純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ:グノーグレイヴ『憑依・乗っ取り』 > 飲み薬『守りたいもの』

「あふぅ、いっぱい出したね」

 身体を元に戻し、葵は自分の身体に真護の精液が大量に入っているのを感じていた。普段に比べてお腹が重いのは、きっと性行為にをし終わった後だからだけではない。

「ごめんね、お姉ちゃん……って、僕がやったわけじゃない!!」
「あはは、そうね。お姉ちゃんの策略かも」

 葵が舌をペロッと出す。そんな姿を見せられたら真護は何も言い返せない。

「でも、本当に大丈夫なの?もし、子供なんか出来ちゃったらお父さんたち、なんて言うだろう?」
「大丈夫」

 葵が自信たっぷりに言う。

「どこにそんな根拠があるの?」
「『コレ』」

 葵が取り出したのは、藤司が投げ捨てたあの『塗り薬』だった。


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 両親が帰ってこない夜。葵の部屋で姉弟仲良く座っていた。微笑みあう二人は距離は姉弟を超えて一線を踏み越える。

「お姉ちゃん……」
「まもる……お願いがあるの。私を抱いてほしいの」

 恥ずかしそうに告白する葵。真護の前で制服を脱ぎ始めた。

「私、身体が疼いて仕方ないの。真護のこと、弟じゃなくて、一人の男の子として見てるの」

 そう告げている間に見える葵の肌。普段見ている時よりも赤く染まっており、葵の体温が高まっているのを感じる。下着を取りなにも身につけない葵は真護に全てを見てほしかったのだ。

「可愛くて、優しくて、いざというとき逞しくて……ぅぅ……」
「その言葉、そっくりそのままお姉ちゃんに返すよ」

 真護もその告白を受け入れる。お互いの想いは言葉などいらない。行為が全てを語ってくれるだろう。

「でも、僕、頼りなくて、お姉ちゃんに迷惑かけるかも。……どうしたらいいかわかんないし……」

 ここで頼りにならなかったら情けない。葵を守るという誓いを叶えるために今回は失敗は許されない。少し守るには荷が重かった。

「真護。これ、一緒に飲まない?」

 葵が『飲み薬』を見せつけた。一輝が落としたのをこっそり拾ったのだろう。『飲み薬』の効果は一輝が真護に教えてくれていた。

「それ、危険だよ。やめようよ、お姉ちゃん」
「大丈夫大丈夫。いざとなったら天国に行きそうになっても真護が連れ戻してくれるよね?」
「そ、そんな無茶な――あっ」

 葵が真護の静止を聞かずに『飲み薬』を口に含んだ。小瓶に入っていた液が口に含まれる分だけなくなっていた。

「お、お姉ちゃん!?」

 葵が『飲み薬』から口を放す。微笑みかけると真護に突然抱きついてきて口を塞ぎこむ。

「――――ふがっ!?」

 葵の口から『飲み薬』が流し込まれる。驚いた真護も『飲み薬』を飲み込んでしまった。ベッドに倒れこむ様に崩れるふたり。そして、身体から二人の幽体が浮かんできた。


(僕、浮いてる……死んでるぅぅ!?)

 眠ったように目を閉じている二人。それを見下ろす真護は驚いていた。となりでそんな真護を見て葵は笑っていた。

(お姉ちゃん!早く戻ろうよ。身体を見下ろしてるなんて不思議な気分だよ)

 葵に伝わっただろうか?葵はニコッと笑うと再び幽体を身体に近づけた。しかし、葵はなにを思ったのか、自分の身体を避けて真護の身体に覆いかぶさるように入り込んだ。

(お、お姉ちゃん!?)

 それを見ていた真護。すると、真護の身体はぴくっと動き出すと目を開けて覆いかぶさる葵から抜け出したのだ。

「よいしょ……。んっ、はっ。あーこれが真護の身体なんだ」

 真護が喋っている。身体が勝手に動いているのを茫然と見ていた。葵が乗り移ったのだ。真護(葵)が真護を呼んでいた。

「真護もきっといるんでしょう?早く戻ってきなさいよ」

(戻るったって……)

 戻る身体は一つしかない。真護はベッドに眠る葵の身体に近づく。そして、すぅっと溶け込むように覆いかぶさると、葵はぱちりと目を開けた。

「う……あっ。お姉ちゃん」

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 葵(真護)の前に真護(葵)がいる。それだけで葵(真護)の身体は熱くなった。

「真護。私たちの身体、入れ替わっちゃったね」
「どうしてそんなことするの?」
「私のことは私が一番知っているから。真護はただ横になってて」
「あ――」

 真護(葵)に押し倒される葵(真護)。先程とは間逆で、葵(真護)は柔らかいベッドに身体が沈んだ。
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 翌朝、真護は公園を訪れた。一輝と藤司は不敵に笑いながら真護の登場を歓迎していた。

「木梨くん!北原くん!」
「よくノコノコ顔を出したな」
「今までの後ろ盾もなくなって逃げ出すと思ったのによ」

 余裕をみせる二人。片や真護は叫ばなければいまにも足が震えそうなくらい緊張していた。これから始まることは真護でも分かっていた。それでも真護は公園を訪れるしかなかった。
 ここは、真護をボコボコにする処刑場なのだ。だが、ただでやられるわけにはいかない。

「今日は、僕ひとりで相手だ!」
「面白い。そうこなくちゃな!」

 指を鳴らして愉しげに嗤う藤司と一輝。二人が走りだし、処刑はすぐに始まった。


 ――ドカッ、バキッ、ガスンッ

「ぐへえ」

 一方的な攻防。いつもやられていた立場が逆転し、砂まみれになった真護をふたりは清々しく見下していた。

「まいったか!」
「おまえなんて葵がいなきゃ何もできないじゃないか!」
「…………」

 そう、真護が今までの立場にいたのは、葵がいてくれたから。もちろん、二人を倒している場面だけじゃない。夕食を作ってくれたり、お風呂を沸かしてくれていたり、唯一無二の姉という立場だけじゃなく、真護を影ながら支えていた近衛葵という一人の女性。
 それは一概に『お姉ちゃん』という立場で出来るだろうか?真護に愛を注げるだろうか?
 弟である真護が気付かなくちゃいけなかったのは、当り前にしていた葵の愛情。家族愛?……いや、ちがう。

「お姉ちゃんの後ろ姿で隠れている方がお似合いだぞ!って、もう隠れられないのか、アハハハハハ」
「くっそぅ!」

 真護は立ち上がった。何度も何度も伏せては起き上がる。七回転べば八回起きる。遂に真護は藤司の胸倉をつかんだ。

「真護!てめえ!」
「僕一人できみに勝たなきゃ――」

(葵は僕をずっと見ていてくれているから!)

「――お姉ちゃんが見ても恥ずかしくない姿で僕はいるんだ!!」

 乱暴に殴り返す真護。人を殴るのは初めてだ。逃げるだけじゃなく、初めて攻めの姿勢を真護は見せた。

「いでででで!!て、てめええええ!!」
「うあああああああ!!!!」
「くそぅ、なんだよ真護のくせに!」

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「ねえちゃんを――――かえせっ!」
「――っ!?」

 真護の目に熱意を感じて藤司が立ち竦む。一輝が飛び込んだ。

「くらいやがれええ!!」

 横から襲いかかる一輝に真護が睨みつける。一輝の動きが鮮明に見え、大振りの右ストレートを交わして胸元にボディブローをかました。反動が合わさり一輝の身体はくの字に折れ曲がり倒れこんだ。

「ぐはあ!」
「こんにゃろうううう!!!」

 藤司も真護に負けるわけにいかない。ここで負けたら、年上の葵に負けていたということで保っていたプライドが、ズタボロに崩壊してしまう。同じ年の、しかも真護なんかに負けるわけにはいかなかった。
 でも、固まった足は藤司の動きを普段よりも絡みついた。
 気合の叫びは負けプラグに朽ち果てようとしていた。

「僕がどうなったっていい!ねえちゃんだけは必ず、僕が助けるんだ!!」
「そんなに助けたいならやってみろよ!」

 意地と意地である。負けたくないから叫ぶのだ。
 負けるはずがない。藤司には切り札があるからだ。

「出てこい、葵!」
「ワン!」

 藤司の声で土管から現れた葵。昨日見たままの姿で四つん這いになって、まるで犬のように藤司の元へと擦りよる葵。

「人間に戻れ。葵。そして、弟の俺たちを守れ」
「…………」

 一瞬、動きが止まった葵が、ゆっくりと手を地面から放して二本の足で立ち上がった。人間に戻った葵は真護に対して冷ややかな視線を投げつけていた。

「わかったわ。すぐに片づけてあげるからね」

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 藤司に応えた葵。藤司が葵の影に隠れて笑っていた。

「ねえちゃん……」
「というわけなの。わたしの弟に手を出したら許さないんだから!」

 今まで真護に対していってくれた言葉を、今度は真護に向けて発していた。葵にとって真護はもう姉弟ではなく敵としてしか見ていない。すれ違った結果が対峙するとは皮肉である。
 だが、そのおかげで真護には一つの真実が見えてきた。自分の心の本音である。

「……今まで僕たち、仲良くやってきてたよね。だからこんな場面、そうそうなかったね。それって姉弟としておかしいかもしれないけど、でも僕は、お姉ちゃんとの姉弟愛は有りだと思うよ。ねえちゃんのこと好きだし、愛してるから。これからはどんなことがあっても僕がお姉ちゃんをずっと守るよ」
「――――?」

 真護の告白。受け取ったかどうかもわからない葵の表情に、真護はフッと笑みを漏らした。

「――ケンカをしよう。お姉ちゃん」

 きっと真護と葵がする最初で最後のケンカだ。お互いの意見が食い違うのなら、力を以て相手をねじ伏せる。

(お姉ちゃんが僕を好きだと言ってくれた想いを、叩きつけてやる)

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 葵を仲間にしたことで藤司たちの行動は激化した。
 公園を独占に使い始めたのだ。小さな子どもから中学生まで多くの人々が使う公園を、藤司と一輝は占領してサッカーを始めた。ボールが飛び交い、当たることを恐れた子供たちは公園から逃げ出していく。
 当然、藤司に文句を言う中学生もいた。睨みをきかし、ズカズカと歩いてくるヤンキーっぽい男だった。

「ここはおまえの公園じゃないだろ!?ちっとは遠慮してもらえないかなあ?ああん?」

 一触即発の男性に、藤司たちの代わりに女子高生が立ち塞がった。葵の登場に男は一瞬たじろぐ。そして、

 ――ドカッ、バキッ、ガツンッ!

 男は返り討ちにあった。

「なんだ、見かけ倒しね」
「ひゅ~いいぞ、ねえちゃん!」

 小学生で叶わぬことでも葵が叶えてくれる。姉というのはまったくもって心強い。葵という後ろ盾がいることでさらに藤司に負ける要素がなくなった。思う存分、動き回れる。自由を手に入れたように心が澄んでいた。

「ほんと、気持ち良いな!葵がいるとなんでも強気になれるぜ」
「もっともっと領地を増やしていこうぜ」
「あんまり無理しないでね。お姉ちゃん心配になるから」

 お姉ちゃん……葵の口から聞かせられると、『塗り薬』の効果のすごさを思い知らされる。生まれてから今までの記憶をなくしたかのように180度葵は態度を急変した。それは藤司にとって都合の良いように変えられた記憶であるのに、本人には全くの自覚がない。
 藤司を真護のように想って接してくれている。これほど姉というものが心地いいものとは知らなかった。

「大丈夫。困ったら葵が助けに来てくれるんでしょう?」
「もう。そんなに都合よく行くわけないよ。たまたまだよ」
「またまた~」

 一輝も顔をにやけている。『塗り薬』の効果は実証済みだ。無人になった公園で藤司と一輝はツーとカーで頷いて葵に聞いた。

「葵、おっぱい触らせて」

 突如発した無理難題。葵が目を丸くする。

「ここで?」
「うん」
「もう、一輝は甘えん坊ねぇ。はい」

 弟に逆らえない葵はかがんで自ら進んで胸を突きだす。制服の生地から浮かぶブラジャーへ一輝が手を差し伸ばす。胸に触って押してみると、プニッという柔らかさが手の平に伝わった。

「うわあ。柔らかいや」

 押して返せばおっぱいは弾み形をお椀型へと戻していく。葵はさらわれている間じっと我慢するかのようにしていたが、小さく「ん……」と声を漏らした。

「はい。もうおしまいにして」
「俺がいいって言うまでダメ。ねえちゃんに拒否権はないんだからね」
「んんっ!……もう、おませさん」

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 口で抵抗してみるが、一輝の言うとおり、葵に選択権はない。一輝におっぱいを弄ばれてじっと我慢するしかない。制服ごとおっぱいをつかみ寄せたり放したりするのでシワができてしまっていた。

「直接触りたいんだけど、制服を捲ってみせてよ」
「は、はい」

 葵は先にブラを外し、制服を持ち上げて乳房を見せつける。淡く桃色に染まった乳房。制服の下からのぞくおっぱいに一輝は鼻息を荒くした。

「おおう!でけえ!俺が乗り移った時はこんな風に見えなかったぞ」

 再び一輝が行動を再開する。直接おっぱいを触った瞬間、葵が身を震わせた。

「ふあっ――」
「乳首硬くなってる。抓られて感じてるんだ」
「い、いたい」
「でも、それが気持ちよくなってくるんだよね?俺、ねえちゃんのことよく知ってるんだぜ?」

 乳首をこね、ひねり、いじめていく度に葵の表情は赤く染まっていく。抵抗したくてもできない葵に藤司もまた動き出す。

「じゃあ俺はスカートの中を覗かせてもらうよ、ねえちゃん」

 スカートを捲って顔を中につっこむ。

「きゃああ!そ、そこは――?」
「へえ、ねえちゃん今日は黒の下着なんだね。……ちょっと濡れてる形跡があるよ?あれ?ねえちゃん、ひょっとして感じてるの?」
「い、言わないで……」

 恥ずかしさで泣きそうな声になる葵。藤司が動く度にスカートが盛り上がり、中でなにをしているのか分からない不安さが合わさる。藤司がショーツに手をかけると下におろしてしまった。藤司の目の前には葵の秘部があった。

「ほんとうにねえちゃんは敏感だよね。陰毛が濡れてビショビショだよ。くちゅくちゅ」
「ああっ!!掻きまわさないでぇ」

 藤司の手に葵の温かい愛液が絡みつく。足が震えていつ行ってもおかしくないくらいに葵は感じていた。

「ねえちゃん、キスしよう。ねえちゃんがイクまでキスをやめられないよ?」
「ん……んぐっ………、ちゅっ、んふぅ、レロレロ……チュバッ……!」

 一輝に唇を奪われ、乳首をいじられ、藤司におまんことクリトリスを責められる。葵に耐えられるはずがなかった。

「~~~~~!!!」

 声なく脱力した葵。葵の愛液が藤司の顔に噴き出してきた。

「逝ったね」
「ああ、逝ったな」
「はぁ!……はぁ!お、お姉ちゃん、逝かされちゃったよ……もう、恥ずかしい」

 弟だから笑顔で許せるイタズラである。葵は涙を見せながら顔は笑っていた。時刻は夕暮れ。カラスが鳴くから帰らなければいけない時間が近づく。

「そう言えば、葵の家どうする?俺たちの家に本当に住むわけにはいかないだろ?」

 一輝が問う。葵の家という問題。一輝と藤司はまた別の家である。ヘンな不信感を持たせるよりもさらに『塗り薬』で上書きを狙う。
 葵に『塗り薬』をしみ込ませる。

「ねえちゃんの家はこの公園だよ。だから俺たちが帰ってくるまで誰もこの公園に入れちゃいけないよ。だって、ねえちゃんは、この公園の番犬なんだから」
「番犬?」
「そう。俺たちが見えなくなると犬になっちゃうんだ。そして、人であることも忘れて犬の言葉しか喋られなくなっちゃうよ。でもこの公園を守ることだけは覚えていて、敷地に入って来た部外者を全力で襲って追い出しちゃうんだ」
「わたしは……いぬ……イヌ……」
「そう。明日までこの公園を守っていてね」

 葵の目に焦点が合っていない。記憶の整理がついたとき、葵は腰をかがめて四つん這いになった。
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「すごかった!」

 作戦会議の中で昨日のことを忠実に伝える一輝。藤司も彰洋も顔を赤らめて羨ましがっていた。

「夢のような時間を過ごしたぜ!葵の快感も楽しめたし、真護も懲らしめたし、言うことなし!本当に『飲み薬』はすげえぜ。なあ、今度は交互に葵に乗り移ってみんなで楽しもうぜ」
「うーん……」

 乱交のようなことを嫌う彰洋はあまり乗り気ではなかった。しかし、藤司だけはすでに次の対決へと目を向けていた。藤司の目的は葵を使っての間接的勝利ではない。真護に対しての完全勝利である。

「馬鹿。葵のあの強さを利用しない手はない。精神的に弱めるだけが敗北じゃないよ。肉体的に俺たちが受けた屈辱を十倍にして返してやるんだ」
「そんなことできるのかよ?『飲み薬』で?」
「教えたサイトにあったカタログは『飲み薬』だけじゃなかっただろ?俺は、――『これ』を使う」

 藤司が二人に見せた薬は、キャップのついた今までの『飲み薬』とは違った薬であった。
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「へぇ……。お姉ちゃんじゃなかったら、ダレなんだ?」
「そ、それは……」

 真護にわかるはずがない。だからこそ一輝は言った。

「俺だ。一輝だよ」
「か、かずきって……木梨くん!!?」

 一輝が正体を明かすと真護は驚きのあまり固まってしまっていた。いじめっこの一輝が葵に乗り移っている真実を受け入れられずにいた。

「そんなの、ありえないよ!木梨くん死んじゃったの?」
「死んだわけじゃないけど似たようなものかもな。……ししし。それにしても葵の身体って柔らかいよな。なのに力はあるんだぜ?この強さ、卑怯だよ」

 真護の前で乳房を揉み始める葵(一輝)。その破廉恥な姿に真護の表情は真っ赤になった。普段の葵では絶対にしないだらしない格好だ。あぐらをかく葵の姿は男勝りで、一輝が葵を操っているのだと幼心にそう理解した。

「や、やめろよ!お姉ちゃんの身体を触るな!!」
「今は俺の身体だろ?」
「ちがう!お姉ちゃんから出ていけえええ!!!」

 殴りたくても葵を殴るわけにもいかず、真護は拳をわなわなと震わせるのが精いっぱいだった。そんな惨めな姿を葵(一輝)は笑い飛ばした。

「そう発狂するなって。どうせあと数時間しか効果は持たないんだし、お互い手を取り合うように楽しもうぜ、真護くん」

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 ベッドから起き上がり真護に近づく葵(一輝)に真護は後ずさる。

「な、なにをするんだ?」
「せっかくだから葵の手でおまえのおちんちん扱いてやるよ。オナニーくらいしたことあるんだろう?」
「お、おな……」

 葵の口から出る隠語に言葉を失う。真護は葵が近づく度に怖くなって逆に動けなくなっていた。葵(一輝)は悠々と真護のパジャマを脱がすと、おちんちんを外気にさらした。

「うわ、でけえ。おまえ、顔に見合わず大人だなあ。それとも、毎日お姉ちゃんをおかずにオナニーでもしてるのか?」
「ち、ちがう!あっ――」

 葵の手がおちんちんを掴む。柔らかい肌触り、熱く滾った手の甲。手の平のぬくもりがおちんちんを包み込むと、上下にしこり始めた。
 気持ち良い。真護は我慢できずに声を漏らしてしまった。

「それとも毎夜お姉ちゃんとセックスでもしてるのか。葵の胸に抱かれて出してるのかあ」

 姉弟愛の妄想をぶつけると真護の顔はさらに赤くなってしまった。競泳水着の葵がおちんちんをしこっている。そんな妄想に負けない現実の光景が目の前に広がっていた。

「そんなこと、ふあっ!!―――ない!いい加減にしてくれ!お姉ちゃんはそんなこと、思ってない!」

 声高に叫ぶ真護。葵(一輝)はさらに目を細めた。

「…………ふぅん。なら、本人から聞いてやろうか?」
「えっ?」
「…………真護」

 口調が代わり、先程の視線が嘘のように柔らかく、普段葵が真護に見せる様な表情になった。赤い顔して恥ずかしげに笑う葵の表情に、一輝の面影は全くなかった。

「お、おねえちゃん!?」
「私にしてもらえて気持ち良い?私は気持ちいいよ。真護のおちんちんを扱くたびに、さっきから身体が疼いて仕方ないの」
「そんなこと言わないで……お姉ちゃん!」
「真護。しよ。お姉ちゃんと気持ち良いことしよう!」

 葵が真護を誘う。夢でもいいから葵とセックスできるのなら、今を逃して他にないだろう。
 真護が気を抜けば、いつでもおちんちんは発射準備が出来ている。葵が喜んでくれるなら、葵にぶっかけることもいとわない。
 だが――、そんな理想は夢に置いていく。姉弟愛なんて幻想だから。

「お姉ちゃんは!そんなこと絶対に言わない!!」
「…………そっか」

 真護の答えに葵が一瞬悲しそうな表情を浮かべた。
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 女性のオナニーを覚えた葵(一輝)は、シャワーを出すとおまんこに宛がった。
 愛液を洗い流すはずのシャワーも、火照った身体は敏感に反応し、多量の水滴が葵(一輝)をさらに熱くした。

「あっ――!これも、すごい」

 男性ではここまでシャワーで反応しないだろう。

「女の子って、いつもこんなふうにカラダ洗ってるのかな?絶対にヘンな気持ちになるよ」

 水量を最大にして、勢いよく噴き出すシャワーが葵のクリトリスに噴きかかった。 

「うあっ。こ、ここ!さっきよりも―――あんっ!!」

 シャワーが皮を捲り、中にあるクリトリスを揺らしていく。低音波のようにジンジンと身体が痺れ、疼きだし、 また身体が刺激を求めてくる。葵の手はシャワーとおまんこをいじりだし、女性の神秘をぐちょぐちょに濡らしていく。

「あっ、あっ、ああ!ま、またイク!イク、イクウウウウ―――――!!!!!」

 二度目の痙攣。こんなにすぐに逝ったことがない一輝では、想像を遥かに超えた快楽に漂っていた。お風呂場という湯気が立ち上る場所で、葵の身体はさらに高ぶっていた。息を整え、表情を真っ赤にした葵が、その口元を綻ばせる。

「あはっ、この声、この顔、大きな胸、濡れたおまんこ。葵の身体は最高だ。もっと気持ち良くなりたい!もっと、もっと――!」

 ――――ガラガラ

 急に扉が開いて葵は心臓が飛び出るほどびっくりした。真護が再び顔を覗かせていたのだ。

「おねえちゃん、なに独り言言ってるの?」
「び、びっくりさせるな!お風呂を覗いてるんじゃねえよ」

 真護に聞かれていた?少しだけ葵(一輝)の表情が強張る。そして、

「……おねえちゃん?本当におねえちゃん、だよね?」
「あ?」

 真護が葵のことを疑っていた。舌打ちをしながらも葵(一輝)は真護に葵が普段見せている笑顔を作り出す。

「ええ、そうよ。どこからどう見ても近衛葵でしょう?なにか不審なところでもあるの?」

 口調も普段の葵のように喋ると、真護もどこか困惑している表情だった。疑うか信じるかの瀬戸際である。真護にとってただ一人の姉である。そう簡単に疑うことなどで来やしない。

「う、うん……」

 真護は渋々頷いて葵を信用した。真護が「ごめんね」と呟くと心の中で一輝は(バーカ)とせせら笑った。

「じゃあ、今日もおねえちゃんと一緒にお風呂入っていい?」
「おまえ、ねえちゃんと一緒にお風呂入ってるのかよ!アハハハハ……」

 真護からのカミングアウトに不意打ちを受け一輝が着けた葵の仮面が外れてしまう。葵の馬鹿にするような笑いに真護が再び目を丸くしていた。

「えっ?お姉ちゃん?」
「私はもうあがるから。真護はどうぞゆっくり入ってね」
「…………」

 かけ湯を全身に浴びさっさと浴室から出ていってしまった葵。残された真護はしばらく立ち竦んでいた。急変した葵の態度。今までとまったく違う葵の口調に、弟である真護が他の誰よりも一番に気づいてやらなければならなかった。

「やっぱり、ちがう……」

 真護の中で一つの決意が固まった。
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 家に帰ると葵はすぐに自室に入り、ベッドに飛び込む。
 急いで帰って来たのか、息を切らした葵だが、表情はふっと歪めて笑みを浮かべる。

「あっはっはっはっ!!やったぞ、遂にやったんだ!!」

 葵がベッドから飛び起きると、姿見の前に立って自分の顔を覗きこんだ。表情はにやけ、ジッと自分の顔を隈なく覗いて夢でないことを確認する。

「葵に乗り移ったんだ。さすがに強敵の葵も『飲み薬』の前では太刀打ちできなかったようだな!ざまあみろ!」

 葵(一輝)が笑うと葵が笑う。自分がセーラー服を着ていることが落ちつかない葵(一輝)は勢いよく脱ぎ始める。

「スカートの中がすーすーするよ。どうやって取るんだよ?」

 苦戦しながらスカートに付いているフックを外す。スカートが落ちて下着姿になった。

「すげえ、葵の下着姿だ。こんな姿俺以外誰も見た事ねえだろうな」

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 今まで勝気の葵の姿しか見たことなく、一輝の中にはどちらかといえば男勝りのイメージしかなかった。しかし、いま下着姿の葵を見ると、そのイメージは次第に薄れていく。
 ブラの間に映る胸の谷間。のっぺりした下腹部。
 女性を見るには一輝には刺激が強すぎたのかもしれない。

「……やばい。なんか、ムラムラしてきちゃったよ」

 頭に悶々とした思いが募るが、いったいこれをなんと言うのか一輝はまだ知らない。しかし、葵の口からムラムラという言葉を聞くと、本当に身体が熱くなるのは感じていた。

(どうしたんだよ、俺!葵を懲らしめるんだろ!?なに弱気になってるんだ!)

 自分を奮い立てるように顔を振り、葵に対してさらに過剰に攻め続ける。ブラとショーツを脱ぎだしたのだ。裸を見せるということがどれほど屈辱な行為であるか一輝は知っていた。葵から下着を剥ぎ適当にばら撒き、今度は全裸の姿を鏡に映したのだ。

(どうだ!!葵!悔しいだろ!?)

「……ぁぁ、恥ずかしい。です」

 急に一輝は一人芝居を始めた。

(おまえの身体は俺のもんだ!俺が動けばこういうことだってできるんだぜ?)

 と言って左手を乳房に持ってくると乱暴に揉み始めた。一輝は女性が乳房を揉まれることを嫌うことも知っていた。

「ん、……はぁ。やだぁ。やめなさい……」

(「やめてください」だろ?) 

「んん、……や、やめて、ください…」

(じゃあ今まで俺たちにしてきた暴力を謝れ)

「はあっ!…………ご、ごめんなさい)

(俺たちに負けを認めるか?)

「はいぃ。認めます!わたしの負けです!」


「(やったあああああああああ!!!!)」


 声で行動で葵(一輝)が喜びを表現した。両手を高くあげて万歳をすると、葵の乳房がプルンと揺れた。

「葵に勝った!じゃあこの身体はもう俺のもんだ!好きに使わせてもらうからな。覚悟しろ葵!!!」

 これほどまでに楽しいことがあっただろうか。やはり勝負は勝たなければ意味がない。葵に勝った一輝には勝利の余韻と敗者からの褒美を受けて、まるで人生のピークのような瞬間を味わっていた。

「ね、ねえちゃん……?」

 今帰ってきたのだろう。真護が葵の部屋のドアを開けた。真護もドアを開けると葵の裸が目に飛び込んできたので勢い良く扉を閉めて今度はゆっくりと目だけを覗かせていた。

「勝手にドア開けるなよ。なんだよ?」
「うん。今日のご飯なに?」
「ご飯?そんなのカップ麺でいいだろ?」
「え?今日は作らないの?」
「面倒くさいだろ?ああ、そうだ。お風呂掃除しとけよ。俺がすぐに入るからな」
「…………うん」

 真護がゆっくり扉を閉める。沈んでいたことに気付かずに葵(一輝)は未だに葵の身体を鏡に映して観賞していた。
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――ドカッ、バキッ、ドギャーン

『ぐへえ』

 こうして今回も葵に倒される藤司たちだった。

「もう真護に関わらないでよ。あんたたちの身体を心配するわ」
「そ、そう思ってるなら、手加減しろよ……」
「それはダメよ。ちゃんと、身体に痛めつけないと忘れちゃうでしょう?」

 勝ち誇る葵の表情を苦々しげに見て朽ち果てる。砂の味が口に広がるぜ……

「さあ、帰りましょう真護」
「うん。行こう姉ちゃん!」

 真護と葵は今日も仲良く帰っていく。二人の影が見えなくなった後でむくりと起き出す三人。

「…………作戦会議だ」

 藤司の声により、今日の反省会が即座に行われた。

「さあ、今日の説教逝きは誰か決まったか?」
「当然」
「うん……」

 一輝と彰洋も決まっているようだ。説教逝きとは字の如く、今日もっとも活躍しなかった人に、しっぺとデコピンを喰らわすという、今日から決まった罰則であった。せーのの声で互いに指をさす。一輝に一票と彰洋に二票だった。
 彰洋にとって泣きっ面にハチ。葵にコテンパンにされたうえに藤司や一輝からもそれぞれデコピンをくらうのであった。

「いったい!!」
「分かっているとは思うけど、今日の活躍だけじゃなく、今日と今日の活躍を含んでの一票だ」
「言ってること違うじゃん!昨日も含むなんてひどくない!?」
「黙れ!!おまえは昨日なにをしてきたんだよ?偵察に行って成果0で帰ってきやがって。今日は戦う前から負け戦だったんだよ」
「ぅぅ……それは、そうかもしれないけどさ……」

 そう、昨日偵察として真護に憑依したはずの彰洋は役に立たずに終わり帰ってきた。一輝や藤司が怒るのも分からなくはない。

「で、本当に昨日なにしにいってたんだよ?」
「それは……秘密だよ。絶対に!」

 顔を真っ赤にして絶対に口を割ろうとしない彰洋だ。

「もう分かった!次は俺が行く!俺が行って、真護の息の根を止めてやる!!」

 一輝が『飲み薬』を手に持ち、蓋を開けた。

「それは言いすぎだと思うよ
「いや、それくらいの意気で乗り込んでやる!役立たずはすっ込んでろ!!」
「ぐぅ」
「せめて半殺しにしろよ。葵は俺がヤル!」
「真護は!?真護はいいの!!?」

 藤司と一輝の意見が噛みあったことで一輝も行動を開始する。

「逝くぜ!!」

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 ぐいっと飲み干す一輝。ふぅっと意識が遠のいて、宙に浮いたように身体が軽くなったのを感じた。
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 男の子の大事な部位、おちんちんを愛おしそうに擦る葵。それだけで真護の逸物はぐんぐん大きくなっていく。

「真護も立派な男の子になったね。こんなに大きくなって」
「あっ――。お、お姉ちゃん……」
「んふ。心配しないで。お姉ちゃんに任せてね」

 ボディーソープを掌に載せておちんちんに塗っていく。ヌルヌルの液と葵の柔らかい手の感触、どっちも彰洋には体験したことのない刺激だった。

「うああああ!!」

 なんて表現できない声だ。どちらかといえば限りなく女の子の喘ぎ声に近い高音だった。

「汚れとかない?あ、凄い。真護、おちんちんの皮剥けるんだぁ」

 皮を剥いて亀頭を押しだす。刺激に弱い亀頭は既に真っ赤に充血していた。

「ねえちゃん、それ、ダメ。僕、初めて」
「そうなんだ。可愛い、真護。じゃあ、これはどう?」

 プニプニと、手の感触よりもさらに柔らかい感触が覆い包む。葵のおっぱいがおちんちんを挟み込んでいたのだ。

「おっぱいに挟まれて、おちんちん気持ちいい?んふっ、熱いね」
「凄く柔らかくて、気持ちが良くて、ボク、ヘンになっちゃうよ?」

 葵の手の動きに合わせておっぱいの形が変形していく。中ではボディソープが泡立ち、おちんちんを綺麗に洗っていた。気持ちよさは十倍。手でもなくおっぱいで現れるおちんちんに大満足していた真護(彰洋)である。

「チュ」

 葵が亀頭にキスをした。次の瞬間、全身が強張るほどの刺激が駆け巡った。

「ひあ!?ダメ!でる!!」

 感情が爆発し、白い液が暴発したのだ。

「あっ、ダメ!!!」

 葵が急いで亀頭に口をつける。だが、その時ではすでに一番濃い部分が浴槽に流れ落ちてしまっていた。

「ね、ねえちゃん…………?」

 口をつけて数十秒、葵は口を放して喉を鳴らした。

「いっぱいでたね」

 葵が真護の精液を飲んだ……。真護(彰洋)はまた興奮してしまっていた。身体をきれいに洗い流して二人で一緒にまたお風呂に入る。
 楽しいお風呂の時間は終わり、あとは眠るだけである。
 

 眠るのが、とても淋しかった。


「ねえ、真護。今日、お姉ちゃんと一緒に寝ようか?」

 葵が突然真護(彰洋)に言ってきた。真護(彰洋)も同じことを考えていたのだ。

「うん」

 二人は一緒に笑いあった。
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