性を知るより、貴明には近く茜音がいる。本当に貴明は茜音に関心がないのか本心を聞きたかったのだ。

「憑依部なんかやめて、いっそのこと彼氏になっちゃったら?純玲先輩とか選んで浮いているより、茜音さんに落ちついて身を固めるのも大事だと思うよ?」
「馬鹿ぁ。なに言ってるんだ。茜音なんか純玲先輩に比べたら月とスッポン!いや、比べるだけ先輩に失礼だろうが!」
「そうかなぁ?茜音さんって運動神経は抜群だし、スタイルは良いし、面倒見はいいし、おまけに勉強だってできる。貴明にしてみれば悪いところなんてなに一つないじゃん。幼馴染って言うのが本当にうらやましいと僕は思うよ」
「いいか、義也。純玲さんには、女らしさや美しさがある…………だが、あのじゃじゃ馬娘の一体どこに、女らしさや美しさがあると言うんだ!?」

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 貴明の背後に立つ人物に、義也の表情が固まった。背後に殺気を覚えた貴明が振り向くも既に遅く、茜音に関節技を決められて身動きが取れなくされていた。
 憑依よりもヒドイ。フルネルソンである。

「義也……今からクラスメイトが一人減るけど、問題ないよね?」

 ――ボキィィ!!
 骨の折れそうな小気味良い音が教室に響き渡る。

「いって、いててて!!!うぅぅ……その関節は、そっちの方には曲がらな――――ばかああああ!!そっちはあああ!!!あっあっあっ……あああ―――――――!!!!」
「やっぱり……貴明にはダメかもしれない……」

 目が覚めた茜音に貴明は勝てないのだった。
 それからというもの、闇の力が加わって貴明主将の憑依部は廃部になったのだった。


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 保健室には誰もいない・・・・・・
 そう思っていた貴明と安人。安心して、繰り広げていた保健室内でのさゆりと純玲のレズ行為が、まさか覗いている人物がいるとは思いもしなかった。

「(……どうしよう…こんなことになるだなんて思いもしなかったよ……)」

      
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 彼の名前は、北澤朋文―きたざわともふみ―。キーちゃんと親しまれている陸上部の一員である。
 足を軽く捻ってしてしまい、休んでいるところに純玲が運ばれた。そのことは知っていたのだが、先に奥のベッドでカーテンを閉めて休んでいた朋文は、純玲に気付かれることがなかった。
 そしてさゆりが来てから行われた二人のレズ行為。
 興味があるものの、カーテンを開ける勇気もなく、ただばれないように息を殺して隠れていたのである。
 朋文にとって純玲もさゆりも先輩にあたる。
 後輩の朋文に二人をネタに揺さぶりを駆ける度胸は全くなかったのである。

「(はやく…終わってほしいなあ……)」

 二人の息や声が聞こえる度に、悶々とした気持ちが募る朋文。このままじゃ一発抜かないと眠ることもできない。できれば今すぐ保健室から飛び出して帰りたいと思っているほどの朋文にとって、動くことの出来ずに保健室のベッドで息殺している時間は、まるで拷問のような時間であった。
 ズボンの上から勃起する逸物。荒く息を吐き、心臓の鼓動が耳に聞こえてくるくらい高鳴っていた。
 でも、それももう終わる。

「そ、そこぉっ…あっ、あんっ!ふぁぁ!」
「おま〇この感触が伝わってくる…ああっ」
「んんんっ!んっ、んくっ、んふぅぅっ!」

 二人が三度ベッドに崩れ落ちた音が聞こえた。もう動けないと息を切らして笑いあう二人の会話が聞こえてくる。

『あいつら、意識を失ったのか返事しても応答ありません』
『こっちもだ。しかし、散々イッたな。ベッドがびちゃびちゃだよ~』
『阿仁屋先生のご褒美だよ。さて、身体を返していこうぜ』
『そうしましょう、ブラザー!』

「(よかったぁ……終わるんだ……)」

 ほっと、今まで張っていた緊張の糸が朋文から切れる。
 今まで動くことをしていなかった分だけ、足を軽く動かしただけのはずだった。

 バン――!

 鉄の柵を蹴飛ばしてしまった音が室内に木霊し、朋文が目を見開いた。
 それは、足にグルグル巻きにまかれた包帯が激痛を呼び起こしたわけじゃない。
 心臓の高鳴りが最高潮に達し、脈は駆け走り、目が血走る。
 保健室のベッドとベッドの間をレールで遮っていたカーテンが滑り、二人の裸姿を目撃する。

「――――――」
「……いたんだな、隣に」

 裸姿の先輩の姿を目撃した朋文が悲鳴に近い声で鳴いていた。「あっ・・あっ・・」と、まるで自分が場違いにいたことを悪びれた様子で、どうしていいのか分からずに困ったような顔をしていた。

「さて、どうするかねえ~」
「このまま返すわけにはいかないし。とりあえず、動きを固定させてもらいましょうか?」

 朋文という小動物を見つけた純玲(貴明)とさゆり(安人)は、まるで肉食動物のように獲物を見つけてニヤリと嗤い、眼をぎらぎらに輝かせていた。


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(なによ、これ・・・?こんなの、知らない!?)
 
 私は今まで見たこともない道具を目の当たりにしていた。

さゆり。これなんだか、知ってる?
「え・・・?」
双頭バイブって言うんだって。先端がおち〇ち〇みたいになっていて可愛いよね?

 まるで男性の性器を愛らしく触る様に小突く私。1mほどの太いシリコン製の疑似ち〇ぽはまわりにイボイボが付いていてその太さに拍車をかける。それでもいまの私やさゆりなら簡単に飲み込んじゃうと思う。
 だからこそ、最悪のことを脳裏によぎる。

(なんなもので、なにをするつもりなの?)

 震える声で、声にならない私をあざ笑うかのように、私の身体は股を開いてバイブの先端を咥え始める。イヤらしく濡れた私の花弁に先端を擦りつけると、バイブは愛液に濡れて簡単に膣内に侵入してきた。体内に侵入してくるバイブの感触が気持ち悪い。
 寒気と恐怖で身体が震えるのに、その表情は咥えたことでお腹が満ちた感触を喜んでいた。

ん・・・はぁ……膣内がパンパンで引き締まるみたい。ん~~・・・

 にゅるにゅると奥へと挿入していく私の身体。バイブをどんどん飲み込んでいき、半分近く飲み込んだところでイボイボが肉襞に当たった。

(ヒィっ!イタイ…拡げられちゃう……)

 太いバイブが私のおま〇こを無理やり広げていく。愛液で濡れていても開かない状態で無理やり押し込んでいくのはとても痛い。私の身体は何度か襞に遮られてバイブが奥に進まないことをじれったく思ったのか、一度挿入した部分を吐き出して再度再び入れることでバイブに私の愛液を馴染ませていく。
 すると、少しずつではあるが私の肉襞はバイブのイボイボを飲み込み始めていった。

くぅ……んん~っ……あっ、あひぃ…バイブが、なかで擦れて、きもちいい……
(ふぁぁ…や、やだぁ…!)

 男性の性器にはないイボイボが、コリコリと膣壁を抉ってきもちいい。なんなの、これ?こんなのすごくて、またすぐイっちゃうって。…やだぁ、やめてよぉ。私は中毒者じゃないんだから、そんなに快感を与えないで、ヘンになっちゃう。

いままで感じたことのないほど感じちゃってるぅ。バイブって、気持ち良いわ

 バイブを咥えて激しく上下に動かす。まるで男性に激しく突かれているように淫らに喘いでいた。目の前にさゆりがいるのに、見てほしいと言わんばかりに股を開いてバイブを咥える様子を見せているんだ。
 見ないで、さゆり。こっちを見ないで!

あぁ…はぁ~……このままじゃ一人でイっちゃいそう。うふふ…、ダメよね。さゆりも一緒にイきたいよね……

 私がさゆりを誘っている。その言葉に私は快感に流されそうになった中毒に必死に抗い冷静になった。

(それは絶対にダメ!さゆりに変なことしないで!)

 まるで、私の身体を動かす何者かに悲願するように必死に叫んだ。

「そんなの…はいらない……」
大丈夫だって。私だって入ったんだもん。痛いのは最初だけだし、さゆりだってすぐになれると思うよ?何事も経験だよ
(馬鹿なこと言わないで!そんな誘いに乗らないで、さゆり!)

 抵抗を示すさゆりを説得する優しい私の声が、まるで偽物の骨董品を売りつける闇業者みたいに聞こえて怖かった。自分に騙されないでほしいと、さゆりに強く念じる。思いが届いてほしいと願いながら、さゆりは私の声に耳を傾けてしまった。

「……純玲がそこまで言うなら、やってみようかな……
(さゆり!!)
そうだよぉ。私が一緒だもの。一緒に気持ち良くなろうよ、さゆり!

 さゆりが股をひろげて、受け入れる態勢を作る。私は股に腰を沈める様に前にでた。

      
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(さゆり、逃げて!気付いて、さゆり!)

 私の言葉はさゆりには届かない。思いは気薄で快感に流される。
 もう片方の先端をさゆりの入り口に宛がい、愛液に濡らして挿入しやすくする。

怖いから、優しくしてね?
うんうん、絶対痛くしないから安心して

 笑顔でさゆりに答えて不安を安心に変える様に無駄な力をなくさせた。

(痛かったじゃない!どうしてそんな簡単にウソがつけるの!?さゆりを傷つけたら許さないんだから!)

 さゆりにこのバイブは無理!まだ男性を知らないお嬢さま育ちのさゆりには、バイブなんて無理なんだから!
 私の身体を操る人物に叫び、親友を守ろうとする。すると挿入する直前、突然私の動きが止まった。

痛くても、私だから我慢できるよね?
(――――っ!?)

 それはさゆりではない。私に対して言った台詞だ。その台詞に私は自分の立場を理解させる。
 さゆりを守ろうとしている私だけど、そのさゆりを責めようとしているのは他ならない私なんだ。
 まるで第三者のような視点で私は私を見ていたけど、きっと他の誰かが見たら、『純玲がさゆりを犯している』ようにしか見えない。
 私の本心とか関係ない。見た目で人は騙される。だから、――私がさゆりを犯すんだ。
 そのことが、たまらなく悔しかった。

(……嫌がってるさゆりを無理やりそそのかして愉しむなんて……サイテーよ!)

 それっきり、私はなにも言えなくなった。怒りを爆発させたところでどうすることもできないと理解した私は、さゆりの膣内にゆっくりとバイブを挿入し始めたのだ。

      
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ん……ああぁんっ…はいってくるぅ……ひぅっ…、おっきい……」

 さゆりは私よりもバイブを飲み込めない。入ったか入らないかわからない状態でバイブが止まった。

大丈夫?さゆり?力を抜いて

 私が身体を起こして腰を前に押し出す。いっぱいに入っている私の子宮口を押しながら、さゆりの膣内にバイブを押し込んでいく。
 双頭バイブはそういうもの。腰を動かすと私だけじゃなくてさゆりも気持ち良くさせるものだ。
 快感を共有させるように、バイブはさゆりの膣内に無理やりこじ開けて挿入っていく。

んふっ!んくっ!んふ…んっんっ…んふぅ!

 私が腰を動かし続け、さゆりが可愛い声を荒げる。本当に私がさゆりを犯しているみたいだ。

「ふぁ…あっ!やめっ…んくっ、んふ…!」
あははっ!さゆりったら、そんなに可愛い声を出して!

 私の一突き一突きでさゆりの膣内にバイブが入っていく。私が苦戦したイボイボがさゆりは簡単に飲み込んで、快感と一緒に奥までしっかりと咥えこんでいた。
 双頭バイブはお互いしっかりと咥えられている。それでも外にはみ出したバイブのイボイボがお互いの腰を動かす度にクリ〇リスに触れて刺激を作っていた。

「あっあっ…ああっ!そこは…んんっ!んっ、んぅぅっ!」
さゆり!一緒に感じて!あぅ…はぅんっ!あっくぅ…んふぅっ!
「んあっ!はぁっ!…ふあぁっ!うあっ、んあっ!くぅっ!あっあっ!」

 派手な水音と供に二人の愛液が飛び散る。私だけじゃなくて、さゆりも気持ち良いんだ。さゆりはいまどんな気持ちで気持ち良くなってるの?
 嫌なのに、身体が動いて仕方なく感じているの?
 それとも本当に、私に犯されていることを至福に思ってくれているの?
 ……もし、そうだったらわたし……

気持ちいいよ……さゆりっ!!
「んあっ!そこ、気持ちい…んふっ!あっあっ…す、すみれぇっ!も、もぅ!だめ…んんっ!!」

 私の腰の動きにさゆりの腰の動きが返ってくる。互いが互いを感じさせるように腰を動かし、快感を共有していく。私も限界が間近になり、耐えることができなくなっていた。
 次第に自分の発している声が聞こえなくなって、頭が真っ白になって、快感で頭の中が爆発しそうで、一切の余裕がなくなっていた。

もぅ、ダメだ。ハァ…イク!イク!あああぁぁっっ!!
「俺も、くふぅっ!んっ、んんんっ!んああぁぁっ…!!」

 私は、さゆりと一緒にイった瞬間を味わった。

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 一度ではなく二度も激しくイッタ純玲の身体に、貴明は今までにない疲労感を覚えていた。
 女性というのは気持ち良さも倍だが、イッタ後なにもできなくなる。失神するほどの快感に陥るのを無理やり意識的に起きているのだ。
 加えて、Y字バランスで無理な体勢を強いられていたせいか、疲労困憊である。

「……ざー……ラザー……!ブラザー!」

 さゆり(安人)の声がようやく純玲(貴明)の耳に届いた。返事を返すと、ホッと胸をなでおろしたさゆり(安人)の安心した顔が覗かせた。

「あれから全然反応なくなっちゃって、変に声かけたら憑依しているのがばれちゃいそうだし、どうしようかと思いましたよ、いやマジで」
「そ、うだな……もうそろそろ抜けて身体に戻るとするか」

 身体が恋しい今日この頃。本当は自分の身体が一番安心する貴明である。
 憑依されるような男前じゃないし、息が切れるほど体力がないわけじゃない。自分のステータスをあげていった今の身体が自分の個性だ。自分の居心地良いように日々成長している証拠である。
 だからこそ、他人の芝生は青く見えるのである。憑依していつまでも居座りたいと、さゆりの身体で安人はグチグチ言っていた。

「えー!もうちょっとヤリましょうよ!チアガールですよ?踊って歌って酒池肉林の宴を繰り広げましょうよ―!」

 さゆりの乳房を揉みまくり、寄せてはあげて乳房の輪郭を大きく際立させる。

「ブラザーだって、さゆり先輩の胸もっと揉みたいと思わないんです?今なら触り放題なんですよ?もしさゆり先輩本人が知ったら、きっと泣きだしちゃうんじゃないですか?」
「そ れ だ !」

 純玲(貴明)が急に大声をあげてなにかを閃いた様子だった。疲れてしまった貴明が少しでも疲れを軽減するために考えた苦肉の策は――

「本人たちに俺たちの存在を気付かせるんだよ!」
「そんなことして大丈夫なんですか!?」

 ――皮肉にも憑依部の存在を自ら知らせると言う危険な賭けであった。

「なあに、純玲も薄々気付きつつあるしな。身体を動かすくらいで憑依部の仕業とする接点が出てくるとは思えなん。第一、今更誰かに相談できるわけもないだろうしな!」
「さっすが、ブラザー!黒いっすね!」

 闇の秘密組織、憑依部である。安人も当然貴明の案に従い、さゆりの意識を起こすように準備を進める。

「いいか?」
「良いっすよ?」

 息を合わせる様に二人同時に目を閉じる。目を開けると、なにも知らないさゆりが先に目を覚ました。

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 余韻に浸っているさゆりの回復を待っている純玲(貴明)。すると――

「あぅっ!」

 さゆりが小さく悲鳴をあげてぶるぶると震えていた。目を閉じて、力が抜けると、震えていた身体が静かに収まっていった。

「はぁっ…!……はっ……ぶらざー……」

 純玲に対しての呼び名じゃない、ブラザーと発したさゆりに、純玲(貴明)はすばやく察した。

「おっ。その様子は安人か。ようやく憑依したか?」
「う…はい……。憑依はしてたんですけど、どうやっても身体の主導権がとれなくて苦労しました」

 さゆりの身体を動かせるようになった安人。一度イッた身体は火照り続けており、敏感に感じる身体に興奮していた。
 ポロリと零れる乳房を見て鼻の舌を伸ばす。さゆりとは思えないほどだらしない顔であった。

「仕方ねえな。あれほどさゆりが興奮してたら、憑依したって主導権は取れないだろうな。意識を沈めこむのだって苦労するんだからな」

 寝ている間に憑依するのが最も楽なのだ。意識が沈んでいるのだから後は溶け込むように身体の主導権を奪える。
 起きている人物に憑依して無理やり主導権を奪うのがどれほど難しいかというと、床拭きに使ってすっかり黒くなった雑巾を口の中に頬張るくらいに難易度が高い!

「それより、先輩だけ良い思いして羨ましいですよ!」
「そうか?」

 「はい」と強く力説するさゆり(安人)。自分だけ愉しんでさゆりをイかせたことを、自分もやってみたいと志願してきたのだ。

「俺だってさゆり先輩の立場を使って純玲先輩を弄りたいです!」
「俺より上に立とうと言うのか、頭が高い!」
「えー」

 もとより安人は部長やら才能があり皆に慕われている人に憑依するのが好きらしい。
 彼女たちに憑依し、後輩に指導と偽ってボディタッチをさり気なくこなすことに高い快感を覚えるらしい。今回もさゆりに憑依し、純玲を弄りたいという悪戯を考えていた。
 
「だから、今回は俺はノータッチで穂村の身体から放れる。あとは好きにしてやればいい」

 純玲(貴明)がそれだけを告げると、純玲は軽く目を閉じた。安人の想いを汲んだ憑依部部長の貴明に――

「好きに・・・・・・ハイ!」

 さゆり(安人)は一人やる気に満ち溢れていた。


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「(うっはぁ!激しくイッタな、穂村の身体。やっぱ親友にイかせてもらった経験なんてないんだろうなぁ)」

 貴明は純玲の中で絶頂の余韻を一人味わっていた。
 純玲の声は絶え絶えに小さくなっていき、貴明が力を出さなくても意識が沈んでしまうのではないかと思うほどぐったりしている。
 それは、目の前に映るさゆりも同じだ。
 純玲をイかせたことで少なからず罪悪感を覚えているようだ。純玲のズボンを穿かせ、さゆりは静かに保健室から退室しようとしていた。
 言葉も掛けず、挨拶一つして振り返る。今度会った時までに心を落ちつかせ、何事もなかったように会話をこなすのだろうか。
 しかし、そうはさせない貴明だった。

「(おっと!このままじゃ行っちまうじゃねえか!仕方ねえ、穂村の身体しばらく借りるとするか!)」
「ひぅっ!」

 貴明が力を込めて純玲の意識を沈めた。身体が貴明に馴染んでいき、意思を込めると、思い通りに動くようになっていった。
 ニヤリと笑った純玲。眼帯で片目が見えないものの、もう片方の目でさゆりの姿を見ることが出来た。

「さゆり。どこ行くの?」
「えっ・・・?」

 さゆりが振り返ると、さゆりを手繰り寄せる様に笑顔で手招きしている純玲がいた。
 重苦しい空気が漂う中、純玲の笑顔が空気を軽くしてくれる。さゆりもふっと表情を和らげて、出ようとしていた保健室を、ゆっくりと戻ってきた。

「その・・・あの・・・大丈夫だった?」
「えっ?ナニが?」
「わ、わたし・・・純玲にあんなことして・・・・ほんと、悪いと思ってる・・・・・・ごめんね」

 純玲をイかせたことで同性愛に興味があるように誤解を招くかもしれないと怖くなったさゆり。チアガール部に所属していることで、これから先のことを考えてぎくしゃくした関係を作りたくなかったのだ。

「・・・・・・本当に悪かったと思ってるの?」
「うん・・・ほんとだよ。このことは、みんなに黙って――」
「ウソだよ」

 きっぱりと純玲の声で断言されるさゆり。次の瞬間、純玲がさゆりを手繰り寄せてベッドに引きこんだのだ。

「きゃっ!」

 ベッドに倒れこむさゆりの上を、純玲が覗きこむ。

「さゆり。本当は私をイかせて感じちゃったんでしょう?」

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 純玲の声に心臓がドクンと跳ねあがる。さゆりはベッドから逃げようと必死にもがき足掻いていた。

「そ、そんなことない!わたし、感じてなんか」
「ウソはよくないよ。さゆりのココ、湿っているじゃない?」

 純玲の手がスカートの中に忍ばせ、さゆりの大事なところをショーツの上から弄りだす。触ると分かってしまうほど、さゆりのショーツは既にじわりとぬめり気が染みていた。

「いやあ!」
「ほらっ。さゆりも私を弄って気持ち良くなってたんじゃない。変態じゃない」

 細い目でさゆりを見下し、卑下する純玲にさゆりが泣きそうになっていた。

「そ、そんなこと言わなくたっていいじゃない・・・。私だって、やりたくてやったわけじゃないもの・・・」
「へえ。私を弄りたくて弄ったんじゃないんだ。じゃあ逆に私をどんな気持ちで弄ってたの?なにも思ってくれなかったの?」

 むりやり指が純玲のアソコを愛撫して、自分ではどうすることもできなかった。早く終わってほしいと思いながら、さゆりの頭の中は純玲の感覚に麻痺して真っ白になっていた。
 気持ちが良い、濡れている、感じている――。
 興奮する要素がいっぱいあったさゆりの愛撫に、なにも思わなかったわけがない。

「ンン・・・んふぅ・・・!」

 スカートの奥でモゾモゾと純玲の手をイヤらしく動く。さゆりのクリ〇リスを見つけて摘まんでくにゅくにゅと弄っている純玲に、自然とさゆりの抵抗が弱まっていった。

「私はね、今こう思ってるよ。さゆり、気持ち良いかな?私の愛撫で感じてくれてるかな?さゆりもきっと私と同じ思い出愛撫してたんじゃないかなって・・・・・・違う、さゆり?」
「あぁ・・ハァ……す、みれ……」
「私は思っていることを言ったよ?さゆりも私に思っていることを伝えてほしい。ウソなんかつかなくていい。ここには私とさゆりしかいないんだからさ」

 静かな保健室で、二人っきりの空間だと言う事を意識させ、さゆりの本心を聞こうと静まりかえる。風になびく白のカーテンが純玲の耳に小声を届かせる。

「………きもち、ぃぃ……」

 耳まで真っ赤になったさゆりが本音を漏らした。純玲に愛撫されてすっかり蒸気し、感じてしまっていたのだ。
 純玲しかいないから荒げたさゆりの甘い声。今まで聞いたことのないほど可愛く鳴いたさゆりの声に、純玲はすっかり心地良くなっていた。

「じゃあ、さゆりは私の手で十分感じていて。私がさゆりをイかせてあげるね」

 「お返しだよ」と、さゆりのスカートが純玲の手によって脱がされる。ピンク色のショーツが純玲の目に飛び込んできた。

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「今日は誰に憑依しようかな?」

 部活動の子を狙う小西安人は今日も『飲み薬』を手に目ぼしい女の子を探していた。

「小西くんっ!」
「なんですか、部長―ブラザー―?」

 千村貴明は小西安人に呼びかけた。兄貴として慕われている貴明に対しての安人の信頼は熱(厚)い。そんな彼に貴明が頼むのは――

「今日は俺と共同戦線を ヤ ラ ナ イ カ ?」
「共同戦線っ!?」
「おうとも!二人で憑依だ」

 貴明の言うには、二人で同じ部の女の子に憑依して遊ぶということだ。一人で遊ぶだけでも十分面白いのだが、二人で憑依するということには一人で憑依することの倍、面白味があるという。

「でも、大丈夫なんですか?一人だけならいい訳はできますが、二人でいなくなったらそれこそ憑依部が疑われますよ?」

 報酬が高ければ、同じくらいの危険が伴う、ハイリスクハイリターン。一人も二人も同じという楽観的なことは流石に言えない。余所の部活に迷惑をかけ憑依部が廃部になったら元も子もないのである。

「無理を無理ということは誰にもできます。それでもやり遂げるのが優秀な人物・・・これ、ビジネス界じゃ常識ですよ」
「ここ、高校・・・」
「フッ――!そこで、ローリスクハイリターンの作戦を決行する!」
「なんというチキン――!」

 言ったもん勝ちである。貴明が言うと凄い作戦のように聞こえるのが不思議でならない。
 山は高いからこそ征服のし甲斐があるというが、・・・聞いた話は丘を征服するような作戦であった。

「・・・まぁ、いいか。ここ、高校だし――」
「納得したかね。それでは作戦結構だ!!」
「ヴーラジャ―――!」

 苦労はしなくても楽して儲けられるんなら、それに越したことはない。
 貴明と安人は早速行動を開始した。

「・・・あっ、義也先輩は声かけたんですか?」
「……義也には言ってない。文句言われそうだからな」


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 サッカーの部のキャプテンである林勇二―はやしゆうじ―とマネージャーの本田真奈美―ほんだまなみ―は付き合っている。
 そんな話を聞いた憑依部は怒りをあらわにしていた。

「ゆるさーん!!」
「学園内で付き合うなんて不潔よねー」
「てねえの年は何歳だー!!おまえらの付き合うなんてまだ恋愛の『レ』の字も知らない『ゴッコ』遊びだっつうの!!」
「・・・・・・嫉妬の塊で空気が淀んでる・・・」

 憑依部は一人で憑きあうためか、恋愛にはまったく興味ない者が集う。皆目関わることがないのである。

「こうなったら、二人の関係なんて俺たちでぶっ壊してやろうぜ!」
「憑依部にかかれば容易いことでゴザル!」
「逝くぞ、憑依部特攻隊出動だ!」
「待て――!!」

 貴明が先走ろうとしている部員を止める。

「なんだい、ブラザー(兄)!?」
「止めるなでゴザル!これは俺たちのレクイエム。歓喜の歌を響かせるための生贄なのでゴザル!」
「おまえ達、よく考えろ・・・」

 貴明が新人の肩をがっしり掴んで耳打ちをする。

「女に縁がないおまえ達が、女というものを知る絶好のチャンスじゃねえか。・・・壊すんじゃなく、ジワジワと殴り殺しにする様にするんだ」
「ほぉほぉ・・・」
「それもどうかと思うよ?」

 義也の声を聞かない貴明と新人たち。
 貴明の計画を実行に移す特攻隊。
 放課後、憑依部である小尾口雅弘―こおぐちまさひろ―は林勇二に憑依した。
 グラウンドで他校との試合の最中に憑依したからか、勇二は緊急でベンチに下げられた。胸が苦しくなったと思われたのか、勇二が目を開けた時には皆が心配した表情で勇二を見ていた。
 勇二は立ち上がり、何事もないことをアピールすると、ホッと胸をなでおろして、監督やチームメイトは持ち場へと戻っていった。しかし、今日の勇二はそのまま試合に出ることはないと考えていたのか、交代を宣言されていていて、コートにはしっかり11人のチームメイトが駆けだしていた。

「そうか・・・。これで俺はなにもやることがないのか・・・」

 声や雰囲気から、雅弘は勇二に憑依したのだと察した。勇二に憑依したのだからせめて自殺点でも決めてやろうと思っていたのに、その計画は流れてしまった。
 男性が男性に憑依したところでなんの面白みもないとこの時雅弘は思っていた。変わったことはと言えば、目線が普段よりもちょっとだけ上になったくらいだ。

「ガラッと景色が変わるわけじゃないしな。あぁ、ツマンネ」
「つまらなくないですよ?」
「うおっ!?」

 隣で声が聞こえたのは、本田真奈美が一人残って勇二の介護にまわっていたのだ。それに気付かずに声をあげてしまった勇二(雅弘)だった。

「先輩!皆さんを応援しましょう」

 笑顔で皆を応援する真奈美を見て、勇二(雅弘)は本来の目的を思いだした。

「真奈美」
「はい?」

 勇二(雅弘)が真奈美を呼び捨てで言うのは癖なのかもしれない。真奈美も勇二に呼び捨てされたことになんの抵抗を示さなかったことに、噂はやはり真実であったことに確信した。

「俺、やっぱりまだ具合が悪いんだ」
「ええっ!?そうなんですか?」

 彼氏が弱音を言ったからか、真奈美の表情がクシャッと崩れて泣きそうになっていた。
 労わる様に横についてどこが痛いのかを心配そうな顔して聞いてくるので――、

「――とりあえず、一回部室まで連れて行ってくれ」
「わかりました。皆さんに一言声をかけて――」
「いや、いい。みんなには黙って行こう。・・・はやく」
「は、はい!」

 真奈美の肩に手を回してゆっくり起き上がる。そうして真奈美と供に部室に下がっていく。
 真奈美が歩幅を合わせてくれているので、歩くことに何の苦労もしなかった。
 さり気なくスキンシップに成功する勇二(雅弘)は顔を俯きながらニヤリと嗤っていた。


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 教室に一人残っていた鮎川瑞華―あゆかわみずか―は、ようやく今日の授業のノートを書き終えた。
 決して寝ていたわけじゃない。考え事をしていたわけじゃない。
 とろいのだ。恐ろしくノートを書き写すことが遅いのだ。
 先生が黒板に書いているだけじゃなく、喋っていることすら書き写している。
 耳が良く、記憶力が良いから成せる業なのだが、如何せん、学校の授業に本当に必要なスキルなのかは定かではない。
 現に、六時間目の英語の授業でただでさえスペルの多い英語の文章を丸映ししてから日本語訳に入る。さらに、英文法をきっちり仕分け、先生の喋る重要な個所にはラインを入れる。
 それだけ描いているのに、ノートはきっちり見易くまとめているのだ。瑞華のノートを貸してと、せがんでくる友達も少なくない。しかし、それだけに期待されている瑞華にとって、ノートを取ることに一切の妥協はしないのだった。

「すっかり遅くなっちゃった」

 一息ついた瑞華。その表情はやりきったという達成感で、疲れていながらも満足気に微笑んでいた。

「瑞華!」

 タイミングをはかった様に、教室に顔を出すクラスメイトがいた。瑞華の友達の水瀬歩美―みなせあゆみ―だった。サッパリとした性格の彼女がにこやかに瑞華に微笑んでいた。

「歩美。待っていてくれたんだ」
「待ってないと、今度からノート見せてくれないんじゃないかって思ってさー」
「私、そんなに小さくないよ~」

 鞄を持ち上げてサインを送る歩美。瑞華の終わりを待っていただけに早く帰りたくて待ち遠しそうにしていた。

「帰宅部は帰宅部らしく早く帰ろうよー。あっ、カラオケで歌っていかない?今日は無性に歌いたい気分なのよね!」

 さっそくこれからの予定を告げる歩美。席を立って鞄を持った瑞華は歩美に続こうとしたのだが、この時に急に足の先から冷たくなって身体が動かなくなってしまったのだ。

「……あれ?」

 床にくっついたように足が放れない。自分が視線をおとして足の先を見ていると、背筋の方からゾクゾクと寒気が湧きあがってきた。

「きゃうっ!」

 驚いたように顔を上げる瑞華。歩美もその声を聞いて何かあったのかと瑞華に振り返る。

「どうしたの?」

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「・・・・・・ごめん。わたし、まだやることがあるの」

 急に瑞華が心変わりしたような発言をした。歩美の後に続くと思っていた瑞華の拒絶。

「えっ?そうなの?」
「うん。まだ学校にいるから、今日は先帰って良いよ」

 机に座りこむ俯く瑞華。机から絶対に動かないということを悟った歩美が、瑞華の様子を見て腹を立てていた。

「まさか、これから五時間目の社会のノートでもまとめるつもり?う~・・・家でやんなさいよ~。っていうか、授業中にノートくらいまとめなさいよね!」
「・・・・・・」
「はいはい。じゃあ今日は一人で帰るわ。もぅ~!一人カラオケで熱唱してやるんだからー!!」

 せっかく待ったと言う心配りを無碍にさせた瑞華に、歩美は教室から飛び出して言ってしまった。
 瑞華はただ一人教室で俯き、自分の身体を見つめていた。
 ぼぉっと見つめているのではなく、瑞華の膨らんだ胸元を『意図的』に見ている気がした。
 そう他人行儀に思うのは、瑞華もまたその行動になんの意味があるのか分かっていなかったからだ。

「(歩美!あゆみ――っ!なんで急に身体が動かせなくなるの!?)」

 瑞華の意識が奥に沈められて、自分ではまったく動かせなくなっていた。
 自分の身体なのに、自分の意志で動けないという違和感。
 立つこともできない。喋ることもできない。指を動かすことだってできない。
 つまり、歩美の誘いを断ったのは、瑞華ではない誰かの仕業――。
 それを伝えることさえできない。

「(誰か助けて・・・。いったいどうなってるのよ・・・!)」

 瑞華が心の中で泣き叫ぶ。すると、瑞華の表情がクスリと嗤った。

「これが・・・鮎川さんの身体なんだ」
「(だ、ダレ――!?)」

 瑞華の声でありながら、瑞華の意思ではない者が口を開く。声は一方通行なのか、何者か分からない人は瑞華の質問に答えることなく、瑞華の身体を舐めまわすように眺めていた。

「はぁ、いいにおい……。小さな手。この身体は俺の思うように動くんだ。鮎川さんの身体を好き放題触れるなんて、夢のよう……んっ、はぁ……」

 うっとりするように瑞華のにおいを嗅いだあと、瑞華の許可なく身体を触り始める。誰かがいることは間違いないと瑞華は確信を持って言えるのだが、身体を弄るその手は他ならない瑞華の小さな手によるものだった。

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 部活動に励んでいるのは、なにも憑依部だけじゃない。・・・当然である。
 他の部だって活動中であり、帰宅部以外にも多くの生徒が学校に残り部活動に励んでいた。

「うしし。どの部活にしようかな~」

 そういって部活の様子を覗きこんでいる憑依部の部員が一名。小西安人―こにしやすと―である。
 目ぼしい活発の子を探してまわる安人の瞳が、一人の水泳部の生徒に注がれる。
 北澤藤子―きたざわとうこ―である。女子水泳で期待されている生徒で、全国大会出場を果たしている実力を持っている。
 競泳水着で泳ぐ彼女は見ていて分かるほど早く、他の生徒を寄せ付けない。
 そのまま独走で50m泳ぎきってしまった。

「ふぅ・・・」
「北澤さん!またタイム上がってるよ。すごいじゃない!」
「そう?ありがとっ!」

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 プールからあがり、髪の毛をタオルで拭きとる。ショートヘアーは水を拭きとるのも早い。タオルで身体を包むと、藤子は一人部活からあがろうとしていた。

「ごめん。今日はこのくらいにするねー」
「そうなの?もっと遊んでいけばいいのにー」

 学園の水泳部は競泳よりも遊泳のほうが好きのようで、実力が伴わないことをしっている。
 藤子は自分との闘いを終えると部活動をやめてしまうのだ。他の部員も藤子に勝てないのを知っているから藤子の好きにさせている。
 その結果、藤子は一人、女子更衣室へと戻っていった。

「チャンス!!」

 安人が目を輝かせて自分も男子更衣室へと駆けこんだ。室内温水プールは女性のみ。この時期の水泳部男子は体力づくりのために走り込みをしている。ガラ空きの更衣室。誰も来る予定もないこの時期。安人は『飲み薬』を飲み干すと、身体の芯から冷たくなっていくのを感じた。
 プールに入るときとは違う。温もりを維持したまま身体だけが冷たくなるのだ。幽体の自分だけが温かく、身体が温もりから放れていくのだ。

「うひゃあ。これが・・・俺かよぉ」

 他人行儀に見る自分の姿。普段では見ることのできない角度で見つめる安人は、幽体離脱したことに唖然といていた。

「・・・あっ、やっべ。こんなことで時間使ってる暇ねえんだ。北澤さんの元へ急がなきゃ!」

 幽体の安人は飛んで女子更衣室へと向かう。
 すると、藤子はまだ競泳水着のまま更衣室で携帯をいじりメールを見ていた。何気ない仕草であるが、着替えをしていなくてよかったと安人は安堵する。
 着替えをするのは自分だと、心に決めていたのだから。

「うしし・・・。北澤さん、しつれいしますー」

 安人の幽体が藤子の中に吸い込まれていった。

「えっ!ひゃぁぁ……ぅ」

 藤子は冷めた身体を強張らせたようにピンと硬直させた。安人の幽体が全て入りこむと、藤子はなんともなかったように、手に持った携帯を見つめて、画面に映る自分の姿を確認する。
 そして、身体に張り付く小さな競泳水着を見て、ニタリと微笑んだのだ。

「ふふ、ははは・・・俺が、北澤さんになってる・・・。マジで凄いや」

 驚きと喜びが入り混じる表情をロッカーに備え付けられた鏡で映す。それはどこから見ても北澤藤子だった。競泳水着に包まれた自分の身体を覗くように、胸元をひっぱると、藤子の白く盛り上がった胸が見えた。
 白の中に淡いピンクの乳首が、既に固くなっているみたいに尖って見えた。

「こんな視点で北澤さんの胸が見られるなんて凄いよ。まったく、面白い部活だよ、憑依部って……」

 藤子(安人)は笑いながら身体を弄っていた。憑依された藤子は安人がなにをしようが、憑依されている最中の意識がないのだ。
 競泳水着の上から形を変えるほど強く胸を揉む藤子(安人)。嬉しそうに揉んでおり、時折ピクンと感じて喘ぎ声を更衣室内に響かせる藤子(安人)は、水泳部が部活動をしている隣でオナニーをしていることにすっかり興奮してたのだ。
 更衣室の中央に位置する長椅子に腰掛け、足を広げ、競泳水着の上から藤子のクリ〇リスを弄り始めた。指の平を押しつけるようにして弄ると、競泳水着はプールの水以外に、粘着性のある水気も吸い始め、にちゃにちゃと音をたてていた。

「ああん・・こんな場面誰かに見られちゃったらどうしよう・・・やめないといけないのに・・・このカラダ、感じすぎて、やめられないよー」

 まわりからは藤子が更衣室でオナニーしているようにしか見えないだろう。いったい誰が安人によって藤子がオナニーを強要されているなど考えようか。
 水泳部だけあり身体つきは理想な体型をしている藤子。豊満すぎるカラダを愛でるように愛撫し続けた。藤子の掌の大きさではおさまらない巨乳を包み、水着の上から撫で回す。

「あん…はっ…ん…」

 藤子(安人)の表情が蕩けて高揚したものに変わり、声が漏れ出る。

「おっぱい…きもちいい…クリ〇リス、感じる……おまんこ、濡れてきちゃううぅ」

 荒い吐息でオナニーに没頭し、甘い喘ぎを響かせる藤子(安人)。そして――

「…だめ、すごい…も、もうイクっ……あ―――っ!!!」

 ビクン、ビクンと、激しく腰を曲げて絶頂する。腹筋に力が入り丸くなった身体で、藤子の快感を堪能した安人だった。

「あ……あはっ、イっちゃった……北澤さんのカラダで…ウシシシ……」

 なんだか藤子のとんでもない秘密を知ってしまったような快感に襲われて愉快になる。
 余韻を最後まで味わった後で、藤子(安人)は藤子の身体でゆっくりと起き上がった。


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