「・・・なにをやってるんだ、俺は・・・・・・」


 茜音(貴明)は授業が終わり、茜音の部屋にまっすぐ戻ってきてしまったことを後悔した。
 学校では体育の後疲れてしまい、そのまま睡眠学習に突入してしまい、起きたら放課後になっていたのだ。

「なんで起こしてくれなかったあぁぁ!!」
「だって、あまりに気持ちよさそうだったから・・・」

 体育での活躍を皆知っているせいか、眠っている茜音を起こさないようにしようとクラスが団結して起こさなかったのだという。

「余計なお世話だよぉぉぉ!!オオォォォン!!」

 一人残った義也に連れられて学校を去る。その時間になると既に陽が傾いていた。

「もうこの時間で暗いね。一年早いね」

 雪の到来を告げる冬。5時でも夕暮れは落ちて辺りは暗くなっていた。貴明(茜音)の姿はそこにはなかった。義也も帰ったというだけでそれ以外何も知らなかったようだ。

「なんてこったい・・・俺はまだ何もしてないぞ・・・・・・」

『飲み薬』を使って復讐すると言っていながら、茜音の株を挙げることしかしていない。むしろ義也が見た茜音(貴明)の行動は、どこか復讐に本気を出している素振りが見えない。
 そう思ったのは、眞熊達樹の告白を義也も聞いていたからだ。

「ねえ、貴明。本当に茜音さんに復讐するつもりだったの?」
「ったりめーだ!この身体を使って、トラウマをだな——」
「ふーん。なんか口だけなんだよな」

 義也にしては珍しく茜音(貴明)に食いつくので、売り言葉を買ってしまう。

「馬鹿言え!俺がやろうと思えば車の前に飛び出して一生残る傷を作ってやる——」
「貴明が車の前に飛び出すなんて出来ないよ~」
「言ったな!いいんだな!じゃあ、見てろよ!今から茜音の身体で本気で飛び出してやるからな!」

 言い切った茜音(貴明)が何を思ったのか、道路に飛び出し走ってくる車に向かっていった。

「貴明!?」

 言い過ぎたと本気で後悔した義也。茜音の身体が車に跳ねられると思ったが、時速30km制限の道路で飛び出した茜音に気付いて車はブレーキを踏んで停止した。そして飛び乗った茜音(貴明)は、思い通りにならなくて一瞬思考停止したが、

「えい!えい!」

 突然、拳を振り下ろしてフロントガラスを叩き始めた。しかし、茜音の手の力でフロントガラスを叩いたところで全然ガラスにダメージはなく、コン、コンと音を立てるだけで割れる心配など全くなさそうだ。

「お嬢ちゃん。なにやってるんだい、早くおりてくれよ」
「ごめんなさい!すぐおりますから!」

 義也に引きずられて慌てて車から降ろされる。運転手は怒り心頭だった。

「次やったら学校に連絡するよ。まったく、危ないじゃないか」
「本当にごめんなさい。気を付けます!ハイ!」

 歩道に戻りながら全力で頭を下げる義也に運転手は車を走らせて消えていく。姿が見えなくなったあと、義也が変わりに謝罪したことに対する怒りを倍にして茜音(貴明)を睨みつけていた。
 茜音(貴明)も計画通り進まなかったことで調子がくるっているのか、義也から視線を逸らすように横を向いた。

「・・・・・・ってなわけよ」
「謝って」

 馬鹿なことをしていると、義也は深々とため息を吐いた。

「本当に飛び出すなんてどうかしてるよ。死んだらどうするつもりだったんだよ」
「安心しろ。異世界が俺を待っている!」

 ブチッと、義也の怒りが冷める前に燃料がさらに追加され、茜音(貴明)の身体をぐいぐいと車道へと押し込んでいった。

「いっぺん死んで来い!!」
「やめろ!茜音の身体だぞ!茜音の帰る身体がなくなるぞ!!」
「ほらぁ。やっぱり死ぬつもりなんて毛頭なかったじゃないか!」

 貴明の言っていることとやっていることが噛みあっていない。
 復習したいといいながら、どう復讐していいのか分からないと、逆に縛られているように思えてしまう。
 それも今日、貴明が本音を発したあの一言に尽きた。

「貴明。眞熊くんに告白されてたよね?」

 義也が達樹に告白されたことを教えると、茜音(貴明)は動揺していた。思いを伝えるとき誰にも知られないよう陰で告白するものだ。達樹もそのために体育館裏に茜音(貴明)を呼び出していた。にもかかわらず、義也がその告白を見ていたなんて思いもしないだろう。

「な、なんでそれを知ってる!?」
「聞いてたもの」
「あ・・・あ・・・」
「その時貴明、言ったよね?」

『茜音の幸せは俺が決める。どんなにおまえが茜音のために最善を選ばせようが、俺が決める幸せが茜音の一番の幸せだ、バカヤロウ!!!』

 一字一句間違えないくらい、茜音(貴明)が言った言葉を覚えている。それくらい印象に残った台詞だったのだ。義也だけじゃなく、貴明(茜音)にも残っていたはずだということはあえて義也は告げなかった。

「それってつまり、貴明がやりたかったことって茜音さんを困らせたかっただけでしょ?好きな子に虐めたいみたいな」

 貴明の本心を突く一撃をさり気無く発する。貴明がもし自分の気持ちに気付いていないなら、意識させるように持って行きたかったのだ。
 義也は貴明の親友だから幸せになってもらいたいから。

「冗談じゃない。俺は茜音にごめんなさいさせるんだ。俺と同じ苦しみを味あわせるためにな!」

 ひょうい部を廃部にさせた茜音に苦しみを味あわせるために『飲み薬』を使ったのだ。貴明が発足し、行動し、部員を集め、生徒会長に直談判した。人一倍想い入れのある部活動なのだ。
 部活にならなかったとしても、廃部になったとしても、他校の女子生徒に憑依して遊んだ記憶は義也も貴明も忘れられない思い出だ。
 だからこそ、何時までも続けていたいと思う貴明。面白い遊びを捨てて勉強に励むことを拒む。
 だからこそ、勉強に励むことができると思う義也。これからどんな辛いことが待っていても、部活で培った思い出がある限り前を進んで歩んでいける。

「貴明・・・・・・」

 二人の意見は一日で交わることは出来なかった。それぞれ家路に向かい放れていった。
 部活に縛られている貴明にとって、幽霊部に取り憑かれてしまった貴明をどうすれば目覚めさせることが出来るのか義也には分からなかった。



 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 茜音として部屋に戻ってきた貴明。幼馴染とは言え貴明が茜音の部屋に入ったことは子供のときから一度もない。逆に茜音が貴明の部屋に入ったことがあるのは、基本誘っているのが千村家の方だったからだ。
 始めて入る茜音の部屋。無断で侵入しているような感覚に警戒が解けない。今すぐにでも茜音が現れて、「なに勝手に入ってんのよ、この常識知らず~!」と殴られるのではないかと思えてしまうほどだ。
 しかし、ここには貴明しかいない。たった1人だけだ。通学鞄を置き、部屋一面を見渡した。
 年相応の女の子らしい部屋の模様になっており、女の子の部屋特有の甘い香りが鼻腔をくすぐる。可愛いデザインのベッドや机は少し値段が張りそうだ。そして本棚には集めている雑誌が綺麗に発売順に収められており、几帳面さが垣間見える。
 パソコン関連も持っていないため、コードやコンセントが少ない印象だ。その分クローゼットにかけられている服の多さに驚くほどだ。貴明が見ている茜音の服はせいぜい制服のみだったこともあり、茜音がこれほど衣服にお金を掛けているとは思っていなかった。

「そんなことよりも——!」

 茜音は姿見の前に移動して自分の姿を覗いてみた。
 そこに映るのは高橋茜音の姿だ。千村貴明はそこにはなく、変わりに幼馴染の茜音が映っているのだ。いや、この場合は逆かもしれない。茜音の部屋で茜音が映っているのはなにもおかしくない。しかし、貴明の意志で茜音を動かすことが出来るのである。

「今の俺は茜音だぞ。俺が下手なことすれば茜音が罪を被るんだ。ざまあみろ!」

 誰かを脅す様な口振りで高笑いを見せる。聞いているのは茜音(貴明)以外誰もいないが、満足そうに微笑んだ後で物色を開始する。

「茜音の人生を潰すために手っ取り早いっていったらネット!炎上商法だ!!ネットに茜音の恥ずかしい画像を載せれば萌えあがるだろ。頼むぞ、突撃兵たちよ!」

 貴明は近くにあった箪笥の中を勝手に開いて、下着が収納された棚を発見する。色気のない白が多い中で、水玉やピンクなどのカラフルが数点ある。下着を揃える年齢でもないとはいえ、その種類は他の女子よりも多いのではないだろうか。

「色々あんじゃん。へー」

 柄だけではなく、カップのデザインも豊富だ。フルカップブラ、ボリューム感を出すハーフカップブラ、締めつけが少なく着け心地がよく、とにかくラクなイメージの強いノンワイヤーブラと、バリエーション豊富になっている。
 茜音は物を捨てられない性格で奥にはサイズがもう合わないようなものまで残っていた。貴明が見つけたのは、中学時代に使用していたスク水が出てきたのだ。

「懐かしい。スク水じゃん。まだ取っておいたのかよ。捨てとけよ」

 ポリエステル素材のスク水は穿かれなくなっても昔と同じくその存在感に遜色がない。
 やけに小さいイメージがあるのは、貴明の記憶しているサイズと茜音のサイズに差があるせいだ。

「大事に取っておいたんなら、俺が着てやるよ。お前の身体でな」

 スッ——と、制服を脱ぎ捨てた茜音(貴明)はスク水を穿いていく。
 スレンダーな身体にスクール水着が良く似合う。スタイルも崩れているわけではなく、1年ぶりに着たであろうスク水を身に付けることが出来たのだった。

「こんな感じで着方合ってるか?女物のスク水なんて生まれて初めて着替えたけど、この身体にぴったりフィットする感じがたまんないんだよな。へぇ~。わりと入るもんだな。ちょっとキツイ・・・食い込みが」

 ひょうい部で培ってきた経験が蘇る。やはり女物の衣服に包まれる感じは男性では味わうことのできない楽しみの一つだと再認識される。胸や股間が食い込んでいるのもまた、茜音が成長した証拠であることを知る機会であり、食い込みを直してハイレグにならないようにちょくちょく手を入れていく。

「サイズがちっさくなってる?違うか、身体が大きくなってるのか。ハイレグ・・・処理が甘いところ見えるんじゃないか」

 鏡で、そして茜音-じぶん-の目でスク水に包まれた身体を見ながら感嘆の息を吐いた。

「素晴らしい。スク水が栄えるな!」

      jkがスク水に着替えたら・・・

 レースクイーンが取るようなポーズを取りながら、大胆に身体を突き出すと、胸の膨らみがスク水を押し上げて美しいボディラインを見せていた。貴明が興奮し、鼻息を荒くしていくにつれ、茜音の身体が反応を見せ始めた。

「あっ、乳首が浮き上がってボッチ作ってる・・・。うわあっ・・・」

 スク水の上から浮き上がった乳首を恐る恐る摘まんでみる。

「んぅっ!いたっ・・・」

 スク水の中で弄るには狭すぎるのか、乳首が敏感すぎて痛みを覚えるほどだ。窮屈なのは貴明も嫌で、火照り始める前にスク水を脱ぎ始めた。

「・・・まあ、スク水は幼稚だったかな」

 そう言いながら、クロッチの部分が少し濡れてしまっていた。貴明は隠すようにそのまま箪笥の奥に戻してしまった。そして、先ほどから気になっていた大人っぽいデザインの下着を取り出すと、それを今度は身に付けていった。

「一度ブラってやつを着けてみたかったんだよな。えっと——」

 ハーフカップブラを乳房に宛がい、背中に腕を回してフックにかける。後ろで留めようと鏡の前で背中を向いて悪戦苦闘する。

「・・・う~~ん?なんだこれ?む、難しいって、いてて・・・・・・」

 もっと簡単なやり方があるのに貴明は付け方を知らなかった。茜音の柔軟さがなければブラを付けることは難しそうだ。

「おっ、はまった」

 なんとかフックがかかりブラが付いた。

「おお~お、おおお~~いつもより大人っぽい・・・・・・」

 姿見の前に立つと情熱の赤い下着を身につけた茜音が鏡の向こうに立っていた。これが茜音の勝負下着だろう。

「谷間が出来てる・・・。すげえ・・・」

 ムニュリと寄せあげられた胸の谷間とその谷間を強調するようにオープンになっている胸元に思わず視線が向いてしまいそうだった。そのまま視線を下げていくと、ブラとお揃いのデザインのパンツが茜音の大事な部分を覆い隠していた。
 スク水よりもきわどいV字ラインがイヤらしい。えっちな割れ目を隠す赤い布のシルエットにドキドキしてしまう。色気のない下着と違い、生地はシルクを使っており、スベスベしていて肌触りがいい。トランクスともボクサーパンツとも違う履き心地になんとも言えない柔らかさを感じてしまった。
 かなりお値段も高そうな下着である。

「それにしても、茜音はこういう背伸びしたデザインが似合うな・・・」

      ピンクのブラ

 これが初めて使ったわけではなさそうである。もしかしたら普段からも身に付けていたのだろうか。これを身に付けて誰に見せようとしているのかすごく気になるところだ。
 下着姿の茜音を見つめていると、自然と鼓動が高鳴った。

「ん・・・い、今の感覚は・・・この身体疼いてる・・・・・・」

 貴明が茜音で欲情したことなど一度もない。それなのに自分が茜音の下着姿に欲情していることにひどく動揺していた。おま〇こから切なく訴えてくる感覚に、一度唾を飲みこんだ。
 興奮が抑えきれなくなり、一人である状況にこのまま自慰行為だってやれるのだ。茜音の身体でオナニーすることが今まで憑依してきた女子生徒たちと何が違うというのだろうか。

「わっかんねえよ・・・そんなつもりないのに・・・・・・俺が、茜音に欲情するなんてあり得ねえって言うのによ!」

 まるで、茜音に欲情することを負けだと思っているように、自分の性欲を抑えつけようと必死に抗っているのに、その欲は止まらない。
 震える手が今まさに、下の口に触れようとした時——貴明が負けを認めるように叫んだ。

「ネットにあげるのは止めだ!止め!こんな姿を見せられたら独占したくなるだろうが」

 またもお預けしてしまう。しかし、貴明はある場所へ出掛けるために適当に服を借りて茜音の部屋を出ていった。



 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 窓の外から貴明-じぶん-の部屋に入り込んだ茜音(貴明)に、部屋にいた貴明(茜音)が驚いていた。

「貴明!?どっから入ってくるのよ?」
「俺の部屋だろ」
「やめてよ。誰かに見られたら私が不審者に見られるじゃない」
「へっ!困ればいいんだ!俺が味わった苦しむをお前も味わうが良い!」
「はぁ?」

 ビシッと、貴明(茜音)に対して人差し指を突きつける茜音(貴明)。そういうところが子供っぽく、茜音の容認できない部分だ。

「それにしても、鼻が普段より利くのかわかんないけど、俺の部屋って普段こんな匂いしてるのかよ」
「あっ」

 スンスンと鼻を鳴らして自分の部屋の匂いを嗅いでいる茜音(貴明)に、貴明(茜音)の顔が赤くなる。しかし、この部屋もまた男性特有の部屋としか思っていないため、茜音(貴明)はいやそうな顔を見せてはいなかった。

「毎日掃除した方がいいな。思いの外臭くね?」
「そ、そうね、普段の貴明の行いが習慣化してるにおいが蔓延してるんじゃない?」
「よくこのにおいに耐えられるな」
「貴明の匂いでしょ?なにしに来たのよ!?」

 貴明(茜音)が強く茜音(貴明)に言うと、不敵な笑みを見せつけた。

「単刀直入に言うけど、茜音おまえ、オナニーやったことあるか?」
「お、おな・・・」

 自分の口から隠語を吐き出す貴明のデリカシーの無さに喪失感が湧き上がってきたが、オナニーを今さっきやったばかりの貴明(茜音)は、怒りたくても怒ることが出来ず珍しく恥ずかしそうな表情を見せていた。

「えっ、あっ、うっ・・・・・・あるけど・・・・・・」
「だよな!俺たちくらいの年齢はみんな知ってるんだよな」
「そんな情報どこで知るのよ」

 ひょうい部で培った情報を頼りにしている茜音(貴明)が貴明(茜音)の前にぐいっと出張ってきた。

「だからよ、お互いの気持ちいいとこ教え合わないか?」
「え?貴明-わたし-が茜音-わたし-の身体を触るの?」
「嫌なら知らないオジサンに触ってもらうからいいけどな。どうする?茜音に決めさせてやるよ」

 ジト目で貴明(茜音)にボールを渡す茜音(貴明)。

「サイテーな選択肢を寄越さないでよ」
「ハッハッハ!その顔が見たかったんだよ」

 茜ね(貴明)がようやく高笑いを見せていた。
 デリカシーのない貴明に主導権を取られるだけじゃなく、身体を使われているのだ。本当に見ず知らないオジサンに弄られるのは絶対に嫌な茜音にとって、選択肢はあるようでないものだった。


「女の子の身体は最初優しく触るのよ」

 ベッドに二人座り、貴明(茜音)の上に茜音(貴明)を座らせる。後ろから茜音は普段やっているように胸を揉み始めた。せっかく身に付けてきた赤い下着を剥してBカップの茜音の乳房を寄せていく。貴明の手は茜音の手の平よりも大きく、普段よりも乳肉を集めて揉むことが出来る。茜音が普段やっている愛撫も男性の手だと大きく包み込むことが出来た。

「貴明、乳首ちょっと勃ってない?」

 突然図星を突かれて動揺を隠せない。

「し、知るか!そうなのか!?」
「うん。私の場合はおっぱいを揉みながら乳首とその周りを優しく触っていくの」

 貴明(茜音)が自分のオナニーを説明しながら弄っていく。そんな説明を頼んだわけじゃないのに、女の子のオナニーの解説を入れられると、否応にも興奮を覚えてしまう。

「あっ、うっ、うんっ」

      裸を見せ合いっこ

 茜音(貴明)の口から喘ぎ声が自然と漏れる。その声に貴明(茜音)も驚いていた。

「ちょっと、ヘンな声出さないでよ」
「この触り方ゾクゾクする。スゲーえろい」
「それ褒めてるの?」
「えろいのは男の罪。それを許さないのが女の罪だぞ」
「ほんと馬鹿正直なんだから。いつか騙されたって知らないからね」

 モミモミと、二人で茜音の身体を気持ちよくするように声と指で表していく。
 貴明(茜音)が指で愛撫をし、茜音(貴明)が声で快感を叫ぶ。茜音(貴明)は貴明(茜音)の行動をじっと動かず受け入れ続けるだけだ。そうしていれば貴明(茜音)が自ら気持ちよくしてくれるのはとても楽だった。
 他の誰でもなく、茜音本人が一番自分の気持ちいいやり方を知っている。そして、その通り貴明は快感を味わっていた。

「気持ちよくなってきたら、今度は下を弄るのよ」

 貴明の手が身体に沿って茜音の大事な部分へと下りていく。そして、ショーツの上から指を花弁に押し付けた。

「最初は下着の上から・・・こう・・・」

 貴明の指がシルクのショーツを擦る音が響く。擦りつける度にショーツがおま〇こにくっついて形を浮かび上がらせていた。

「あっ」
「優しく擦って・・・濡れて来たら今度は直接・・・・・・」
「ひぅっ」

 ショーツの中に指を入れて、モゾモゾと秘部をかき混ぜる。

「割れ目に沿って指を這わせて一番敏感な部分に触れるの。ココね」
「うんっ・・・あっ、ああぁ!!?」

 貴明の手がクリ〇リスを摘まんだ瞬間、前のめりに身体を揺らぐ。貴明(茜音)が茜音(貴明)を支えて、包皮に覆われている敏感なお豆を剥いて弄り始めた。

「うあああ!?な、なんだ!?こ、こんなに感じるのか!?お、おんなの・・・クリ、すげえよ!!」
「ふああ・・・すご。どんどん濡れてきてる」

 クリ〇リスを愛撫し始めると、茜音の身体も限界とばかりに愛液がとろ~りと染みだしていた。一度溢れた愛液は戻ることなく、どんどん流れてきて貴明の指を揺らしていた。

 クチュ…

「いっぱい濡れて準備が出来たら、ちょっとだけ指を入れるの」
「うああっ!!」

 男性では指が胎内に入ってくることなど無い。そんな感覚を味わい茜音(貴明)は悲鳴をあげる。あり得ない感覚だからこそ興奮をしていた。下着が濡れ、身体の火照りが治まらず切なさが込み上げてしまう。

「これだけで軽くイきそうだ・・・あ、ああ・・・」
「貴明・・・もう少し早く動かすわよ」

 ——クチュクチュ。グチュグチュグチュ。
 気持ちよさが止まらず、もっと欲しいと思ってしまう。無意識に腰を浮かせて指を入れやすくして奥へと飲みこませようとしてGスポットを擦っていく。

「ふあああ~~!!あ、ああぁあ!!はぁ、はぁ!すご、感じるぅぅ・・・うああ!!」

 茜音の指導するオナニーで貴明の指が二本入ってくる。ジュプジュプと愛液を掻き出し、膣襞を擦りながら襞肉を軽く引っ掻いていく茜音の指の動きが絶妙で呼吸が出来なくなっていた。腰が跳ねて茜音の身体がアクメに達していった。

「イクウウゥ~~!!ん゛っ!ん゛ん゛ア゛あ゛あぁぁぁ!!」

 ショーツを汚しながら歓喜の声を荒げた茜音の身体は二度三度と激しく痙攣していた。それほど茜音(貴明)には快感が強く、涙を零して頭の中を真っ白にさせるほどの爆発を見せていた。

「はぁ・・・はぁ・・・女の子のオナニーすごく気持ちよかった・・・」
「貴明・・・・・・」

 蕩け顔を見せる茜音(貴明)の顔に我慢できなくなった貴明(茜音)がズボンを脱いで逸物を取り出した。はち切れんばかりに勃起している貴明の逸物に茜音の意識が覚醒していった。

「貴明。一人でイこうとしないで」
「茜音・・・おまっ・・・」

 切なげに嘆き頭をつかむと、茜音の顔を逸物へと持って行った。何故か既にカウパー液よりも濃い白濁色の液の名残が見えている。自分の逸物とは思えないほど硬くて大きい逸物を見て驚愕する。

      変態だった

「咥えてほしいの」

 貴明(茜音)の口からそうお願いされる。

「お、俺に咥えさせるのか!?」

 茜音(貴明)が身を強張った。

「いいのか?茜音、自分の口で咥えさせるって、抵抗はないのか?」
「咥えて」
「お、おう」

 一言だけ告げる貴明(茜音)の威圧感に茜音(貴明)も覚悟を決める。自分で自分の逸物を咥えることに抵抗感が薄れるのもひょうい部の名残だ。
 しかし、茜音はそうじゃない。自分の口が逸物を咥える姿に抵抗を見せるのかと思ったらそうじゃなかった。ひょうい部として素質を持ち、自らが貶められることを興奮する性癖を持っていた。

「茜音がまさか自分から襲われるシチュに興奮するとは・・・ド変態じゃないか」

 そう毒を吐きながら、貴明(茜音)を上目遣いで見ながら大きく口を開いて亀頭をペロペロ舐め始めたのだった。