純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『入れ替わり』 > 粉薬『姉弟』

「勝弥!アンタ、私の身体でナニしてるのよ!」
「ね、姉ちゃん――!?」

 急に入ってきた勝弥(理紗)に驚いた理紗(勝弥)は身体をベッドから起こした。

「だって、姉ちゃんの身体、今日一日中疼いて痒かったんだもん」
「だからって、私の身体でお、おな……オナニーして良いと思ってるの!?本当、サイテー!弟だって軽蔑するわ」

 その言葉にカチンときた理紗(勝弥)。今まで我慢してきた弟も堪忍袋の緒が切れたのだ。

「そんなこと言っていいの?」
「なんですって?」
「今の僕はお姉ちゃんの姿なんだよ?この身体がどうなっても僕の自由なんだよ?」

 強気に出る理紗(勝弥)に気を悪くする勝弥(理紗)。根負けしないためにも、強気になった理紗(勝弥)をさらに超強気でねじ伏せようとする。

「アンタね!変な気を起こしたら許さないんだから!」
「あんた、弟のくせに私に指図しないでくれる!」
「・・・・・・・・・・えっ?」

 急に口調が変わり、理紗本人の口調で咎める理紗(勝弥)に目を丸くする。それはまるで本当に勝弥(理紗)を叱る姿そのものだった。
 その姿が以前の自分に重なり、強気に出ていた勝弥(理紗)の動きが完全に止まってしまった。

「どう?似てたでしょう・・・?」
「あ、あんた・・・今のモノマネ・・・よね?」

 震える声で聞いてみると、理紗(勝弥)はニヤリと嗤って首を横に振ったのだ。

「ううん、モノマネじゃない。本物なんだよ。さっきオナニーしたでしょう?そして僕がお姉ちゃんの身体で初めてイった瞬間、お姉ちゃんの記憶や口調、全部が僕の頭に流れ込んできたんだよ。だから今じゃ自然と言えるようになってるんだよ。ウフフ・・・今はお姉ちゃんと喋っているから口調が変わらないみたい。よほど僕にとってお姉ちゃんはトラウマだったみたい」
「記憶が・・・流れこむ・・・?あ、あはは・・、そんな、ありえないわよ」
「ありえない?お姉ちゃん、男性三人と付き合って、それだけじゃなく初枝さんとも一度やったことがあるなんて、僕よりもえっちじゃない?」
「どうしてそれを――!?」

 初枝が理紗に好意を寄せているのを知っていた。だから一度だけ理紗は初枝としたことがある。レズ行為である。今まで誰にも打ち明けたことがなかったはずだ。それなのに弟の勝弥の口から告げられることに、急に身の危険を感じていた。

「へえ・・・セックスも経験済みなんだ。二人目の和博―かずひろ―が一番良かったんだね。格好良くてセックスもうまかったけど、二股かけられてたなんて・・・くすっ、そう言えばお姉ちゃんが沈んでいた時期あったよね?」
「やめ、やめてよ!勝手に記憶覗かないでよ!!」

 勝弥(理紗)が叫ぶと理紗(勝弥)が勝ち誇ったように笑みを見せた。
 それはまるで弱者を痛めつけるように見せる悪者の笑みだ。姿だけじゃなく、立場も逆転したように理紗に対して強気に責める勝弥。

「でも、おかしいよね?まわりには僕たちの姿はいたって普通に見られているんだよ?・・・私が弟をいじめるなんて日常茶飯事だったもんね!だから今日もあんたをいじめてあげるわ!ウフフ・・・」

 そういうと、理紗(勝弥)は勝弥(理紗)の上に跨ったのだ。


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 夕刻――
 学校から帰ってきた理紗―りさ―がなかなか下に降りてこないのを気になった勝弥―かつや―が部屋を訪ねに行った。しかし、勝弥は足音をたてないようにそっとした足取りで廊下を進み、理紗の扉の前に立ちゆっくりと扉を開けた。
 覗いてみたのだ。すると――

「…ぅ……うふぅ……」

 理紗は私服に着替えず、ベッドの上でなにか小さく背中を丸めてうずくまっていた。具合が悪いのか、呻き声を漏らす声に勝弥が心配したのは束の間――コロンと寝返りをうって勝弥の目に理紗がなにをしていたのかが入ってくる。

「あ……あ……」

 勝弥の表情がみるみる青ざめる。理紗は、オナニーをしていたのだ。制服姿のまま、こともあろうか制服の上から胸を揉みながらスカートの奥の大事なところを、指が入りやすいように大きく股を開いて弄っていた。
 スカートが乱れているせいで勝弥の目にも理紗がショーツを穿いていないのが見え、直接弄っているのだと分かってしまう。揉んでいる胸も形を変えているほど強く揉んでいるのだ。きっとブラも外しているのだろうと予想が出来た。
 制服姿でも裸同然に触られているのと同じなのだ。狂ったようにオナニーに没頭する理紗に勝弥は扉の前で戦慄いていた。

「あいつ、なにしてるの……私の身体で!!」

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 勝弥(理紗)は扉の奥で叫んでいた。自分の身体を好き放題に触られているのだ。身体を入れ替えられてしまい、姉弟同士しか言えない秘密を持つ勝弥と理紗。勝弥(理紗)は毎日事あるごとに確認して、弟にそれらしい動きがないか見張っていたつもりだった。しかし、勝弥もまだ子供である、オナニーを知らないと思っていた理紗は数日間の見張りで変な動きをしないことに緊張の糸を軽く解いたのだ。見に行く回数を減らしていき、今日も理紗(勝弥)が着替えに行くと言って部屋に消えたもののすぐにおりてくるだろうと確認に行かなかった勝弥(理紗)の落ち度があった。
 やはり男性であり女性の身体に興味あるのだろうと、弟とは言え勝弥(理紗)は怒りが湧いてきていた。

「許さない・・・すぐに部屋から連れ出して小一時間説教しないと気が済まない――!」

 扉のノブを強く握ったその手。押せばすぐに扉は開くのだ。
 でも、勝弥(理紗)はそれ以上動くことが出来なかった。

「・・・・・・・・なんで?」

 勝弥(理紗)が視線を落とす。自分の股間に生えている逸物が、ズボンの上からでも分かるくらい膨れ上がっているのが見えたのだ。
 ムクムクと反応してパンツを押し上げる逸物は、勝弥(理紗)に変な気持ちを増幅させる。悶々とした想いの中で理紗(勝弥)の様子を見続けていた。
 目を閉じて快感を貪っている理紗(勝弥)の姿を見ていると、さらに逸物が大きくなっていく。

「・・・・・・私、自分のオナニーに反応しちゃってるの!?」

 自分でも信じられないと、目を見開いて驚く勝弥(理紗)。

「あいつ・・・、ココロだけじゃなくてカラダも変態じゃない!もぅぃゃ・・・」

 全部あいつが悪いんだと、勝弥(理紗)はズボンの奥が収まってくれるまで扉の前で待ち続ける。

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 粉薬を吸いこみ身体を入れ替えた姉弟。
 かつて気の強かった姉も立場が逆転したかのように気が弱くなり、弟にすら勝てなくなっていた。学校も行かなくなり、部屋に閉じこもっていた毎日だったが、ふと理紗―りさ―はおもむろに部屋から抜け出し、かつての自分の部屋へと入っていった。

「ああ、私の部屋・・・・・・」

 自分のもと部屋は入れ替わった時と配置は未だ変わっていない。勝弥―かつや―は短期で自分からは基本何もしない性格だった。まさか『粉薬』で身体を入れ替える暴挙に出るとは理紗は考えてもいなかった。
 部屋の配置は変わっていなくても、掃除もしないので埃がたまっていた。
 お気に入りの蛙の人形がベッドから落とされていたのを見てショックを受ける。
 理紗はタンスから自分の衣服を物色した。
 かつてお気に入りで衝動買いした服の数々がタンスの中で眠っている。今はもう着ることのないものだ。

「私の……ものだったのに、どうして……こんなことになっちゃったの……」

 下着をもって泣きそうな顔をする理紗。これだってそうだ。安くても可愛くてつい買っちゃったお気に入りの下着だ。使われなくてタンスに仕舞っているくらいなら、いっそのこと自分が穿いてあげたいくらいである。でも、そんなことできない。
 男の子に女子の下着なんか似合わないんだから。

「なにしてるの、お姉ちゃん?」

      
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 急に声が聞こえて理紗が振り返ると、制服姿の自分の姿があった。
 理紗は泣くことを止めて驚いていた。

「勝弥!?学校は?」
「サボっちゃった。だって、授業分かんないし、つまんないんだもん」
「それが学校でしょう!戻りなさいよ」
「お姉ちゃんがそれを言うかなあ?学校休んでいるのに」
「あんたと違って私は本当に落第させられるのよ!」
「でも、お姉ちゃんの友達って本当に綺麗な人ばっかりだよね?なにもしなくてもスキンシップしてくるし。あはっ!女子高って飢え過ぎ。びっくりだよ」

 理紗は友達の初枝のことが脳裏によぎった。可愛くて人懐っこい初枝は理紗に好意を寄せているのを知っているからだ。

「あんた、まさか・・・初枝―はつえ―になにかしてないでしょうね?」
「僕は何もしてないよ。『僕は』ね」

 勝弥の笑みが物語っており、理紗は歯をぐっと噛み締めた。

「あんた、さいてえ・・・・・・」
「なに、私に逆らうの?勝弥の分際で生意気なのよ!あなたは私の言うとおりにしていればいいのよ!そうしたら元に戻してあげてもいいかなあ」
「くっ・・・っ!」

 『粉薬』は二人が満足するまで効力を発揮し続ける。勝弥を満足させない限り、身体が元に戻らないのだ。強気に出る勝弥は自分を満たす欲求を理紗に命令する。
 それがたまらなく快感だった。

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