純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『洗脳』 > 水晶『ロリコのとりこ』

 夏休みが終わり、皆が再び『ロリコ』に通い始める後期。
 夏の暑さもおさまり始め、秋の到来を感じ始めた日。『ロリコ』では忙しく活動を始めている生徒たちでにぎわっていた。
 明日は『ロリコ』の修学旅行なのである。

「いよいよ修学旅行も明日になりましたね、校長……校長?」

 綾女が先程まで隣で歩いていたはずの校長を見失う。と、振り返ってみると、玄人はいつの間にか着ている服を脱ぎ棄て、夏休みで鍛えた身体を惜しげもなく綾女に披露していた。

「ふぅ~。見ろよこの鍛えられたカラダの彼方此方!女性ファンは体育館裏に集合かい?」
「気持ち悪いです、校長」

 綾女が急いで玄人に服を着せる。なんとも突拍子もない行動である。

「しかし、校長。大学生にもなって修学旅行を企画していると言うのは我が校だけではありませんか?しかも自主的ではなく強制的なのは、些かやりすぎでは――」

 大学の旅行と言えば、友達と卒業旅行に海外というのが定番になりつつある。バイトすることのできる大学生にとって、義務教育ではない学校の『修学旅行』など既に苦行でしかないのかもしれない。

「チッチッ。これから社会に羽ばたくとね、みな一人で生きていかなければいけないわけよ。誰も助けてはくれないし、誰もが見て見ぬ素振りが当たり前になっていまうのよ。そんな社会に出る前に、一時の思い出を作ってやることが、大学に来る大きな意味になるわけよ。大学自体が思い出作りとはよく言ったものよ。しかし、行動を起こさなければなにも起きないのならば――、校長が一肌脱いで、修学旅行を企画しちゃうって寸法なのよ!」
「そういうことですか、校長!大人です」

 綾女はようやく合点がいく。綾女が見つめる生徒の輪は、どこかしらに未だ溶け込めないわだかまりのようなものが見え隠れしている気がした。
 生徒たちの精神的不安やストレスが彼女たちの身長促進を阻害しているのならば、こうした外部からの取り組みによって解放させていくのはとても良い案だと改めて気付かされたからだ。

「生徒たちのことを誰よりも考え(自称)、誰よりも生徒たちを愛している(自称)大石玄人――さあ、いざ行かん!エロマンガ イロマンゴ島(注:諸事情により島名の表記が現地よりに変換された模様です)!」

 玄人の叫びを聞きつけ、とある生徒が姿を表した。

「そんなあなたの目論見は分かっているんだからね!」
「むっ、そ、その声は――!」

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「現れたな、――学(まなび)!!」

 玄人に戦慄が走る。風紀委員の紋章を付けて校庭をまわっていたのだろうか、空気の汚れた場所にいち早く敏感に嗅ぎつく西野学―にしのまなび―の存在は、玄人にとっても厄介な相手だった。
 既に学は玄人に対して冷ややかな視線を送っている。修学旅行に仕組まれた『裏の仕組み』まで嗅ぎ付いたと言うのだろうか。

「パソコンがあればどこでも行ったつもりになれるのに、わざわざ足を運んで、時間を浪費して行く理由は一つしかないわよね?」

 ぶわっと校長から汗が滝のように流れ落ちる。冷静に告げるその口調は、一言一言重みが加わり、重圧に押し潰されそうになっていた。

「ナ、ナンノコトダカ、ボク、ワカラナイ」

 状況は悪い。学に根負けされていることに玄人自らが理解していた。そしてさらに悪いのは――その言葉を綾女が聞いていることだ。

「校長!どういうことです?」

 綾女の心境が再び玄人を揺さぶる。もう少し、もうあと一日で完成する『修学旅行』を――邪魔されてなるものかあぁ!!
 玄人が決意を込めた叫びを放つ。

ヤキマンコ ヤキマンカ!……ヤキマンコ ヤキマンカ !ヤキマンコ ヤキマンカ!(注)実在する地名です。現地寄りに変換されたもようです)」
「…………」
「…………」

 女性二人から同時に玄人の頭めがけて鉄拳が飛んできたのだった。


 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 玄人が目を覚ますと、既にそこには学の姿はなかった。綾女が一人解放するように膝枕で玄人の頭を冷やしているのであった。
 校長を殴ったのを教師ながらに悪いと思ったのか、別の理由があったのかはともかく――

「くそぅ、学めぇ・・・。俺があとちっと本気を出せば、勝敗はわからなかったはずだ」
「既に負け犬の遠吠えです、校長」

 膝枕から起き上がる玄人。既にその視線は敵視している学に向けられていた。『ロリコ』という巨大な檻の中で過ごす小鳥を、どのように飼育するかを思考する表情を浮かべていた。

「覚悟しろよ、学びぃ。修学旅行は強制的というのは確定的に明らか」
「確定的に明らか・・・?」

 文脈がおかしいのか、それともキャラを間違えたのかはともかく――、


「皆と親睦を深めるためにも、同じ行動をとってもらうぞ、まなびぃいぃぃ!!」

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 成子が生徒会室へと戻ってみると、粛々と予算会議を進めるなか、変化をしはじめていた生徒が出始めていた。

「れろ・・・はぁ・・・ちろちろ・・・・・・」

 バナナを食べ咥えている綺羅美の様子が明らかにおかしい。
 剥いたバナナの先端に舌を伸ばして、舐め始める。その舌で唇を舐めて、綺羅美の唇にバナナの先が触れると、その唇がバナナを包み込むように 少しづつ開いていく。

「ん~・・・」

 唇とバナナの間に隙間が出来ないよう、口を絞りながらバナナを咥えていく。
 口にバナナを入れたと思ったら、噛まずにその形をまるまる残して口から吐き出し、そしてまた同じように口へとバナナを送っていく。
 そんな行為を延々に繰り返していた。
 

「ちゅ・・・んんっ・・・・んんっ・・・・はんっ・・・」

 小さな口で奥まで咥えようと頑張っている綺羅美の表情が赤くなる。そして、バナナを見つめる瞳が次第に潤んできていた。

「い、十六夜さん。そんな無理してバナナを咥えなくても――」
「無理なんかしてないもん!よく、見てよー」

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 そう言って再度同じようにバナナを口の奥まで咥えこんだ。

「ふぇら。ふぁあふぁふぁふぁはーほはぁ?(ほらっ、なんてことないでしょう?)」

 みんなに言ってみたところで、はたして綺羅美がなんて言ったのか分かる人はいなかった。ただ、彼女を見た生徒たちは、バナナを咥える綺羅美の様子に、頬を赤らめ恥ずかしがっていたのだ。

「はぅ・・・ふぇぅ・・・むちゅくちゅ・・・」
「(十六夜さん・・・。バナナをなんて愛おしそうに舐めてるんだろう・・・)」
「んっ・・・・んっ・・・んっ・・・・」
「(そんな表情されると、ダメよ・・・)」
 
 綺羅美の可愛い声が漏れ、少し頬を赤くしながらバナナを見つめるその表情は、見た目より大人びた雰囲気を漂わせていた。 それを見ていた生徒たちが、綺羅美におねだりするように――、

「あの、わたし達にもバナナくれないかな?」

 一房のバナナを貰えるように頼んだのだ。

「え~。綺羅美のバナナ残り少ないんだよ?」
「おねがい、十六夜さん」
「ん~・・・。校長先生にも取られたんだから、同じ仲間の生徒にあげないわけにはいかないわよね。ハイ」
「ありがとう~!」

 綺羅美からバナナを受け取った生徒たちは、 同じようにバナナの皮を優しく剥き、形を崩さないように唇を十分に濡らすと、噛みつくことをしないで、バナナの形に添って隙間をきっちりと埋めるようにすぼめて上下にバナナを動かして舐めていた。

「んっ・・・はんっ・・・んちゅ・・・ちゅるちゅる・・・」
「えろ・・・れろ・・・・はぁ・・・れろ・・・んん・・・」

 綺羅美と同じように喉の奥まで咥えるものから、中身の外枠に添って舌を這っていくものまで、まるでフェラの仕方を様々なかたちでするように、バナナを舐めていた。

「みんな、バナナをそんなふうに食べるのはやめなさい。ふ、不謹慎です!」

 舘川里緒が一括するも、生徒たちの耳には入っていないように、行動をやめない。気付けばバナナを咥えていないのは副会長の舘川里緒と会長の長友唯だけになっていた。
 唯は普段の無表情を崩さずに、言葉を発していない。ただ皆の行動を黙って見つめているだけだった。しかし、生徒会長である唯がなにも言ってくれないとこの場が困ると判断した里緒は、唯にこの場をまとめるようにお願いした。

「会長。こんなおかしな状況をやめさせてください。みんながしているそれは、バナナの食べ方ではありませんわ!」

 嘆かわしく里緒は叫ぶ。
 生徒の数名はよだれが顎の下から零れ落ち、着ているコスチュームにシミを作っていた。

 この様子を見て、ようやく唯が立ち上がった。そして、「みなさん――」と声をかけた。
 いったいなんと言ってくれるのか、里緒は神妙な面持ちで聞いていた。

「そんな一定間隔でバナナを咥えるのではありません。誰か、私にバナナを――」

 そう言って、綺羅美が唯にバナナを渡す。唯が受け取ると、綺麗な手でバナナの皮を裂くと、バナナの中身が、唯に頭だけを覗かせていた。

「バナナは最初、こんなものです。ゆっくりと味わうように、少しずつ舐めていきましょう。・・・ちゅっ」
「会長っ!?」

 唯もまたバナナに魅入られてしまったかのようにバナナを舐め始める。アイスキャンディーのように舌舐めづりさせ、時々口の中で製造した涎をバナナの先端にかけ、吸い取るように音を立ててしゃぶりついていた。

      
注)バナナ(ry

「ちゅるるる・・・んっ・・・ごくっ・・・ほのふふぁじも、におひほふぁじふぁっふぇ・・・ふぁんじふぇくらふぁい(このあじも、においも確かめて感じてください)・・・」

 バナナ全体を味わうようにして、さらに唯はバナナの皮を捲った。手で擦りながら下にずる剥けるようにはがれたバナナを、皆がしていたように一生懸命に喉の奥まで頬張った。

「んちゅっ・・・むくっ・・・ぅぇっ・・・ぐむっ・・・ふっ、ふええ・・・」

 生徒会長の口は誰よりも小さい。元々無口で大きな声で喋る生徒ではないからか、まるで、喉の奥までバナナを入れるのが苦しそうに一度むせていた。それでも、目に涙を溜めながらも懸命にバナナを咥えた。

「会長、表情がイヤらしい・・・」
「本当はこういうの好きなんじゃない?」
「なんだか手慣れている気がするわね」
「ねぇー?」

 会長へのヒソヒソ話も聞こえないのか、唯はバナナを頬張る。出したり入れたりしている内にバナナが涎にぬ濡れてべちょべちょになっていた。芯だけしか硬さを保てなくなったバナナになって、ようやく唯はバナナを口から取り出した。

「じゃあ皆さんも・・・、バナナを堪能しましょう」
「たん、のう・・・?」

 里緒が疑問に思う。
 バナナは楽しむものとかうなら理解できるが、堪能するとはどういうことだろう?バナナでお腹をいっぱいにするつもりなのだろうか・・・それこそバナナを10本は食べないと堪能できないだろうと考えていた。
 しかし、里緒の予想は強ち的外れではなかった。
 唯はスカートをめくり上げて自分のショーツを脱ぎ下ろすと、椅子に座って足を机の上において開くと、今まで咥えていたバナナを自分の性器へと宛がいだしたのだ。ぱっくりと開いていない唯の性器では大きすぎるバナナの輪郭。しかし、ぐちょぐちょに濡れているせいなのだろうか、唯が力を入れて挿入すると、ぬるりと輪郭を抉りながら、バナナを膣内へと押し入れていった。

「あっ・・・はいってくる・・・んっ、つめたぃ・・・」

 バナナが唯のおま〇こに吸い込まれるようにぬるんと入っていく。そして、性器に入ることが出来なかったある程度の量が愛液と供に流れ落ちていった。ぐちゅぐちゅのバナナが一体どこまで突くことができるのかわからない。かたちを維持できずに折れてしまったら一体どうなってしまうのだろう、ということまで想像していないのか、唯はただバナナを性器のアナに出したり入れたりしていた。

「んあっ・・・か、たちが軟らかいから…、私のかたちに合わせてすっぽり入ってるのがわかる・・・・・ぅぅっ…。なんだか、ゾクゾクします・・・」

 「はぁ、はぁ」と息を吐きだす唯に、生徒たちも真似をするようにバナナを自分の性器に入れ始めた。
 スカートを捲り、ショーツを脱いで、足を机の上に置いて広げて――

「ひあっ、・・・なに、この感覚・・・新感覚ぅ・・・」
「柔らかくて、気持ちがわるいのに……ゾクゾクくるよ」
「あっ、ち、ちぎれちゃいそう・・・ひぃぃ・・・!」
「きゅうりならやったことあるのに・・・ぜんぜん違うわ」

「あんっ、あんっ、とバナナを性器に咥えている生徒の姿を見るのは圧巻を通り越して狂気だ。どうして、誰も不審に思わないのか、里緒には分からない。
 こんなの、生徒会のすることじゃない!

「みんな、おかしいわよ・・・。こんなのバナナじゃない・・・。バナナでするものじゃない……」
「そうね。その通りだわ、舘川さん」

 成子が里緒に対して声をかける。里緒は自分に賛同してくれる成子の姿を見つけると、安心したのか目に涙を浮かべていた。

「せんせい・・・みんなが・・・おかしくなってしまいました・・・・・・」
「大丈夫よ、舘川さん。あなたはなにも間違ってないわ」
「はい」

 優しく里緒を守るように成子は里緒を連れて生徒会室を出ていく。廊下に出てすぐに、ガタンと言う大きな音が生徒会室から聞こえてきたのだった。
 
「そうよ・・・。私はなにもおかしくない・・・。みんな、みんながおかしいのよ・・・」

 独り言のように自分を正当化する里緒。しかし、成子にしてみればそれは真逆。催眠電波によって拡張しても効果の薄かった場違いの生徒。
 自分だけはおかしくないと頑なに催眠を拒んだ里緒を選んだのだ。

「すぐにあなたが正しく認知するようになるわよ」

 笑顔の裏で悪魔のように嗤う成子は、里緒を校長室へと運んだのだった。


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      会長さまは無愛想が良い

「――と言うわけで、秋の修学旅行は、『美利県』にいきます。各自当日忘れ物がないようにしっかり予習、予行してきて下さい」

 『ロリコ』内の決められた人しか入れない扉がある。
 生徒会室である。多くの生徒の信頼を勝ち取り、代表として集った生徒たちは、大人顔負けの討論を繰り返しながら、修学旅行への最終調整にはいった。
 各々自由なコスチュームに着替えて。
 生徒会室では制服が自由に変えられるようになっている。それは、この場では生徒ではなく、代表として一席身を置くことで、制服から着替えることができ、各々好きな格好でありながらも精神を議論へ集中させることによる合意的な考えによるものである。
 しかし、それも今や生徒会に入りたいという一つの理由になっており、好きなコスチュームに着替えられる生徒たちは、他の人よりも一目置かれる存在であった。
 なので生徒会長である長友唯―ながともゆい―以外は、巫女の姿をイメージしたり、かたやアメカジの私服で議論にはいっている生徒もいた。
 まるでその場は『世界』を表したかのような議論であった。

「あそこって、『新世界』って呼ばれてるんですって。一度行ってみたかったの」
「食べ物も美味しいし、賑やかだって聞いていますわ」
「楽しみ~」

 一つの案が終わり、生徒たちも息抜きをして笑みを零す。張り詰めていた空気が解放され、生徒会室では一息ムードが流れており、配られたお茶を飲み始めていた。

「続きまして、今年度の生徒会の予算につきましてですが――」

 そんな中では唯の口調に気付く生徒もなく、談笑しながら話し始める生徒たちを見ながら唯は小さく溜め息をついた。
 しかし、生徒たちよりももっとくつろいでいる人物が生徒会室にいた。

「はむっ・・・。くちゃむちゃ・・・」

 バナナを口に咥えてむしゃぶり尽くす、校長の大石玄人である。長いフィリピン産バナナを一口で食べる玄人に、生徒たちは会話をやめて玄人に白目を向けていた。

「ふぅ・・・。校長のことは構わず続けてくれたまえ」
「その子供のように音を出してバナナを食べるんことをやめて頂きますか?」
 
 副会長の舘川里緒―たちかわりお―が代表して言う。巫女をイメージした袴を見事に着こなす里緒が玄人に向けて強気な態度で嫌悪感を示した。

「神聖な生徒会で、バナナを食べるだなんて・・・」
「バナナに罪はなぁい!」
「飲食はおやめくださいと言っているんです、校長先生」

 怒りを見せそうになる里緒に変わり、先生である大塚成子―おおつかせいこ―が諭した。入るなら静かにしてくださいと言われているようで、玄人にとっては面白くない。

「まるで、校長の威厳がなにもない。ここはひとつ、あっと言わせるような知恵を持って、校長の信頼回復に努めなければぁ~!!」

 意気込んで生徒たちの前に出た玄人は、一房のバナナから一本失敬して断言した。


「みなさん、知ってますか?宇宙に行けばバナナで釘が打てるんだぞー」

 
 あの、柔らかいバナナがぁ!!宇宙に行けば釘が打てる!!?・・・という印象を持たせてみたところで、あまり生徒たちの心には響かず、好印象を与えることはできなかった。

「それ、綺羅美のバナナぁ~!」

 生徒会の一員である綺羅美が泣き喚く。バナナ一本でもおやつを奪われて憤慨しているようだ。
 と、ここで誰かの携帯電話が鳴り響く。
 ここぞとばかりに大石の目が鋭く光った。

「誰だね、校内に携帯電話を持ってきているキャツは!?」

 罰が悪そうに生徒たちは頭を下げる。まるで叱られているかのように、玄人との距離が近づくことはなく、むしろ離れていく。

「(これでは生徒たちに悪い印象しか与えていないではないか・・・。)ええい、うるさい!」

 そう思った玄人は徐にバナナと一房から一本ぬきとった。


「この電話番号は、ただいま貴様のようなイエローモンキーに対しては一切使用されておりません!クソおかけになった電話番号を、もう一度そのミニマム脳味噌と節穴EYEでクソお確かめの上、クソ改めて……ってなんだ無言電話ではないか」


 ギャグなのか、生徒たちは困りかねていた。ひとりだけ、綺羅美だけが玄人に詰めかかっていた。

「それ、綺羅美のバナナぁ~!」
「なにぃ! ― ― ソ ン ナ バ ナ ナ ! 」

 ――ぐちゅぅ
 目の前で握りつぶされたバナナが、皮の中でぐにゅりと柔らかくなって、わずかな隙間から細い糸のように流れだしていた。

「ああぁ!!綺羅美のバナナぁ~!!!」

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 二本もバナナを失い涙を流す綺羅美。玄人は気にすることなく握りつぶしたバナナを皮ごといただいた。

「後でちゃんとあげるからね」
「この場に校長先生は些か不似合いですわね」
「それもそうだね。席を外すとしますか」

 そそくさと退出する玄人。成子が頭を下げながらも、生徒会に玄人は良い印象を与えることが出来なかった。

「(うーん、馴れないことはしない方がいいね)」

 しかし、生徒会室にこっそりと『水晶』を置くことができた玄人は、早速暗示となる一言を残した。


「きみ達も、『バナナ』が食べたくなったら校長のもとを訪ねるんだよ。わかったね?」


 返事もない生徒たちを残して、玄人は校長室へと戻っていった。

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「ニョホホホ・・・。アヤメナイトくん、なかなか良いボディーをお持ちで」

 教室の外、廊下で授業の様子を盗み見ていた校長の大石玄人が、携帯電話を開きながら中の様子を観察していた。
 携帯には綾女の画像が映し出されており、玄人が携帯をスライドさせることで、綾女の行動をすべて監視、実行させることが出来るのである。
 催眠アプリである。今の綾女には玄人から送られてくる電波だけを受信し、脳が実行に移すのである。綾女の最初に訪れた空気の変化とはこれである。
 電波を受信し、下着一枚になったところで綾女にはなにもおかしなことはない。綾女の行動はすべで自分が納得し、実行しているのだから。

「いいですか、みなさん。私のオナニーの仕方を教えますので、皆さんもお家に帰ったらやってみましょう」

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 配ろうとしていた小テストを床に落として教壇に座り込む綾女。生徒たちは綾女の光景を授業以上に真剣な眼差しで見つめていた。
 生徒たちもまたなぜ綾女の行動に不審がらないかと言うと、全教室にひとつ、『水晶』を飾っているからである。全生徒たちは普段は何気なく授業を受けているのだが、いざ先生から強い口調で命令されると、『水晶』による空間支配でクラス内が先生の命令を聞くようにインプットされている。
 このことは授業を行う先生も知らないことだ。強い口調で言えない先生ばかり集めた『ロリコ』の秘密は、先生を『電波』一つで操れる大石玄人の手によってすべての生徒を言うことを聞かせることが出来るのだ。
 だからこの場合、たとえ綾女がオナニーを始めようとしていたところで、生徒たちは先生の行動を不審がらず、むしろ綾女の行為を見ることで幸せな気分になれるのである。

「まずは気分をもっていきます。先程話していた、雑誌でもブログでも構いません。妄想でもいいのです。えっちしたいな、という気持ちになるのが大事です」

 説明しながら綾女の手が無意識に動き始める。黒のブラジャーに触れると、その手をゆっくりと胸に宛がった。

「んっ・・・。そして、次に胸のまわりから触りはじめます。急ぎすぎて直接触ったり、最初から乳首を触るのはあまり得策ではありません。時間をかけて、身体を温めるようにじっくり触っていきましょう」

 綾女の手がブラの外枠をなぞりながら時計回りに一周する。両手で両胸を回しながら、円の広さをだんだん狭めていき、中央に持っていく。手に加える力を強めたり、弱めたりして、飽きさせないように胸をくすぶる。

「はぁ・・・。じれったくなったら直接触っても構いません。その時になってようやく我慢していた分だけ報われる快感があるのです。直接触るよりも身体が温まっている分、感じ方はだいぶあがっているはずです」

 それにしても『ロリコ』という学校の中に綾女がいるせいか。成人女性の綾女の身体は美しい。出ているところはしっかり出ていて、しかし、ちゃんとくびれもありウエストは細い。この学校内ではなく、男性のいる職場に行けば間違いなくモテル女性の一人には数えられるだろう。
 そんな綾女のオナニーを見ているのだ。男性だけじゃなく、耐えられない女性生徒たちも多い。

「あっ、せっ、せんせい……」

      
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 十六夜綺羅美が綾女のオナニーを見てモジモジさせていた。ロリコは制服の上からマントを羽織っており、マントを羽織っている状態では手の動きは見えにくくなっているにもかかわらず、綺羅美の手の動きは明らかに自分の胸を弄っているように一点に動いているのであった。

「はっ・・・はぁっ・・・せんせい……わたし、かんじてきちゃったぁ……」

 幸せそうにつぶやく綺羅美に、釣られるように綾女も胸をいじっている手を片方下へと降ろしていった。

「胸が気持ち良くなって、だいぶ弄ったあとで、ショーツに包まれた大事なところを触ってみましょう……触る頃にはシミが出来ていると思います。わたしのように」

 確かに綾女の黒のショーツには、一箇所だけ他の部分とは違い濃く変色している点があった。
 生徒たちに見えるように足を広げる綾女の態勢は思いの外エロい。 

「これは別に恥ずかしいことではありません。愛液が染み出るのは生理現象で仕方がないことです。身体が受け入れる状態になったのです」

 左足からショーツを脱ぎ右足にかけて、同じ態勢を取ってもう一度足を広げた。綾女の性器が生徒たちの前に惜しげもなく披露された。処理をされていない茶色いお毛けと、グロテスクな膣内を見せつけながら、綾女は感じているよう甘い息を吐いた。  

「ほらあ、先生のアソコよくみえますか?」

 生徒たちは顔をそむくことが出来ずに綾女の痴態を見続けている。見ているだけで生徒たちが興奮を覚え、見られていることで綾女が快感に溺れる。
 綾女が膣内に指を入れると、既にくちゅくちゅという水気の音が聞こえてきた。

「あっ・・・あー・・・入ってくる・・・・・・うん・・・」

 左手で胸を締めつけながら、右手で自分のおま〇こを弄り始める。
 おち〇ぽまでも長くなく、太くもない綾女の指が、入口付近を何度も弄り続けている。同じ場所を集中的に責め続けていると、綾女のカラダが何度かビクンと痙攣をし始めていた。

「ぁぁ・・・・・・キモチイイ……」

 生徒に見られながら開放的にオナニーをする綾女がぼそりと呟く。普段の彼女なら聞くことのできない声だ。見られることに性的快感を覚えてしまうほどに綾女のおま〇こから愛液がとめどなく溢れ出ていた。行為はさらにエスカレートしていき、左手で乳首を摘まんで引っ張りながら、右手でクリトリスを責め始めた。
 その馴れた手つきに大石はやはり綾女も女性だという事を悟ったのだった。

「ひあぁぁ!・・・くり、とりすは・・・触るといたいから……最後に残しておきましょう・・・・・・そうするとね、い、ままで、ためた快感が、ばくはつするくらい・・・いっちゃえて・・・ひ、やあああぁあぁぁ!!」

 オナニーの説明もままならないほどの声を荒げた綾女が、次の瞬間には生徒たちの前でイってしまっていた。

「ふわあああぁ・・・・・ふわああぁぁ・・・・・・」

 口を開けて子供のようなつぶやきを発しながら、涙と愛液に濡れた綾女の身体は、教壇の上で淫らに乱れた女性の姿を生徒たちの目に焼きつかせていた。


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 陣保町のとある町はずれに、限られた人しか入れない狭き門の大学がある。
「List of Lists college」。通称、『ロリコ』。
 大学生にも関わらず、幼児体型見た目の可愛い女の子が集う大学として、多くのファンを持つ大学である。常にファンは校庭を囲い、カメラを忍ばせシャッターチャンスをうかがっているのである。
 その男性を散らすかのような不穏な空気を纏う現・校長の大石玄人―おおいしくろうど―によって校庭を囲っていた男性たちが姿を消した。

「まったく、物騒な世の中だ」

 玄人が呟く。
 しかし、玄人が男性の立場を思うと気持ちが分からなくはない。

「男性たちが生徒たちに引きつけられるのは仕方がないと思っています。生徒たちにはPowerがあるのです。常に社会を動かす存在になってほしいと願っています」

 選び抜かれた精鋭たちのPowerによって突き動かされる衝動が男性たちの行動であるのならば、『ロリコ』はまさに陣保市社会の中心になるべ場所であると考えているからである。

「とはいうものの、男性たちの力の方向性が間違っていると私は思うのですが、校長」

 背後から訪ねられた声に大石が不敵に笑う。

「これはこれは、アヤメナイトくん」
「・・・わたし、内藤綾女―ないとうあやめ―です」

 綾女は今年の新人としてやってきた先生である。見た目は決して生徒たちのように幼いわけではなく、普通の成人女性のなりをしている。だからこそ余計にこの学園で先生という立場は生徒との立場を明確にしているのだ。
 先生と言う立場は常に『普通』を求められる。この学園の就職率は超難関と言われているのはそのせいだ。綾女はその試験を突破してきた秀才であった。
 その綾女が校長である大石の前に現れた理由は――

「秋の修学旅行の件なのですが――」

 ・・・・・・・・・
 そう、『ロリコ』には学年別に修学旅行というものがある。
 ・・・大学生ですが。
 しかししかし、一二年目は国内だが、三年目は必ず海外である。世界進出を視野に入れる学生を『ロリコ』は応援しています。

「内藤先生」

 一人の生徒が綾女に駆け寄る。十六夜綺羅美―いざよいきらみ―であった。

「あっ、十六夜さん」
「先生。さっきの質問、聞いていただけましたか?」
「ちょうどいま訪ねようとしてたところですよ」

 分からないことは校長に聞くのが早い。生徒たちとの信頼関係を築くことが校長としての大きな飛躍の第一歩である。これもまた、校長である大石の経験の賜物である。

「ん?なぁに?どうしたの?」
「・・・・・・」

      
こwうwちwょwうw

 大石が口調を変えて喋る。猫語のように丸まった喋り方をし出した校長に綾女は一瞬にして鳥肌が立った。
 
「(これが校長としての経験の賜物ですか……)」

 子供には惹かれそうだが、大人には引かれそうだった。
 綺羅美には好印象を与えたらしく、緊張することなく質問を投げかけていた。

「バナナはおやつに入りますか?」
「バ――!?」

 綺羅美の質問に校長の目がカッと見開いた。遠足修学旅行といえば、選ぶおやつが重要である。カントリーマ〇ムなんて持って来た日には勝ち組になれるほどの重要なおやつ選びを、綺羅美は大石に相談しているのだ。
 こんなことを知られた日にはクラス内でおやつ戦争が勃発するだろう。当日まで持ってくるおやつは誰にも知らせない。当日、ダレをパートナーに選んだかによってその旅行が勝ち組になるか、負け組になるかと言っても過言ではない。
 それくらい、ロリコの旅行は前日から見えない勝負が始まっているのだ。

「あの、旅行なんですけど……」

 綾女が一言釘を刺した。

「500円までよ?あと、なるべく悪くならないものを選んだほうがいいわよ?本当にバナナ食べたいの?」
「だってぇ・・・」
「ムフムフ、綺羅美くんはどうやらバナナが良いらしいね。生モノであるが故に旅行開始と同時に一番に食べられるのが特徴。切り札ではなく先陣を駆けるバナナで逃げきろうという作戦だろう。うまくいけば初手でバナナを分け与えることで旅行期間はクラスの輪の中心に入り、勝ち組になれるという寸法だなぁ。
 しかし、バナナを含め生モノは最終日には弱い。変色してしまえば食欲が失せる。それはつまり負け組への決定。
 ――疾風怒涛五里霧中の特攻型、それがバナナというパートナーである!」

 大石のバナナに対する熱い情熱を、綾女は白い目で見ていた。

「(どうしたら旅行のバナナが二人同時対戦スタイルの説明になっているのでしょう……)」

「別にクラスの輪の中心になりたいとかじゃなくて、普通に美味しいよね、バナナ」

 はにかみながら綺羅美が言うと、大石がたまげた表情をしていた。

「な!バナナを選ぶ理由がそれだけ・・・?――バナナの、――バナナによる、――バナナのための選出じゃないのかよ!」
「なによそれ?」
「そうだよ」


「ソ ン ナ バ ナ ナ ! ? 」


 いま、大石がバナナを持っていたら握りつぶしていたであろう力を握りしめて戦慄いていた。

「どれだけ思い入れを込めているんですか?なんだか、校長先生って深読みしすぎてじゃんけん弱そうですよね?」
「シクシク、チクショウ・・・バナナにはね、子供の頃お母さんが貧しいながらも買ってくれた大切な思い出が――」
「ああ、やめなさい!そういう昔話的回想は!!」

 注)危うく始まろうとしていた大石の子供の頃のエピソードは、都合上カットさせていただきました。

 バナナ一つで大いに盛り上げた大石は、今や『大人の都合上』にあい影で泣いていたのであった。

「……ねえ、十六夜さん。バナナは旅行以外に食べられるから、今回は違うおやつにした方がいいと思うの」
「え~!やだやだ、バナナ食べたい!バナナ!」
「まぁ、無理にとは先生は言いませんが、なるべく早く食べるんですよ」
「うん!」

 表情をころころ変える綺羅美。そしてまた生徒と同じように表情を変える大人が一人。大石であった。

「いえ、時間が経っても悪くならないバナナが世の中にはあるんですよ?」
「ハイ?」
「え?」

 ゆらりと立ち上がった大石が今や悲しみを超えたゆらぎの中を歩く。その一歩がもの凄く重く、もの凄く熱い。何故かへんなオーラを綾女は感じていた。

「それはあるところにしか生えてないんですけど、女性はみんな大好物なんですよ」
「あ、あの、校長先生・・・」
「そんなのあるのですか?どこに生えているのです!」

 食いつく綺羅美に大石は仁王立ちで綺羅美の正面に立った。

「それは・・・あなたのすぐ傍に生えています」
「わ、私のすぐそば・・・・・・」

 綺羅美の目が輝く。すぐ近くにあると言われて視線を泳がせると、正面に立つ大石のズボンが異様なほど膨らんでおり、三脚テントのようにズボンの奥でバナナを生えさせていた。
 ……効果音は『ドーン』でお願いします。

「ヒク」
「そう、それはわたしのこ――」

 ――スパーンという小気味いい音が大石の頭を叩いた瞬間に鳴り響いた。背後からの襲撃に大石は地面に倒れ伏せた。

「そういう下品な話は子供たちにしないでください」

 生徒たちを守るために、綾女が叩いたのであろう。校長といえど即座に叩きこむその度胸は男顔負けである。
 まさに教師の鏡である。

「うひょひょひょ……。きょ、今日はこの辺で勘弁してやろう」
「は?今日――?」

 ジト目で見られる大石の立場が危うい。いずれ綾女はこの学園で異彩を放つ教師になることは間違いないだろう。
 綺羅美がいなくなった後で綾女と大石が少しだけ会話をする。

「この学園の生徒たちは見た目だけじゃなく、思考も少し幼いと思います。それはそういう躾なんですか?」
「いんえ~。わたしは生徒たちに早く大人になってほしいと強く願っていますよ?」
「でしたら、もう少し校長も生徒たちを大人として見てあげるべきではないでしょうか?まるでS学年低学年を相手にしているかのような対応では、生徒たちの将来が不安です」

 『ロリコ』に住まう不安要素を取り払わなければ、いずれなにやっても許される学園ではなくなるのだから。
 実績と実務が『ロリコ』の知名度をあげるのならば、この学園はまさにベイビーハウス。生まれたばかりの怖いもの知らずだ。
 そんな学園はやがて廃れて廃校になるのが関の山。大石の理想論もまた賛同と批判が対局で別れるのならば、後は実績で補ってやるしかない。

「我が『ロリコ』が目指す3Kというものがあるのです」
「3K?・・・あの、高学歴、高身長、高収入のことですか?……うふっ、校長ってセンスが全部一昔前ですよね(笑)」
「だまらっしゃい!それは昔の話です。私の言う3Kは現代の男性の主流ですよ?」
「へぇ~。是非知っておきたいわ。聞かせて頂けますか?」

 自信満々の大石に綾女はその挑戦状に乗ってしまう。大石はニヤリと指を三本突き立てた。

「――かしこい」
「やっぱり男女ともに知識は持っていた方がいいってことかしら?」
「――かしこまる」
「そうね。時と場合によっては殿方を敬ったほうがいいわね?」
「――子供」
「急に偏るな!!」

 綾女が頭を抱えてしまう。校長なのに会話が通じないような気がして重いため息をついた。

「だから、あなたたち教師が頑張るのです。校長は生徒と同じ立場で接し、心のオアシスになれれば最高です。しっかり躾けてください。生徒たちが早く『大人』になれるように」

 大石の言葉に綾女は何も言えなくなる。結局のところ、自分が頑張るしかないという。
 生徒たちの思考も性格も、先生である綾女の技量で大きく左右されてしまう。
 良いところも悪いところも吸い取っていくのが生徒たちだ。だからこそ、波の立たない『普通』が好まれる。
 綾女は目を見開いたが、しばらくして言葉を飲み込んで深いため息をついた。

「わたし達に投げやりですか?はぁ・・・。辛い役だけはやらせるんですから、ほんとうに・・・ブツブツ……」

 愚痴を呟きながらも授業の鐘が鳴り、綾女も教室へと歩を進める。これから行う授業のために、生徒たちが待っている教室へ急がなければならない。
 綾女が玄関口から姿を消したのを見届けて、大石は一人残った校庭で学園『ロリコ』を見つめていた。

 学園は生徒を縛り――
 学園と生徒は教員を縛りあげる。
 生徒が自分の人生を決めるのではない。
 教員が生徒の人生を決めるのではない。
 入りたいと願ったその瞬間――
 学園が生徒の人生を決めるのだ。

 この学園に入りたいと願った、生徒の望みを叶えよう――

「あなた達はこの学校に雇われている身なんですから、当然じゃないですか。せいぜい楽しませてくださいね」

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