「真由。助けて」
「どうしたの?」

 私、近重麻美-このえまみ-は大学の親友の道繁真由-みちしげまゆ-に縋りついていた。
 震える私が真由に抱きつく様子から、切迫している状況だということを察していた。 

「・・・彼・・・日塔誠-ひとうまこと-からストーカー被害にあってるって言ったでしょう」
「うん、言ってたね」

 先月まで日塔誠という大学のサークルで知り合った男性に気に入られてしまい、帰り道に後つけられたり、深夜に何度もインターホンを鳴らされたりストーカー被害にあっていた。
 非通知で電話かけてきて「好き」だの「愛してる」だのずっと言われてたりして気が狂いそうだった。

「でも、警察には連絡したはずよね?」

 真由の言う通り、警察に相談して一回誠は捕まったことがある。警察に厳重注意を受けてからは被害がなくなったし、それだけじゃなく警察はさらに周辺のパトロールを強化してくれてようやく安心してたの。
 だけど――

「――最近私って悠真と付き合い始めたでしょう?」

 先日、私は田中悠真-たなかゆうま-という年下の子に告白され、正式に付き合うことにしたのだ。男性と付き合うのは少し怖かったけど、サークルの中でもイケメンだし、お金持ちだし、なによりストーカー被害からずっと私のことを気に掛けてくれていた優しい心の持ち主だった彼に惹かれていた。それが――

「――そのことが誠の耳にも届いたみたいで、いまナイフで襲い掛かってきて・・・必死で彼から逃げてきたのよ!」

 思い出しただけで身震いしてしまう。
 目が据わっていて、何かを決意したような殺気を漂わせる雰囲気で、手に持ったナイフを私に振りあげていた。
 その特徴あるナイフの形は今でも忘れない。その光景が焼き付いて放れない。

「もう、うちに帰れない・・・私、怖くて・・・」
「そうだったんだね・・・」

 私を抱く真由の手が頭を撫でる。私と違ってかわいい系の真由だけど、その包容力に心が救われそうになっていた。

「よく頑張ってうちに来たね」
「お願い真由。しばらく私を匿ってもらえないかしら?」

 泣き顔の私は怖くて泣いているのか、嬉しくて泣いているのかもう分からなかった。
 でも、真由に甘えるようにさらに頭を下げていた。

「お願い。半年家賃折半でもいいから。一人にしないで。私怖いの・・・しばらく一人じゃ眠れないわ」
「安心して、麻美。真由が守ってあげるから」
「真由・・・」

 穏やかな声を発する真由に顔を向ける。すると、顔の上に電気の明かりに反射してなにかが光ったのが見えた。なにと思いながら目を細めた。

      笑顔が怖い

「悠真より真由のことを選んでくれて嬉しいなぁ。俺の読みは当たったんだ」

 真由の私を見ている目は穏やかではなく据わっていたんだ、細めた瞳が見たそれは、誠が持っていたナイフの型と同じだった。
 真由の手が振り下ろされる、私の背中に低い音が響いた。

「そのナイフ・・・誠と同じ・・・どういうこと・・・」

 私の背中にナイフが突き刺さっていた。不思議な感覚だったけど、全然苦しくなかったのだ。

「イヒヒッ。俺を裏切った女が恐怖に歪むのはたまんねえなぁ」

 真由の顔がいびつに歪む。狂気に笑う彼女の顔が解れていった。

「・・・あなた、ダレ?」

 私は真由に思わず訪ねてしまった。

「まだわかんないのか?俺だよ、俺、誠だよ」

 真由はナイフを抜いて舌なめずりしている。私の背中に大きな穴が空いているが、不思議なことに血は一滴も流れなかった。
 
「日塔くん・・・ど、どういうこと?」
「意識があるうちに教えておいてやる」

 ニヤニヤ笑って私に話した真由はおもむろに両手を顔に持って行く。すると、左右から挟んだ顔を思い切り引っ張り、まるで仮面でも剥ぐかのように顔を取ろうとしているようだった。
 でも、その例えは実際当たっていた。真由の顔は剥がれ、その下からもう一つ顔が現れたのだ。その顔は紛れもなく彼、日塔誠だった。

「きゃああァァァ!!?」
「お前の友達に成りすましてたんだよ。きっと麻美のことだからいつか泣きついてくると思ってな」

 真由の身体に誠の顔が付いている状況に金切り声をあげてしまった。真由の顔はまるで空気が抜けたように萎んだ状態で首からぶら下がっていた。身長も体型も違う誠が細くて小さい真由の中に入っている時点でパニック状態だった。
 真由の体型を維持して真由になりすまして私を待っているなんて、信じられない。酸素が脳に回っていなかった。
 シューッ、シューッ
 微かに聞こえてくるなにかが抜けるような音は、まるで私の欲する酸素の音のように聞こえてしまった。

「真由はどこ・・・?真由ぅ!」
「ここに居るじゃないか。この皮を着れば誰にでも真由ちゃんになることが出来るんだ。麻美だって着てみればすぐに真由ちゃんに早変わりだ。彼女が君のことをどう思っていたかすぐわかるよ?」
「お願いっ、もうやめて!真由を元に戻して!」
「イヒヒ。麻美もすぐに同じ運命を辿るんだから安心しろよ」
「どういうこ・・・と・・・・・・」

 誠の目の前で私の身体もなにかおかしいと気付き始めた。急に私の両足に力が全く入らなくなったのだ。

「ほらっ、そろそろ変化が出てくるぞ」
「あ、あれ・・・身体が・・・」

 腰が抜けたというのはもちろんだが、地面を蹴って逃げることすらできなくなっていた。私が違和感に思えた足を見てみると、自分の足が空気が抜けたように萎んでいるのが見えたのだ。

「わ・・・私の足が・・・ぺしゃんこになってる!?」

 筋肉があれば足は丸みに包まれているはずなのに、その筋肉はなくなってしまい平べったくなっていた。それが両足だけじゃなく、両手の爪までべろんと筋と骨がなくなり、『皮』だけになってしまうようだった。

「ナイフを刺しただろ?空気が抜けてるんだよ。身体の中に入っていたものを抜いていくようにな。そう・・・きみの意識を外に追い出すようにね」
「うそ・・・私の手が・・・ッ!いやよ・・・いやぁ!私の身体が・・・」

 シューーーーッ

 水分があるのに、空気が抜けていくように私の身体がどんどん萎んでいく。人の形を維持できなくなり、皮だけを残して消えてしまいそう。

「イヒヒッ。『皮』になるまで少し時間がかかるが、その引きつった顔をみるのが最高だァ」

 身動きも出来ず、声を出すことも出来ず、ここまで来たら私はもう自分でどうすることも出来なくなっていた。

「俺を警察に突き出した挙句にあんな男と幸せそうにしやがって!見せつけとばかりに裏切りやがって!だからしばらくは俺の言いなりになってもらうぜ」
「(そ、そんな・・・)」

 視力を失ったのか、視界が真っ黒になった。しかし、耳の機能は生きているのか漏れる部屋の音が聞き取ることが出来た。
 私はまだ生きていた。でも、何が起こっているのかも見えなければ悲鳴を上げることも出来なくなっていた。何が起こってしまったのか分からなくなってしまった。

「(あ・・・ぇ・・・?力がはいらない・・・)」

 一切身体が動かないので、私一人でどうすることもできない。すると、ひょいっと私の身体は持ち上げられた感覚があった。

「これが、麻美の皮かぁ。ふが、ふがぁ~!ふ、ふひ、フヒヒ・・・香水のいい匂いだ」

 その声は誠だ。すぐ傍に彼がいることは分かる。

「(それじゃあ、私を持ち上げているのは彼なの・・・?)」

 片手で私の体重を持ち上げている彼は馬鹿力の持ち主なのか知る術はない。一体彼はなにをやっているのかと思うと、髪の毛をおもむろに引っ張られ、何やらむしゃむしゃ口を動かしている音が聞こえた。

「(ひぃっ!?こいつ、髪の毛食ってる・・・)」
「おいちぃっ・・・ちゅむちゅむっ」

 まるで草を食べる山羊のように、私の髪の毛に噛みついている。私の髪に彼の唾液が付いているに違いない。今すぐ振り払いたくても、私の手は指一本思うように動かすことが出来なかった。

「はぁ、はぁ・・・こ、これが・・・麻美の中身・・・ぐちゅぐちゅで蒸れた雌臭と体温が残ってる・・・!」
「(な、なにしてるの・・・?)」
「よ、よし。それじゃあ、そろそろ・・・麻美の中におじゃまするか~」
「(なんなの・・・な・・・ひやぁっ!!?)」

 突然、ゾクゾクと背中から電撃が走った。まるで自分の身体の中に何かが入ってくるように、今まで感覚がなかった右脚に突然一本の筋が入ってきた。でも、その筋が大きすぎてとても痛い。それに、ちょっと毛が硬い。

「(ひぃっ!やっ!足に何か入ってきてる!?)」
「すね毛が引っ付いてなかなか入らねえ。はぁ・・・はぁ・・・きっつ・・・真由より小さな足だな」

 ジョリジョリと、身体の内側が彼の毛に擦られる。ストッキングだったら絶対破れちゃってる!血だらけになっててもおかしくないくらい脚の中がパンパンで痛いよ。

「ふぅ~なんとか先まで入ったぞ。それじゃあ、もう片方も」
「(いや、なんなの・・・助けて!たすけて!!?)」

 音にならない悲痛な声で叫んでいるけど、今の私は涙すら流せなかった。脚が重いし、一回り太い感覚があった。
 信じたくないけど、私のなかに誠が入っているのが分かる。彼が真由の中に入っていたように、私の中に入ろうとしている恐怖を表現する術はなかった。
 彼の吐く荒い息が私の髪の毛を揺らしていた。

「(あっ、ぐっ・・・)」
「おぉ・・・すっげ。ぐへへ・・・中はぬるぬるであったけぇ~」

 痛い、痛いと何度も嘆きながら耐えるしかない私の脚に彼の両足が入ってしまった。
 靴下のように、爪の先まで合わせていく。すると、今までむくみを感じていた私の脚から痛みがなくなっていった。

「おっ、きた。きたな。足の筋肉がどんどん吸い付いてくるみたいだ。おぉう!?」
「(なにが起こったの・・・?)」

 彼は私以上に歓喜の声を喘いでいた。両脚の感覚は戻ってきて来るや否や、誠は私の足を触ってきていた。

「(イヤ・・・ゃぁ・・・汚い手で触らないで)」

 彼の手を避けようと脚を逃がそうと思っても不思議なことに自分の意志で動かすことは出来なくなっていた。
 私の脚を彼に触られている感覚だけが何度も押し寄せてきて気持ちが悪かった。

「俺の両足が麻美のスベスベの足に包まれてるぜ。あぁぁ~すごい綺麗な脚だぁ!」
「(えっ?・・・なに?・・・なに・・・??)」

 視界を失っている私には彼の呟きがなんの意図を含んでいるのか分からない。
 そのつぶやきの不気味さに寒気を感じてしまう。
 私の脚を十分触った彼は、どんどん私の感覚を取り戻していった。

「ハァ・・・ハァ・・・この感覚がたまらん!キンタマの皺から尻の穴までぴっちり皮がくっついてくるんだよな!」

 下腹部の裏には彼の硬くなった肉棒の感覚が残っている。しかし、私の感覚が戻ったとき、私のアソコが同じくらい濡れているのが分かった。

「ハァ・・・ハァ・・・徐々に身体が変化していく感覚が癖になるぜ」

 私の身体に触れるより先に、彼は私の感覚を取り戻していく。

「ハァ、ハァ・・・ほんとに俺が麻美を着てる・・・このまま着ていけば、いずれ俺自身が麻美に・・・ッ!」

 両手、両胸、腰、うなじまで。
 私の感覚は戻っていく。しかし、もう身体の部分一つ一つは脚と同様に私の意志では動かなくなっていた。
 『皮』にされた私の中に入ってきた誠は、入れ替わりに手足を操り、動かせるようになっていた。
 耳だけが生きていて、私は自分の身体を彼に奪い取られていく屈辱を感じていた。
 そして、最後に残っている顔の部分――。

「このまま顔を被れば、麻美になることが出来るんだ」

 その時にはもう彼の声は一番よく効く私の声色になっていた。顔を掴まれた私の頭に、誠の頭が挿入される。その時、私の脳は彼の脳と同期しはじめた。

「んひぃぃぃいいいいいぃぃぃぃぃ♡♡♡♡♡」

 私の意識が書き換えられていく感覚が込み上げてくる。脳と脳をかき混ぜられて混在させられてどっちの記憶も引き出せるようになっていた。
 誠の苦労も苦痛も私は知ることもできたし、彼は私の記憶を知ることも出来た。
 いまの私は日塔誠でありながら、近重麻美でもあった。

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・・・はあぁ~」

 先ほどまで一歩も動かなかった私の身体が、何事もなかったように動き始める。そしておもむろに鏡の前に映った自分の姿を晒してみた。

「おお!俺の目の前に麻美がいる・・・!」

      服ごと着ちゃった

 今までと変わらない自分の姿にも関わらず、新鮮で興奮するもう一人の自分が混在していた。
 自分の身体を映しながら、様々なイヤらしいポーズを取ってみる。普段なら抵抗ある胸元を強調させるセクシーポーズも抵抗なく見せることが出来た。

「おれ・・・麻美になってるんだ!声も・・・麻美のものになってるんだ・・・すごい・・・。ずっと嫌煙されていた麻美がすぐ近くにいるんだ・・・あぁ~可愛いよ、麻美ぃ・・・」

 今の私は麻美であり、誠くんでもあった。彼が喜んでいる声を聞いていると私も嬉しくなってしまう。それってつまり私が誠くんを愛してやっているんだ。まるで彼のことが愛おしくなっていくようだ。

「好き。誠くんのこと、大好きよ。うふっ♪誠くんなら、私の身体好きに使っていいわよ」

 そんなことを言わせちゃうことも出来るけど、私が言っちゃってるのよ。
 いやぁん、恥ずかしい。でも、嬉しい♪

「ああ、我慢できない!誰にも麻美を渡さねえからな!この身体は、私のモノなんだから!」

 私は自らそんなことを言ってしまっていた。



 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 誠くんのことを考えて、想っているうちに身体がムラムラしてきてしまった。火照った身体を静めるために、私と誠くんの思考が一つになった。

「うふふ・・・私、これからオナニーしちゃいまーす♪」

 ソファーの上に座って、これから始める自慰行為を宣言する。鏡を正面に持ってきて、自分の姿を映しながらするオナニーだ。女の姿の自分、この下品な言葉を荒げて可愛い声を出して自分の萌えポイントを刺激する。
 だんだんと視線を下に動かしていくと、そこには「胸」がある。おそるおそるそこに手を添えて、そっと触ってみると、ふくよかな柔らかい感触があった。そしてゆっくりと胸を揉みはじめる。

「ああぁ」

 電気が走るような感覚が身体中を駆け巡った。

「女の身体ってこんなに気持ちいいのか?」

 服の上からだというのに、自分の胸の柔らかさに感動を覚える。いつもお風呂で洗っていたはずなのに、まるで初めて自分の胸を触ったかのような新鮮な気持ちよさを覚えている。揉めば揉むほど、悶々とした気持ちがさらに強まっていき、気持ちよさだけが感じられるようになっていった。

「誠くんが私の胸で感じてるのね。胸でこんなに気持ちいいなんて・・・じゃあ、コッチを触ったら・・・」

 ふと脳裏に走った欲望に忠実になって、ショーツごとズボンを脱いで床に脱ぎ捨てる。再び鏡の前に座ると、左手は自然と下のほうへとさがっていった。
 恥毛を掻き分けそっと割れ目に触ってみる。

      お嬢様の初弄り

「あっ・・・はぁん・・・・・・」

 私は股間に手をあてがい、指先にそっと力を入れた。

 くちゅり。

「うわぁっ。なんか、濡れてる・・・」

 声を震わせ、そのまま手のひらを前後させる。

 くちゅくちゅ。

「うあ・・・・・・これ、きもちいい・・・」

 そこは、既に私のお汁が溢れて快感を求めているように蠢いていた。
 私だけじゃなく、私の身体に誠くんも感じていて、弄れば弄るほど濡れ具合が強くなっていた。
 入口を上下に指の腹で擦っていると、突起物に指があたった。

「んっ、ああぁん!」

 先程よりもすごい快感に襲われる。いま触れた部分が、女性の一番敏感な部分で、男性の亀頭に当たる部分だ。
 誠くんがその感度に感動していた。

      クリ〇リスに衝撃が走る

「・・・これが・・・クリ〇リス・・・・・・」

 私は声を震わせながら呟いてしまう。割れ目からは、滝のように愛汁が滴り落ちていった。
 割れ目が引くついている。クリ〇リスは皮が剥けて勃起して真っ赤に充血していた。
 スースーと痛みを覚えるクリ〇リスの訴えに赴くままに、指をクリ〇リスに添えて擦ってみる。すると、今までの何倍も大きな疼きが身体を駆け巡った。

「いやぁん、気持ちいい♡もっと♡もっとぉ♡」

 恥部から伝わる快感に、誠くんは虜になっていった。
 私の手でクリ〇リスを何度も擦りつけていき、ビクンビクンと快感に身震いしているうちに、身体が完全に熱くなっていた。
 クリ〇リスだけじゃ物足りなくなった私は、背中に腕をまわしブラのホックを外すとブラジャーを簡単に取ることができた。
 いつも自分でも外していることだから手間は取らなかった。脱ぐのも面倒な上着から乳房を露出させ、鴇色の乳首を曝け出していた。

      デカい

「これが麻美の胸・・・うふっ、私の胸なのね♪大っきくて、形もいいわ♪」

 他人事のように呟く私。私自身の乳房を直に見ているのに興奮が冷めやらない。
 今は誠君の大好きなな私の身体なんだ。自分で好きに使っていい、麻美の身体なんだ。
 私の両手を好きに使って、円を描くようにゆっくりと揉んでいく。服の上からと直に触るとでは大違いだ。

「あぁぁ~手のひらが、あったかい。それに、さっきよりずっと・・・」

 自然とその手に力が入り、乳肉が柔らかそうに形を変える。ぽよんと効果音が尽きそうなほどの自慢な胸の柔らかさだ。その中央に突起した二つの乳首は明らかに普段より硬くなっていた。

「ココを触ったら・・・」

 自分の人差し指でそっと勃起した乳首を思い切って摘まんでみた。

「んひぃっ♡」

      んひぃっ♡

 思わず声が出た。自然にお股に力が入って愛液がソファーに滴り落ちていった。しばらく指先で突きながら、乳首弄りが止まらなかった。、

「ああ、もっと・・・誠くん。麻美のおっぱいいっぱい触ってぇ♪」

 ふと鏡に目をやると、片手で乳首をいじりながら、もう一方は秘部を弄っている私の姿が映っていた。眼を細め、切ない表情を浮かべて、その頬は赤みを帯びていた。

「すごい・・・」

 恥ずかしいけど鏡に映した麻美がオナニーしているのを見ると、妙に興奮してくる。誠くんも喜んでくれているようだ。

「んっ・・・んあぁ・・・はぁんん」

 下の口を弄っている私の手は自らの愛液に濡れてびしょびしょだ。

「ああ、すごい・・・女って、指だけでこんなになるのか・・・じゃあ、挿入れたらどうなるんだろう?」

 私はまだ誰のものも入れたこともないし、指先でさえ入れたことはなかった。でも、今日はどうしても興味本位の方が勝ってしまい、割れ目の中のその場所を必死に探し当てていた。

「ココね。よし、挿入れるわね・・・」

 すでに十分濡れている女性器は、中指をすんなり受け入れた。

「くううっ」

 捻り出す様な声が出た。初めて味わう、未知の快感に身体が震えてしまった。
 胎内に不純物が出たり入ったりする感覚を味わえるのは女性だけ。誠くんが喜ぶように、未知の快感をさらに教えてあげようとゆっくりと指を出し入れしていった。
 その膣の感触は、まるで体内に入った時のように熱くてヌルヌルだった。
 指一本でも入ってくる感覚でさえ苦しいのに、人一人入った時の苦しみはどんなんだったのだろう。
 その快感、興奮に絶頂に達しそうになっていた。

「いい、いいよぉ♡」

 息を荒げて、あえぎ声をあげてオナニーする姿がばっちり映っている。激しく指を出し入れすると、あふれ出る熱い液が指を伝って、床に零れる。
 眉をひそめた切ない表情。その眼には涙が浮かび、口からは涎が流れ出ていた。

「ああぁんココ♡すごぉい♡気持ちいいのぉぉぉ♡♡」

 私の細い指が、激しく動き、初々しい女性器を荒々しく辱め続けていった。

「いい♡♡い、イク♡♡イきそう♡♡」

 指の動きにあわせて、びちゃびちゃといやらしい音が響く。胸と恥部からの快感が全身を駆け巡る。
 さらに快感を求めて激しく動く。

「もうちょっとで・・・ああぁぁっ♡んっ♡んんぅっ♡♡だめ♡♡いくっ♡♡あ、はあぁぁぁーーーーっ♡♡♡」


      アクメ

 初めて誠くんは女の子の絶頂を知った。大きな快感の波が押し寄せていた。

「あああぁぁぁーーーーーーーっっっ♡♡♡!!!」

 ぐったりと動かなくなった私の身体は、そのあと不規則に痙攣を繰り返していた。
 初めてイッた時の快感を思い出していた。
 頭の中は真っ白で、ただ快感の余韻に浸っていた。
 
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・はぁぁ~。誠くんのおかげでとっても気持ちいいオナニーが出来たみたい。これからももっと私の身体使っていいわ♡」

 誠くんが私を憎んだ分、私が誠くんを愛してあげないと。だって私は、誠くんの生涯の奴隷なんだから♡
 そのことを、身体に刻み込んでおこう♡

「やっぱ私の身体って素敵ね♡アクメしてもまだムラムラしてくる♡・・・ウフフ。もう一回イっとくかな♪」

 誠くんが望み通りに、私は身体を弄ってもらおう。それが私の幸せなんだから・・・


 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 ――後日談、というか今回のオチ。

 日塔誠は田中悠真を校舎裏に呼び出した。悠真はあることを手紙に書いたらすぐに飛んでやってきたのだ。

「早い到着だったね」
「この手紙を書いたのはやっぱりお前か、日塔」

 その手紙の内容は、先日から行方不明になった近重真美と道繁真由の二人行方を記したものだった。
 二人と関係が深かった悠真がやってくるのは必然だった。

「二人をどこに監禁したんだ!」
「監禁なんかしてないよ。二人は俺と一緒に仲良く住んでいるよ」
「はっ!冗談なんか聞きたくない。お前はまだどれだけ迷惑を掛けたか分かってないのか?警察に連れて行ってもいいんだぞ」

 二人の居場所が分かった以上、悠真は誠に付き合う義理もなかった。しかし、感情的に誠を一発殴りたくて仕方なかった。
 明らかに機嫌を悪くしている悠真に対して、誠は動じることなくニヒルに嗤っていた。

「イヒヒ・・・。俺を脅すつもりかい?二人の居場所を教えたこの俺を!?」
「くっ・・・」

 手紙にも書いてあったことを悠真は思い出していた。誠の手紙には二人の居場所を教える代わりに交換条件を出していたのである。

「約束は守ってもらうよ」

 その約束とは、”一つなんでも言うことを聞いてもらう”というものだった。
 一度だけ、悠真は誠の言うことを聞かなければならない。誠のパシリとして一生の汚点になる事案だが、二人の命がかかっているとなると背に腹は代えられない。

「さっさと俺になにをさせたいか言え。願いを増やすとか、継続させるような約束は断るぞ」
「安心してよ、すぐ終わるから」

 そう言って誠はスクールバックを投げ出し、悠真の前に転がした。

「その中に入っているものを着てくれればいいよ」
「すぐに終わらせてやるよ」

 約束をすぐに実行するためにバックを開けて中身を取り出した。

「なんだこれ・・・?着ぐるみかなにかか?」

 悠真には最初なにかわからなかった。空気の抜けた人型の人形かと思い、不気味さを感じていた。
 どこか見覚えのある服と髪のような繊維も付いており、本当に最初これが何か分からなかった。

「早くしてくれよ。ここに誰か来るかもしれないだろ?いいのかい?きみの恥ずかしい姿を他の人にも曝すことになるよ?」
「くそっ」
「ああ、ちゃんと服を脱いで裸になるんだよ。約束は一つだけとか細かいこと言ったら二人がどうなるか――」
「結局脅しの材料として使うのかよ。分かったよ」
「いやいや脅しじゃなく、これは警告だったんだけどね。きみが好かれる理由がわかるよ」

 ぶつぶつと言っている誠を尻目に悠真は裸になって渡された皮みたいなものを着こんでいく。

「うっ、なんだこれ?生温かいし、ちょっと湿ってないか?」
「きっついな。破けるかもしれねえぞ」
「これ、どうやって締めるんだ?」

 べろんべろんに伸びた『皮』の中へ入った悠真。最後に頭をマスクに被った瞬間、変身が始まった。

「おい!これ、なんなんだ!?どんどん肌に吸い付いてきて、ぎゃ、ぎゃあああぁぁぁ!!?」
「背が小さくなって・・・おい、出せ!出してくれ!!」
「日塔!いるんだろ、日塔!!おぉいいいぃぃぃ!!!」


「まことおおおおおぉぉぉぉおおおおおおおぉぉぉーーーーーー!!!」


 身体が変化している間、悠真の絶叫の声が『皮』の中から聞こえていた。
 その響きを聞きながら誠は恍惚の表情を浮かべていた。
 しかしその声も変身が進むにつれて小さくなっていった。
 悠真が入っている麻美の『皮』が、徐々に膨らみ、綺麗に容姿を整え形成いく。
 先ほどまで変に伸びていた腕も脚まっすぐ伸び、細くて長い腕が出来上がっていった。
 頭の部分も膨らみ、胸も谷間も綺麗な形に整っていた。
 その時には悠真の声はまったく聞こえなくなってしまった。そして、誠の目の前には寸分変わらない麻美が完成していた。

 目を閉じていた麻美が瞼を震わせて目を覚ます。そして、誠を瞳に映していた。

「誠くん・・・あれ?私寝てた?」

 麻美は誠に対して訪ねる。ベッドで眠っていたはずなのに、いつの間にか外に出て校舎裏にいるのだから。
 それでも麻美は誠の姿を見て安心したようににっこり微笑んでいた。ストーカー被害にあっていた時とは打って変わって柔らかいものになっていた。

「田中くん」
「ん?悠真君がどうかしたの?」

 麻美の返事に口元が吊り上がる。

「気にすることないよ。それじゃあ帰ろうか」
「ハーイ。真由も待ってるもんね!帰ったらまた3Pやろうね!私くせになってきちゃった♪」

 調教された麻美の身体は、自ら誠の腕に絡んで胸をぐいぐい押し付けてきた。
 傍から見れば付き合っているようにしか見えない二人が並んで真由のマンションへと帰っていった。
 しかし、その後田中悠真が行方不明になり、闇が深い未解決事件として処理されてしまった。


 Fin