「……ん…」

 気を失っていた芹香が目を覚ます。なぜ気を失ったか分からない芹香だが、ベッドの上に横になっている状態を見て潤が運んでくれたのだと思った。
 しかし違和感があった。両手をあげたままベッドに繋がった手錠を掛けられ固定されている。両手をおろそうにもおろせなかった。しかも自分の姿をよく見れば裸だった。先程まで来ていた衣服が綺麗にたたまれて籠の中に置かれていた。

「なに!?」

 びっくりする芹香の声に潤が顔を覗かせた。

「おはよう、芹香」

 ニコニコ顔で芹香と同じ裸で見下ろす潤。今まで見たことのない潤の表情だった。

「どうして私、こんな格好してるの?」
「自分でしたんだよ?覚えてないの?」
「えっ?覚えてないよ。これ、外してよ。どうしてこんなことするの?」
「……芹香が悪いんだよ。俺の言うことを素直に聞かないからこうするしかなかったんだ」
「ふえっ?」

 潤の口調が変わったことに芹香が驚く。

「一回芹香に乗り移って手錠を掛けさせてから元に戻ったんだ。ちなみにその時に服も全部脱がしたんだ」
「……なんの話なの?」
「うふふ……芹香。もし私が潤じゃないって言ったら信じる?」
「えっ、えっ?」
「信じられないよね。本当なら病院でベッドの上で養生している男の子が、こうして外に出て女の子に乗り移りながら芹香を縛り上げているんだって言っても、夢物語だよね?」

 潤の言っていることが頭に入らない。つまり今ここにいる潤は潤じゃないってことを言おうとしているのだろうと、そんな疑惑めいたことを潤は言っている。

「……う、潤じゃないの?ウソ!?だってその口調、潤のまんまじゃない!?」
「それは潤の記憶を呼んでいるからだよ。普段の喋り方がそのまま出ちゃうんだ」

 『人形』で操られたことのある芹香だから疑惑が少しずつ確信に近づいてくる。潤が操られている。親友として芹香は悔しさが込み上げてきた。

「あなた誰なの?潤はどうしたの!!潤!!潤ううう!!」
「それ以上喋るのならこの身体がどうなっても知らないよ?この格好で外に飛び出したらさぞ困るだろうね」
「……ひ、卑怯者!!」
「安心してよ。俺は本当に夢見心地なんだよ。こうして潤の気持ちを汲んで芹香とやれるんだ。今なら何だってできるよ」
「ひどい。潤の気持ちを弄んで、最低!」

 泣きだしてしまう芹香。でも、手錠で両手がふさがれているので涙をぬぐうことも出来なければ逃げることも出来なかった。

「……いいんだよ、芹香」

 しかし、突然潤の口調が元に戻る。

「う、潤!?」
「私の気持ちを押してくれた人だから、芹香も素直に私を感じて」

 潤ががっつくように芹香の乳房を掴む。あまりに乱暴な態度に彼が潤を操っているんだと思った。

「潤は操られてるんだよ?潤はこんなことするはずがない!!」

 断言して潤を突き飛ばす。すると、潤が急に静かになって芹香から身体を放した。

「芹香……ひどい……わたし、本当に潤のこと好きなのに……」

 潤が悲しそうな表情で声を震わせていた。

「う、潤なの……?」

 潤が芹香を睨みつける。

「芹香はいつも逃げる。いつも私のこと疎いっていうけど、本当のことに気付いてくれないのは、芹香の方じゃない!!」

 感情を爆発させて芹香に吐き捨てる。潤に冷たいことを言ってしまった芹香は後悔した。

「潤。やめよう。わ、私も、潤のこと大好きだけど、それは、その、親友としてで――」
「卑怯なのはどっちよ……私の気持ちを知って、親友同士でいられるはずがないじゃない」

 振り返って自分の衣装だけを持って出ていこうとする潤。涙を浮かべて去ってしまう親友の姿を見て、

「待ってええ!!いかないで、潤!!」

 芹香も泣きながら叫んでしまった。潤が足を止めた。振り返って芹香を見ると、二人同じ表情をしていた。

「彼は私の背中を押してくれただけなの……彼は決して悪くない。私が全部悪いんだよ。芹香の気持ちを無視してでも、芹香にアタックしたかったの」

 芹香に近寄ってくる潤。そして潤は親友に対して告白をした。

「私は芹香のことが大好き!親友として、一人の女性として、全てが好き」
「んんっ!!?」

 上から抱きしめるように覆いかぶさる潤。芹香と繋がった鎖がピンと張っていた。

「芹香。気持ちよくしてあげるからね」

 もう一度潤が芹香の身体に触ろうとする。だが、芹香は再び拒絶した。

「ち、ちがうの……こわいの。潤……」

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 これからやろうとしていることは一線を越えようとする行為だ。芹香はまだ心の準備が出来ていなかった。
 顔を真っ赤にして足をくねらせモジモジする芹香に潤はフッと微笑んだ。

「私はどこにも行かないよ――」

 潤が芹香のピンと勃った乳首をキュッと抓った。

「ひやあっ!うるう……」
「怖くない。怖くない」

 暗示のように、芹香をなだめる様に優しく労わる。女性独自のしなやかさが芹香をビクンと跳ねあがらせる。

「うん……あ…ああ……」
「気持ちいい?素直な感想を聞かせて」

 芹香の本心を伝えてほしいと聞いてくる。芹香は静かに――

「き、きもちいいよ……潤う」
「よかったぁ。もっと気持ちよくなってね」

 くちゅっと、潤が芹香のおまんこを触ると、既に湿った音が溢れ出ていた。指を挿し入れ膣内をかき混ぜると、芹香の身体は暴れ出した。

「ひやああ!!うる。そこ、ダメ。よわ…あああ!!」
「芹香は勿体ないよ。感じやすいんだから、もっともっと感じていいんだよ。奥手にならないで、言いたいことを言っていいんだよ」
「うるう……ご、ごめんなさい。ごめんなさい!あたし――」
「うん……」

 唇を重ねる。舌を絡ませるディープなキス。芹香も潤を受け入れて目を閉じて甘い快楽に身を委ねる。

 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 芹香につけていた鎖を外す。小さなきっかけを起こした二人はもう止めることが出来なかった。ベッドの上で行為を再開する。顔を近づけてもう一度唇を重ね合わした。

「ん……ちゅっ…はぁ……うる……だいすきい」
「わたしも……あんっ、ん、んふ……ちゅ」

 自分の涎を渡してそれぞれ飲み込んでいく。芹香も潤の味を呑みこんでさらに身体を熱くしていった。潤が大好き。その思いがさらに強くなる。愛液が大量に分泌されて、ベッドにシミを漏らしていく。

「気持ちいいの、好き?」
「うん、こわいけど…潤なら平気……ふあっ」

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 潤の手が伸びて芹香の乳房を再び揉む。今度は乱暴な揉み方だったけど、先程の様に怖くない。ただ潤を受け入れようと目を閉じて感じていた。

「芹香も揉んで」
「そんなの、やったことないから……」
「私もないよ。でも芹香が揉んでくれれば嬉しいの」
「……うん」

 潤に元気づけられ意を決して潤と同じように乳房を掴む。芹香と同じくらいに膨らんでいる乳房だが、自分のより可愛いくみえると芹香は思った。
 そんな乳房に触れるととても熱くて、芹香の手の動きに合わせて形を変えていった。

「あっ…」

 潤が喘ぐと芹香の顔がさらに赤くなった。

「そんな声出すと、恥ずかしいね」
「芹香も、出してたんだよ。芹香の声きいていたら、私も身体が火照っちゃって、もう我慢できないの――」

 少ししか触っていないはずの潤のおまんこからも愛液がとろーりと垂れていた。潤が起き上がると芹香の片足を持って大きくV字に足を開かせた。

「貝合わせしよう」

 そう言って潤の足を芹香と絡ませ腰を沈めていく。二人のおまんこが近づき、そして重なり合った。

「あんっ!」
「ひゃあ!」

 湿った感覚とスジをなぞられた感触。そして温かい女性独特の軟らかさが二人を同時に喜ばせる。

「せりか…これ、ダメだよ、きもちよくて、どうにかなっちゃいそうだね……」
「うん。あっ…ダメ、わたし……ヘンになっちゃうよ……」

 クリトリスを擦り合わせ、お尻がぶつかり音を立てる。一回一回が快感で親友同士でやっているという意識が絶頂に昇りつめる。

「一緒にいこうね…いこ……ああっ!」
「うるう!!うるう!!わたし、もうらめえ……!」

「うわ、ああああ!!!」
「あああ―――!!」

 同時にいき、同時にベッドに崩れ落ちた。