純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『憑依・乗っ取り』 > 飲み薬『妹と(兄と)妹の友達と』

 勇散(翠)が一人でオナニーをしている姿をドア越しに見ながら、翠(美咲)も股下をまさぐる。
 兄のオナニーを見ているような心境で、恥ずかしくはあるが、兄弟がオナニーをしているという興奮に美咲は昂っていた。

(そうだ。このまま翠ちゃんとして顔を出せば、主導権が握れるかも……)

 あわよくば性行為が出来ると考えた美咲は扉を開けて勇散(翠)の前に顔を出した。そして首尾よく主導権を握ったまま口づけを交わすところまで成功した。美咲は翠の記憶を読めるので、無理せず翠を演じきることが出来た。普通に喋ると翠の口調になってしまう。それは身体に染み付いた癖なのかもしれない。
 つまり癖というのが人格を形成して、性癖が相手の相性を形作る。
 兄との長年の付き合いから、勇散の好きな相手は美人タイプ、性格はおしとやかで実は隠れ巨乳だったというくらいのサプライズがあれば良いことまでは承知していた。幸い翠にも乳房のボリュームも美人でおしとやかという勇散の好きなタイプに収まっている。
 目の前で勇散の手を翠の乳房に押し付けて、手を絡ませて揉ませ始めた。

「お兄さん、気持ち良いですか?ん……わたしも…はじめて、なんです」
「あっ、あっ、わたしの胸……もみくちゃにされてる、のに……それ見て興奮してる……」
「柔らかいですか?感じてくれたら…あっ……うれしい……」

 美咲は目を閉じて感じているかのように顔を上気させる。目を潤ませるその表情に勇散(翠)も悲鳴をあげていた。

「おねがい、もうやめて……わたしの、カラダなの、に……」
「感じてるんでしょう?なら、その気持ち良さに身を預ければ良いじゃないですか?」
「そんな、の……いやあ!おかしくなっちゃいそう!」
「勇散お兄さんの身体でそんなに感じてるんだ。……いいなぁ。……羨ましいな」

 勇散の乳首を舐める翠(美咲)。勇散(翠)も身体を痙攣して再びカウパー液をこぼし始めた。勇散(翠)が顔を伏せて肩を震わせた。

「…………お願い。もうこれ以上は……おかしくなっちゃうから――!」

 いままでとトーンが変わっていた。勇散(翠)は泣きそうになっていた。これ以上の行為を完全に拒んでしまっていた。男性として感じることよりも、翠自身にいじられることよりも。翠は自分で選んだのだ。

「…………そんなにイヤなの?」
「もうこれ以上ヘンなことしないで。わたしの身体、返してください!」

 後悔ではなく罪滅ぼし。勇散(翠)が土下座で翠に頭を下げていた。雰囲気はこれ以上進むことを滞らせ、ベッドの上で男性から頭を下げられると、女として拒絶させられているようで美咲には耐えきれなかった。

「しょうがないなぁ。わかったよ、翠ちゃん」
「えっ……」

 翠(美咲)が元の口調に戻って話しだしたので、勇散(翠)は顔を上げた。

「翠ちゃんじゃお兄ちゃんのイメージが出来ないから。またの機会にするよ」
「まさか……、美咲ちゃん、なの?」
「うん。翠ちゃんの身体借りちゃった」

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 ペロッと可愛く舌を出して許してもらえると思っているのか、勇散(翠)は血相を変えて怒りだした。

「ひ、ひどいわ!黙って借りるだなんて!私の身体!」
「ごめん。だって目に入っちゃったんだもん。翠ちゃんの身体、わたしより感度良いんだもん。気に入っちゃった」
「や、やめてよ~。すぐに放れて!」
「なんなら翠ちゃんも私の身体貸してあげるよ!」
「い、いいよぉ。本当にもうびっくりしたんだからね!」

 心配しながらもやはり表面上は怒っている表情を浮かべている。真っ赤になって拗ねている勇散(翠)の顔をみてくすりと翠(美咲)は笑ってしまった。

「……で、私と分かったところで、本当にもう何もしないの?」
「えっ?なんでそんなこと聞くの?」
「だって未だに翠ちゃんのおち〇ちん勃起してるんだもん。本当に終わりにしていいのかなって思って」
「…………」

 美咲は本当によく見ていると翠は思った。勇散(翠)のおち〇ぽは悲しさを乗り越えて再び半勃起まで起き上がっていた。美咲と分かってから、改めて翠自身に目を映すと、いままで付き合ってきた身体なだけに愛情は他の誰よりも注がれていた。

 ――そんな自分を犯すことが出来れば、これほど幸福なことはないのではないか――

 勇散(翠)の心は揺れ動いた。

「……私の身体で、変なことしない?傷つけない?」
「しないしない。手でやさしく抜いてあげるから」
「……そ、それなら……」

 勇散(翠)は再び股を開き始めた。
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 目の前に映る佐々木翠。
 唖然とする私を見て笑っているもう一人の私。
 私は自分の身体を置いて勇散に憑依して楽しんでいた。でも、その間に私の身体が奪われてしまった。
 ――だれに?――どうしてこのタイミングで?
 『飲み薬』というものが出回っているのなら、もう少し機転を利かせれば分かるはずだった。自分の身体が奪われるという可能性があるってことに。
 身体を奪われた私は、いったいどこに戻ればいいのだろう……?

「ちがう……私、わたしが翠よ!あなた、いったい誰ですか!?私のからだ、返してください!!」

 私は必死に叫ぶ。私に乗り移った者はいったい勇散の前に現れて一体何の用があるのか分からなかったからだ。
 まさか、飲み薬を使った佐々木翠本人がこんな身近にいると言う事に少しでも焦ってくれれば説得できるかもしれないと考えたからだ。
 でも、翠はわたしを見てくすりと笑ったのだ。

「そんなことどうでもいいじゃないですか。私、お兄さんに用があってきたんですから」

 翠は勇散のことを知っている人物だろうか、最初から勇散に用がある人物が乗り移っている様子だ。

「御用?」
「ええ。見てほしいモノがあるんです」

 そういうと翠は、勇散(私)のまえで突然、制服を脱ぎ始めた。ブラウスのボタンを外し、ベストを脱いでワイシャツを脱いでいく。さらにジッパーを開けてスカートの止め具を外すとスカートは支えを失って床にふわりと舞い落ちた。下着姿の翠だが、さらにその下着にまで手をかけ始めていた。

「ええっ!?なにしてるんですか?やめて!!」

 私の制止を聞かずにブラもショーツも脱がされる。自分の衣服を全て脱がされ、裸の姿をありのままに見せつけられる。
 恥ずかしいはずなのに、翠はまったく恥ずかしがらずに堂々とした態度でその身体を勇散(私)に見せる。身体に自信があるわけじゃなく、むしろ奥手なはずの翠の勇敢さに、逆に勇散(私)の方が恥ずかしくなってしまった。
 翠の裸を見せられて息が上がっていた。
 そして翠は勇散(私)の目の前ですっと右手を下半身へおろして、恥部を撫で始めたのだ。

「お兄さんの声を聞いてたら、私の身体、もうこんなに疼いてしまいました……ん、ハァ……」

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 クチュクチュと、耳をすませば聞こえてくる水気の音。翠の恥部は濡れていたのだ。右手でいじる度に恥部が濡れて指に愛液を絡みつかせていた。
 翠は勇散(私)のオナニーを観察していた……それを見られた……!

「あ……、はぁ……!」

 勇散の性器は触っていないのに大きさを取り戻していた。翠の痴態を前にして興奮している私がいた。

「お兄さん……お兄さんも私の前で、先程みたいにせんずりしてくれませんか?私もいつもしているように、オ、オナニーを見せますから」

 翠はそのまま床に座ると、足をМ字に広げて体重を後ろに傾けた。私の角度から翠の濡れた恥部が顔を覗かせていた。そうして翠は私が普段するように乳房を触りながらオナニーを始めだした。

「んっ……どうです、お兄さん?私のおっぱい、柔らかそうでしょう?少し寄せれば谷間を作ることもできるんです…………はぁ」

 涎を垂らして谷間に溜めると、今度は乳房にこすりつけて涎と絡ませる。両胸の内側に涎が付いて照かっていた。もう一度乳房を寄せて谷間を作る。

「この中にお兄さんのおち〇ぽを、挿れてみたい……」

 翠の願望が零れる。そんなイヤらしいことを言わないでほしい。そんなこと言われると、私も本当に襲いかかってしまいそうになるから。

「あんっ……んん……くちゅ…んふっ……はっ……はぁ……」

 乳房を揉みながら恥部をいじる。目を閉じて快感を味わう翠の表情はすっかり高揚して色っぽくなっていた。
 これが普段の私の姿だろうか……きっと私がオナニーをしている時の姿は、こんな顔になっているんだと思うと、もう我慢できなくなっていた。

「んん……はぁ……はぁ……はぁ……!」

 シコシコシコシコ――

 勇散(私)の手は性器を擦り始めていた。気持ちがいい、自分のオナニー姿を見ながらのせんずりは興奮する。
 一度逝っているせいで、擦れば感度が一気に高まって、また発射しそうになってしまう。
 止めなくちゃいけないのは分かっているけど、私の手はもうどうにも止まらなかった。
 私の必死な顔を見て、うっすら目を開けていた翠がほほ笑んでいた。

「……やっとその気になってくれたんですね。……じゃあ、私と一緒に楽しみましょう。いいですよね?勇散お兄ちゃん……」

 オナニーを止めた翠が勇散に近づきベッドに乗りかかる。目の前に映る翠の顔に私は心ときめいていた。そして私は、翠に唇を奪われた。続きを読む

「ひぎい!」

 オナホをおち〇ぽに被せられた勇散(翠)。未開封でなにも使用されていないオナホはおち〇ぽをぎゅうぎゅうに締めつけてくる。

「イタイ……痛いよ!これ、狭いし、キツイし、中でナニかが当たるだけだよ!」
「でも大丈夫。使っているうちに段々気持ちよくなってくるんだから……きっとね」

 そんな曖昧な返事をする美咲。美咲だって使ったことはないのだ。一体どうすればいいのか分からないのだ。女性のように咥えれば気持ち良くなると思っていたオナホが、勇散(翠)にとって苦痛の表情しか浮かべない。
 予定と違っていた。美咲が無理やり押し込むとオナホはグッと中で膨らみ奥までしっかり挿ったのか、勇散(翠)が喘いだ!

「イタイ!イタイ!せ、先端に何かが当たった!!お、おち〇ちんの皮が、ズル剥けちゃううう!!」
「ええっ!?」

 勇散(翠)の悲痛に美咲は躊躇した。美咲の好奇心で兄の男性の性器が制御不能になったら困る。ここは一度オナホを抜くしかなかった。引っ張り上げるように持ち上げると、驚いたことにオナホは勇散のおち〇ぽをしっかり咥えて放さなかった。

「このぉ……放しなさいよ!」
「ぐぎぎぎぎぃ……み、美咲ちゃ……まっ、まって!」
「せえの!」
「ふひいぃ!!」

 伸びるおち〇ぽ。それでも抜けずにまたオナホの奥にあるイボにぶつかり、また引っ張られる。必死に取ろうと手を動かす美咲。表情が歪む勇散(翠)。

「もう!翠ちゃんが静めてくれないと抜けないんだけど。やる気あるの?」
「ハァ……あっ、みさき、ちゃん……」

 いつの間にか高揚している勇散(翠)。すると、オナホはポロっと簡単に抜けたのだ。

「ああっ、抜けた!良かったあ。ずっと抜けなくなってこれからどうしようかと思った!」
「…………」
「こんな危ないものだとは思わなかった。早く捨てよう」

 本気で安心している美咲。少し入口の穴が広がったオナホ。中は暗くてよく見えないが、翠はその奥に潜む闇を垣間見てしまった。

「あっ………」
「んっ、なに?どうしたの?」
「……美咲ちゃん、あのね……もう一回、挿れてみたい……んだけど……」

 まさかの勇散(翠)からの直訴に美咲は驚いた。翠が自分から何かを言うことも珍しく、なにより痛がっていたはずなのに、出てくる前よりもおち〇ぽは皮も剥けて立派にそそり立っていた。そんな勇散の姿を見たら、美咲に否定はできなかった。

「………あっ、箱の中にローションが入ってた。最初からこれを使えばよかったんだね」
「ローション……?」

 美咲がローションをオナホに注ぎ入れる。透明なジェルがドロッと重くオナホの中に流れ込み、中全体を濡らしていく。行き渡ったと思い美咲が改めてオナホを勇散(翠)のおち〇ぽに被せた。

「くああ!!?」
「えっ?なに!?」
「な……に、これ……。さっきと、ぜんぜん違う……うああ!!」

 一度は侵入を拒むかのようにギツギツに進むのを蝕んだオナホが、ローションに濡れた瞬間に、逆におち〇ぽを奥へと誘うかのように進ませていく。しかもそのきつさは相も変わらずのせいで、まるで膣壁のように濡れて柔らかい感触だった。先程までおち〇ぽにナニか当たっていたのは、多重螺旋構造によって作られた膣内の出っ張り、模造の触手だったのだと分かった。
 オナホがおち〇ぽをローションで濡らす。そして肉壁の感触や触手。オナホはまるで、女性の膣内の構造そっくりだった。
 人間の手で造られた疑似セックス……その完成度の高さを女性は知ったら驚くだろう。

 とは言うものの、そこまで翠はオナホについて理解していないだろう。ただ翠は、オナホの快感に打ち拉がれているのみだった。

「あ…あ…あ………」
「翠ちゃん、さっきと違って、気持ちよさそうな声出してるんだけど……」
「美咲ちゃん、コレ、さっきみたいにひっぱったり、奥まで入れてみて……」
「う、うん……」

 美咲はおちんぽをしこるようにオナホを動かし始めた。すると勇散(翠)の腰はビクンビクンと腰を浮かせて感じていた。

「擦られているだけなのに……おち〇ちんの根元が、あっ!あつく、なってきちゃった……」

 先程とは比べ物にならないくらいスムーズに動くオナホ。美咲がしこればおち〇ぽに感じる場所が狙い通りに当たり、勇散(翠)の感度を極限まで高めていく。

「あっ、あぅっ、なんかヘン……おちんちん、ヘンなかんじがするぅ……」

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 グチュグチュ……とローションが波打つ音ではなく、ヌチャヌチャ……という濃い液が絡みあう音。オナホ内にもう一種類の液があふれ始めていた。勇散(翠)の浮かべる表情、恥ずかしがりながらも目をトロンとしてうっとりしている姿を見て、ようやく美咲にも分かったのだ。
 勇散(翠)はオナホに感じているのだと。

「その顔、それよ。わたしが見たかった顔。お兄ちゃんが感じている時の顔。こんな顔なんだぁ……」

 笑みを浮かべながらも美咲も高揚し、その表情をもっと見たくてオナホを動かす手を速める。

「ああ!み、さきちゃん!ダメ!これ以上したら、だしちゃうよぉ!!」
「滑りがよくて気持ちよくなっちゃっているんだよね?……いいよ?気持ちよく出して、わたしの手の中でいっぱい吐き出しちゃって!!」

 美咲が勇散(翠)を逝かせるように高速でしごいていく。いじったこともなく、今日初めて男性の性器の快感を味わう翠に、耐えられるはずがなかった。

「ああ~~ん!!な、んか、くる……お、おしっこ、漏れちゃう……!とめてえぇぇ!!」
「いって!いっちゃえ!!」
「らめええええ!!あっ、あっ、あ、ああああああああああ――――!!!!」

 ビュッ――
 ドクドク――
 ビュルビュル――

 オナホの中に大量の体液が吐き出される。それはカウパー液ではない。白いゼリーのように固まった精液だった。
 尿道を駆けあがる様に吐き出す勇散(翠)は気絶しそうなほどの快感が全身を巡って痙攣させる。
 ビクビクと何度も跳ねて最後の一滴までオナホに絞り取られていく。
 非貫通ではなかったが、吐き出した感覚はその手に持つ美咲にもわかっていた。

「お兄ちゃん、出してる……この内に……お兄ちゃんの精液が……」

 出した後の疲労感に襲われながらも、男性として初めて逝ってしまった翠。しかもそれがオナホという道具の中である。
 女性では誰も体験できないはずの経験を味わってしまった翠は息を切らしながらも虚ろな目でオナホを見つめていた。
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「んああっ――!」

 勇散(翠)が悲鳴を上げる。美咲の手でおち〇ぽをしこられて感じてしまったのだ。
 女性とは違う、男性の快感。外に飛び出している性感帯を美咲が優しくこねるだけで、気持ちよさが溢れ出す。
 それを表すのは濡れるのではなく、硬くなる。そして大きくなっていくのだ。

「翠ちゃん、そんなに気持ち良いの?おち〇ちん、ビンビンになってるよ?」
「こんなの……はじめて……!あっ。美咲ちゃんに触られてる……恥ずかしい……」

 恥ずかしさも照れも全てが快感になる。親友であり女性である、美咲に犯されているのだ。
 普段なら絶対にあり得ないこと、女性同士で組んず縺れる行為をするだなんて翠の頭に想像できない。翠も普段なら断るはずだ。
 しかし今は違う。男性の身体になっているのだ。筋肉の付いた胸、太い手、スマートな身体。そして、股間についた象徴。
 美咲の兄、勇散になっているのだ。そんな勇散が美咲の手の動きに合わせて感じてしまっている。兄妹は関係なく、女性にしごかれて喜んでいる。
 まるで、本当に男性になってしまったかのような感覚、気持ち良さが込み上げて爆発しそうなくらい感情が高ぶる。

「ハァ……ハァ……」
「その顔、もう感じちゃってるって表情してる。大丈夫?」
「ぅぅ……」

 入れたい……気持ちよさを包んでくれる器が欲しい。

 カウパー液をこぼしながら翠の中に欲求が募ってくる。
 男性と女性が性行為をすることは当然翠もそういう本を読んで知っている。男性からカウパー液が出るのは準備が整ったからだという事も知っていた。

 もし、いま力まかせに美咲ちゃんを押し倒したら――

 そんな思考が脳裏によぎる。葛藤する思考、美咲のため、そして勇散のために翠がそこまでしていいという理由はない。人権問題、家族崩壊、近親相姦である。絶対そんなことしちゃ駄目だと翠は自分を押し込める。

「あーん……」
「ひうう!!?」

 そんな葛藤に打ち勝ったはずの勇散(翠)だが美咲はまったくお構いなしだった。勇散のおち〇ぽを大きく咥えたのだ。
 カウパー液とは別の、美咲の唾液で全体が濡れていた。

「み、みさきちゃん……なにをしてるの!?」
「んん?ほうすればきもひよいって、ほんでよんだことがある……じゅ、じゅるじゅる……」

 美咲がおち〇ぽを吸い始める。頬をつぼめ、おもいっきり吸引する美咲に、翠は天を仰いでしまった!

「ああっ……吸われる!おち〇ちん、食べられちゃう!」

 美味しそうに奥まで咥える美咲。勇散(翠)には生温かいお口のゼリーのような触感が当たる。美咲の喉まで当たって一瞬美咲が咽たかのように苦しそうに目を見開いた。涎が口内に充満し、おち〇ちんをぐっしょり濡らしていく。
 美咲は少しだけ顔を放して先端だけを咥えると、今度は舌を使って逸物を舐め始めた。美咲の舌の動きがおち〇ちんをなぞっていく。ゾクゾクという震えの後に浮き上がる喜び。愛おしそうに舐める美咲に勇散(翠)は麻痺したかのような感覚に陥る。痺れたのだ。身体に電流が流れ、美咲に恋をしてしまったかのような愛情が芽生える。

「美咲ちゃんの口の中で、ペロペロ舐められてる……ああ……」
「んふ……ちゅっ、ちゅる、ちゅぺ……んはぁ……あん……」
「ダメダメダメ!それ、で、でちゃう!!なにかがでてきちゃうから!あああっ!!」

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 我慢していた翠も必死に歯を食いしばる。それでも逸物は大きくなるばかりだ。美咲のお口の中に出すのはまずいと耐えに耐え続ける。

「おにいちゃん、だひてもいいよ……」

 上目遣いで見つめる美咲が勇散(翠)のことをそう呼んだ。

「いもうとの口に、おにいちゃんのせいえき……じゅるじゅる……はぁ……だひて……きもひよくなっへ……」
「美咲、ちゃ……っ!?くぅ……!!」
「じゅぼじゅぼ……むぐ…、はぁん……んっ…んっ…んっ……」

 兄に欲情する妹、それが本心からなのか、それとも演技なのかは分からない。美咲が男性の性器を口いっぱいに頬張って顔を動かす様子を覗いていると、勇散(翠)の顔も上気して火照ってくる。荒い息を吐き、喘ぎ声をこぼしながら、口中で爆発しても良いかなって考え方をシフトしていた。

 美咲ちゃんがそう言うなら――

 美咲のお口の中でヌルヌルにされてなお一層硬くなる逸物。中に溜まったものが込み上げ、爆発させるには十分すぎる砲台になっていた。

「みさきちゃ……わたし、もう……!」
「ぅん…………」

 美咲の動きが止まる。そして静かに逸物をお口から外に出した。
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 美咲の眼の前で慌てる勇散。今まで見たこともないような内股で手を口に当てて「あわわっ!」と驚いている姿を美咲は見たことがない。まるで女性のような仕草で、まるで勇散に女装癖があるかのような行動だ。
 そんな兄を見て、少し引いて、少し面白おかしかった。

「美咲ちゃん。私、どうなったの?」

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 口調もまるで女性である。妹の美咲をちゃん付けして呼んだことなど一度もない。
 それはそうだ。今の勇散は翠が乗り移っているからである。『飲み薬』の効果を美咲にばっちりと証明させてくれたわけである。
 姿見で今の勇散(翠)を映す。勇散(翠)は目を丸くしていた。

「見ての通り、わたしのお兄ちゃんになったのよ!」
「ええっ?そんな!?どうして?」
「男性に興味あったんでしょう?ならいっそのこと男性になっちゃえば良いと思ったのよ。わたしの優しさを感じなさいよ」

 勇散(翠)も『飲み薬』を飲む前に美咲が言っていたことを思い出す。確か憑依がどうとかという……
 つまり今がその状態、翠は本当に勇散に乗り移ってしまったことを実感した。
 驚きながらも落ち着きを取り戻し、冷静に自分の手を見比べる。翠の手の平よりも大きくてゴツイ手のひら、ネイルアートや長爪はこの手には絶対似合わない。擦りキズやマメができていた方がまだお似合いである。
 そう、女性と違い男性は、大きいという印象を受ける。
 部屋全体を高い目線から見渡せる情報は大きい。さっきから勇散(翠)を見ている美咲を見下ろしている自分にテンションが上がった。

「なんか、背がおっきいと景色が違うね。…………うわあ…、足も二の腕も大きい!」

 あははっと、自分の顔をペタペタと触りまるで別人になれたことを素直に喜んでいるかのような翠である。内気な翠とは思えないほど目を輝かせている。気持ちまで大きくなってしまったのか、溜めていたものを爆発してしまったかのようにはしゃいでいた。

「ねえねえ、美咲ちゃん!本当に私、男性になっちゃった!見てよこの筋肉!って、私のじゃないんだけどね」

 冗談交じりに話しかける翠は本当に楽しそうである。それとも、勇散に憑依したという事も喜びの一つに数えられるのだろうか。
 兄として勇散は格好いい部類だと美咲は思う。イケメンでアウトドア派でラブレターをもらったことが何度もあることを知っていた。
 妹である美咲は兄を恋人として見ることはできない、でも、兄みたいな人が目の前に現れたら、きっと喜んでついていってしまうだろう。紹介してほしいけど、兄の友達というのは気が引ける。そして何より――美咲は勇散のことを――
 
「ねえ、翠ちゃんはもし生まれてくるのなら、男性か女性どっちがよかった?」

 女性の会話でよく使う、「IF」の問い。そこから多くの話題が広げられる。勇散(翠)もしばらく考える仕草を取った。

「そうねぇ……女性に生れなければ、美咲ちゃんと出会えなかったと思うし、きっと箱入り娘に育てられなかったと思うな」

 大事に育てたという感覚は男性と女性で違う。そして当然、友達も環境も全然違う。
 外でサッカーをして遊ぶ少年に育てば、中で裁縫をして繕う少女もいる。生き方は誰かが決めるものでもない。自分が決めるものだ。
 その中で性別だけは対象外、一生変わることのない。

「でも、もし性別が決められて生まれてくるのなら…………男の子かな……」

 ――楽しそうだし、バカやれるし、一目も気にしないで笑うこともできる。
 ――制約も制限も少なく、女性と違って生を背負う必要もない。
 ――『男のプライド』を育てるために十分な時間があって、没頭して打ち込める。

 ――そして、女性を好きになれる。
 ――一人の女性のことを昼夜考えて、心から愛して結婚できるから。

「……………………」
「ハァ。……なんて、そんなことを考えたことあるよ。男の子は羨ましいな。礼儀や作法みたいなマナーを学ぶ授業いらないんだもの。堅苦しくて嫌になっちゃう。それはあったら便利だと思うけど、もう少し羽根を伸ばして気楽に過ごしたいな」

 グッと大きく背伸びした勇散(翠)。目を開けると、美咲がその小さな身体で襲いかかってきていた。
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 名門女子高に通う、宮本美咲―みやもとみさき―と佐々木翠―ささきつばさ―。
 今日も学校が終わりその足で翠は美咲の家を訪ねていた。
 ワイワイ遊んで楽しみ、時間になって変える予定だったが、夕方5時過ぎに思わぬ人物が部屋を訪ねてきた。

「美咲……っと、友達と一緒だったのか」

 男性だった。翠よりも年上の青年だった。翠にとって初めて顔を合わせた人物だった。

「お兄ちゃん?いつ帰って来たの!?」
「今だよ、ちょうど連休が取れたんでね。避暑を兼ねて実家に帰ってきた。早速三人で海へ行こうぜ!」
「行かないし~」

 冗談を言いながらも消えていく美咲の兄。翠は思わず目を奪われていた。ニコッと子供のように無邪気に笑う姿は年上とはいえとても子供っぽく映ったのだ。

「……ねえ、美咲ちゃん。お兄さんなんていたの?」

 兄妹関係を聞くときは変に緊張してしまう。翠はそれがあからさまに顔に出ていた。

「うん。勇散―ゆうち―兄さん。7つ上」
「成人してるんだ。でも若いね」
「色々やってるからね。DJ、MC、R&B……休みなく働いてるよ。帰ってくるのが珍しいくらいだよ」
「そうなんだぁ……」

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 急にそわそわし出した翠。顔を赤らめてモジモジしている姿は可愛らしい。美咲は「ははあん……」と笑みを浮かべた。

「へぇ?なになに?そんなに兄さんのこと気になる?」
「ち、ちがうわよ!ただ、その、びっくりしただけ。わたし達、男性と顔を合わす機会なんて作らない限りないでしょう?私も美咲ちゃんもそういうの奥手でしょう?特に私は一人っ娘だったから、男性と話す機会なんてお父さんくらいしかないから」
「そうか……シシシ……」
「その笑い方、ちょっと下品」

 咎めるつもりがまったく効き目はなく、美咲は引き出しからあるモノを取り出した。

「ね~え~。わたし、良いモノを持ってるんだけど、協力してくれない?」
「協力?って、なに?」
「これを飲んでよ」

 無地ラベルの瓶の中に入っている青い液体を見せる美咲。

「なにこれ?」
「『飲み薬』」

 美咲は答える。薬の類に翠は嫌悪感を示す。翠は薬が嫌いだった。

「私、どこも悪くないんだけど」
「違うのよ。これ飲むと、すっと気持ちがよくなっちゃうのよ。まるで天にも昇る様な気持ちになるんだって」
「その薬、大丈夫なの?」
「うん、危ないかもしれない。わたしだって飲んだことないもの。……だから、一番に試させてあげる」
「試し?試作品―サンプル―の試飲のバイトでもやってるの?お金は良いかもしれないけどやめといた方がいいと思うよ」

 なにを試すのかわからない。ともあれ『飲み薬』を飲まないという選択をすれば薬の意味はない。翠の硬い意志に美咲は引き下がる――

「うん。これ飲むと、相手に乗り移れるらしいよ」
「ええ!?なにそれ?」

 翠が手の平を返して食いついた。それくらい魅力的な男女問わず大人気な『憑依薬』である。

「憑依よ、憑依!聞いたことないの?」
「憑きモノ?それって私、死んでない?」
「軽い永眠状態と思っていいわよ」
「軽い永眠ってすごく重いよね?」
「きっとちょっと凍死するくらいよ」
「ちょっと凍死ってもうダメだよね?」
「で、飲むの?飲まないの?どっち?」

 翠に詰め寄る美咲。選択をしているようで半強制がかかっていることに翠は苦笑いを浮かべた。

「あの、私……それほど切羽詰まっているわけじゃないんだけど~」続きを読む

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