純粋とは矛盾色-Necronomicon rule book-

夢と希望をお届けする『エムシー販売店』経営者が描く腐敗の物語。 皆さまの秘めた『グレイヴ』が目覚めますことを心待ちにしております。

カテゴリ: グノーグレイヴ『肉体操作』

 夏真っ盛りの体育の授業。プールの時間では炎天下の気温を避けるように水の中で生き生きと泳いでいた。はしゃぎ声をあげながら水遊びする女子生徒たち。遠巻きで見ていた男子生徒に女子生徒たちが気付いて叫ぶ。

「あーちょっと男子がイヤらしい目で見てる~」
「こっちみんな!」
「どこ見てるのよ~キモい~」
「誰も見てねえよ!」
「調子に乗るな、ブス!」
『なによ!!』
『なんだと!!』

 慌てて否定する男子たち。女子たちの疑いの眼差しを持たれたら最後、いくら自身のスタイルを過信だとしても、女子たちは聞く耳を持たない。そうして始まる男女同士の水泳の喧嘩は夏の風物詩として語られる。

「やれやれ、バカばかり・・・」

 醜い争いを嘲笑いながら、水泳の授業をサボっていた俺、吉田章‐よしだあきら‐は一人女子生徒の水着姿を見ているだけで暑さを忘れて涼しさを覚えるのだった。
 遠巻きに水泳に夢中になる女子たちを眺められる特等席。それが水泳の授業のさぼり時間。プールの冷たさを犠牲にして灼熱の陽ざしを浴びることで得られる至福の時間。45分間の女子生徒の水着姿をひたすら見続けられる俺は一人悶々とした想いをため込んでいた。

「勝ち組とは常に冷静な対応をしているもの。沈着な態度で心を冷やし、癒しの時間を過ごすのだ」
「なにバカなこと言ってるのよ・・・」

 何故かクラスの輪から外れてクラスメイトで幼馴染の日向夏美‐ひなたなつみ‐がやってきていた。

「そんなこと言えるくらい元気なら一度でいいから授業受けなさいよ。毎回体育の授業サボってるけど、通知表に響いたって知らないから」
「体育なんて別に必須科目じゃないだろ。放っておいてくれ」

 体育の授業は女子生徒の体操着やら水着姿を観賞できるお楽しみ時間。汗を掻いて身体が汚れるくらいならジッとして目の保養に費やしていたっていいはずだ。授業時間どう使おうが勝手な話だろう。

      目の保養・・・間違いない

「はぁ・・・。運動した方がいいんじゃない?普段からなにもしないんだから」

 夏美は水泳部だけあり帰宅部の俺に強く当たる。

「お腹まわりも贅肉が乗ってるし。最近太ってきたんじゃない?この歳で肥満になったら後々が悲惨だわ」
「なんだと・・・!」

 いちいち五月蠅い・・・幼馴染ということで親と仲が良いせいか、最近余計なことまで言い始めてきやがった。自分が運動してるんだから俺も同じくらい努力しろとか同調意識が本当に気にくわない。
 運動しか楽しいことを知らないやつはそれだけやってればいいじゃないか。わざわざ俺に構ってくるな。

「まったく、章は普段からやる気がないのがいけないのよ。格好良いこと言うくせに態度が伴っていないんだから、そこだけ直せば少しは――」
「ぷーくすくす・・・」
「まーた怒られてやんの」
「痴話喧嘩はじまってるしー」

 クソが!いつもサボってる俺を槍玉に挙げて周囲から笑い者にされる。真面目なやつが正しいと思ってる限り、夏美は今後も俺に関わってくるだろう。
 静かで穏やかな生活こそが俺の目標だ。今までは黙っていることが唯一日常を守る術だと思っていた。障害になる夏美の言い分を聞き流すだけだった。
 だが、これからはそんな日々は終わる。見せてやる、夏美。先日、俺が手に入れた『人形』の底力を――。

      人形サイズの幼馴染

 俺は『人形』を取り出した。その『人形』はモデルとなる人間と全ての関節や状態を共有している代物だ。例えば、『人形』にポーズを付ければ本体も同じポーズを取り、『人形』専用の服を着せれば本体の服装も瞬時に変わるという――そんな摩訶不思議な『人形』を俺は手に入れたのだ。
 既に『人形』は夏美をモデルにして同じ成りをしている。そして、俺が用意した『人形』専用水着を着せた状態で持ってきていたのだ。あとは『人形』を夏美本人の目の前に翳してやるだけで、夏美は俺の『人形』と同期するのだ。

      きわどい水着(それほどじゃない)

『人形』を翳してやると、夏美が『人形』と同じ姿に変わったのだ。俺の目の前で一瞬にして競泳水着から際どいビキニへと変わっていたのだ。

「おいおい、日向。その水着は過激すぎやしないか?」
「え・・・えええ!?な、な、なにこの水着!!?」
「それとも、俺に見せたかったのか?イヤらしい女だな。くくく・・・」
「ウソだ!?だって、さっきまで普通に水着着てたのに・・・」

 慌てふためく夏美だが、変わったのは衣装だけじゃないんだぜ。

「う、動けない!?なんで!?どうしてよ!?」

『人形』と同期した身体はもう夏美の意志じゃ動かすことが出来ないんだぜ。俺の手の中にある『人形』を動かすことで夏美の身体が同じように動いていく。
 自らビキニブラを持ち上げて乳房を曝し上げる。真夏の日差しを浴びる白い乳房と可愛く桃色に染まっている乳首が顔を出した。

「きゃあッ!?や・・・やだぁ!おっぱい見ないで!見ないでったらぁ!!」
「そんなことないぞ。他の生徒より身体が鍛えている分、夏美はスタイル綺麗だしな。おっぱいも想像以上に形が綺麗だ」
「見せたくて見せてるわけじゃない!いやあぁぁ!!」

 むぎゅうっと、乳房を寄せて深い谷間を作る夏美が恥ずかしさから叫び声を荒げていた。
 ふはは、いいぞ。生意気なこと言っておきながら、非常事態が起こったらまるで子供のように喚きだしたぞ。いい気味だ。それに今までやられ放題だっただけにとってもいい気分だ。
 どんな女子生徒を覗き観察していても、今度からは夏美を使って色んなポーズを取らせることも出来る。俺の好きにできる『人形』の完成だ。
 そんなことを思っていたら、俺の身体が熱くなってきた。人生において初めて、やる気が出てきたといっても良い。
 服を全て脱いで裸体を曝した俺は、夏美の身体を操り抱きつかせた。

「ちょっ、ちょっと!?」
「夏美の言う通り、運動したくなってきたよ。俺とセックスしようぜ」
「う、ウソでしょ!?そんなの・・・・・・ダメぇぇ!!!」

 夏美がいくら叫ぼうが、夏美の身体は俺の身体を慰めように身を寄せて胸を宛がってきたのだった。


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 優衣の魂を『人形』に閉じ込めた俊介は、抜け殻となった優衣の身体を自分のモノとして大事に扱っていた。
 命令すれば素直に従う優衣を自分好みに開発していく。セックスをし続けていくうちに感度は良くなり、性処理人形として何度も犯し続けていった。

「うーん。今日はどうして優衣を犯してやろうかな?」

 マンネリ化し始めた俊介はAVのシチュエーションから今日の体位を決める。今日はコスプレの気分だったので優衣に競泳水着を身に付けさせた。

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 優衣の水着から盛り上がる胸の膨らみ。夏以上に膨らみのある発育の良い胸を見るだけで俊介は心躍った。

「はぁ・・・授業中でも男子の視線をくぎ付けにした優衣の胸。たまらねぇ」

 白い身体と青い競泳水着に包まれた優衣に襲い掛かる俊介。キスをして唇の柔らかさを堪能しながら、水着ごと胸を揉みし抱き、長髪の匂いを嗅いでいく。
 嫌な顔せずに俊介にもみくちゃにされる優衣。魂のない空っぽの器の優衣は有機質な『人形』。その匂いも柔らかさも本物で、胸の成長もすれば人の言うことを聞くだけの知識はある。
 舌を差し出せば舌を出して応え、絡まる舌に唾液を伝えて喉を鳴らして飲みこんでいく。

「ちゅぶちゅく・・・ちゅくぅ・・・れる・・・れろ・・・れろれろ・・・ふぅ~。お互い息が荒くなってきたよな?少し感じてきたんじゃないかな?」

 優衣とのキスを堪能した俊介はベッドに寝かせ、その姿を眺める。

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 その体重に比例して皺を作るベッドシーツ。白いシャツよりもほのかに染まる白い肌と、唇に付く唾液の跡を拭うことせずに固まっていた。
 自分から体勢を変えることもしなければ、態度を変えることもない。永遠に眺め続けられる優衣をじっと見つめながら、俊介は自分の欲求を満たしていく。

「感じやすくなってるはずだから、これを付けて・・・・・・」

 俊介は優衣の足に購入したロ―ターを取りつけていく。水着の股ぐらからロ―ター部分を直接秘部に挿入し、自分の手を抜き取りリモコンを操作し始める。

 ――ヴヴヴヴヴ・・・

 優衣の股からくぐもって聞こえてきた小さな振動音。バイブレーションが始まった小さなローターは優衣の股部分を微かに揺らしていた。


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「今度はもうちょっと強めにいこう」

 ――ヴヴヴーーーーーーー

 振動はさらに高音になり、優衣の秘部に確実に当たっていた。
 ピクリと微かに身体が反応する優衣。そして、ジワジワと水着が濃く変色していくのが見えた。

「ハハ。優衣ったらローターでイキやがった。感度なかなかいいな、おまえ」

 『人形』だから制御することがないからか、イク時の速さはやけに早い。そして一度イってしまえば二度、三度とイクことは決して難しくない。
 ビュッ、ビュッと、何度か身体を震わせた優衣の競泳水着を捲ると、ローターを咥えた秘部はぐっしょり濡れている。これなら魂―あい―がなくても俊介の逸物を呑み込むくらい決して苦しくなさそうだった。

「じゃあ早速、優衣のま〇こ使わせてもらおうっと」

 いまの俊介にとって、優衣はクラスメイトでも片想いでもなく、ただのオナホールでしか見えなくなっていた。


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 教室からどこに飛び出しても、優衣の居場所は俊介にはわかる。
 優衣が帰宅する前に呼び止めて体育館裏へと連れていく。それが、俊介が優衣に初めて声をかけた瞬間であった。

「話ってなにかな?」

 人が良いのか、自分の心配よりも俊介の心配を解決させようと取り繕う姿勢を評価する。俊介の含み笑みに優衣はようやく感じ取った。

「鮎澤さんって、オナニー好きなんだよね?」
「っ!?」
「さっきも教室でオナニーしてたんでしょ?みんな見てたよね?」

 優衣の嫌なことを大っぴらに話す俊介に慌てふためく優衣。ちがう、ちがうと、両手を左右に大きく振って恥ずかしさを隠そうとしているようだ。

「そうじゃないの!あれは身体が勝手に動いたんだよ!私がんだってやったんじゃないって!」
「うん。そうだね」

 自分の身体が勝手に動いた。そんな決して信じない絵空事をあっさり信じてみせる俊介に優衣すら逆に虚を突かれた。

「えっ?」
「だって、それは俺が鮎澤さんにやらせたことだから。この『人形』を使ってね」

 俊介は優衣とドールサイズの『人形』を取り出した。優衣本人に見せたことで優位の顔がみるみる青ざめていった。

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「なにそれ・・・私そっくりの・・・」
「俺が作ったんだ。きみの『人形』をね。いい出来だろ?」

 俊介の掌で自分そっくりの『人形』を撫でられるのを見ると、まるで自分が撫でられているような感覚に陥りいい気分でがない。俊介に『人形』の噂があるのを知っていたが、自分の人形を大事そうに愛でているのを見るのはドン引きするレベルだ。

「放して!!!」

 まるで『人形』の気持ちを代弁するかのように奪おうとする優衣。それを寸でのところで回避する。

「なにをするんだい?これはきみのじゃないじゃないか」
「うるさい。あなたにその人形を触られるのはとても嫌なの!」
「人形の気持ちになったみたいな口調とてもいいよ!でも、この『人形』の所有者は俺だよ。だから、きみは俺のモノだよ」
「そういうのが、たまらなく嫌って言ってるの!」

 素早く左足に体重を乗せ、身を乗り出し右手を差し伸ばす優衣。俊介の抱く『人形』に手が届き、奪い取ることに成功する。

「あ・・・あ・・・」
「馬っ鹿じゃないの。目の前に本人がいるのに『人形』を好むなんて失礼じゃない。へぇ~それにしても良くできてるじゃない」

 自分そっくりの『人形』を見て気持ち悪さと興味本位を半分半分に持ちながら観察していく優衣。制服からお気に入りの下着までミニサイズとなった今日の優衣の格好の姿で『人形』になっていた。
 『人形』とはコピー人形。赤い鼻を押すことで対象者そっくりの形を模倣する人形。
 ――そして、その対象者が鼻を押すことで――

「ああ。鼻を押しちゃダメだって」
「鼻?・・・これ?」

 カチリと、まるでスイッチが入った音を優衣の『人形』は鳴った。
 ギョロリと、『人形』が優衣を見る。『人形』であるはずの優衣が生命を宿したように優衣本人を見つめていた。

「なに!?」

 優衣と『人形』。一つと一人が同じ光に包まれる。
 それは誰も近づくことのできない結界のようで、なにかを呪う声を聞く。
 やがて光は消えた時、優衣はポトリと『人形』を手放した。
 落とした、と言った方が正解だった。その時の優衣は身じろぎ一つせず、微動だにしないでただ地面に突っ立っていた。

「・・・・・・・・・・・・」

 息継ぎすら聞こえない。声すら発しない。
 瞬きすら始めない。
 それはまるでマネキンのように、ただ同じ姿勢をずっと維持し続けるようにそこに在り続けた。

「く・・・くくく・・・くくくくく・・・・・」

 思わず我慢できないとばかりに、笑いが込み上げてくる。
 俊介が一芝居を終えると、ゆっくりと優衣に近づいていく。
 そして優衣の目の前で両手を翳してみるも、優衣のその瞳に俊介の両手が映らず上の空を見ているのみだった。

「完成だ。等身大の俺の『優衣―にんぎょう―』」

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 俊介の言う通り、手の平サイズだった『人形』は、優衣自身の身体を利用し、等身大の『人形』へと成りあがったのだった。
 感触は生身。作り物ではなく、生きた者。
 魂を失ったように感情をなくし、永遠と思う時間同じ姿勢を維持し続けるだけのマネキン人形。それが今の優衣だった。

「・・・・・・」

 地面に落ちていた『人形』。優衣の姿をした『人形』を俊介は拾い上げる。

「ほらっ。見えるかい?今のきみには自分の姿が見えるだろう?きみの意識と身体は別々に分断されたんだ。だから、今の鮎澤さんには自分の姿が見えるはずだよ。・・・でも、返事はできないけどね。今のきみは『人形』だから」
「・・・・・・」

 ――そして、その対象者が鼻を押すことで意識は『人形』へ移り、対象者そのものが『人形』になる。

 俊介はその意味を理解し、『人形』へ語り掛けながら優しく撫でていく。

「ああ、これで俺は鮎澤さんを手に入れたんだ。優衣は俺だけの『人形』だ」

 さわさわ・・・

 誰にも文句を言われず、誰にも苦情を言われず、好き放題に優衣を愛でる。
 それが、俊介の愛し方だった。



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 俊介は優衣に好意を寄せていた。好きという感情を芽生えた初恋の人だった。
 しかし、俊介に好きと告白する勇気もない。優衣に話す勇気すらないのだから。
 それは道端に転がる石ころを蹴るくらいの確立で、俊介自身が話しかけられないから優衣の方から話しかけてもらうことをただ待ち続けていた。
 俊介が話しかけられるのは人間ではなく、人形である。自分が優位になることができることが確信できる相手じゃなければできなかった。それは例え親であってもそうであり、立場が上にならない限り、先生に話しかけられることすら拒んでいた。

 俊介に欲しいのは恋人ではなくなっていた。人形であった。
 自分の思い通りに動く人間であった。
 操り人形のように四肢を動かせば相手も自由に動かせる玩具を持たせることで、俊介は初めて相手と会話ができる。そうやって親が持たせたのが『人形』であった。
 いつしか誰かと話せられるようにという親の願いは歪み、好意を持っていた優衣に対しての歪んだ愛情を送り続けることになる。




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 私、鮎澤優衣―あゆさわゆい―はお母さんと一緒にリビングでくつろいでいた。
 というより、お母さんがドラマを見ている隣でゲームをして遊んでいるだけなんだけどね。勿論、ドラマも好きだし、好きな俳優が出てきたらお母さんと一緒に見たりしているけど、先週見逃した私は仕方なくお母さんに付き合ってしまっている。
 部屋に一人でいるのも忍びないし、だいたい毎日同じ時間お母さんとくつろぐのが私の日課になってしまっている。
 今日もドラマを見終わり、お母さんが先に欠伸を噛んだ。

「優衣。明日も学校でしょう?もう寝なさい」
「はい」
「お母さん、先に寝るわよ。電気とテレビの電源。あと暖房消しておいてね」
「おやすみなさい」

 特に顔を合わせることなくお母さんは私に伝言を残して先に部屋へと戻っていった。私もしばらくしてゲームをやめると、お母さんの言いつけ通りに部屋の電気等を消して自分の部屋に入っていった。
 夜遅くなれば明日起きるのが大変になる。でも、今更生活リズムを変えることは難しい。11時か、遅くても0時に眠れたら十分な睡眠時間は取れる。第一、ようやく高校受験が終わったのに夜更かししないなんてちょっと勿体ない気がする。
 最近まで勉学に励んでいた私の身体がようやく解放されて他のことをやりたいって急かしている気がするんだよ。
 つまりはストレスの発散。汗を掻くのはこの時間は厳しいけれど、眠気に襲われるまではまだ時間がある。少しくらい疲れてもいい。それくらい一日の体力が私には残っている。

「ちょっとくらい、いいよね?」

 私は一人部屋に籠り、辺りを気にして足音がしないことを察知して、静かにパジャマを下ろしていった。
 ベッドに腰を下ろして足をゆっくり開いていく。ナイロン製のショーツ越しに優しくクリ〇リスをなぞっていく。
 雰囲気が出るまで時間がかかるけど、やっぱり自分の身体を弄るのは気持ちがいい。
 自慰行為――オナニーって言うんだよね、これ?成長期になってブラジャーを買い始めた頃から友達にやり方を教えてもらっているうちに、気付けば毎日欠かさず続けるようになっていた。最初は怖かったけど、今はもう慣れてしまって自慰行為に対する羞恥も恐怖もない。見つかったら恥ずかしいかもって思うだけで、親にばれない様にやる行為もまた一つの快感になりつつあった。それでも、最後に溢れる快感の強さはまるで麻薬のようで、気付けば私はやめられなくなっていた。

「ん・・・ん・・・んぅ・・・」

 ショーツ越しになぞると、ナイロンの生地が股間に張り付いて汚れちゃうのが嫌だけど、生地の擦れ具合は嫌いじゃない。むしろ直接触ったら痛いから、それまで弄る痛みを包む役割を担っていた。少しずつ爪を立てて愛撫を強くしていくと、股間が濡れてくるから、そうなったら直接弄れるようになるの。

「ん・・・あっ・・・あっ・・・あふぅ・・・」

 やだぁ・・・けっこう濡れてる。はぁ・・・最近のゲームってHだよ。ロールプレイングなのに、衣装とか露出多いし、女の子のこと考えてくれてないよね。私があんなえっちな衣装着ていると思うと・・・もうこんなに濡れてるよ。

「あっ、もう、我慢できない」

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 上着のボタンも外し、ブラジャーをたくし上げて乳首を弄り始める。気持ちが昂ぶってきたら、おもいっきり乳首を親指と人差し指で摘まんでみると、腰が跳ねるくらいの強い刺激が全身を駆け巡るの。

「あっ、あっ、きもち・・・いい。だめぇ・・・きちゃう・・・もう、イっちゃいそう」

 右手で陰部を弄り愛液を掻きだす。シーツにシミが着いちゃうなんてこの時は考えられない。
 ただ気持ちよくて、この快感に揺蕩っていたくて、溺れてもいいなんて思えてきて、
 これが、非日常的なストレスの開放のように、私を自由にさせてくれる。

「あっ、あっ、いく、ひゃめえ・・・くるっ。くる、イ、イクゥ―――っ!!」

 ビクン、と強く腰を跳ね、右手をしっかり咥えさせて股間から愛液を吹き飛ばすのを防ぐ。その代りに私の右手に温かい水気を感じ、絶頂を達した疲労感が全身にまわった。

「はぁ・・・はぁ・・・」

 しばらく身体が痙攣しながら、快感の熱気が収まらない。滴り落ちる愛液がお尻に伝わる気持ち悪さを拭うことが出来ないのもその代償だ。でも、それでも快感の方が勝ってしまう。

「はぁ・・・今日もやっちゃった」

 ようやく身体が楽になった時に少しだけ後悔するけど、ようやく身体に覚える疲労感ですぐ眠れそうだ。眠ってしまったらすぐに忘れてしまう。だって、一日の最後の仕事を終わったら、また明日から気持ちを入れ替えて頑張れるから。
 早く寝ようっと。
 そう思いながら私は眠りについた。




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 古泉杏南―こいずみあんな―は普通の女子高生だ。
 普通に学校に行って、普通に友達と仲良くして、普通に彼氏を作って、普通に学園生活を謳歌して――

 
 そんな普通のことをしている女子高生だからこそ、普通とは一線外れた兄の敏則―としのり―には厳しく当たっていた。

「敏則。いい加減にそのガラクタ集めやめてよね!」
「ガラクタ・・・?これはフィギュアであり、ドールであり――」
「一緒よそんなの!」
「ひ、ヒドイ・・・」

 学校を不登校になってから引き籠り、ニートになった兄に対する軽蔑な視線。なにか買ったと思ったら大抵ドールを買っているのだから、杏南にとっては怒りの対象である。

「これから彼氏がきて、アンタと鉢合わせなんかしたらと思うと最低よ!オタクの兄がいるなんてバレたらフラれちゃうもの。家族の汚点よ!アンタなんか一生部屋から出てくるな!」
「そんなこと言ったって、ご飯食べないとしんじゃ――」
「死ね!!!」

 この言葉を聞いた瞬間、敏則の溜まりに溜まった恨みが爆発した。兄妹だからと耐えてきたが、兄に対する死刑通告を軽々しく言った罪は万死に値する。

「今まで妹だから我慢してきたけど、杏南がそんな態度をとるなら仕方ないな」
「なによ?うじうじ言ってないで言いたいことがあるなら言いなさいよ!」

 不穏な気配を見せる敏則に臆することなく強気に責める杏南。しかし、敏則は懐からガラクタと呼ばれた一体の『人形』を杏南に突きつけた。

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「杏南、てめえを俺のフィギュアにしてやるよ!」


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グノー・グレイヴ・ゲスト・リスクエスト

GGGR「『人形―着せ替え人形となった母姉―』」 原案:『名無し』さん
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「ひどい・・・」

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 夕夏はそうつぶやいた。
 夕夏の目の前に立つおじさんの邪推な笑み。ファンとして訪れていたとおじさんの真意を知った夕夏は、会場内で唯一悲しい表情を浮かべていた。

「そう邪見にするなよ。きみたちだって大好きなキャラを無粋な目で見てるんだろ?自分の好きなキャラになりたいと、憧れを抱きながらもコスプレしている自分をカメラに収められるのが好きで好きでたまらない。それを無粋と言わないでなんという?君たちこそがキャラを汚している最たる人間だよ」
「そんなことありません!私はキャラを尊重しているから手を抜きません。自分の好きなキャラだから汚すようなことを決してしません!だから、最もキャラを汚しているのは――キャラを尊敬している夕菜を汚した、あなたの方じゃないですか!!」

 ニィィっと、口元を釣り上げるオジサン。夕菜がオジサンからもらった首飾りには、人の精神を無意識に支配する『宝石』が使われている。夕夏はその事実を聞かされ、血相を青くしていた。

「今頃、お嬢ちゃんもオナニーを終わる頃だろう。そうしたらその格好のままこの場に来るよう命令してある。『宝石』の不思議な魔力はきっとお嬢ちゃんをそうさせる」
「なんで、そんなことが出来るの・・・?」
「道具を買ったからだよ。――この会場には本当に不思議な魔力を持つ魔道具を売る店もあったってことだよ。ここは表には出回らない掘り出し物、名具も飛び出す即売会だ。ここに来ない理由はない。俺はやっと見つけたんだよ。探し求めていた、魔道具を」

 おじさんが手に入れた魔道具は二つ。『宝石』と『人形』。『宝石』は夕菜に。そして、『人形』は夕夏に、それぞれ起動する手筈は踏ませている。夕夏に触らさせた『人形』は、夕夏そっくりの人形の姿になっていた。自分と同じ格好をした『人形』を見るだけでも夕夏は顔を青ざめる。その不気味な『人形』をおじさんが持っているだけでも、気味が悪いのである。

「そ、その『人形』をどうするつもりですか?」
「きみはもう俺のモノだよ。きみたち姉妹にはこれからもう一つショーをやってもらうよ」
「ショー・・・?なんであなたの言いなりにならないといけないんですか?」
「フフフ・・・」

 疑問を抱く夕夏に侮蔑な笑みを浮かべる。そして、おじさんはゆっくりとその『人形』を弄り始めた。


 
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 半年に一回行われる、世界最大規模の同人誌即売会。
 多くの兵たちがやってきてはそこでしか買えない武器を手に入れていく。会場を盛り上げるために武器だけではなく売り子たちも多くやってくる。
 時間を費やし完成させた防具を羽織り、傷つき弱った体力を癒す役割を果たす彼女たちは、多くの兵たちの目の保養になって楽しませる。
 つまり、コスプレイヤーである。コスプレを楽しむ来栖川夕夏―ゆうか―と夕菜―ゆうな―の仲良し姉妹もまた冬の寒さに負けない防具を装備し、カメラ小僧の被写体となってカメラに収められていた。

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「夕菜ちゃ~ん!」
「夕夏さん!メイド萌えええぇぇ!!」
「こっち向いてくれえぇぇぇ!」
「奇跡の一枚をとってやるぞおおおぉぉ!!」

 二人は何度もコミケに参加していることもあり、多くのファンを確保するようになったのである。自前のドレスを作るのは夕夏にとって時間も実費もかかる大変な作業だが、こうしてファンに囲まれ写真に撮られることは名誉であり、癒しであり、努力が報われる瞬間でもあった。
 やめられなくなっていた。妹の夕菜もドレスを着て一緒に参加してくれているので、恥ずかしさも感じることは少なくなり、今後の意欲も向上させる。
 買うことを楽しむ買い物依存症の人もいれば、撮られることを止められない人もこの会場にはいるということだ。
 そして、モデル小僧の振りをして近づく変態紳士もこの会場には潜んでいるのである。

「ありがとうございました」
「サインください!」
「プレゼント持ってきてるよ。受け取って!」

 二人の時間が終わると同時に駆け寄るファンたち。ファンサービスと供に各々用意していたプレゼントを彼女たちに手渡すのもまた、貴重な時間だ。

「夕菜ちゃんにプレゼントを用意したんだ。はい、これ」
「ありがとうございます!・・・似合うかな?」
「夕夏さん、この『人形』の鼻に触ってもらえます?」
「はい、こうですね」
「・・・ありがとう」

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  二人は一人のおじさんの注文を忙しさのあまりに言われた通り受け取り、実行する。
  二人はおじさんのことを対して気に掛けることもせずに次のファンの応対を受ける。おじさんもまた二人の元を放れていく。
 しかし、おじさんの表情は目的を達成したことに喜びほくそ笑み、会場の中に消えていった。


 
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 私、犬飼菜穂―いぬかいなほ―は目を覚ました。眠っていたつもりはなかったけれど、意識を失っていたみたい。
 だから今、私の目の前は真っ暗で、何も見えない。
 意識を覚ましたというのに、目を開けるのに若干のタイムラグがあることが少し気がかりだ。
 しかし、その違和感はすぐに解き放たれ、私は目を開けることになる。

 ここは私の家。私のマンション。独身で一人暮らしだけど、仕事が好きだしお金もあるから今の生活はやめられない。それに、一人でも決して寂しくないのは、遊びに来てくれる男の子がいたからだ。 
 猿渡陽一―さわたりよういち―くんという男の子が、私を見つけてはニコニコと笑顔で手を振ってくれるからだ。決して悪い子には見えないで、私もそんな陽一君が可愛くて、見かけてはついお茶を誘ったりしていたのだ。今日も陽一くんとお茶をしていたはずだけど、私はいつの間にか眠っていたみたい。陽一くんは無事に家に帰ったのか心配になるけれど、すぐそばに陽一くんの声が聞こえて安心した。

「陽一くん、どこ?どこにいるの?」

 ガタガタ――。私はすぐに違和感を覚えた。身体が動かなかった。眠りから覚めた私が身体を動かせないのもおかしな話よね。まるで意識はあるけど身体は眠っているように重い。まるで鉄のよう。手も腕も指も動かなかった。

「いったい、どうなっているの?」
「お姉さん」
「陽一くん。いったい、どうなっているの?陽一くん?」

 声は聞こえるけれど私の身体は動かない。手だけじゃなく、首も動かない。首が回らない私は陽一くんがすぐそばに居ても見ることが出来なかった。

「ごめんなさい。お姉さん、首が回らなくなっちゃって。陽一くんが回り込んでもらえないかな?」
「わかった」

 陽一くんにそうお願いして、陽一くんを正面に回らせる。これで顔を合わせられると、そう安心いていた私が見た陽一くんの光景は、想像を絶したものだった。
 大きかった。陽一くんが巨人になっていた。私の身長をはるかに超える大きさで私を上から覗き込んでいた。

「・・・えっ・・・・・・あっ・・・・・・?」

 なにが起こったのか分からない。状況がついていかない。陽一くんの幼い顔は変わらず、ただ身長だけが伸びていた。この状況を理解し、この現象を解読しなければ、私の頭が働かなかった。

「どう・・・なってるの?これって・・・陽一くん・・・」
「そうだよ、お姉さん。うまくいってよかった」
「うまくいったって・・・陽一くんがなにかしたの?」
「そう。お姉さんに見せたじゃない。ボクの大事にしていた『人形』をさ」

 そう言われて、私は意識を失う前に陽一くんから見せてもらった宝物を思い出した。『人形』と陽一くんはいっていたけれど、『人形』いうには人の形をしていない木偶の坊で、人形というなら鼻の位置だけが一点紅くなっていたことを思い出す。

「・・・そういえば私、それに触ったんだった。そしたら、意識がなくなって・・・」

 どんどん思い出してきた。私の身体に変化が起こる前のことを。私はその『人形』に触れたのだ。そして、その『人形』をいま陽一くんは持っていない。
 いったいどこに行ってしまったのだろう。

「お姉さん、首が回らないって言ってたよね?ごめんね。でも、ボクにはお姉さんのその状況が痛いほどよくわかるから。だって、首がなくなっちゃったんだもの」
「首がない・・・?何を言ってるの、陽一くん。そんな恐ろしいこと言ってお姉さんを脅そうとしてもダメよ!」
「ああ、お姉さんはそう捉えちゃうのか。ごめんね、お姉さん。現実からそむけたら、これからもっと恐ろしいことを聞くことになっちゃうかも」

 陽一くんという幼い子供の口から信じられない言葉を聞く。今まで陽一くんとお話ししていた時間が嘘の様で、全部私を騙すための子芝居だったのではないかとさえ思えてくる。

「今ね、お姉さんは人じゃないんだよ」 

 人じゃないってどういうこと?人でなしは陽一くんじゃないの?
 全然話が見えてこない。私は死んでいると言いたいのなら、今の私はいったいなんなのかしらと問いかけたい。

「つまりね、こういうことなんだよ」

 私はいきなり視界が90度回転してびっくりした。陽一くんに回されたのだ。陽一くんの姿が消え、私の家の家具の配置から視界が強制的に動いたのだと分かった。
 そして、私の視線の先、陽一くんの姿の代わりに椅子に腰かけて静かに座っている、人形のような長髪を垂れ下げた人物を見て、私の目は大きく見開いていた。

「私・・・が、いる」

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 椅子に座っているのは紛れもない私、犬飼菜穂という女性がちょこんと鎮座していた。私は叫ばずにはいられなかった。
 私という人物がもう一人存在していることに恐怖した。

「落ち着いて、お姉さん」
「これが落ち着いていられるかしら!ウソよ!あれっ・・、私じゃない。どうして私がもう一人いるのよ!?」
「お姉さんはこの世で一人だけだよ」
「じゃあ、あれは――!!?」
「あれも、お姉さんなんだよ」
「ワ・・・たし」 

 そうか・・・わたしか。納得できるはずがなかった。
 
「というわけで、今のお姉さんは人間じゃないっていうことは理解できたみたいだね。納得はしていないみたいだけど。そう、お姉さんの身体はあそこにある。けど魂が入っていないんだ。『人形』みたいなものだよ」

 私は本当に陽一くんが人間なのかさえわからなかった。
 まるで悪魔の所業だ。私の身体から魂を抜きとるなんて現実味がない。それでも、確かにそれだと筋が通ってしまう。
 私がワタシを見ることができるように、心と身体を分離させられてしまったとしたら、今の状況の説明がつく。陽一くんが大きくなったのではなく、私が小さくなった。例えば、私が『人形』サイズに代えられてしまったとしたら・・・。

「ありえない・・・」

 認めたくない現実。陽一くんだけが知っている事実に、私の脳はついていけない。
 大人になるにつれ固まっていく思考や現実論が子供の時の柔軟な発想を否定するように、私の起こった現実を認めることが出来なかった。

「認めたくないのは分かるけど、そういうわけで今のお姉さんは本当に『人形』のようだよ。なにをしても抵抗しないんだから」

 そういうと陽一くんは私の身体に近づき、私の着ていた洋服を脱がし始めた。 両手をあげ、バンザイさせる格好を取らせて、頭からセーターを脱がしていく。そうすると、私の胸を守る黄色いブラが否が応にもみえてくる。陽一くんだからと言って決して見せることもない私の胸を、簡単に私に見せつけていた。

「ね?こんなことをしても嫌がらないんだよ」

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 大胆にも私の胸を持ち上げて谷間を強調させる陽一くん。ブラの上から乳首を撮む様に、二本の指が左右で胸の中央を挟んでいるのを見て、 怒りに似た感情が湧き上がってきた。

「陽一くん。やっていいことと悪いことがあるよね?あなたがしていることは、絶対にしてはいけないことよ。人のカラダを玩具みたいに扱って許される行為だと思ってるの?これ以上、私の身体に触らないで。これ以上やったら、お母さんに連絡します」

 私が本当に陽一くんを拒絶していることを察してほしい。決して私は陽一くんを好きにはならない。今回の件ではっきりした。二度と陽一くんを近づけさせないように母親に言って聞かせるつもりだ。陽一くんが黙っている間も、私の胸を弄んでいるのを、私は見続けなければならない。悔しさで手が震えてもそれを表現する自由がなかった。

「アハッ!お姉さんにそんなこと言われても怖くないよ。だって、今のお姉さんは自分の身体で動くことすら出来ないじゃん」
「そんなの、すぐに元に戻ります。戻ったらきついお仕置きが待っているわよ」
「おお、怖っ。それじゃあ、そんな時が来る前に、僕は十分満足させてもらおうかな」
「やめなさい!」

 私の忠告を聞かない陽一くんは、私を脱衣させることを再開させていた。

「服の下まで全部見たかったんだ。お姉さんのイヤらしいカラダをめちゃくちゃにしたかったんだ」

 やってはいけないことだからこそやりたくなってしまうのか、 ブラを外して私の大きな胸を子供の手で揉みまくる。陽一くんの手の動きに合わせて私の胸が形を変える様子が映る。
 まるでアダルト映画さながらだ。レイプ以外の何物でもない。

「大きい、お姉さんのおっぱい・・・柔らかい。揉めば揉むほどボクが気持ちよくなっちゃうじゃないか」
「嘘でしょう・・・陽一くん。私の身体をなんだと思ってるの?」
「喘いでくれないのが面白くないけど、僕は十分満足してるよ。お姉さんの意識があったらあげるのは喘ぎ声じゃなくて叫び声だろうね」

 陽一くんに好き放題揉まれる私の胸。何故だか私は目を塞ぎたくても耳を塞ぎたくてもこの手で塞ぐことはできなかった。今の私は『人形』だからに違いない。『人形』に魂を封印されてしまったから身体が自由に動かせないんだ。
 私を犯される光景を見続ける苦行。助けに行きたくても助けられない絶望感に胸が潰されそうだ。

「お願い。返して・・・ください。私の身体・・・を、返して・・・」

 私は頭を下げて陽一くんに請いた。これ以上私の身体を犯されるのを見ていられない。辛く苦しい光景を黙って見過ごすくらいなら、意地もプライドも捨てて子供に頭を下げて取り戻したかった。
 自分の大事な身体を。私の帰るべき身体を。

「お姉さん。実はこの身体にはもう別のモノが入ってるんだ。だから、今のままじゃお姉さんの身体に戻ることはできないよ」

 私の心臓は大きく高鳴ったのを聞いた。

「嘘でしょう・・・だって、こんなにぞんざいに扱われているのに、なんの抵抗も見せないじゃない!そんなのありえない!誰が入ってるのよ!返してよ、私のカラダぁ!!!」
「抵抗をしないじゃなくて、抵抗できないの。もともとこういうヤツだから。でも、受け答えはできるんだよ」
「えっ・・・それって、どういう――」

 私は理解できずに陽一くんに訪ねる。すると、陽一くんは私のカラダを弄るのを止めて、私のカラダと向き直った。

「お姉さんの名前はなんですか?」
「・・・犬飼菜穂」
「――っ!?」

 私のカラダは、陽一くんの質問に答えはじめる。抑揚のない機械的な声でありながら、その声色は私のそれと同じ。私の知識を持ちながら、私のことを陽一くんに教え始めたのだ。

「スリーサイズは?」
「上から102、60、84」
「えっ、えっ・・・?」
「オナニーの回数は?」
「毎日やってます」
「へえ、見かけによらずエッチだね」
「どうして――!」
「最近買った一番高いものは?」
「インターネットで下着を買いました。1万円しました」
「あれれ?そんな高い下着を買って誰に見せる予定だったの?」
「やめてぇ!!」

 私は怖くなって大声で叫んだ。私の秘密を平然と漏らす、私のカラダ。
 私の心はカラダに入っていないのに、私のカラダを使い、動かし、情報を引き出して陽一くんに勝手に教えていく者がいる!?
 いったい、私のカラダに入っているモノは誰なの――?



 
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