これでいいのだろうか——
俺と陽菜は付き合ってるわけでもない。"入れ替わり"を共有する関係なだけで、陽菜が俺を何の基準で選んだのかも正直わかっていない。
性格も似たもの同士な気もしたけど、だから好きというには勘違い甚だしい。
性癖も似たもの同士な気もしたけど、だから好きと結びつけるには差し出がましい。
その答えは陽菜にしかわからないし、陽菜が俺とセックスを望んでいるのなら、それに便乗していいのかもしれない。おこぼれを頂戴する生き方だっていいじゃないか。

「で、この後でどうしたらいいんだ・・・?」
ホテルの中に入って衣服を脱ぎ始める俺たちだけど、その後はどうしたらいいのだろうか?
やっぱりここは男である陽菜(俺)が責めるべきかもしれない。しかし、俺は童貞だ。宏(陽菜)を喜ばす術を知っているわけではないし、テクニックだってうまいのかどうかわからない。
幸いなことに"入れ替わって"いる相手だし、自分の身体を弄るわけだから、一人慰めている時のように手コキをやればいいのだろう・・・。でも、そうなったら陽菜(俺)は自分のち〇こをフェラチオしないといけないだろうか。
「(他の男性のを舐めるより全然いいけど、自分のアレってどんな味がするんだろう・・・)」
女性がフェラチオしている時の心境がわかる。
「(・・・怖くないか・・・?)」
「自分のカラダの気持ちいいところは全部わかってるから。河原君はベッドで横になってていいよ」
「あっ、はい」
宏(陽菜)にそう言われると、本当に自分が女の子になってしまうみたいに頼ってしまう。言われたままにベッドに横になって宏(陽菜)の好きなように身体を差し出していく。
「んああぁっ!」
宏(陽菜)が乳房を口に咥えて乳首を舌で愛撫する。下から持ち上げるように乳肉を集めると、それなりに陽菜(俺)の乳房はボリュームがあり、宏(陽菜)がチューチュー音を出して吸い始めると、柔らかな乳肉が鋭い円錐を形作りながら激しい刺激を押し上げてくる。
「うあっ、あっ、あっ、あはっ、あぁぁ・・・」
おっぱいを宏(陽菜)に弄られれば弄られるほど先っぽが膨れてきていた。それなのに不思議だ・・・お互い自分のカラダが相手なのに、陽菜(俺)は宏‐じぶん‐自身に犯されているのに、まったく抵抗感はなかった。
宏(陽菜)の言う通り、的確に感じる場所を責めてくるせいか、すごく濡れ易くなっていて、カラダが火照ってたまらなかった。宏(陽菜)の愛撫一つ一つが愛おしく感じてしまい、全身が蕩けてしまいそうだった。
「ここ気持ちいいでしょ?」
「ふあ!あっ、ああ・・・キモチイイよ・・・」
宏(陽菜)の指でおま〇こを弄られると、あっという間にクチュクチュとイヤらしい音を響かせていた。そのままクンニされ舌を差し入れられる。宏(陽菜)に舐められるとどんどんお汁が溢れてきた。
宏(陽菜)のペースで濡らしているけれど、陽菜(俺)だって陽菜を感じさせてやりたい。そう思ったら陽菜(俺)は宏(陽菜)の逸物をつかんでいた。勃起した逸物は既に熱くなっていた。
「お・・・俺も・・・外西さんを感じさせたい・・・・・・ちゅむ・・・ちゅぱちゅぱ・・・」
「あ・・・!うう・・・ッ!」
陽菜(俺)がフェラチオを始めると、宏(陽菜)の口から苦しそうなうめき声を荒げた。
「ちゅっ、ちゅくっ・・・レロレロ・・・ちゅぶぶぶぅ・・・ちゅぱ」
「~~~~ッ!!」
亀頭を舌で絡みつきながら、カリ首を刺激するように顔を上下に動かして逸物を飲み込んだり吐き出したりしてやると、ビクンビクンと宏(陽菜)が激しく身体を身震いさせていた。あの、取っつき難かった陽菜がこんなに感じているんだから、フェラチオって相当気持ちいいんだな。
「んっく・・・ふ・・・んっぷ・・・んんぅ・・・!」
うわっ、先端から先走り汁が出てきた。ちょっと、苦い・・・それに、なんとも言えない、変な味がする。これを毎回女の子は飲むのか・・・。
興奮すればするほど溢れてくる先走り汁。そして勃起してくる逸物が準備を整えたことを告げていた。これが女の子に出たり入ったりするんだと思うと、興奮が最高潮に達していた。
「んああ・・・ッ!」
そんなことを考えながらフェラチオをやっていたら、宏(陽菜)も負けじにクンニを続けていた。シックスナインでお互いの性器を舐め合う俺たち。似たもの同士が相手を気持ちよくさせようと同じことをやりあっているのって、滑稽だけど・・・陽菜がなんだかすごく可愛く見えた。
「お互い十分濡れたみたいだし、そろそろ挿入れてみていい?」
「あ、うん・・・」
宏(陽菜)の言葉で体制を変え、ベッドに沈んで正常位で受け入れようとする。そういえば、いつの間にか自然に陽菜と話をしているけど、これって・・・本当にあの外西さんだよな?
なんだかすごく頼もしく見えた・・・。
「ふふ、なんだかおかしいね。お互い好きでも何でもないのに。エッチってこんなに気持ちいいのね」
「・・・・・・うん。そうだね・・・」
一瞬くぎを刺された気がした。
俺たちはただクラスメイトで、彼女でも彼氏でもない。陽菜は俺のこと・・・好きでも何でもないだろう。俺だって・・・別に好きじゃないはずなのに・・・。なんだろう。この気持ちは・・・。
「ん˝ん˝・・・!いった!」
オナニーの時も思ったけど、陽菜の膣内はとても狭かった。そこに宏の逸物が入ったら傷ついてしまうのがわかるようなものだ。痛みを如何に軽減するか、そのためにお互い濡らしてきたんだ。
ズ・・・ズブズブッ・・・ズブブッ
少しずつ愛液を潤滑油のようにして逸物を呑み込んでいく。カラダの奥から逸物を咥えこんでいるという感覚があって、入ってくるたびに気持ちよさを少しずつ覚えていった。
「ゆっくり動くね」
「あっ・・・んっ・・・んあっ・・・うんっ・・・」
宏(陽菜)の腰が動き始め、陽菜(俺)の膣内を抉っていく。膣肉を削り、まっすぐ子宮口まで届いてくる逸物が出たり入ったりしてくる度に声にならない快感が全身を駆け巡っていた。カラダが熱を帯び、蕩けてしまいそう。宏(陽菜)のように陽菜(俺)も全身がビクンビクンと小刻みに震えて止まらなかった。

「ん˝あ˝あ˝!挿入ってくる・・・!ぜんぶ・・・ッ!!あっ!外西さ——!!」
宏(陽菜)のピストン運動で膣肉がほぐされ、子宮口に鬼頭が擦りつけられる。膣の奥でビリビリする刺激が気持ちよくて、また欲しくて疼きが絶えず激しく生み出されていた。
「ん˝・・・ん˝ん˝!!!」
いつの間にか逸物は陽菜(俺)の中に全部咥えこむほどに侵入し、腰がぶつかり空気が破裂する音が響いていた。
「んはああ!!はぁ、ぜ・・・ぜんぶ・・・ッ!挿入ってる!!はぁ・・・!外西さんのッ!ん˝ん˝ぅ˝!!」
宏(陽菜)も息を絶え絶えに吐き出しながら、必死に腰を動かし続けていた。宏(陽菜)も快感に我慢ができなくなり、より激しく腰を振り続けていた。
「あ・・・あ・・・もう、ダメぇ・・・外西さん・・・!」
陽菜(俺)が涙を流しながら快感をその身に受ける。小さな絶頂が身体を襲い、濡れてくる度に逸物を締め付けていく。
キモチイイという気持ち以外、俺たちにはなかった。
「う・・・あ・・・!!イッ・・・クぅッ!!」
「あ・・・!まっ・・・!なかに・・・でちゃ・・・ッ!!」
宏(陽菜)のカラダが震え、嗚咽が聞こえた。急いで抜かなくちゃいけないと思っても、カラダはココロに反するように身動きできず、宏(陽菜)の射精感を受け入れるしかなかった。
そして——、
ドビュ、ドビュ、ジュブブブブ!!!ビュッ!ビュルルル~~~!!
「あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝——————♡♡♡」
——大量の精液を受け入れた瞬間、カラダが抑えきれなくなって絶頂に達してしまった。
声を喘ぎ、涙を浮かべてカラダが喜んでいく。快感で満たされる想いに浸っていた。
ヌプリッ、と逸物を抜いた瞬間、溢れんばかりの混合液がベッドシーツを濡らしていた。これだけ精液を受け入れられる陽菜の膣内は本当に広いのだろう。
「はぁ、はぁ、はー・・・」
セックスって体力使うもんだな。体力がない陽菜(俺)だったら果たして宏(陽菜)を満足させてやれたかどうかわからない。女々しい話だが、"入れ替わって"よかったと思ってしまった。
と、突然宏(陽菜)がクスクスと小さく肩を揺らして笑っていた。セックスをした事実と、自分自身を犯した痕跡が流れる部分を見つめて笑う宏(陽菜)に一瞬ドキッとしてしまった。
「え・・・?なに?」
「ううん。ちょっと・・・血が付いてるの」
陽菜(俺)の秘部から流れる赤い血栓に気づいたのだ。陽菜にとって大事な処女膜を破られたという感覚を味わうことができなかったことを悲観的には思っていないようだ。
「自分で処女膜破っちゃったんだなって。セックスで血が出るとは思ってなかったの」
そう言って、宏(陽菜)はしばらく面白そうに笑っていた。陽菜がこんなに笑う場面を俺は見たことがなかった。彼女も笑うんだなって、その顔を見てみたくて——俺は変わりに陽菜の表情で同じように笑った。
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俺と陽菜は付き合ってるわけでもない。"入れ替わり"を共有する関係なだけで、陽菜が俺を何の基準で選んだのかも正直わかっていない。
性格も似たもの同士な気もしたけど、だから好きというには勘違い甚だしい。
性癖も似たもの同士な気もしたけど、だから好きと結びつけるには差し出がましい。
その答えは陽菜にしかわからないし、陽菜が俺とセックスを望んでいるのなら、それに便乗していいのかもしれない。おこぼれを頂戴する生き方だっていいじゃないか。

「で、この後でどうしたらいいんだ・・・?」
ホテルの中に入って衣服を脱ぎ始める俺たちだけど、その後はどうしたらいいのだろうか?
やっぱりここは男である陽菜(俺)が責めるべきかもしれない。しかし、俺は童貞だ。宏(陽菜)を喜ばす術を知っているわけではないし、テクニックだってうまいのかどうかわからない。
幸いなことに"入れ替わって"いる相手だし、自分の身体を弄るわけだから、一人慰めている時のように手コキをやればいいのだろう・・・。でも、そうなったら陽菜(俺)は自分のち〇こをフェラチオしないといけないだろうか。
「(他の男性のを舐めるより全然いいけど、自分のアレってどんな味がするんだろう・・・)」
女性がフェラチオしている時の心境がわかる。
「(・・・怖くないか・・・?)」
「自分のカラダの気持ちいいところは全部わかってるから。河原君はベッドで横になってていいよ」
「あっ、はい」
宏(陽菜)にそう言われると、本当に自分が女の子になってしまうみたいに頼ってしまう。言われたままにベッドに横になって宏(陽菜)の好きなように身体を差し出していく。
「んああぁっ!」
宏(陽菜)が乳房を口に咥えて乳首を舌で愛撫する。下から持ち上げるように乳肉を集めると、それなりに陽菜(俺)の乳房はボリュームがあり、宏(陽菜)がチューチュー音を出して吸い始めると、柔らかな乳肉が鋭い円錐を形作りながら激しい刺激を押し上げてくる。
「うあっ、あっ、あっ、あはっ、あぁぁ・・・」
おっぱいを宏(陽菜)に弄られれば弄られるほど先っぽが膨れてきていた。それなのに不思議だ・・・お互い自分のカラダが相手なのに、陽菜(俺)は宏‐じぶん‐自身に犯されているのに、まったく抵抗感はなかった。
宏(陽菜)の言う通り、的確に感じる場所を責めてくるせいか、すごく濡れ易くなっていて、カラダが火照ってたまらなかった。宏(陽菜)の愛撫一つ一つが愛おしく感じてしまい、全身が蕩けてしまいそうだった。
「ここ気持ちいいでしょ?」
「ふあ!あっ、ああ・・・キモチイイよ・・・」
宏(陽菜)の指でおま〇こを弄られると、あっという間にクチュクチュとイヤらしい音を響かせていた。そのままクンニされ舌を差し入れられる。宏(陽菜)に舐められるとどんどんお汁が溢れてきた。
宏(陽菜)のペースで濡らしているけれど、陽菜(俺)だって陽菜を感じさせてやりたい。そう思ったら陽菜(俺)は宏(陽菜)の逸物をつかんでいた。勃起した逸物は既に熱くなっていた。
「お・・・俺も・・・外西さんを感じさせたい・・・・・・ちゅむ・・・ちゅぱちゅぱ・・・」
「あ・・・!うう・・・ッ!」
陽菜(俺)がフェラチオを始めると、宏(陽菜)の口から苦しそうなうめき声を荒げた。
「ちゅっ、ちゅくっ・・・レロレロ・・・ちゅぶぶぶぅ・・・ちゅぱ」
「~~~~ッ!!」
亀頭を舌で絡みつきながら、カリ首を刺激するように顔を上下に動かして逸物を飲み込んだり吐き出したりしてやると、ビクンビクンと宏(陽菜)が激しく身体を身震いさせていた。あの、取っつき難かった陽菜がこんなに感じているんだから、フェラチオって相当気持ちいいんだな。
「んっく・・・ふ・・・んっぷ・・・んんぅ・・・!」
うわっ、先端から先走り汁が出てきた。ちょっと、苦い・・・それに、なんとも言えない、変な味がする。これを毎回女の子は飲むのか・・・。
興奮すればするほど溢れてくる先走り汁。そして勃起してくる逸物が準備を整えたことを告げていた。これが女の子に出たり入ったりするんだと思うと、興奮が最高潮に達していた。
「んああ・・・ッ!」
そんなことを考えながらフェラチオをやっていたら、宏(陽菜)も負けじにクンニを続けていた。シックスナインでお互いの性器を舐め合う俺たち。似たもの同士が相手を気持ちよくさせようと同じことをやりあっているのって、滑稽だけど・・・陽菜がなんだかすごく可愛く見えた。
「お互い十分濡れたみたいだし、そろそろ挿入れてみていい?」
「あ、うん・・・」
宏(陽菜)の言葉で体制を変え、ベッドに沈んで正常位で受け入れようとする。そういえば、いつの間にか自然に陽菜と話をしているけど、これって・・・本当にあの外西さんだよな?
なんだかすごく頼もしく見えた・・・。
「ふふ、なんだかおかしいね。お互い好きでも何でもないのに。エッチってこんなに気持ちいいのね」
「・・・・・・うん。そうだね・・・」
一瞬くぎを刺された気がした。
俺たちはただクラスメイトで、彼女でも彼氏でもない。陽菜は俺のこと・・・好きでも何でもないだろう。俺だって・・・別に好きじゃないはずなのに・・・。なんだろう。この気持ちは・・・。
「ん˝ん˝・・・!いった!」
オナニーの時も思ったけど、陽菜の膣内はとても狭かった。そこに宏の逸物が入ったら傷ついてしまうのがわかるようなものだ。痛みを如何に軽減するか、そのためにお互い濡らしてきたんだ。
ズ・・・ズブズブッ・・・ズブブッ
少しずつ愛液を潤滑油のようにして逸物を呑み込んでいく。カラダの奥から逸物を咥えこんでいるという感覚があって、入ってくるたびに気持ちよさを少しずつ覚えていった。
「ゆっくり動くね」
「あっ・・・んっ・・・んあっ・・・うんっ・・・」
宏(陽菜)の腰が動き始め、陽菜(俺)の膣内を抉っていく。膣肉を削り、まっすぐ子宮口まで届いてくる逸物が出たり入ったりしてくる度に声にならない快感が全身を駆け巡っていた。カラダが熱を帯び、蕩けてしまいそう。宏(陽菜)のように陽菜(俺)も全身がビクンビクンと小刻みに震えて止まらなかった。

「ん˝あ˝あ˝!挿入ってくる・・・!ぜんぶ・・・ッ!!あっ!外西さ——!!」
宏(陽菜)のピストン運動で膣肉がほぐされ、子宮口に鬼頭が擦りつけられる。膣の奥でビリビリする刺激が気持ちよくて、また欲しくて疼きが絶えず激しく生み出されていた。
「ん˝・・・ん˝ん˝!!!」
いつの間にか逸物は陽菜(俺)の中に全部咥えこむほどに侵入し、腰がぶつかり空気が破裂する音が響いていた。
「んはああ!!はぁ、ぜ・・・ぜんぶ・・・ッ!挿入ってる!!はぁ・・・!外西さんのッ!ん˝ん˝ぅ˝!!」
宏(陽菜)も息を絶え絶えに吐き出しながら、必死に腰を動かし続けていた。宏(陽菜)も快感に我慢ができなくなり、より激しく腰を振り続けていた。
「あ・・・あ・・・もう、ダメぇ・・・外西さん・・・!」
陽菜(俺)が涙を流しながら快感をその身に受ける。小さな絶頂が身体を襲い、濡れてくる度に逸物を締め付けていく。
キモチイイという気持ち以外、俺たちにはなかった。
「う・・・あ・・・!!イッ・・・クぅッ!!」
「あ・・・!まっ・・・!なかに・・・でちゃ・・・ッ!!」
宏(陽菜)のカラダが震え、嗚咽が聞こえた。急いで抜かなくちゃいけないと思っても、カラダはココロに反するように身動きできず、宏(陽菜)の射精感を受け入れるしかなかった。
そして——、
ドビュ、ドビュ、ジュブブブブ!!!ビュッ!ビュルルル~~~!!
「あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝——————♡♡♡」
——大量の精液を受け入れた瞬間、カラダが抑えきれなくなって絶頂に達してしまった。
声を喘ぎ、涙を浮かべてカラダが喜んでいく。快感で満たされる想いに浸っていた。
ヌプリッ、と逸物を抜いた瞬間、溢れんばかりの混合液がベッドシーツを濡らしていた。これだけ精液を受け入れられる陽菜の膣内は本当に広いのだろう。
「はぁ、はぁ、はー・・・」
セックスって体力使うもんだな。体力がない陽菜(俺)だったら果たして宏(陽菜)を満足させてやれたかどうかわからない。女々しい話だが、"入れ替わって"よかったと思ってしまった。
と、突然宏(陽菜)がクスクスと小さく肩を揺らして笑っていた。セックスをした事実と、自分自身を犯した痕跡が流れる部分を見つめて笑う宏(陽菜)に一瞬ドキッとしてしまった。
「え・・・?なに?」
「ううん。ちょっと・・・血が付いてるの」
陽菜(俺)の秘部から流れる赤い血栓に気づいたのだ。陽菜にとって大事な処女膜を破られたという感覚を味わうことができなかったことを悲観的には思っていないようだ。
「自分で処女膜破っちゃったんだなって。セックスで血が出るとは思ってなかったの」
そう言って、宏(陽菜)はしばらく面白そうに笑っていた。陽菜がこんなに笑う場面を俺は見たことがなかった。彼女も笑うんだなって、その顔を見てみたくて——俺は変わりに陽菜の表情で同じように笑った。
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