純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ: グノーグレイヴ『悪堕ち』

「ンっ・・・」

 失神から目を覚ました私に、お姉はずっと寄り添っていた。長く寝ていたのか、それともすぐ起きたのか、時刻は何時で、今日は何日?時間の感覚が麻痺していて頭が痛かった。

「おはよう、楓子」

 私の記憶にまた新たな記憶が植え付けられる。お姉とレズ行為をしたという記念日だ。そして、新しいことを覚えると同時に、昔の記憶を一つ忘れていた。
 大切なことだったと思うのに、この身体には不要な情報を選んで捨てる。思い出したくて必死に躍起になろうとしても、既にその記憶は霞がかってしまい、もう二度と思い出すことはできなかった。

「私、お姉と・・・」

 古い記憶なんて覚えていても大したことがないものだ。実際私の記憶の話なんてどうでもよかった。今はお姉とレズ行為を及んだことで頭がいっぱいだった。
 姉妹で味わう性行為が強く印象に残って恥ずかしさでいっぱいだった。でも、背徳感を味わった私はアクメして失神してしまうほど感じてしまったのだ。
 それくらい、お姉とのレズ行為は気持ち良かったのが私の本音だった。

      レズ

「私っておかしいよね・・・女の子同士で、姉妹なのに・・・こんな行為を犯しちゃうなんて・・・」
「いいよ。私も楓子と結ばれたかったから」
「お姉・・・あっ・・・」

 お姉はそのまま私のあごを持ち、フレンチな口づけをする。蕩けた表情を浮かべた私はそのまま受け入れていた。
 すると、お姉が態度を変えて再び舌を入れてきた。私の小さな口の中を隅々まで舐め回し、じっとり、ねっとりと舌に絡みついてきた。お姉のキス顔を細目で見ながら、なんてキスが上手なんだと思っていた。

「クチュクチュ・・・」

 いやらしい音を立てながらディープなキスを続けている。私もおずおずと小さい舌をお姉の唇に這わせていく。お互いが舌を出し、今度は外で交わり合う。二人の唾液が糸を引いて滴り落ちていった。
 すでに私はかなり興奮している。姉妹で交わす熱い口づけに顔が熱くてたまらなかった。運動以上に鼓動も早く、なにもしていないのに股間が再燃してウズウズしてきたかもしれない。
 お姉はそのまま首筋から勃起している乳首へ舌を向かっていった。

「はぁあん!!」

 全身に雷を受けたように私は身体をのけぞり取り乱した。私の胸を気に入ったのか、そのまま乳首を嘗め回していく。コロコロと舌先で突起を転がされたり、甘噛みされたり、もう片方は指で摘まれたりして勃起した乳首を弄ばれる。
 お姉は同時に乳房全体を揉みしだいて、私の胸を弄ぶ。

「あっ、ああん・・・あんっ・・・はあっ!す、すごい気持ちいい。胸だけでイッちゃいそうだよ」

 お姉が私の胸を吸って、揉んで、弄んでいた。お姉の愛撫で私の秘部は愛汁でぐちょぐちょになっていた。 

「楓子のおっぱいって小さいのに敏感ね。気持ちよかったでしょ?」
「・・・うんっ!」
「じゃあ、今度はお姉ちゃんも気持ちよくして欲しいな・・・・・・」

 お姉は私の顔に自分の乳房を押しつけるようにして抱き寄せた。

「・・・ちろ、ちろ、れる・・・ちゅぱ、ちゅぱ」

 私はお姉がしたことを真似るように、耳から首筋、喉元へと唇、舌を這わせていった。

「あぁ・・・うんっ。上手・・・・・・気持ちいいわ」

 露出した腹部に舐めている私の頭に手を添えて、目を細めて快感の表情を浮かべている。

「お姉のおっぱいも、吸ってあげる・・・」

 今度はお姉の豊かなお椀型の乳房が、私の手によってゆっくりとその形を変えていく。

「お姉のおっぱい、おっきい・・・・・・」

 感嘆の息を吐いて、その胸に顔をうずめ、感触を味わい、手のひらで心ゆくまで弄んだ。

「んっ・・・んんんっ・・・んぅっ!」

 ビクンと私の愛撫でお姉は鼻にかかったセクシ-な声を殺していた。私よりも上品で大人の声を響かせてベッドの上でお互いの身体は組んず縺れていた。
 私の愛撫でお姉の秘部も愛汁がたくさん溢れていた。お互いとろとろになった秘部から愛液を滴り零し、個性的な体臭が鼻をついていた。私もお姉も、お互いのにおいを嗅いだことで下半身に性的刺激を覚おり、どこからともなく自然に指がお互いの股間をまさぐり始めた。

「あっ・・・!」
「んっ・・・」

 両足をがに股に開き、少し腰を浮かせて淫唇をこじ開け、肉芽を弄ぶ。お姉に弄られる女性器がとても気持ちがよかった。お姉も私と同じような表情を浮かべて一心に私の秘部を掻き出していた。
 お姉の人差し指が膣穴に出し入れするたび、透明な液が溢れ出る。姉妹で淫れる姿に、私も興奮を抑えきれなくなった。

「シックスナインしましょう」

 お姉の提案で、私は上に乗る。お姉は鼻先を私の股間を持っていった。同じように私も顔をお姉の股間に持って行き、鼻先で濡れている淫唇のにおいを嗅いで性的刺激を高めていた。

「一緒にイきましょう」

 お姉は私の秘部を激しく刺激し始めた。舐めたり、指を出し入れしたりして快感を強めていった。

「あぅ・・・んっ・・・すご・・・熱い・・・」
「ふにゃぁ!もっと、激しくして!」
「私のも弄ってくれたらね」
「いやぁぁぁん!お姉ったらずるい・・・」

 手が疎かになる私に釘を刺しながら、お互いが秘部を弄っていた。とめどなく熱い愛液が流れ出て、ぴちゃぴちゃと音をたてていく。全裸で、お互いの股間を貪り合っている姉妹――こんな愛情が他にあるだろうか。

「んふっ・・・くう、うぅん・・・・・・楓子。もっと、奥まで掻き回して」
「いやん・・・お姉・・・あんっ・・・はあっ・・・・・・こ、こう?」

 言われたように濡れた指をさらに奥まで挿入していく。温かく湿った膣内の肉壁が私の爪で引っ掻いてしまいそうで心配していたことを、むしろお姉は引っ掻いてしまったらその痛みが快感と捉えられるほど淫らに喘ぎまくっていた。

「ああんっ!いい。このまま出し入れしていって!私もしてあげるから!」
「あんっ!あんっ!お姉ぇ!」

 姉妹の甲高い喘ぎ声が部屋に木霊した。ぴちゃぴちゃ、ぴちゃぴちゃと愛汁の音が絶え間なく響かせていた。

「あっ、ああ・・・いい・・・・・・はっ、ふうぅん・・・・・・イク・・・イキそう・・・」
「くふうぅん。私も・・・・・・お姉に・・・クリ、いじられてぇ!・・・・・・いきそう、なの・・・・・・んああっ!」
「楓子。あっ、あっ、一緒にぃ・・・いこ・・・イ、イク・・・・・・イクぅ!」
「んんんぅ、あ、あ、あん・・・あああっ!!んんんぅ!!」
「あああああっ――――!」
「んんんんんっ――――!」

 私もお姉も同時に全身をビクッと強ばらせ、狂ったように叫び崩れ落ちた。

「いやぁあああん・・・でちゃう!」
「ああぁぁぁ!・・・・・・恥ずかしい・・・」

 アクメに達したお互いの秘部からはビクビクと激しく痙攣し、とめどなく愛液が滴り落ちている。私はお姉の隣で息を弾ませていた。
 アクメの余韻で不規則に小さく痙攣を繰り返しながら、股間は愛液でぐっしょり濡れ、乳首は痛いほど勃起したままだった。
 だけど、私もお姉もしばらくの間お互いをしっかりと抱き締め合っていた。

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 俺は時間が気になって時計を見ると、朝までに時間はまだありそうだった。イったばかりの身体は快感の火照りが続き、いい感じにまだ濡れている。
 イったばかりでほのかに赤く染まった肌を曝している小鳥遊の表情が魅惑的に微笑みを浮かべていた。

「・・・もう一回イってもいいよな。今は俺のカラダだしな」

 そうだ。記憶を読みこんで小鳥遊楓子になりきってオナニーしてみても良いな。
 彼女は普段どんな風にオナニーをするんだろう。マスコミも注目するスポーツ選手が定期的にオナニーする描写を俺はその目に宿したい。
 それだけじゃない。彼女になりすまして生活もしてみたい。女子バスケ部で他の子と絡んでレズ行為を励んでもいいじゃないか。
 俺がいま小鳥遊楓子である――この現象がいつまで続くのかわからない。でも、元の身体に戻るまでは俺が小鳥遊楓子だ!
 女子高生の生活が始まることを期待しながら、俺は再び妄想に耽ようとしていた――。

「楓子っ」

 びくっと、俺は名前を呼ばれたことに驚いてしまった。
 扉を向くと、そこには見知らぬ女性が立っていた。楓子よりも少し年齢は上だろうか、大人びた顔立ちで下着姿で現れたその女性は、ひっそりとオナニーしている楓子(俺)の姿を目撃して恍惚とした表情を浮かべていたのだ。自らもショーツの上からマンスジを擦っており、うっすらとシミが付着しているのが見て取れた。
 見られた・・・自慰行為を誰かに見られるのは誰でもばつが悪い。俺にとっては関係ないが、知られた以上は誤魔化すなり何とかしなければならないといけない。そのためにわざわざ会話をしなければいけない以上はこいつが誰なのかをしっかりと確認する必要があった。

「な、なんだ・・・お前は――」

 しまった――今のは軽率だった。よくよく考えれば記憶を読むという方法があった。分からない状態で話をすれば変に相手に疑惑を持たれかねない。小鳥遊楓子として成りすましていた方がこちらとしては都合が良いからだ。いまの発言で不審を持たれなければいいと思っていたのだが――彼女は楓子(俺)の言葉に不意に笑みを浮かべていた。

「わかんないかな?・・・わかんないの?・・・・・・くす・・・」

 その不敵な歪んだ笑みは、楓子に語りかけているものではない――俺に語りかけているものだった。

「そう。記憶をまだ引き継いでないのね。意識がない状態で『錠剤』を呑ませたから、記憶が混濁しているのかもしれないわね。本当は楓子に成り代わっていると思ったんだけど、それだけ成分が強かったのかもしれないな。くすくす・・・」

 なりすましているのではなく、成り代わっていることが目的だったと、彼女は俺に言う。
 俺の存在を肯定しながら、消失をも望んでいる――まるでそれは、ウイルスに犯されたワクチンのように、犯された身体を正常に戻すことだけに生まれているようなものだった。

「なにを言っているんだ・・・?」

 俺はわけが分からない。彼女は俺に何も言わない。まるで、自分で調べろと言うようだ。
 それなら俺は楓子の記憶を初めてのぞいてみることにした。憑依ならそれも可能のはずだ。

(私は小鳥遊楓子。女子バスケ部に所属している高校一年生。身長176cm 体重48kgのSF。スリーサイズは81-57-83よ。誕生日は――)

 楓子の記憶と供にプライベートが頭の中に流れ込んでくる。

(彼女は小鳥遊鈴子、二つ放れた私のお姉よ――)

 やはり姉か。鈴子に関する情報を読み解いていく。昨日話したテレビの内容、一週間前の喧嘩、楽しいこと、悲しいこと、嬉しいこと――記憶を遡り、鈴子と遊んだときの記憶も知っていく。これだけ知れば普段鈴子とする日常会話を楓子になりきることができそうだった。

「いやだなお姉ったら。なにを言っているか訳が分かんないよ」

 口調、仕草も途端に楓子のものと同じになる。それはそうよ。だってこの身体は――私が小鳥遊楓子だもの!

「ちょっと怖いんだけど。『錠剤』だかなんだか言ってたけど、私の寝ている時になにかしたんじゃないでしょうね?」

 俺の成りすましの成果を見て、鈴子はさらに笑みを釣り上げていた。――唇が裂けそうなくらいその笑みは頬を釣り上げて歪んでいた。

「妹の・・・楓子の身体は気持ちよかった?――立野紘‐たてのひろし‐くん」

 その瞬間、楓子(俺)の心臓が激しく脈動した。鈴子は全てをお見通しとばかりに、俺の成りすましに動じることなく俺に話しかけてきていた。

「いいえ、正確にはちょっと違うな。あなたは立野くんの成分を含んだ『錠剤』から生まれた別人格。私が発注させて作ってもらった『錬金生物‐ホルンクルス‐』よ」

 彼女の語る真実は俺が笑って誤魔化せる範疇を越えていた。成りすましが通用する事態ではない。それどころか俺は立野紘でもなければ、偽物だったなんて――そんなことを急に言われて、信じれるわけがない。小鳥遊鈴子に作られた『ホルンクルス』だなんて――

「う、ウソだああああ!!!でたらめを言わないで!!!」

 俺は叫んでしまった。夜で親が寝ているかもしれないのに、その恐怖に耐えようと必死になって躍起になっていた。『錠剤』の成分でしかない俺が小鳥遊楓子の身体を動かしているという――それじゃあ、まるで俺は――

「本当なのに・・・嘘じゃないのに・・・。まあ、いいわ」
「いいわけないじゃない!えっ・・・あっ!」

 いつまで俺は楓子の口調を真似ているのか、我を忘れて叫んだ声も、楓子の口調から戻ることはなかった。憑依のように、好き勝手に記憶を読みこんで成りすましていくものではなく、記憶を読みこんだら俺はもう立野紘に戻ることはできなくなっていた。

「ほら、始まった。これからあなたはどんどん楓子になっていくのよ。私の可愛い妹に」

      暗躍の姉

 記憶を読んだら戻ることは出来ない片道切符。立野紘は消滅して小鳥遊楓子として成り代わってしまう――『錬金生物(オレ)』。
 お姉はまさにそれを望んでいるように、楓子(俺)の身体に覆い被さってきた。

「いやあ!やめて、お姉ちゃん!」
「大丈夫。かわいい、あなたは私の妹だから・・・チュッ」
「やっ・・・・・・やだっ・・・!お姉ちゃん・・・」

 半分涙声になっている楓子(俺)を放そうとしない。むしろ、解放するようにお姉は、楓子の髪を撫で下ろしながら、強引に唇を重ねて舌を差し込んでくる。

「ちゅっ・・・ちゅっ・・・ちゅぶ・・・れる、れる・・・はあぁ・・・」
「ン・・・ンぅ・・・ぁっ・・・ちゅぶ・・・れろ、れる・・・んんぅ・・・」

 暴れる楓子(俺)をベッドに押さえつけて優しくキスを繰り返す。嫌がっているのは俺で、お姉は愛情を持って接してくるのがキスから伝わってくる。心を緩めてしまえば、簡単にキスを受け入れてしまいそうで、本当ならいつ蕩けてしまってもおかしくないキスを、本心に逆らって姉を突っぱねようとする。

「どうしてお姉ちゃんの言うことが聞けないの?」

 何度もキスをしても楓子(俺)からキスを返そうとしないことにじれったさを感じたお姉は、次は曝された状態だった胸をほおばり始めた。

「あっ・・・いやん!」

 お姉の顔を押しのけようとする。だが、お姉はその行為を続けていく。
 お姉のはじめて見る相手を求める顔。姉妹ではなく、女性としての表情で自分の胸を啜り舐めていく。まるで異性を求める感情を妹に向けて責め立ててくる。
 レズ行為で近親相姦だ――!
 そう思うと立野紘だったら異常に興奮してくるはずだ。なのに――。

「いやあぁぁぁ!!!やめて、おねぇ!!」

 優しかったお姉が怖かったのか、姉に性感を責められるのが恥ずかしいのか、色々な感情が混濁して、楓子として俺は完全に泣き出してしまった。

「ちゅぱちゅぷ・・・・・・レロレロ、くちゅ・・・怖くないよ。さっき自分がしたように気持ちよくなっていいから。お姉ちゃんの手が痛かったら、なんでも言っていいから・・・」

 しかし、お姉のその行為は止むことはない。次第に感じてきたのか、楓子(俺)は半分諦めにも似た感情が支配し、お姉の行為を受け入れるだけになると、だんだんと無口になっていった。

「・・・んっ・・・んんぅ・・・うん。はぁ・・・・・・」

 一度イったせいで感度は高く、再びおま〇こは濡れてきていた。 具合を見てお姉の指が楓子(俺)の膣内に侵入して愛液が描き出していった。
 ピチャピチャピチャと、染み出てくるイヤらしい音を響かせて、楓子(俺)の感じるところを同性の感性から察しており、自分でやるよりも一段と気持ちよく責め立てていた。

「あぁん!いいっ!いいよぉ~お姉ぇ!」
「いつでもイっていいのよ」

 楓子(俺)はいつしかお姉の与える刺激に酔い知れ、身体をくの字に曲げながら快感に溺れていた。自分で弄るそれとは違い、他人に責められているせいで自制することもない。ひたすら突きあがっていく快感の連鎖が強さを増して、再び絶頂へと昇らされていく。

「あぁぁ・・・楓子のおま〇こったら、お姉ちゃんの指を咥えて放さない・・・・・・イキそう?イキそうなのね?・・・イって。イけえ!お姉ちゃんの指で、おま〇こびしょびしょにイっちゃえ!」
「ああん!イク!イクぅ!あっ、あっ、あっ、あっ・・・だめ、い、イクウううぅぅぅーーーー!!!」

 プシャアァァーー!ビュッ!ビュッ!ビュッ!

「・・・・・・・・・ハァ・・・」

 おま〇こから勢いよく飛び出した潮噴きでお姉の手が愛液塗れになる。
 絶頂した私の記憶が、今までで一番すごい快感だったと読み込んでしまった。自分一人では辿り着けない境地に達してしまった快楽に、私はまた一つずつ、かつて男性だった記憶を失ってしまった。




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      戦闘民族が混じってる!?

 これから少しの時間、私と妹の話をしたいと思います。

 私は小鳥遊鈴子‐たかなしすずこ‐。楓子‐ふうこ‐の姉でチアリーダーをやっています。
 楓子はうちの学校の女子バスケ部に所属していて、今年の新入部員が入った女子バスケ部は県大会を優勝して全国大会に出場してしまいました。その輝かしい功績は讃えられるべきで、多くの取材人・マスコミ関係者が校内でも多く出入りするようになりました。
 特に全国大会に出場した立役者が全員一年生と言う話題性があり、その中に私の妹も居ることは姉としても誇りだと思っています。
 でも、輝かしい才能は時に妬みや僻みを生むもので、それを面白く思わない人だって当然いるのです。

「楓子。待って」

 練習前に自主練に行こうとする楓子に声をかけます。

「なに?」
「お姉ちゃんね。楓子が頑張っているってことは良く知ってるよ。・・・でも、最近調子に乗ってない?」
「ハア?」
「先輩たちもバスケが好きで辛い練習を頑張ってきたんだよ。楓子の発言はもう少し謙虚になった方がいいと私は思う。いつ誰が聞いてるか分からないよ」

 私は先週、楓子を取り上げた雑誌の内容を読んでしまった。楓子は硬派な実力階級主義で才能がない人はどれだけ好きでも、否定するようなことを言っていた――。

『1%の才能しか持たない人が99%の努力を持ってやっても、99%の才能を持っている人の方が勝つに決まってるでしょう?99%の努力をするなんて誰もがやって当たり前の話でしょう?器が違うってわかんないかな?』

 部活をしているなら選手として選ばれて、試合に出て結果を残すことができなければ意味がないと、部活において日和見主義派を全否定する意見を飛ばして物議になった。それからうちには脅迫文が送られるようになっていた。

『調子に乗るな』
『ブス』
『死ね!』
『家庭崩壊させてやんよ』
『才能の無駄遣い』

 楓子に対する侮蔑を並べる単語を送りつけられていることを楓子はまだ知らない。

「昔はそんなんじゃなかったよね?楓子だってバスケが楽しくて続けられたでしょ?才能は後から付いてくるものだし、楓子が選ばれたわけじゃなくて、みんなが気付いていないだけなのよ。だから、もう少し謙虚でいて――」
「あーもう、うっさい!!!」

      5番・・・

 私の話に楓子がキレた。

「私は誰よりも厳しいポジションを勝ち取ってきたわ。外野にとやかく言われる筋合いはないわ」

 楓子はSF。最も運動量が多く、最も機敏で大胆さを求められる花形と言われるポジションだ。点を取る場面が最も多く、リバウンドやポストプレー、カットインなど、ゴール下での活躍が必須なうえ、試合を沸かせるためのパフォーマンスすら要求される場所だからです。3PなどのSGのような働きも兼ね備えている性質があって、漫画を見て憧れて入部した生徒に対して残酷なほどの厳しい現実を叩きこんで篩に落とす様な場所です。
 そのうえで生き残った者が最後にSFのポジションを勝ち取るために戦う。既にその場に甘えや相手に対する同情などありません。
 勝った者が強く、負けた者が弱い実力主義の世界。相手に対する非情の精神が楓子に植え付けられていた。

「お姉‐ねえ‐みたいな優しさなら応援なんていらないわ。だって私は絶対に勝つから。勝つことが当たり前なの!私たちチームは学校のために勝たなければならないんだもの」
「そんな重荷を背負わなくても良い。お姉ちゃんは楓子が一生懸命やってる姿をいつまでも応援しているから。辛かったりしたら休んでいいのよ。少し息を抜いて、助けを求めてくれたら、お姉ちゃんはすぐに楓子のために駆け付けてあげるから」
「わかんないかな?誰も私の代わりは務まらない。私に勝てるのは私だけよ」
「楓子・・・」

「いってきます」と、楓子は玄関を飛び出して行ってしまう。この子の中で私なんてどうでもいいのだ。
 昔は楓子の後ろで応援しながら一緒に走ったころを思い出す。チアの格好して応援する私を恥ずかしがって逃げるようにスピードをあげる楓子を追いかけるのが楽しかった。
 でも、既に楓子の目は私を見てはいなかった。高校に入って大好きなバスケは目標ではなく目的になってしまった。連戦連勝して狂喜乱舞する学園の生徒と先生の裏で、姉妹の絆は完全に崩壊してしまっていた。
 意思疎通はそこにはない。それでも私は楓子を見守りたい。姉の活躍をすぐ近くで応援したい。私たちは姉妹なんだからそんなこと当然でしょう。
 一方的な愛だと思う。それはとても悲しいことだと最近特に涙脆くなっていた。妹のすぐ近くに危険が迫っていると思っていても、楓子本人は自分で対応するつもりなのだろう。なにかあったらどうしようと、私は一人悩み続けることしかできなかった。
 私の意見を聞いてくれて、微笑んでくれていた時は素直だったあの子が変わってしまった。私にはどうしたらいいのか分からなくなってしまっていた。妹のために悩み、苦しみ、涙し、それでも守りたいと思う私――この気持ちに嘘はなかった。

「そうか・・・私。楓子のことが好きだったんだ・・・」

 妹として、人として・・・一生懸命頑張る楓子に惚れていたんだ。
 嫌われてもいい。うざがられてもいい。唯一の妹である楓子と心まで放れることが怖かったんだ。
 この気持ちを好きと――異性に抱く感情と同じ気持ちを私は肉親に持ってしまった。妹に。同性に。
 それは、悪いことなのでしょうか?姉として間違ってますか?
 妹を守りたい・・・外部の敵から守る方法がありますか?あるのでしたら、是非私に教えてください――


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 毒男の前で踊るように腰を振る理沙。シースルーのセクシーランジェリーからから見える恥丘も、隠し切れないほどの小さな面積しかないデザインからはみ出るアンダーヘアーも毒男にとってたまらない光景だった。

「毒男さん。私のおま〇こ・・・見てくれますか?」

 お願いするように語り掛ける理沙は、ゆっくりとショーツを脱いでいく。お尻を振りながら足からショーツを外してベッドに置き、自らもそのままベッドに腰を下ろして両足を持ち上げていく。

「もっと、近くで見てください・・・」

 毒男におねだりする様に客寄せをすると、毒男もまたベッドへ近づき理沙の正面へとやってきた。そして、理紗は自ら両手で秘部を拡げるとサーモンピンクの膣内が毒男の目から丸見えになったのだった。中を弄らなくても濡れているのが分かり、既に膣内が活動している様子が見て取れた。毒男のために理沙が自ら足を開いて性器を見せつけているというのは普通ではあり得ないシチュエーションである。興奮を覚えずにはいられなかった。

「触っていいよ・・・」

 毒男の興奮を察して理沙が声をかける。言われなくても触ってやると、毒男の中指が理沙の割れ目を擦り始めた。

「くひぃん!ふ、ふとい・・・ゆびぃ・・・はうっ、そこぉ・・・あんっ。痺れちゃう・・・ああん!」

 毒男の指が乱暴に割れ目をくすぐってくることに、持ち上げた足を震わせる。それでもジッと耐えて指を咥えていく。
 ヌプ・・・ヌププ・・・

「あっ・・・ああっ・・・指がぁ、膣壁を擦ってぇ・・・ひぅっ!はっ。あんっ・・・・・・んんっ・・・・・・」

 毒男の指使いに理沙が甲高い声で喘ぐ。嬉しいような恥ずかしいようにも聞こえる理沙の声は、ダイレクトに膣内を愛液で満たしていく。新たに溢れた蜜が指に絡みついてくる。毒男は掻き出すように指を震わせて膣内をかき混ぜていった。

「ふあっ。んんっ・・・・・・んふうう・・・・・・ああぁん!指が・・・膣内で暴れてるぅ・・・・・・あんっ、いいの・・・すごくいいのぉ!ふああ・・・・・・恥ずかしいのにっ、とっても、気持ちいいのぉぉ!」

 理沙の声と合わせるように湿った水音が増してイヤらしい音を奏でていく。毒男の指と理沙の秘部を繋ぐように愛液の架け橋がかかるくらい、粘り気を増していた。 毒男は秘部を弄り続けたまま、片方の手で小陰唇を弄り出した。

「はんっ!そのぉ、プックリした膨らみ・・・あ・・・ああっ、クリ〇リス・・・・・・とっても感じるのぉ!皮を剥いて、ひゃうっ!いっぱい、いいっ、弄ってえぇぇ!」

 毒男は理沙の言う通りに指の感触で肉豆を探り当て、クリクリと擦りつけるように刺激を与えていった。

「きゃううっ!そうっ!それぇ!すごく、おま〇こ、感じちゃうのおおぉ!おま〇こ、ジンジンするのぉぉ!」

 たちまち理沙が仰け反り、甲高い声をあげた。股間から溢れ出た愛液がベッドに大きなシミを作っており、毒男の指をびっしょりと濡らしていた。

「私っ、イく・・・イっちゃう!あんっ、イヤっ、きちゃう!チ〇ポ欲しい!あんっ、はやく、ふあっ、はやくチ〇ポ挿入してえぇぇ!」

 理沙が喘ぎながら願望を口走る。もう前戯だけでは足りなく、男性器できちんとイきたいと思っているようだ。
 毒男もズボンの奥から勃起した逸物を取り出し、理紗の秘部に宛がった。

「は、早くぅ。そのぶっとい毒男さんのチ〇ポ、私の膣に早く突っ込んでえ!」
「倉敷先生はとんでもない淫乱教師ですね」
「いやぁ、言わないでぇ。毒男さんの前だけ私はとってもエッチになるの。これから、もっと毒男さんのために、エッチになるわ。オナニーも増やすからぁ、セックス大好きにさせてえぇぇ!」

 と、理紗が媚びるように毒男の首に手を回して小さく腰を揺らしていた。毒男に堕ちた理沙のなかに、逸物を押し込んでいった。


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 夜も更け、夜道に人が少なくなり、毒男も夕食を食べ終わる頃、この時間には珍しい来客がやってきたのだ。
 呼び鈴を鳴らしたけど毒男は出向くのが面倒という理由で動くことをしなかった。この時間に人と会うのも面倒で、居留守を使ってしまうことはよくあることだ。普通なら居留守でも留守でも、呼び鈴を鳴らして誰も出なければ相手は諦めて引き返す。相手の性格や習慣など知らない人からすれば二度と訪れないかもしれない。
 ――しかし、その相手は勝手に玄関のドアを開け、毒男に会いにやってきたのだ。

「もう、酷いじゃない!せっかく私が会いに来てあげたのに出てくれないなんて――」

 分厚いコートを着た相手はそう言って毒男に対して寂しさをぶつけていた。

「・・・でも、それが好きなの♡」

 しかし、決して嫌っているわけじゃない。毒男への愛に目覚め、冷たくあしらわれても、メンヘラの如く愛着ですべてをプラスに受け止めている――倉敷理沙がやってきたのだった。
 迷惑が掛かる遅い時間に、初めて来る毒男の家を正確に掴んでやってきたことを、毒男はいとも容易く受け入れていた。

「遅かったじゃないか。そろそろ来ることかも思っていたよ」

『錠剤』を飲ませた毒男は理沙の中に自分の成人が入っていることを知っている。理沙が家の位置を把握していることも、次第に毒男に特別な感情を湧いていることも分かっていたことだ。

「ごめんなさい。学校が思ったより長引いちゃってぇー」

 甘えた声を出すのは理沙が特別な人の前でしか見せないものだ。先生という立場上でしっかりしなければいけない自分でも、将来決めた人にはうんと甘えたかった自分がいる。それが毒男だった。

「あと、ちゃんと毒男さんのために用意してきたのよー。喜んでもらえると思って――」
「調子が狂うな。普通に話してくれよ」
「・・・ムフフ。そんなに自分自身と話したいのか?」

 毒男に言われて、毒男の成分を理沙の中で強めていく。すると、理紗の表情とは別の侮蔑に笑う二面性の表情が見えてくる。

「これでもお前に喜んでもらうために飛んできたんだぞ。なにせ丸一日の再会だからな」

 声は理沙のものだが、その男口調は毒男と同じだった。雰囲気は違うが、理紗の身体は毒男の人格が操っていた。

「半日でも遅いと思っていたよ。どんだけ待たせるんだよ」
「とりあえず今日は様子見の為に理沙の意識を強めにして淡々と過ごしてたよ。いつもの倉敷先生としてそつなく授業と部活を終えたわけよ。その結果この時間さ。夜遅くまで生徒たちに付き合ってるのに残業代付かないとか勘弁してくれよ。俺に行っても仕方ないけどな。まあ、でもおかげで学園内は満喫したんだけどな
「羨ましいな。高校生と触れ合えてよ。役得じゃないか」
「そのおかげでこうして疲れた身体に鞭打ってやってきたんだぞ。明日も早いんだから終電までには帰らないとな」

 確かに遅い時間なら理沙はまっすぐ家に帰り身体を休めるために横になる。しかし、今日はその後に毒男の意識を強めに出して理沙の身体にもう一踏ん張りしてもらい、毒男の家までやってきたのだ。

 毒男の家は理沙の家の隣町にある。車を持っていない理沙は電車で一駅移動して歩いてやってきたのである。それだけでもかなり時間を使っている。会いに来るのが遅くなった大きな理由はこれである。

「車買えよ。金持ってるだろ?」
「そうだな。結婚資金のためにとっといた貯金を下ろしてひと思いに使っちまうか?どうせ俺が稼いだ金じゃないしな」

「くくく・・・」
「ムフフ・・・」

 同じ顔して笑い合う毒男と理沙。毒男の予想通り、自分のものになったのだと確信した毒男は早速理沙を抱き付こうとして分厚いコートを脱がしていく。夜道は寒かったのかと思って特に高価なコートを着ていたことになんとも思っていなかったが、脱がそうとした時に毒男は理沙の顔に特殊なメイクを加えていることに気付いた。
 メイクというより飾りである。刺繍に見えるその模様は特別な時にしか描かない自分を解放させるようであり、さながら一狩り行こうとしているコスプレメイクに毒男はハッと気づいてしまった。

「ようやく気付いたな」
「おまえ・・・まさか・・・・・・」
「そうだよ、そのまさかさ」

 理沙の表情がニヤッと嗤い、毒男の代わりに理沙のコートを自ら脱ぎ捨てていく。
 隠れていた理沙の全体像が露わになり、露出度の高い衣装に包まれた中から、理沙のコスプレ姿が出現した。


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「はい、これで大丈夫よ」
「ありがとう、倉敷先生」

 ビニール袋に入った氷水を玲唯佳の手に当て指を冷やしていく。

「無理に曲げたり、伸ばしたりしたらダメよ。自然に痛みが引くまで我慢するのよ」
「うん。わかった」

 氷水を受け取ろうと片手を差し出す玲唯佳の綺麗な指を、思わず俺は奪い取ってしまった。

「それにしても、可哀想な手。こんな小さな手でマメをいっぱい作って」
「女の割りにこの手はデカいんだって。まあ、バスケやってるんだから仕方ないけどさ・・・」

 女として見られないことを自虐的に笑う玲唯佳を見つめてやる。すると、玲唯佳も少しずつ理沙の異変に気付き始めてきたようだ。

「・・・先生?」

 その視線が玲唯佳に対して情熱的に向けられていることに――。

「いい?よく見てて。・・・・・・ぢゅぱ!ぢゅば!ちゅぱちゅぱ・・・」

 俺は理沙を使い玲唯佳の指を唇へと持って行く。そして、理沙の口を使って指をチュパチュパ吸い始めた。

「ぢゅぼぼぼぉ!!ぢゅぼ!!ちゅっぱ!ちゅっぱ!」
「先生!な、なにをするの?」

 理沙の行動に奇をてらい、慌てて指を取りあげる。玲唯佳の人差し指が理沙の唾液に塗れてキラキラと輝いていた。

「ン?・・・どうかしら?先生の口の中、あったかかった?」
「はい、いや・・・せんせい・・・その、いきなり、そんなことされると、困るんですけど・・・」

 理沙の雌豹な表情を敏感に察知したのか、目を逸らして後退する玲唯佳をこのまま逃がさないように抱き付いて見せた。

「可愛い、斎藤さん・・・」
「えっ、ちょっと!ダメだよ、先生!」

 組んず解れつしているうちに少しずつユニフォームを捲りあげていき、恥ずかしがる玲唯佳の力を大人の力で無理やり脱がしていく。

「いや!だめ、やめて、せんせい!」
「脱いでみて。先生の言う事が聞けないのかしら?」
「どうして、せんせい・・・っ!」

 両手をあげさせてユニフォームを脱がし、足の先から短パンを下ろしていく。理沙の行動に唖然としながら下着姿を曝す玲唯佳は恥ずかしそうに自分の身体を隠すように両手で抱いて震えていた。

      割れた腹筋

「立派に割れてるのね。素敵よ、その引き締まったお腹」

 玲唯佳の身体で特徴的なのはなんといっても引き締まった腹筋だ。胸は平均的な高校生のサイズだが、板チョコのように綺麗に割れた腹筋は女性とは思えない引き締まった硬さがあった。
 板チョコの正式名称「腹直筋」がよく鍛えられている証拠である。もちろん、お腹周り全体を覆う『腹横筋』、横腹に位置する「外腹斜筋」と「内腹斜筋」も同時に鍛えているからスリムなお腹まわりと理想のくびれが存在しているのである。
 定期的にフロントブリッジ、クランチ、バイシクル、シットアップ等回数をこなし、食事制限も加えているから出来る体型だ。

「はぁぁー!女性が惚れるのも分かる気がするわ」
「ひやぁ!」

 彼女の並々ならぬ努力を抱くようにして、顔を埋める。玲唯佳の硬い腹筋に理沙の顔が押し付けられて、どうしていいか分からないような表情を浮かべていた。

「・・・あら?さっきから可愛い声出すのね。試合中は男の子みたいなプレイするのに、やっぱり女の子なのね」

 窪んでいるおへそに意地悪するように舌を押しつけてやる。彼女のおへそのゴマの一つを掬い取って、口の中へと呑み込んでいった。

「お腹、舐めないで・・・お願いだよ、先生。許してぇ!」

 嫌がる言葉を吐きかけても、玲唯佳は未だ理沙から放れようとはしなかった。それは彼女の中で芽生える不安と緊張であり、玲唯佳の本心が本気で拒絶している感じではなかった。
 そう察した俺は、不敵に笑みを繕い、彼女自身の本音に身を委ねた。

「許してほしいんじゃないでしょう?斎藤さんの本心が聞きたいの。斎藤さんはどうしたいの?」

 行動をとめると、一瞬だけ玲唯佳と目が合った。もの寂しさを覚える玲唯佳の瞳と、期待を望む理紗の瞳が交錯する。後はかるく背中を押してやるだけだ。

「よく、分かんないよ」
「じゃあ私が教えてあげる。女の子の、気持ちいいこと・・・」
「ひぅ・・・」

 行動を再開し、鼻を押しつけて玲唯佳の匂いを嗅ぐ。汗ばんでいるにおいを堪能しながら、零れる汗を舐め取っていく。

「しょっぱい。汗の味・・・」
「いやぁ、せんせい・・・いまの私、くさいから」
「ううん。いい匂いよ。その匂いに私は興奮してるの」

 理沙の言葉に玲唯佳の身体が熱を帯び、さらに体内を発散させていく様子がうかがえた。

「だから、斎藤さんも一緒に気持ちよくなりましょうね。私と同じことすれば、きっと気持ちよくなれるわ」

 俺は腹筋だけじゃなく、彼女の全身に舌を這わせて唾液のレールを作っていく。産毛一つない綺麗な脚や腕を舌でなぞって涎を塗していった。

「ひあぁぁぁ・・・・・・・・・」
「ゾクゾクするでしょ?全身敏感なのね。れろー・・・腋の下も汗かいてるわよ。おいひい味が染み出してるわね。ちゅぱちゅぱ」
「汚いから、せんせい・・・もう、いいって・・・」

 全身舐められただけで疲れてしまったのか、普段の力の半分も出していないまま玲唯佳は理沙に成すがままにされていた。口の中に香る彼女の味を堪能しながら、スポーツブラを勝手に脱がして丸みを帯びた美乳を曝け出した。
 ほんのり赤く熱を持った乳肉と、ぷくりと突起を示す淡い桃色の乳首が彼女の今の状態を如実に表していた。
 全身を隈なく舐めた後に残した乳首の味を、この瞬間に堪能する。

「私の舌でそんなに感じてくれるのね。じゃあ、ココを舐めたら、どうなっちゃうのかしら?」
「あっ!」

 パクリと咥えた乳首を甘噛みすると、玲唯佳が初めて喘ぎ声を漏らした。

「ちゅばちゅば。むぐ、むぐ、れろ、れろ・・・はぁん・・・」
「あっ、あっ、あっ、あっ!」

 玲唯佳の乳首を赤ん坊のように吸いつつ、ショーツの上から秘部をなぞり刺激を加えてやる。すると、じわりと彼女のショーツに愛液が染みついてきたのが分かった。その上で何度も擦り続けてやると、粘液がショーツを貫通して指の上に付着してくる。
 ニチャニチャと彼女の目の前で指についた愛液を見せつけてやると、玲唯佳は言葉を失くしてただ恥ずかしさを認識するだけだった。

「うふふ・・・私に責められて、感じちゃったのね?でも、おかげで私もだんだんとその気になってきたわ」

 玲唯佳を責めているうちに、女子高生を手籠めにしている快感に震えていた。段々と抵抗を無くして弱々しくなっていく玲唯佳を見て、理紗の身体も本能的に滾ってきていた。
 着ている服を全て脱ぎ捨て、全裸になった理紗の姿を玲唯佳に見せつける。既に玲唯佳と同じように理沙の秘部もぐちょぐちょに濡れていたのだった。

「次は私を気持ちよくしてくれる?」

 玲唯佳とは違い豊満な乳房を下から持ち上げて玲唯佳の唇に差し出していく。

「私と同じように、おっぱいを舐めてくれるかしら?」

 玲唯佳は理沙の顔をチラチラ見ながら、静かに、でも確実に舌を差し出して乳首を叩いていった。

「ちろ、ちろ、れる、れろぉ・・・ちゅっ、ちゅぱ・・・」
「ああぁん!斎藤さんの舌ぁ、私の乳首を叩いて、ひぅん!気持ちいいわ!その調子よ」

 乳首だけでなく、乳房も彼女の口の中に出来るだけ咥えさせていく。柔らかな乳房が形を変えて玲唯佳の口内に吸い込まれていった。

「あはぁん!もっと、吸って。揉んでいいのよ。優しく、そして強く、感じさせて」
「んぅ・・・ちゅぱ、れる・・・んふ、んふ・・・・・・」
「私も・・・揉んであげるから」

 助け舟を出すように身を寄せ合い、裸になった上体をくっつけ合わせる。乳首と乳首がぶつかり、激しく擦れ合わせて、お互いに刺激を与えるように動いていった。

「(うはぁ!女子高生のおっぱい揉み放題だぁ!)」

 俺は玲唯佳と理沙の胸を合わせて、解すように波打たせてやる。こちらの動きで玲唯佳の胸が振動し、波打つように揺れてぶつかり合っていく。

「こうして互いに胸を擦り合わせると気持ちいいでしょ!」

 俺は二人の胸が擦れ合う感覚を堪能していく。理沙の表情が高揚していくと、玲唯佳の顔はさらに蕩けていく様子を見せていた。

「あはぁん・・・倉敷先生ぇ・・・・・・私・・・・・・なんだか変な気持ちになってきちゃった・・・・・・」

 玲唯佳は、顔が赤くなり、息づかいも荒くなってきた。部活一筋だった彼女が覚える疼きに、玲唯佳の方から理沙に唇を重ねてきたのだ。疼きを静めてほしいという、虐めているはずの理沙を頼ってくる姿はまるで幼児のような健気さを垣間見せていた。

「斎藤さん。ちなみにあなた、経験は?」
「経験?なんの?」
「性知識皆無か。こんな子がまだ居るんだな」

 ますます俺は玲唯佳を犯したくて、ベッドへと手招きをした。彼女は恐る恐ると理紗に近づき、そして身を預けて一緒にベッドに横になった。

「じゃあ斎藤さん・・・・・・このままゆっくりと個人指導に参りましょうか。私の真似をしてみればいいからね」

 俺は、理紗の優しい口調を使って玲唯佳さんの耳元でそう囁くと、玲唯佳はコクッとうなずいた。まるで、性教育に興味津々の姿を見せていた。


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 結局、深夜遅くまで理沙の身体を貪り続け、酒と女に酔った身体は落ちるように眠りについてしまった。
 しかし、規則正しい理沙の身体は普段と同じ6時には起床し、欠伸を殺して仕事に行く準備を進めていた。

      寝起き

「はぁ~身体がまだだるいわ。でも、やりすぎちゃった私にも責任があるわけだし休むわけにはいかないわ」

 眠気覚ましにシャワーを浴びて、ついでに顔を洗い、髪をとかし、スーツに着替えて職場に向かう。朝食を食べる時には昨晩とは違い爽やかな顔をしていたのだ。
 部屋もすっかり片付けられ、ゴミが落ちていると即座に行動して掃除まで終わらせてしまった。勿論、この行動には秘密がある。ニートの毒男(俺)ならば考えられない行動だが、理沙の成分を強めることで、理紗そのものの習慣づいた行動を取るのである。同化した俺の意識に理沙は気付くことなく、操られていることすら認識していない。空気を吸うことが当たり前のように、俺が理沙の意識に働きかけることを理沙は自分の意識として捉えてしまう。つまり、いまの俺は理沙の頭の中で理沙の行動をじっと見ているだけだ。身体が勝手に動く感覚に揺られながら、テキパキと事を進めていく理紗の行動力に一人感心していた。
 確認を終えて家を出る理沙。向かう職場は学校だった。理沙は高校の先生だった。

「(なるほど、理紗が街コンに肯定的じゃなかったのは社会的な意味か)」

 学校の先生が街コンに参加していたことがばれたら、学園中の話の種にされてしまう。生徒たちが好きそうな話題である。どこから漏れる情報に恐れるくらいなら、参加することを躊躇うのも納得である。

「(ニヒッ。でもそのおかげで俺と出会っちまったんだからな・・・)」
「おはようございます」
「おはよう」

 理沙の隣をすり抜けていく生徒たち。生徒たちとの仲も友好な関係を築いているし、部活の朝練に励む生徒たちも理沙に挨拶を交わしてくる。職員室に入った理紗は自分の机に向かい、今日のスケジュールを確認して朝の開始時刻まで心を落ち着かせていく――それが普段の行動だった。

「(さて、そろそろ俺の成分を増やしていきましょう。理沙の意識にまかせて自動的に学校まで来てしまったわけだし、ここから先は探検がてら物品回収に向かうとしようかな)」

 途端に爽やかな表情からニヤけ顔になった理紗が職員室から飛び出し、体育館へと向かっていく。そこでは大会に備えて熱を入れる女子生徒たちが、朝から激しい部活動に専念していたのだ。彼女たちの目を潜り抜けて女子更衣室へと堂々と忍び込み、生徒たちが使っているロッカーを次々と開けていった。

      戦利品

 体育館で運動着に着替えた生徒たちの制服、着替えが何点もきちんと折り畳まれて置かれていた。俺は何点かの制服、スカート、ハイソックス、ストッキングの匂いを嗅ぎ、未だ見ぬ彼女たちの姿を妄想していた。

「スーッ!ハーッ!クンカ、クンカ!スン、スン!フゴ、フゴ!」

 鼻を鳴らして、制服を強く押し付けると香ってくる若いエキスのにおい。女子高生の匂いに包まれて満足気に笑みを浮かべる理沙。朝から堪能できる女特有の刺激をもらって脳が冴えてくるようだ。
 女子更衣室に侵入して脱ぎたての女子高生の下着の匂いを嗅いでいる。それが許されるのも先生としての特権だ。

「あはぁ~ん・・・こんな姿を見られたら、みんなから批判されちゃうかも・・・でも、癖になりそう~」

 昨日のことを思い出してオナニーを始めていきたい。生徒の匂いに包まれながらするオナニーはすぐにイってしまいそうだ。

「はぁん・・・私ったら、駄目な先生ね。生徒たちのことを考えながら、オナニーを始めちゃうなんてぇ・・・あぁん・・・きもちぃぃ・・・」

 先生としてのプライドが理沙に緊張感を生んでいる。しかし、鼻から吸う刺激は一瞬にして思考を蕩けさせてしまう。生徒たちの香りというのは一種の起爆剤のように身体を熱くさせるのか、理紗の身体も鼻を鳴らす音が大きく響いていく。

「んふ、んふ、ふぅ、ふぅ・・・スン、スン・・・はむ、はむ・・・・・・んんぅ~・・・」

 朝からするオナニーもまた格別で、スカートの中に挿し込んだ手でショーツを押し込むと、既に愛液が染み込み手に付着してきたのだ。理沙の身体もどんどん滾り、ショーツの上からくすぐるだけで、気持ちよさを十分堪能できるまでになっていた。

「あは、あはぁ~・・・クン、クン、クン!ンフ、ンフ!モフ!モフぅぅ!!?」

 口に入れたショーツを咥えながら、指で秘部を擦り続ける理沙の身体は、軽く絶頂に到達してしまったようだ。ジワリとショーツに愛液が付着して、女子更衣室で一人快感を受ける理沙。そのオナニーの気持ちよさにやられてしまいそうだった。

「ンフンフ・・・はぁぁ・・・・・・とっても、気持ちよかった、オナニー・・・」

 すっかり、オナニーに対して抵抗をなくしてしまった理沙。それどころか、今ある生徒たちの下着を盗んでしまおうかという邪な考えさえ思い浮かべてしまっていた。
 レオタードやストッキング等買えば変更できるものならいいのではないだろうか、しかし、それを先生という立場上のリスクと比べて危機を回避しようとしていた。
 とは、言うものの、勢いで口で咥えた生徒のショーツには理沙の涎がべったりついていた。仕方ないので、自分のショーツの方がまだ濡れていないので交換していき、理紗は生徒のショーツを穿き直して具合を確かめていた。

「うふふ。ごめんね。先生のお口で汚しちゃったから、私のショーツで我慢してね」

 幸い色もデザインも似ているものだが、生徒が穿いたら少しシミが気になるかもしれない。
 生徒のショーツを穿き終わる頃には、その下着にすらシミを拡げているくらい、理紗の身体は出来上がっていた。
 長居は出来ないがまだ時間はある。誰にも見つからないように、次から次へと生徒たちの匂いを嗅ぎ回っていった。

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 ムフフ・・・。『錠剤』を買ってみたが、まったく、素晴らしい能力を手に入れた。あの粒状の『錠剤』には俺、安田毒男‐やすだどくお‐の成分が入っていた。つまり『錠剤』を飲んだ人物は、どんどん俺の精神に犯され、浸食されていくことになる。おかげで、見た目化物と言われ、忌み嫌われていた冴えない童貞の俺様が、こんな風に高飛車なOLの肉体を弄ぶことができて、そのうえ誰にも裁かれることがなくなっていた。
 熱く火照った身体にスーツは苦しく、はやく脱がすように催促すれば理沙は脱いでいく。下着姿を曝したところで着替えを終わらせ、鏡の前でポーズを付ける。

「うっふぅ~ん・・・・・・ナイズバディ~♪」

      シロ・・・

 普段の理沙がそんなことを言う事はないが、今や俺の意志で言わせることも出来、エッチなポーズを取らせることも出来る。胸を触るようにと指令を出せば、理紗の両指が自分の胸を突いてプニプニと形を変えていく。

「ムフフ、私の胸って感度いいわね・・・!?やっ!またぁ、なに自分で言ってんだろう・・・・・・はやく、
やめないといけないのに――」

 おっと、人格がまだ完全に同化いないせいで、二重人格のように鏡のまえで表情をコロコロ変えてやがる。でも、その抵抗もだんだんと弱くなっている。慌てて拒絶しようとしても、それすら俺は包み込んで閉じ込めてしまえるのだ。

「――でも、普段より気持ちいい・・・・・・もうちょっとだけ・・・・・・ふぅっ!」

 再び動き出す理沙の手。その手は俺が動かしているわけじゃない。理沙が動かしているのだ。俺の意志を自分のものだと誤認して、浸食していくのがたまらなく心地いい。
 オナニーしたい、オナニーしたい、オナニーしたい・・・・・・そう囁いてやれば――

「・・・はぁ、はぁ、・・・・・・オナニーしたい・・・」

 高揚した表情で理沙の口から本音が聞こえ出す。

「――そうよ、私、なんで我慢してたんだろ。目の前にある自分の胸よ。いつだって触われるし、誰の許可もいらないじゃない。揉みたいのならいつだって揉めるのよ」

 自分の胸に視線を落とす理沙の表情はだらしなく、鼻の下を伸ばしている。自分の胸に明らかに欲情しているのだ。

「あはぁん・・・オナニーなんてはしたなくて、汚いモノだと思っていたのに、どうしても、我慢できないの!」

 理紗の手が下着の上から自分の胸を揉みほぐす。揉むたびに柔らかい感触とビリッとした気持ちよさが伝わってくる。掌に伝わる柔らかな感触による満足感が勝る。

「んっ、ふふ・・・これが、私の胸の感触なのね。知っているはずなのに・・・ふぅん・・・新鮮で、胸ぇ・・・柔らかくて、気持ちいいわ。・・・ムフフ。おかしいわね。知っているはず感覚なのに、新鮮に感じる。もっと、もっと味わいたい」

 ブラを外した瞬間に理沙の大きなおっぱいがプルンと揺れた。そんな乳肉の揺れ具合ですら興奮を覚えていく理紗。豊満な自分の乳房を直接揉みほぐしていった。

「んんっ!やっぱりナマは気持ちいい。・・・ふふっ、乳首勃起してる。触ってみようかな・・・・・・あんん!うわっ。なんだよ、いまのっ、ああん!なっ、いまの・・・・・・あっ!んんっ!すげぇ。メチャクチャ気持ちいい」

 乳首もビンビンに勃起していて、硬くしこった乳首を摘まんで引っ張りだしていく。おもわず、俺は自分の口から出た喘ぎ声に驚いてしまった。さらに、乳首をクリクリと弄る。

「あっ・・・うふ、ふぅっ、ンン・・・直に触ると、快感が直接響いて、・・・・・・ああん!」

 自分の心身を穢し、貶め、弄ぶことに悦びを覚える。オナニーに酔狂する変態女が今の理沙だ。

「ムフフ・・・変態だなんて・・・思われるのも良いかも・・・・・・もっと、変態になってみたいわ」

 むにゅんむにゅんと胸を揉みしだく度に唇が釣り上がる。鏡を見ると、一度も見たこともない冷笑を浮かべている理沙が映っていた。ショックを受けると同時に、そんな顔を自分がさせていることへの愉悦が湧き上がってくるのだ。どんどんと快感を蓄えようと、乳房を弄り、乳首を痛めつけていった。

「あはぁん!そうよ、これは私が望んでやってることよ!あぁん、私、凄くいやらしい顔してる!あひゃあぁん!もっと、もっとよ!!・・・ふ、フヒヒ。俺がこの女を感じさせてるんだぁ!!」

 理沙の中から込み上がる女体を弄りたいという欲望。異性が持つ興味本位を理紗の肉体で確認することに嫌悪感どころか自ら差し出そうとしているのだ。
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「ねえ、理紗お願い。今日の街コン出席して。あと一人どうしても足りないのよ」
「ええ~そういうの誰が来るか分からないし、恥ずかしいよ」
「大丈夫よ。本気で来ている人なんて男性だけだし、女性なんてお酒が楽しめる程度しか考えてないわよ」
「うーん、そうなの・・・」

      人付き合いが苦手なのかな?

 私、倉敷理沙‐くらしきりさ‐は主催者の頼みで街コンに出席しながら、指摘された居酒屋の席に座ってお酒と食事を楽しんでいた。寄ってくる男性もいたが、元々人付き合いも苦手でなにを喋って良いのか分からず聞き手に専念すると、相手は去って次の男性に声をかけていく。
 時間制限だけあり、本命を狙っている男性はゆっくりして居られない。店から出て次の店に向かう男性もいれば、逆に別の店からやってくる男性もいる。
 20代前半から40代後半まで幅広い層の男性がやってくる。しかし、理紗のようにお堅く口数少ない真面目な女性よりも明るくノリのいい若年層の方が人気が出るらしく、理紗に声をかける人物は少なく、お酒と食事が進んでいった。

「まあ、いいんだけどね。別に誰かと付き合いたいわけじゃなかったし・・・」

 そう思っている間も理沙の前には男性が座ってくる。お次は40歳を超えているのではないかという、中年太りしたおじさんがやってきた。私のポケットに付いた名札変わりの『リサ』という紙を男は見ていた。

「ムフフ。こんばんはリサさん。お隣よろしいですか?」

 街コンでありながらまさかのラフな格好。黒のTシャツと5XLのチノパンを着た、ビール太りした腹と無精髭、脂ぎった髪の毛も薄くなってき始めており、女性の目だけではなく、男性からも嫌煙されそうな姿をした独身男を前にして理沙のテンションがさらに下がった。
 「結構です」と言う前に座ってくる男性に驚き、奥に追いやられてしまう。

「ちょっと、なんなんですか?」
「いいじゃない。少しきみと喋りたいんだよ。よく見ると、結構可愛い顔してるね。何歳?仕事なにしてるの?この後時間ある?」

 一方的な質問責めに理沙は食欲すら失せてしまう。早くどっかに行ってくれないかと内心思いながら作り笑顔を浮かべながらやんわりと断る。

「ごめんなさい。用事がありますので」
「うわっ!きみ息くさいな。ちゃんと歯を磨いてる!?」
「・・・・・・・・・」

 こんな成りをしている人にまさかの駄目出しをされてしまい怒りを通り越して呆れてしまう。お酒とつまみを呑んでしまった自分も悪いのだけれど、そんな気分にされたら一人で晩酌する方がよほどましである。

「そうだ。これを飲むんだ」

 そう言って渡されたのはブレスケアのようなカプセル状の『錠剤』だった。彼にとって唯一口臭だけが気にならない点であり(しかし、加齢臭はするのだが)、もしものために用意していたとしたらそれ以外を気にかけてほしいと願わずを得ない。
 無碍に断ることも出来ない私は、仕方なく彼から『錠剤』を頂き、それを飲んだ。果たしてこれで口臭が消えるのかよくわからない。味はミントではなく、なんとなくコーラに似ていた。

「そうだ。さらにラインもこの際交換しよう」
「結構です」
「そんなこと言わないでよー」
「私、SNSやり方わからないので」

 男性にしつこく聞かれながらも断り続ける私に、痺れを切らしたのか、彼はアンケート用紙の裏側にペンで自分のアドレスを走り書きすると、それを私に渡してきたのだ。

「俺の連絡先」
「ですから、私は――」
「後できみは必ず連絡したくなるから」
「あの、おっしゃっている意味がよくわかりません」
「はい。ちゃんともらって」

 私は彼が何と言おうともらうつもりはなかった。
 しかし、私は彼の手から無意識に紙を受け取ってしまったのだ。あまりにも自然な動作に驚き、彼はご満悦な顔して出ていってしまった。
 合コンとはよく分からないものだ。自分がいいなと思う人には会話が出来ないのに、自分がイヤだなって思う人と会話が続いてしまうのだから。少しぐらい強引の方がいいのかもしれない。そのおかげで私は意味も分からず彼の連絡先が書いてある紙を受け取ってしまったのだから。

「・・・・・・はぁ・・・」

 でも、決してそれが報われるかと言ったらそうじゃない。私は紙を丸めて店の人を呼ぶと、ゴミ箱を持ってきてもらうとその中に紙を捨てたのだった。
 これでいい。これで彼との連絡手段は断ったのだ。私が連絡しない限り、彼とは一切繋がることはない。私としてはお酒でも何でもいいから、彼との記憶は一刻も早く忘れたかったのだから。



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 アルテメシアがマイホームへやってくると、既に中にはセンリが待っていた。そして、アルテメシアの顔を見るとほっと胸を撫で下ろしたように安堵の表情を浮かべていた。

「よかったですぅ。アルテメシアは無事だったんですね」
「無事って何が?」
「今朝、私たちの使用しているサーバーを狙った通信障害が発生したんです。下手したらキャラクターのデータが損傷するほどの強い障害だったそうで、今も復興は一部で止まっている状況なんです」

 サーバーが損傷するのであれば運営管理からすれば由々しき事態である。 アルテメシアはセンリの話と毛様でに起こった話の内容を繋ぎ合わせれば、このゲーム内で起こったことの内容が大分理解出来た。

「(そうか・・・ダゴン様が飛び出してしまったからサーバーを傷つけたのかも・・・)」

 ゲームのキャラが世界を飛び出すことなど通常ありえない。アルテメシアの話を鵜呑みにする者は一人もいない、しかしそれが事実であることに変わらない。信じられない話は簡単に人は認めない。だからこそ、その話を受け入れられる、 ア ル テ メ シ ア は 既 に 異 常 な の だ。

「センリはなんともないの?」
「はい!私は運営側なのです!皆さまに安全なゲームをお届けするのが仕事なんですよー」
「安全・・・」

 既に運営側から手の離れた場所に行ってしまったアルテメシア。センリが笑顔でアルテメシアを迎え入れながらも、既にアルテメシアにとってセンリは敵側に当たる存在である。
 感情や思い出をなくさなければいずれやられてしまう。何故なら、『アルテメシア』というデータそのものが既にゲームの運営を脅かす病原菌―ウイルス―なのだから。

「(いずれセンリにも知られてしまう・・・。私に残された時間はないのかもしれない・・・)」

 そう思うと、もう旅に出ると言うことはなくなる。上を目指すのではなく、消えるまでの時間を静かに待つのみ。ただし、タダでやられるわけにはいかないので、『海魔王』の住みやすい世界を用意しなければならないのだ。

「お風呂入るね」
「はい、どうぞですー」

 旅から疲労困憊のような表情を見せるアルテメシアのために、センリはお風呂を沸かせて待っていた。アルテメシアが浴室に向かう前に、センリは小さく何かを思い出したかのような声を荒げた。

「そうです、アルテメシア。忘れてました」
「なに?」
「はい。いま、このゲームはメンテナンス中で入ることは基本出来ないんですよ。アルテメシア、いつからサーバーに入ってたんですぅ?」
「――――」

      13cd57df.jpg

 センリの目は明らかにアルテメシアを疑う眼差しで見ていた。昨日別れた後から一度ログアウトした。そのデータがもし管理側に残っていたとしたら、アルテメシアがログインした記録もはっきり出てしまっているだろう。
 ありえない方法でログインしたことが知られたら、センリはアルテメシアをBANする。 ゲームをしている以上ルールがあり、そのルールに従わない行動をした者にもルールにのっとった社会的制裁が待っている。
 それが、仮想現実の法だ。

「実は、センリと別れた後、そのまま落ちて・・・」
「なるほど、寝てしまったんですか!じゃあ、ログインしっぱなしだったんですね!安心しました」

  アルテメシアを信じて疑わないセンリ。ニッコリ笑顔を見せると、浴室へいくアルテメシアを置いてリビングへ戻って行ってしまった。
 愛くるしい笑顔に嘘をつくのがアルテメシアはとても酷だった。真実が如何に残酷だから、センリとの関係を続けたくて一生懸命に嘘で塗り固めるしかなかったのだ。

「ああ、そうか・・。私、センリのことが好きなんだ・・・」

 一緒に旅を続けてきた仲間だから、ずっと苦楽を共に分かち合ってきた間柄だから。
 別れたくないから、嘘をつく。

「そんな嘘すら許されないと神さまが説くのなら、わたしは教えにだって背きます。――死ぬのは決して怖くない」

 アルテメシアの正義は既に死んでいるから。それでも、アルテメシアに残された、センリとの愛は死なないから。

 
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