純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『憑依・乗っ取り』 > 飲み薬『1/2で2倍な俺たち』

「ああ、あ……きゃっ!」

 ビクビクと震えながらも俺の触りに敏感に反応する伊奈穂ちゃん。今や、子猫のように俺の手の中で丸くなってしまっている伊奈穂ちゃんに思わずキスしてしまいたくなる

「ん~~~」
「あっ……いやあっ!」

 唇を尖らせキスを迫る俺の顔を伊奈穂ちゃんはイヤイヤ押し返した。

「……あ、そんな行動とっちゃうんだ。いいのかな~?」
「んああっ!」

 伊奈穂ちゃんの乳首をキュッと抓った瞬間、今までで一番大きな喘ぎ声をあげた。

「ダメ、ダメなの。そんなことされると、わたし、おかしくなっちゃう……どうして、あなたに触られると、こんなに感じちゃうの?」
「それはね、伊奈穂ちゃんが俺のことを受け入れているからだよ」
「そんなこと……ない…」
「伊奈穂ちゃんにも見えるんじゃないの?嫌がっている自分の裏の顔では、俺のことが好きで好きでたまらなくなっている姿が」
「あ……」

      693681a8.jpg

 伊奈穂ちゃんの目にも裏の自分の表情が見えたのだろうか、そう、俺が取り憑いているもう半分のきみの表情だよ。

「俺にだったら伊奈穂ちゃんの全てを教えられる。全てを受けいられる」
「そんなこと………」

 首を振りながら必死に抵抗を見せている伊奈穂ちゃんだけど、もう気付いているはずだ。そんな抵抗こそ無意味だという事が。

「さあ、言ってみてよ。伊奈穂ちゃんの今の心境を俺に聞かせてよ」
「(言えない。絶対に言っちゃダメ!)」

 口を塞いで伊奈穂ちゃん自身が意識して口を閉じたはずなのに、

「気持ち、いいです。乳首触られて、感じてしまいました………どうして!?」

 無意識に開いている口と喋る舌。気付いた時にはすでに遅かった。伊奈穂ちゃんが感じているという事が俺の耳に入ってしまったのだ。

「そうなの?じゃあ、もっと触ってあげようか?」
「(イヤ!)はい。(触らないで!)触ってください、伊奈穂のおっぱい(言わないで!)。もっと、気持ち良くしてください!」

 わざと大きな声で叫び、自らを否定するかのような伊奈穂ちゃんの声。伊奈穂ちゃんは俺のおさわりに抵抗しなくなり、先程は拒んだキスですら交わるようになっていた。

「んちゅう…くち……ん・・ひゃああ…!あん……くぅ…ん……ひぅ……」
「触られる度に伊奈穂ちゃんは感じて逝っちゃってるよね。まったく女性は羨ましいな。でも、俺も伊奈穂ちゃんと楽しみたいな」
「あなたなんかと、楽しみたくない!――ひぅっ!……わたしも、秋成さんと楽しみたいの」

 蕩ける視線で俺を見る伊奈穂ちゃん。ううん、強気なきみも好きだけど、同調するきみも可愛いよ。

「じゃあ、おねだりしてみてよ」
「(いや……いやぁ……)」

 伊奈穂ちゃんの身体を解放し、自由にさせると、俺の方を向き直り、閉じていた足をМ時に開きだしたのだ。

「(身体が勝手に動く……)」

      e606bd41.jpg


 伊奈穂ちゃんが右手でぐちゅぐちゅに濡れたおま〇こを広げる、準備が万端であることを知らせていた。

「明成さんに、私のみさお、捧げたいんです。明成さんのおち〇ぽ。私のおま〇こに挿入れてください」
「(こんな恥ずかしい格好させないで……どうしてわたし……)」

 動揺、困惑を笑顔の裏に隠し、俺は逸物を取り出し、伊奈穂ちゃんの割れ目に亀頭を擦りつけた。はち切れんばかりの俺の逸物に伊奈穂ちゃんのお汁を塗りたくるだけでさらに一段と大きくなったように感じる。
 そのまま腰に力を入れる。彼女の中を楽しむように、ゆっくりと挿入していく。
 彼女の女性器は、俺をすぐに迎え入れた。

「きゅううううううううぅぅ――――っ!」

 悶えるように、腰をくねらせる。
 同時に膣ヒダが、肉棒を取り囲むように踊った。

「くっ!はああ!」

 ドロドロに溶けた膣内は俺の逸物をいとも簡単に飲み込んでいく。イヤイヤ言いながらも身体がすっかり俺の逸物を飲み込みたいと率先して吸いついてくるようだ。

「おち〇ぽ、ジュボジュボ入ってくる……ああ…アツイ……抜いてえ……」

 身体を小刻みに震わせながら伊奈穂ちゃんは快楽に咽ぶ。膣壁を擦るように、角度を変えながら抽挿を繰り返す。

「あっ、あっ! あんっ、あんっ! す、すごい・・ふぁっ・・体中がぴりぴりしてぇ・・気持ちいいよぉ・・!おち〇ぽ、奥まで挿入ってくるう・・・」

 ヌルン奥へと進んでいく逸物は、子宮口まで簡単に到達してしまう。先端をノックすると伊奈穂ちゃんが身体を震わせ、快感に耐えているのが面白く何度も突きあげてしまう。伊奈穂ちゃんの口から喘ぎ声が止まらなくなっていた。
 目に涙を溜めて感じている伊奈穂ちゃんは今までで一番輝いて見えた。

「これ以上、されるとわたし――」

 限界が間近の伊奈穂ちゃん。最高潮へ導くため、谷底へ突き落とす一言を放つ。


「それは、俺のことが好きだから感じてくれているんだよね?」

 
 伊奈穂ちゃんの目が見開いた。

「あなたなんか――――」

 今まで見も知らない人にいじられ、いじめられ、散々な一日を過ごしたはずなのに、
 伊奈穂の中で全てを許してしまいたくなってしまうという思いが込み上げてくる。
 それは一つの恋の始まり。イヤよイヤよも好きのうち……
 突かれてくる度に込み上げてくる想い。伊奈穂の表情に笑みがこぼれる。

「好き」

 ぎゅっと、伊奈穂の方から俺を抱きしめた。

「すきぃ…明成さん。やっと素直になれた……あんっ…!きもち、いい……あきなりさん、あきなりさん――」
「ふひひ……伊奈穂ちゃんの膣内、あったかくてキモチイイ!サイコウだ!!」

 抱き合いながらも必死に腰を動かす俺に、伊奈穂ちゃんもようやくゆっくりと腰を合わせるように動かし始めた。
 堕ちたのだ。伊奈穂ちゃんが俺の手に堕ちたのだ。
 征服感、達成感、そして幸福感。

「いやん…すきぃ。ソコ…もっと突いてえ……もっと明成さんを感じさせてええ」
「ふん、はっ、はっ、はあっ、はっ……」

 ぱん、ぱん、ぱん、と鋭くこだまする肉音。絶頂の痺れが腰から肉棒へと伝わっていく。

「あきなりさん……一緒に、いっしょに逝って…あんっ!あン!アアァァ!はあぁっ・・いく、いっく!いっくうううううぅぅ~~~!」
「いなほちゃん、いなほちゃん!ううううっっっ――――!!!}

 精液が弾け飛び、伊奈穂ちゃんの身体全身に降り注ぐ。今回中出しはしなかったのだ。

「んっ・・は、はぁ・・はぁ…はぁ・・あぁう・・んっ・・・あつぃ・・」

 興奮していたのか、大量の白濁液が伊奈穂ちゃんの身体に飛び散っていく。
 犯された様な伊奈穂ちゃんの姿。

「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」

 どんな姿でも、俺にとって伊奈穂ちゃんはなんでも許されるのだ。

「ほんとうに、可愛い…伊奈穂ちゃん、天使みたいなだなぁ……」
「わたし、そんな可愛くないよ。でも、こんな私だけど、これからよろしくおねがいします」

 伊奈穂ちゃんがほほ笑みかけてくれた。初めて俺に見せる笑顔であった。
 伊奈穂ちゃんの彼氏になった。人生最高潮の喜びを感じたことはなかった。
続きを読む

なぜ、だ……?

「いやあ!ここ、どこ?なんでわたし、こんなところにいるの……?」

 伊奈穂ちゃんが、目を覚まし、そして、俺の支配を逃れたんだ?
 俺は未だに伊奈穂ちゃんに憑依しているんだぞ。身体も精神も動かせないこの状態は、いったいなんだ?

「この男の人…………アソコから、白い液出してる……っ!まさか――――!!」

 マズイ……非常にまずい……

「やられてる……こんな、知らない人と、わたし……」

 真っ青になって今にも泣き出しそうな伊奈穂ちゃん。もし、今外に出て行かれでもしたら、警察を呼ばれてしまうかもしれない。
 素性もばれている。逃げられることはできないかもしれない。自分勝手に伊奈穂ちゃんを弄んだ報いを受けなければいけない時がやってきたというのか――

 馬鹿なああああああ!!『飲み薬』は完璧だ!憑依は素晴らしいもののはずなんだ!

 こうなったら記憶操作、もしくは記憶改変――
 きっと――きっと、できる!・・・・・・どうやるのか知らないけど。

 ただの悪あがきだった。

(とにかく一度、自分の身体に戻って、伊奈穂ちゃんの身柄を拘そ――――んっ!?)

 なんだ。俺の頭の中に何かが流れ込む。

       580de917.jpg

 身動きの取れない憑依と言う不思議な現象、そして、今の状況を説明する、おまえは――――!続きを読む

 普段より軽い足取りで家路につく。当然である。今の俺の姿はどこからどう見ても片山伊奈穂ちゃん。『飲み薬』によって心も身体も伊奈穂ちゃんになった俺に誰も男だと疑われない。
 思わずスキップなんてしてしまう。赤みがかった髪の毛が跳ね、向かった先は木造ボロアパートの一室。
 誰の目にも見えない自分の家だ。

「ただいま帰ったぜ」

 幸い、伊奈穂ちゃんの知人に出会うことなく俺の家に到着することができた扉を開けた瞬間、伊奈穂ちゃんの鼻にはツンとした異臭が入りこんできた。

「凄いにおいだな。自分の身体じゃ分かんなかったけど、他人の身体になると生活臭が鼻につくな。、うえっ!」

 くさいなんてレベルじゃない。加齢臭と生活臭と悪臭のトリプルアタックに眩暈をしてしまういそうだが、すでに俺の頭は正常な思考ができないくらいハイテンションになっている。
 別世界への案内とばかりに切り離された自分の家くらいが居心地がよかった。
 伊奈穂ちゃんになっていることが現実味を帯びてくる。これは夢ではなかった。

 1Rの部屋には、今朝ベッドで寝た格好のままずっと眠り続けている俺の姿があった。
 昼夜逆転している生活をしているにしても夕5時を超えている。身体の方は大丈夫か少し心配になっていたが、まるで何事も知らず眠っている俺の寝顔を見れば、安心を通り越して笑ってしまう。
 自分の身は無事である。となれば、俺の心を満たすことにしよう。

「逢いたかったぜ、俺のカラダ。半日ぶりの再会だぁ!」

 ぎゅっと上から抱きしめる。伊奈穂ちゃんが俺を抱いているんだということを、俺の身体にも十分教えてやらなければな。

「まさか俺が伊奈穂ちゃんの身体で帰ってるとは夢にも思わねえだろうな。俺が目を覚ましたらさぞびっくりするだろうな」
 「って、目を覚ますわけないか」と、持っていた携帯電話を使って写真を一枚残した。眠っている俺の横で笑顔でピースしている写真だ。看病しているようにも見え、恋人同士のような関係をもにおわせる記念すべき一枚だ。
 写真を俺の携帯に飛ばしえ携帯からは写真のデータを消去した。これで俺しか知らない秘密を手に入れることができたってもんだ。

「そうだ。せっかくだし、寝ている兄を起こす妹を演じてみるか」

 伊奈穂ちゃんが妹だったら、なんて妄想は何度もしたことがあったが、まさか本当に実演してくれるとは思わなかった。夢が叶うことに感謝感謝。

(・・・まぁ、俺が実演するんだけどね) 

 目を潤ませて、眠っている俺の姿を愛おしそうに見つめる伊奈穂。

「お兄ちゃん」

 伊奈穂ちゃんの口からお兄ちゃんという響きが伝わると、内心ニヤリとしてしまう。

「早く起きてよ」

 身体を揺すって起こそうとするが、一向に起きる気配がない。

「起きないなら、悪戯しちゃうよ?いいの?」

 返事がないことが意志表示。伊奈穂ちゃんが不敵に笑う。

「そう。いじめてほしいんだ。じゃあ、いじめてあげようかな。片山伊奈穂の身体で」

 布団を剥いでパジャマ姿の俺の身体を曝け出す。ボタンで止めた上着を脱がし、ランニングシャツを捲ると、たるんだお肉と毛むくじゃらな三段バラが出てきた。・・・とても見せられるものではなかった。
 あいかし、伊奈穂ちゃんは構うことなく、そのお腹に顔を埋めると舌を出して身体を舐め始めたのだ。

「ちろ……、ちろちろ、ちゅっ……うふん……。」

 伊奈穂ちゃんの甘い声と舌が這う感触。おれを感じることができるのか、俺の身体はピクリと動いた気がした。
 毛の濃さやお腹の厚さがたまらなく邪魔ではあったが、状況が楽しめればそれでいい。むしろ、伊奈穂ちゃんが俺の身体を舐めるという行為をするだけで立派なおかずである。
 さらに一歩踏み込み、大胸筋・・・いや、Bカップはあるであろう乳房を舐める。伊奈穂ちゃんの舌がお肉で陥没した乳首をほじくるように舐め上げて、可愛いお口で吸っている。
 なんて素敵な光景なのだと改めて思う。
 伊奈穂ちゃんが乳房を口から離すと、俺の乳首は立派に勃起しているのが分かった。

「はぁ。男性でも乳首をこんなに勃起させてる。意識がなくても感じることはできるんだね」

 くりくりと勃起した乳首をいじると、さらに俺の身体は跳ねる。そうして伊奈穂ちゃんはズボン下へとその手を差し入れた。
 ブリーフに包まれた熱い竿をがっしり握ると、伊奈穂ちゃんの手にも滾った熱を帯び始めた。軽くズボンの中で擦り始めると、伊奈穂ちゃんの小さな手がパンツ内で動いているのに合わせてさらに硬く大きな存在になり始めた。

「おち〇ぽもこんなに勃起させて……。伊奈穂ちゃんの膣内に入ったらどうなっちゃうんだろう。壊れちゃうんじゃないかぁ。よく濡らしておかないとね」

 一度ズボンから手を出し、改めて家の中を物色する。自分の家だ。どこになにがあるのかは誰よりも知っている。引き出しからローションを取り出し、桶を引っ張りだすと、その中に流し込んでかき混ぜはじめた。
  
「うはぁ。ローション冷たい。それに、このヌルヌル感がたまらないわ。あぁ。これをおち〇ぽに塗りつけてあげる」

 伊奈穂ちゃんの手でローションがドロドロになっていく。水を含ませるともっと効果的なのだが、粘り気のある方が個人的好きなので、水は少量しか含ませなかった。伊奈穂ちゃんの手にどろりと付着するローションの粘膜。とても良い感じに出来上がった。

「まるで愛液だよね……。んっ……はぁ……、本物の愛液も込めてあげるね」

 ドロドロに濡れた手で伊奈穂ちゃんの恥部を触ると、ちゅぶりと簡単にその手を飲み込んでしまった。さすがローション、痛みもまったくなく、伊奈穂ちゃんの膣内に溢れる愛液をかき混ぜることに成功した。 

「もう、こんなにぐちょぐちょ。ローションで伊奈穂ちゃんの手もベトベトになってる。・・・うふっ、この手で触ってもらうだけでも快感なんだろうなぁ。・・・触っちゃうよ?」

 ゆっくり伸びる愛液+ローションまみれの手。オナホのように形作って、こすりつけて一度逝かせるつもりだった。
 しかし、その考えは触れた瞬間に起きた出来事によって全てかき消してしまった。

「あっ――!」

 伊奈穂ちゃんの手がおち〇ぽに触れた瞬間、俺の身体から喘ぎ声が零れたのだ。
続きを読む

 いつの間にか現れた幽霊、取り疲れた伊奈穂はぐったりとした様子で学校から帰宅した。
 足取りは重く、家に帰ると一目散にお風呂にはいって汚れた身体を洗い始めた。
 シャワーを浴びて水浸しになる身体を念入りに洗う。穢れを落とし清めるように、ゴシゴシと肌に泡を立てていく。
 しかし、スポンジを握っていた手がふとピタリと止まってしまった。

 白い肌に付着する白い泡。伊奈穂の目には先ほどの光景の一部が再生したように、自分の身体に付着した先生の精液に見えてしまったのだ。

「―――ヒィッ!!」

      a8bb16ed.jpg

 シャワーが手から放れて水を被る。泡は身体から流れ落ちて清潔さを取り戻した。しかし、伊奈穂の精神はボロボロだった。自分の手を見つめた伊奈穂は、震えが止まらないことに気付いた。

「こんなの、嘘よ・・・・・・。わたし・・・、せんせいの・・・・・・、フェラしちゃった……」

 ぐっと、込み上げてくるものを押さえてうがいをする。水すら受け付けない喉は息苦しさと渇きを知らせる。
 意識が朦朧とする伊奈穂。重症だった。
 浴槽につかっていなかった身体がいつの間にか熱を帯び、水のシャワーを浴びている内に「くしゅん」と、くしゃみがあふれ出た。

「・・・ああ。風邪ひいたかも・・・・・・」

 眠い。身体が重い。そして寒い。
 体長は最悪だった。伊奈穂が元気をなくすのはとても珍しかった。
 明日、学校に行けるかどうかが不安だった。生稲に知らせるかどうか迷ったが、お風呂から上がった伊奈穂はパジャマに着替えると、カーテンを閉めて一眠りすることに決めた。

「おかあさん。私これから眠るから起こさないでね」
「ご飯はいらないの?」
「うん。体調が悪いから今日は寝るね。おやすみ」

 廊下ですれ違ったお母さんに一言声をかける。
 明日のことは起きたら考えよう。そして、一刻も早く今日を終わらせたかったという狙いもあった。
 幻想を見るようになった目を閉じ、視界をブラックアウトさせると、眠気が込み上げてくるのはすぐのことだった。

「……………すぅ……」

 寝息を立てて眠る伊奈穂。こうして伊奈穂は一日の意識を終わらした。続きを読む

(やだあ、身体が勝手に――!)

 意識を押し込まれて身体を男性に奪われる。悦ぶ臼井先生を見る私の視線が、ズボンを下ろしてそそり立った逸物を凝視していた。
 太くて長い男性の性器。成人した逞しい象徴。

「ああ。先生のおち〇ぽカッチカチ」
「片山……うわっ!」

 ぎゅっと、わたしの手が先生の逸物を握りしめた。そうしてゆっくりとその手を上下に動かしてストロークした。

「私にこうして触られたかったんでしょう?先生の私を見る視線がイヤらしかったもん」
「ああ・・。い、いいぞ、片山。もっと早く動かしてくれ」

 先生の言うとおりに右手の動きを早める。シュッ、シュッと動かすと先生の逸物はさらに一段階大きくなっていた。柔らかさはなく、勃起して竿全体が硬くなっていて、それがさらに擦りやすくなっていた。
 ずる剥けた皮は亀頭を隠さず、真っ赤になって独特ののイヤらしいにおいを発散させていた。

(いやあ、きもち悪い感覚がわたしの手に擦られてる!アツイ――)

 やめたいのに、擦りたくないのに、わたしの手は勝手に動き、感覚だけが伝わってくる。顔も近いからにおいも感じちゃう。
 たまらない。くさいのに、わたしの心を熱くさせる。

(どうして?手の平に伝わる熱さが、わたしの身体を火照らせる……ダメなのに――!もっと、破廉恥になっちゃう!)

 先程から浮かんでいる逸物を咥えるイメージが焼き付いて離れない。こんな大きな逸物を食べちゃったら、ほんとうに私はどうなるか分からない。
 こわいのに、でも――、

「先生。おち〇ぽ咥えてあげましょうか?」
「う、おおぅ!?」

 そんなこと私の口から言っちゃったら、実行したくなっちゃう。ノートに書いたフェラチオを実践。一年振りのおち〇ぽを口に咥える感覚。

(ふぇら……おちんぽ咥えて舐め舐めしたい……)

 美味しそうと私は思ってしまった。まるで目の前に与えられた最高のメインディッシュ。涎が溜まった口内に、先生のおち〇ぽをいただきます。

「あーん……んふふぅ……ん・・んんっ…ぁ・・うっ……ちろっ…ちゅぷっ……ぅむむ・・ぺちゃっ…ふうぅんっ・・!」

 アイスキャンディを舐めるように先端から味わっていく。舌でこちょこちょとノックするように亀頭の先を味わい、わたしの唾液を塗り込んでいく。変わりに私の舌には先生のにおいがくっついていく。混じり合った味を感じながら、わたしはゆっくりと口の奥へと飲み込んでいく。

「んちゅっ・・ぢゅぷぷっ・・ぅんんっ・・ちゅるっ・・ちゅぷっ・・ぅ・・んっ・・ちゅるるっ・・。」
「うあああっ、か、かたやま……すごいぞ、かたやまの口に吸われるように、中身が溢れてくるぞ」

 手の上下から続いて今度は首を前後に動かす。口をすぼめて掃除機の様に吸い上げると、先生は今まで聞いたことのない甘い声を漏らしていた。
 先生も私と同じように感じているんだ。なんだか嬉しくなってくる。開いた手でタマを揉んで転がしてあげるだけで先生のおち〇ぽがビクンと弾けたのがわかった。
 私も先生と同じ表情を浮かべている。繋がっているというよりも、快感を共有して学校でエッチなことをしている状況に酔っていた。

(……せんせいのがまん汁が零れてきてりゅ……ふぅんっ!お口が汚されちゃう!)

 思っても今の私はむしろ汚されることを望んでいたのかも。

「くちゅくちゅっ・・ぺろっ・・ふぅんんっ・・ちゅる! ぢゅぷぷ・・ぅ・・んんっ・・ぢゅぶ! ぢゅぶ! ぢゅるるるっ!」
「う・・あ!ちょ、ちょっと待て」

(せんせい、逝きそうなんだ)

 手で擦って亀頭の前で口を開けて精液を飲み込む準備をする。

「出すぞ!受け取ってくれよ。おうっっっ!!」

 先生から精液が噴き出し、わたしの口から顔、制服にまで飛び散る。

「アツイっっっ!!!あ……これが、先生の精液の味……」

 口の中で粘つく味に思わず咽そうになるも、しっかりと味わい喉にのみほしていく。

(濃い……)
「――先生、何日オナニーしてなかったんですか?ああ、制服が汚れちゃった」

 クリーニングが必要なくらい、降り注いだ箇所が色落ちしたように薄くなっていた。紺色の制服ではあまりに目立つものだ。

「す、すまない。片山」

 すまないだろうと分かっていながらも、私も先生になにも言えない。
 すすめたのは片山伊奈穂の方なのだから。

「くすっ。いいんですよ、先生。気持ち良くなったのなら尚更です」

 私は笑顔で先生に語りかける。
 今更怒ったって仕方ない。ヤッテしまったことを無しにすることはできないんだから。

 ――だから。

「先生は私と共犯者になってもらいます」

 このことを二人だけの内緒にしてもらう為に――私は制服を脱ぎ始めた。
続きを読む

 お昼、そして休み時間。彼は時間が来ると私の中に入り込んでくる。
 そういう気がする、という感覚だけど、背筋がフッと冷たくなって、肩を震わせたのが合図。

(やあ、伊奈穂ちゃん!!)

 身体の中に土足で入ってきて、明るく返事してもまったく良い気はしない。しかし、彼の存在は目に見えないし、防ぎようがない。彼は幽霊なんだと私は思う。

「どうして私の中に入ってくるの?放れてよ」
(それは気分次第。もっと素敵な女性が現れたらそっちに流れるかも、ムフッ。伊奈穂ちゃんは俺の嫁)

 勝手に押し付けられても本当に困るんだけど。

(じゃあ、精神と身体、チェンジね) 
「えっ!?そんなの勝手すぎ――――ないかぁ。私はいつでも身体を差し出しているんだもん!」

 勝手に台詞を奪わないで!無理やり奥に押し込まれて身体を動かされる状態なんかたまらない。気が狂いそうになっちゃう。

「伊奈穂ちゃん。その発言は危ないと思うよ?」

 生稲ちゃんがなにも知らずに私に近寄ってくる。

(生稲ちゃん!助けて。こいつは私じゃないの!)

 必死に助けを呼んでも心の中でしか聞こえない。彼が笑っていた。

「いいんだよ。だって私はフリーなんだもん」
「だったら部活やればいいよ。伊奈穂ちゃん運動神経いいし。部活なんでも似合いそう。そうすれば彼氏もできると思うよ」
「彼氏はいらないの」
「えっ?どういうこと?」

 生稲がキョトンとした表情を浮かべていた。私の目が細まり、生稲をイヤらしい目で見ていた。
 まさかと思ったが、その通りの言葉を口にしようとしている。
 生稲に近づき囁くように、

「生稲ちゃん。今日学校、終わったら――――」

 ――エッチしよう。

 そんな言葉を言おうとしている気がした。

(だめえ!!!)
「いっ――!」

 めいいっぱい叫ぶと彼がいきなり頭を押さえて言葉を飲み込んだ。私の不意打ちの攻撃に面くらったのだろう。
 しかし、彼の痛そうな表情はそのまま私の表情に浮かぶ。それを見て生稲がさらに心配してくれていた。

「い、伊奈穂ちゃん!?大丈夫?」
「うん、だいじょうぶ。・・・今日、学校終わったら、一緒に帰ろうね」
「うん。そうしよう」

 「保健室行くなら連れていくよ」と優しい言葉を残して生稲は席に戻っていく。同じように席をついた私は次の授業の準備をしながらも、彼に一言念を押した。

(生稲ちゃんを手に掛けたら、許さないからね!)

「しぶといなぁ」

 あはは、と苦笑いを浮かべながらも、彼がしきりに生稲を伺うようになっていた。

(あなたも早く成仏しなさいよ!)
「そうしようと思ったけど、やめた!次の授業は俺が受けてやる」
(ええっ?そんなのいやあ!)

 「俺を怒らせた罰だよ」、と彼はわたしの身体に居座って授業を受ける姿勢をとっていた。先生が入ってきて授業が始まる。
 と、そんな姿勢も僅か5分足らずで崩れ去る。シャーペンを置いた彼はいきなり私の身体をいじり出し、隠れてオナニーを始めたのだ。
 一時間目の時よりも大胆な動きに数名の生徒が気付いてしまった。

(ちょっ、ちょっと……、あんっ!…やあ、やめてぇ!)

 彼的な罰の方法なのか、羞恥プレイを曝してわたしは彼の手の動きにただ感じるしかできなかった。

(んふぅ……ソコ、いじら、ないで……やだぁ・・・指が濡れちゃう……)

 足を大きく広げられてスカートの中のショーツを指で突いて押している。恥部のプニプニ感が柔らかくて、意識したくないのに逆に柔らかさが際立っていて、感じて愛液が指に付着するくらいまで溢れ出てしまっていた。

(自分の身体なのに、誰かにいじられている……)

 気持ち悪さが新鮮で気持ち良くなってしまう。

「んっ、んっ、はぁ……きもちいい……」

(声出さないで!聞こえちゃうじゃない、あああ……)

 公開オナニー。片山伊奈穂の喘ぎ声に先生と目があってしまった。

(ひぅ――!!)

 その瞬間、罰が悪い子供のように急に冷めていく私の心と、それでもいじる手をやめず、快楽へ昇り詰める方氏の身体の温度差が最高潮に達した。
 結果、わたしには一種の絶頂のような快感が押し寄せた。
 それは身体にも影響を与え、ビクンと身体を硬直させると、全身を脱力させた。

「なんだよ、今の。見られたことで緊張の糸が切れたのか。もっとメンタル強くならなくちゃ駄目だよ、伊奈穂ちゃん」

 と、自分の思ったところまで上り詰められなかった彼は捨て台詞を残して私の中から消えていった。
 終わった。今日はこれで終わるのだと、疲れた身体を突っ伏しながらほっと息をなでおろした。

 しかし――、

「片山。放課後ちょっと残れ」

 変わりに授業の終わり、先生から居残りを強制されることになったのだった。続きを読む

「はぁ……はぁ……」
(青空の下でのオナニーは最高だね)
「はぁ…………あっ!」

 息を切らしていた伊奈穂が一瞬、声を張り上げた。
 喋られたのだ。いつの間にか身体が自由に動くようになっていた。野太い男性の声が先程から聞こえてくるけど、身体が動けば対策ができる。助けを呼びに行くことだってできる。声が出せるなら叫ぶことだってできるのだ。

「はやく、誰か呼びに行かなくちゃ!」

 屋上のフェンスに駆け寄ろうとする伊奈穂。声を上げようとしたその時、心の中で急に呼び止められた。結果、声を出すタイミングを逃したように声は擦れて消えていく。

(おっと、声は出させないよ)

 ――精神に乗り移った俺は伊奈穂ちゃんの脳に直接送りつける。

『ダメだよ!フェンスに近づかないこと!』

 参謀の出した指示に身体は従う。伊奈穂ちゃんの動きがピタッと止まった。再び動けなくなった伊奈穂。しかし、今回は動けないというよりもむしろ動ける。ただ自分が動こうとしないだけだ。

「あれ?……なんで動けないの!?」

 身体はフェンスに行きたいのに、心は行くことを許さない。自分の身体なのにまるで二つに分けられているような感覚に伊奈穂はすっかり混乱していた。

(グフフ。身体が助けを呼びたいのなら、人を呼んだら恥ずかしいと心を動かせば、対極の位置に置かれた伊奈穂ちゃんは身動きもできずに硬直する)

『オナニーした身体を見られるのは恥ずかしい。だから人を呼ぶのはやめにしよう』
「ちがう・・・。オナニーさせられたから助けを呼ばないと、いけないのに・・・」

 立ち止まって右往左往する伊奈穂ちゃん。二重拘束―ダブルバインド―である。

 そんな状態を見てほくそ笑む。笑い声は伊奈穂ちゃんの耳にも届いていた。

「あ、あなたどこにいるの!姿を見せなさいよ!」

 どうしようもない自分への怒りを俺と言う捌け口にぶつけてくるのもまた愛らしい。そんな伊奈穂ちゃんにはすべてを教えたくなってくる。

『見せられないよ。だって俺は伊奈穂ちゃんの中にいるんだぜ?』
「え、えええええ!?なにそれ?キモイ!?」
『ああ。実物を見てもどうせキモがられるだろうから、勝手に憑依させてもらってるぜ。わかるか?伊奈穂ちゃんの中に俺がいる感覚。まるで伊奈穂ちゃんと一つに繋がったような感覚だね』
「いやああああ!!」

 伊奈穂ちゃんが叫んでいる。身を震わせて俺の声に耳を塞ごうとしているが、俺の声は耳ではなく心に直接響く。

(ふふ、その気持ち悪さもいずれ快感にさせてやるぜ)

 俺がさらに指令を送りだす。

『早くベンチに座って、オナニーを再開しなよ。今度は俺が気持ち良くなる番だろう?』

 再びオナニーの強要。しかし、伊奈穂の耳には信じられない言葉が聞こえてきた。伊奈穂が身体をいじることで男性が気持ち良くなると宣言している。それは一種の精神同居である。

「ど、どういうこと?」
『さっきはあんなに喘いでいたじゃないか。だから今度は俺が喘ぐ番だ。伊奈穂ちゃんが今度は自分の身体をいじってくれよ』

 自分の愛撫を他人に知られることは耐えられない苦痛である。頑なに伊奈穂は俺の言葉を聞き入れなかった。

「そんなこと、誰がするもんですか!」
『分かってないなあ。みんなで隠れてやったオナニーも、今ここでした二度目も、全部俺が伊奈穂ちゃんにさせてるんだよ?そろそろ自分に素直になったらどうだい?俺は純粋に伊奈穂ちゃんのするオナニーを味わいたいんだ』

 次々と知らされる真実に伊奈穂の表情が強張る。学校でオナニーなんておかしいと思ったのに、やめられない自分がいたのは事実。
 つまりそれは、逆らっても無駄なんじゃないかと言う心理を働き掛ける。

「やだよ……もうしたくない……」

 弱腰になるも最後まで俺の言葉を聞き入れない。

『あくまで拒むんだ。それじゃあ仕方ないなあ」
「あっ……」

 俺は伊奈穂に命令する。

『オナニーをしろ、伊奈穂ちゃん』
続きを読む

 伊奈穂ちゃんの身体に入ってしばらく授業を受ける。
 退屈な授業を伊奈穂ちゃんの身体を弄びながらも、一つだけ気になったことがある。

「(いつまで経っても完全に主導権が握れない!!?)」

 精神と身体を交互に入れ替えてみても、伊奈穂ちゃんへ完全に乗り移ることができない。

「(もともと欠陥商品だったのか(←違います)!?ええい!いつになったら伊奈穂ちゃんのその口で喋ることができるんだああ!!)」

 シャープペンを咥えて考え込む伊奈穂ちゃん。その口から発する美声に酔って、下劣な言葉を連ねたい!

 声と言うのは発するのが先なのか、それとも口を開くの先なのか実際のところ分からない。
 よく考えてから話す人もいるし、考えなしにマシンガントークする人もいる。
 だから今の状態、精神か身体のどちらかしか乗り移ることのできない状態で果たして伊奈穂ちゃんの口を開けることができるかすら不明である。

「ええい、じれったい!!」

 みんなが一斉に伊奈穂ちゃんに振り返った。突然、伊奈穂ちゃんの口から割れた言葉に本人ですら驚いていた。

「片山?なにがじれったいのかな?」
「あ、あはは……さぁ?」

 伊奈穂ちゃんは頭を掻きながらその場を笑い過ごす。

「(いま、俺の言葉が漏れたのか?)」

 『身体』に乗り移っていた俺が、いつの間にか伊奈穂ちゃんの唇を、声を使えるようになった。長い間乗り移っていたからだろう、遂に解禁になった――!・・・みたいなことなのだろうか。

「(ヘンなの。いま、別に喋る気なんかなかったんだけどな……)」

 伊奈穂ちゃんの意識は起きているので、不可思議な発言に驚くだろうが、気のせいだと自己解釈して再び授業に戻ってしまった。
 試しにもう一度声を出そうと、喉を震わせ咳を小さくするように咳き込むと、伊奈穂ちゃんの口から「コホンッ」と小さく声が出た。あまりに自然だったため、伊奈穂ちゃん本人も気にすることなくその場は流れたが、俺が言葉を喋ろうと思えば、何時でも伊奈穂ちゃんの唇を使えそうだと確信した。

「(なにはともあれ、身体と声が使えるようになればこっちのものだ。伊奈穂ちゃん、休み時間楽しみにしていてね!)」

 そうしてしばらく授業が進む。
 鐘の音が流れて休み時間になった。
続きを読む

 休み時間になり、伊奈穂ちゃんの周りには親友の霧島生稲が近寄ってくる。ウェーブのかかった長髪が特徴の、伊奈穂ちゃん同様なかなか可愛い生徒だった。

「ねえ、伊奈穂ちゃん。さっき授業中にモゾモゾ動いてなかった?」

 生稲は伊奈穂の後ろから二番目だ。伊奈穂ちゃん自体が前の席と言う事はないが、前の席で動く伊奈穂ちゃんが気になったたのかもしれない。
 しかし、当の本人がまさか隠れてオナニーしているとは思ってもいない。伊奈穂ちゃんは指摘されると赤面した。

「えっ?!や、やだ、生稲!なにその表現!」
「……うん。ちらっと見えちゃったっていうか、ナニしてたの?」
「……あ、あははは!ごめんね、生稲ちゃん!なんでもないよ!」
「謝られても困るんだけど・・・」

      d759c57c.jpg

 動揺し墓穴。一人でテンパる伊奈穂ちゃんもまた可愛い。生稲の頭には『?』マークが浮かんで見える。
 とろそうな子がさらに考え込んで、隙だらけじゃないか。
 伊奈穂ちゃんの手を生稲の胸に差し伸ばすと、なんの抵抗もなく触れられてしまった。

「きゃう!伊奈穂ちゃん!?」

 一テンポ遅れて驚く生稲。今度は生稲がテンパり、伊奈穂ちゃんが唖然としていた。

「いま、触ったの。わたし・・・・・・生稲の柔らかかった・・・・・・」
「もう、びっくりするじゃない!伊奈穂ちゃんのエッチぃ」

 怒っている、というわけでもなく、悪ふざけだと思ったのだろう。逆に伊奈穂ちゃんから進んでパイタッチなんかすることはないのだろう。心なしか、生稲の方は喜んでないか?
 まったく、女の子同士と言うのはなにをするにも得である。

 結局、生稲の質問をうやむやにしたまま、次の授業の鐘が鳴った。続きを読む

 朝を迎える。俺が8時に目を覚ますのは奇跡に近いことだ。
 昼夜逆転した生活をしている俺だが、昨日は夜早く(といっても12時だが)、寝ていたからかもしれない。
 ……身体だけはね!
 気分は最高!思わず背を伸ばして「う~ん!」とうなり、爽やかな朝を演出したいくらいに目覚めも良い。

 それは全て、『飲み薬』のおかげかもしれない。
 ベッドのわきに置いた小瓶を手に取る。
 これのおかげで昨日は良いものを見せてもらった。おもわずこれはすべて夢で、目が覚めると『飲み薬』はなくなっているのではないかという現実が待っているのではないかと思ったがそうではない。俺の手の中に、『飲み薬』はある。

 つまり、昨日の伊奈穂ちゃんのおねしょも現実に起こっているのだろう。今散歩に出かけたら、ベッドシーツが干されているかもしれない。そう思うと思わず笑みが零れてしまう。

 今日は平日。今までの俺は朝早く起きてもニートなのでは特にやることがなかった。しかし、それも過去の話。

「久し振りに学校にでも行ってみるかな~♪ひゃひゃひゃ・・・」

 学校に行きたいなんて自分から言うとは思わなかった。学生の時ですら言ったことない台詞を吐いて笑ってしまう。
 180°生き方が変わってしまったように。不良から真面目くんになるのではなく、不良からさらに下に位置する、手のつけられない生徒に変わってしまったかのように、俺は自分でも悪い人間に変わっていくのがわかった。

 20歳を過ぎた者が学校に入ったら普通は不審人物で身柄を拘束され、警察に引き渡されるのが目に見えているものだ。
 だが、俺にはその常識が通用しない。『飲み薬』があるのだから。

 たっぷり残量があるのだ。最後の一滴まで、伊奈穂ちゃんに楽しませてもらう事にしよう。
続きを読む

↑このページのトップヘ